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処方箋が必要な医薬品は通販可能?通販が可能な医薬品の分類について

監修薬剤師 佐生佳子
更新日:2024年02月19日

更新日:2024年02月19日

処方箋が必要な医薬品は通販可能?通販が可能な医薬品の分類についてのイメージ
風邪をひいた時や頭痛の際にOTC医薬品、いわゆる市販薬を使用している人も多いのではないでしょうか。市販薬はドラッグストアや通販で購入できるため、もしもの時に備えて持っておくと安心です。

ところで日本で流通している医薬品は、含有成分や相互作用といった違いによって複数に分類されていることをご存知でしょうか。

主に医療用医薬品と要指導医薬品、一般用医薬品の3種類に分類されています。このうち医療用医薬品については、原則として医療機関を受診した上で医師が処方箋を発行しないと受け取れない仕組みとなっています。

そのような医薬品の分類と健康日本堂調剤薬局赤坂店での取り組みについて紹介します。

通販可能な医薬品の種類

要指導医薬品と一般用医薬品はOTC医薬品と呼ばれており、ドラッグストアや薬局で手軽に購入できることが魅力です。ただし、要指導医薬品と一部の一般用医薬品は通販で購入することはできません。

ネット上で医薬品を購入する際に注意すること

ネットで医薬品を購入する場合、「自分が使用したことがある医薬品だから安心」とは一概に言い切れません。

 

販売元が怪しくないかをきちんと確認することが大切です。

薬局や薬剤師、登録販売者が従事しているサイトかどうか

個人輸入、代行などの法的に怪しいサイトではないか

一般用医薬品:第3類

ドラッグストアや通販で購入できる一般用医薬品は、副作用などのリスクに応じて第1類、第2類、第3類の3種類に分類されています。

 

第3類として代表的な一般用医薬品は、湿疹などのかゆみに効く興和の「新レスタミン軟膏」、ニキビなどの肌荒れに効くエーザイの「チョコラBBプラス」が挙げられます。

一般用医薬品:第2類

第2類は、副作用や相互作用などのリスク面で注意が必要となる一般用医薬品です。これらの一般用医薬品は薬剤師や登録販売者による書面での情報提供が必要とされているものの、現在のところは努力義務となっています。

 

第3類と同様に、第2類も通販でも購入できます。

第2類として代表的な一般用医薬品は、頭痛や生理痛に効くエスエス製薬の「イブA錠」、風邪の諸症状を緩和する大正製薬の「パブロンゴールドA」が挙げられます。

一般用医薬品:第1類

第3類や第2類と異なり、第1類は副作用や相互作用などのリスク面で特に注意が必要となる医療用医薬品です。

 

ドラッグストアや薬局の店頭では、レジの背面といった消費者が手の届きにくい場所に陳列されていることが特徴です。

 

そのため薬剤師や登録販売者に声をかけなければ購入できず、書面による情報提供が義務づけられています。

 

ただし、要指導医薬品と異なり、通販での購入は認められています。第1類として代表的な一般用医薬品は、胃痛や胃もたれに効く第一三共ヘルスケアの「ガスター10 S錠」、頭痛や生理痛に効く第一三共ヘルスケアの「ロキソニンS」が挙げられます。

健康日本堂調剤薬局赤坂店では第1類医薬品の通販を行っている

現在、多くの通販サイトで第1類医薬品が購入できますが、健康日本堂調剤薬局でも第1類医薬品等の通販を行っています。

    第一類で取扱い中、取扱い予定の医薬品一覧
・アクチビア軟膏
・アラセナS
・エンペシドL
・セレキノンS
・ガスター10、ガスター10〈散〉
・チェックワンLHII排卵日予測検査薬
・ドゥーテストLHa
・ニコチネル パッチ10、ニコチネル パッチ20
・ハイテスターH
・フェミニーナ 腟カンジダ錠
・ミクロゲン・パスタ
・ミノアップ
・ミルコデ錠A
・メンソレータムフレディCCクリーム
・ロキソニンS、ロキソニンSプラス、ロキソニンSプレミアム

通販で購入することができない医薬品の分類

通販で購入することができない医薬品として要指導医薬品、医療用医薬品があります。

要指導医薬品は通販で購入する事はできない

OTC医薬品は処方箋がなくても購入できるため、医療機関を受診しなくてもいつでも購入できます。

このうち要指導医薬品についてはドラッグストアや薬局で薬剤師による対面販売が義務づけられているため、通販では購入できないのが現状です。

 

なぜなら要指導医薬品は医療用医薬品から一般用医薬品に切り替えられて間もないため、一般用医薬品としてのリスクが確定していないからです。

 

ただし、要指導医薬品として販売後は原則として3年で一般用医薬品となり、通販で購入できることになります。

処方箋が必要な医療用医薬品は通販で購入する事はできない

処方箋が必要な医療用医薬品は、原則としてドラッグストアや通販で購入できないのが現状です。

なぜなら医療用医薬品は一般用医薬品に比べて、副作用や相互作用といったリスクがより高いからです。

 

そのため、医療用医薬品の取り扱いは、薬剤師による対面販売と情報提供などが義務づけられています。

一部の医療用医薬品については処方箋なしで購入することが可能

医療用医薬品を手に入れるには、原則として医療機関を受診した上で医師から処方箋を発行してもらう必要があります。

 

ただし、一部の医療用医薬品については通販で購入できないものの、一定の条件を満たせば処方箋がなくても薬局で購入できます。

 

医療用医薬品は「処方箋医薬品」と「処方箋医薬品以外の医療用医薬品」の2種類に分類されており、「処方箋医薬品以外の医療用医薬品」は必ずしも処方箋がなくても販売することが可能です。

 

この販売方法は「零売(れいばい)」と呼ばれており、必要最低限の数量に限定することや薬剤師による対面販売など、5つの条件が設けられています。

 

零売についての詳しい取り組みは※記事リンク※「零売」の基礎知識|購入可能な医薬品や販売時のルールについて解説で紹介しています。

服薬指導の待ち時間を短縮したい方、二次感染リスクを減らしたい方は、ぜひ「速薬」をご利用ください。

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