モーラステープが処方箋なしで購入できる「零売」について

監修薬剤師　佐生佳子

更新日：2024年02月27日

日頃から、腰痛や腱鞘炎といった症状に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。モーラステープはこれらの諸症状を軽減してくれるため、常備していると安心です。

しかし、常備していたモーラステープがなくなる頃に仕事の繁忙期が重なった場合、なかなか医療機関を受診できないケースも考えられます。

ドラッグストアや通販で購入できる代替品を使用するにしても、モーラステープほどの効果が期待できるか不安になりがちです。

このような場合、医療機関を受診しなくてもモーラステープが手に入る「零売」を利用すると便利です。ここではモーラステープを処方箋なしで手に入れる方法などを解説していきます。

モーラステープは原則として医師の処方箋が必要

モーラステープの主成分は日局ケトプロフェンで、これを主成分とするOTC医薬品は販売されていないのが現状です。街のドラッグストアや通販では、「バンテリンコーワパップS」や「サロンパス」といったモーラステープの類似品は販売されています。

しかし、「バンテリンコーワパップS」の主成分はインドメタシン、「サロンパス」の主成分はサリチル酸メチルであるため、モーラステープと同様の効果は期待できません。

モーラステープには処方枚数に制限がある

モーラステープのOTC医薬品は販売されておらず、処方薬と同様の成分を配合したモーラステープが欲しい場合、原則として医療機関を受診する必要があります。従来はモーラステープなどの湿布薬には、処方枚数の制限はありませんでした。

しかし、2016年度の診療報酬改定では、湿布薬は70枚までが上限というルールが設けられました。これは一度の処方の上限であるため、同一月の処方回数に制限はありませんが、仕事で忙しく医療機関を受診する時間がとれない人にとっては問題です。

零売という方法なら処方箋なしでモーラステープの購入が可能

モーラステープは処方薬であるため、原則としては医療機関を受診して処方箋を発行してもらわなければなりません。零売という方法であれば特定の条件の元、薬剤師の対面販売で処方箋がなくても購入が可能です。

零売薬局では薬剤師によるカウンセリングを行っているため、気軽に相談できることがメリットの一つです。ただし、カウンセリングした上で薬剤師から医療機関の受診をすすめられる場合があります。

モーラステープを購入するにはどうしたらいい？

モーラステープは「医療用医薬品」に指定されているため、処方箋なしでドラッグストアなどで購入することはできません。

モーラステープを購入するには、医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。しかし、薬をもらうためだけに病院に行くのは面倒と感じる方もいるのではないでしょうか。

服薬指導の待ち時間を短縮したい方、二次感染リスクを減らしたい方は、ぜひ「速薬」をご利用ください。

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