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ロキソニンテープは市販薬で販売してる?腰痛や肩こり、関節の痛みに効く湿布薬の特徴や販売の詳細について解説

監修薬剤師 廣瀬安國
2020年11月22日
腰痛や肩こりなどの痛みにロキソニンテープを使ったことはありませんか?
ロキソニンテープは、医療の現場で多く使われている解熱鎮痛薬ですが、入手するためには病院への受診が必要です。しかし、市販薬でも販売されていたら病院へ受診する手間が減ります。
今回は、ロキソニンテープの特徴や販売について解説します。

ロキソニンテープとは

ロキソニンテープは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される医療用医薬品で鎮痛効果を持っている外用薬です。医療の現場では、筋肉痛や腰痛、関節痛などの痛みなどに対して幅広く使用されています。
現在、ロキソニンテープは2種類販売され、ロキソニンテープ50mg、ロキソニンテープ100mgがあります。サイズはロキソニンテープ50mgが7cm×10cm、ロキソニンテープ100mgが10cm×14cmで使用部位によって使い分けることができます。

ロキソプロフェンナトリウム水和物が主成分

ロキソニンテープはロキソプロフェン ナトリウム水和物を有効成分とした商品です。
痛みや発熱、炎症の原因となっているプロスタグランジンという物質が体内に存在しています。プロスタグランジンが産生されると新規を刺激して痛みを起こしたり、炎症を起こすことで発熱と腫れを起こします。ロキソプロフェンは、プロスタグランジンの産生に必要なシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素を阻害することでプロスタグランジンの産生が抑制されて解熱鎮痛効果を発揮します。しかし、プロスタグランジンは胃の粘膜の分泌を促進する作用もあるのでプロスタグランジンの産生が抑制されると胃が荒れることがあります。
ロキソプロフェン にはプロドラッグという設計がされ、体内に吸収されてから代謝を受けて効果を発揮するように作られています。プロドラッグ設計にすることで胃腸障害などの副作用を少なくするというメリットがあります。

テープ以外に錠剤や粉薬の内服薬、塗り薬などの外用薬がある

ロキソニンは様々な商品が販売されています。飲み薬の錠剤や粉薬(細粒)だけでなく、ロキソニンテープと同じような湿布であるパップと塗り薬など外用薬でもいくつか種類が存在しています。
テープには剥がれにくいというメリットがありますが、皮膚トラブルが起きやすいというデメリットもあるのでかぶれなどの皮膚トラブルが気になる方はパップやゲルなどの塗り薬を検討するといいでしょう。その他にも、頭痛や発熱などは外用薬よりも内服薬の方が使いやすいこともあります。

どこのメーカーが製造している?

ロキソニンテープは第一三共株式会社が販売している商品です。

効能効果は「変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛」

変形性関節症は、関節疾患の中でも最も多い疾患で関節周囲に痛みや腫れが起きます。原因としては不明なことが多いですが、40歳未満では男性に多く、肉体労働など関節に負荷が継続的にかかる労働に従事している方は変形性関節症のリスクが高くなります。40歳以降では女性の方が患者数が多くなりますが高齢になるほど男女差も小さくなります。
ロキソニンテープは、変形性関節症以外にも筋肉痛や怪我による痛みや腫れを抑えることにも効果があり、幅広い場面で使用されています。
しかし、関節リウマチによる関節の痛みなどに保険適用がないのでモーラステープなど関節リウマチに保険適応がある商品が使用されます。

用法・用量は?

1日1回患部に貼ってください。
有効成分は1日を過ぎると皮膚にほとんど移行してしまうので1日以上貼っても意味はなく、皮膚トラブルの原因になるので必ず剥がして新しいテープに交換しましょう。

皮膚のかゆみや炎症に注意

テープ剤などの外用薬は皮膚に貼り付けることからかゆみやかぶれなどの炎症を引き起こすことがあります。特に、テープ剤は不織布に有効成分と接着剤を塗っている製品なので剥がれにく、剥がす時に皮膚を傷つける可能性もあります。就寝中や関節部など動きの大きい部位などでは剥がれにくい特性はメリットですが、皮膚トラブルには注意が必要です。
かゆみや炎症が気になる場合には剥がしやすいパップ剤や塗るタイプのゲルなどの製品を選ぶといいでしょう。

医療用医薬品は市販では買えない

ロキソニンテープは医療用医薬品であるため薬局薬店や通販で購入できません。
医療用医薬品を入手するためには原則的に処方箋が必要です。病院など医療機関へ受診して診断を受けることで処方箋が発行されるので薬局へ持っていてロキソニンテープをもらうようにしましょう。
病院に受診することが難しい場合には、代わりになる市販薬を探すしかありません。

市販薬の湿布ではロキソニンsテープが販売されている

医療用医薬品のロキソニンテープは市販されていませんが、同じ有効成分で効果も同じ商品が市販薬として販売されています。ロキソニンテープと同じ有効成分が配合され、商品名もロキソニンSテープです。どうしてもロキソニンテープが必要な方の代わりとなる選択肢です。
医療用医薬品が医療の現場で長期間使用され、実績と安全性が確認されると市販薬としての販売が認められるようになったものをスイッチOTCと呼びます。ロキソニンテープも2016年にスイッチOTCとして販売されるようになりました。第2類医薬品に分類されているため薬剤師に説明なしに購入することができるので入手しやすい市販薬です。
販売会社も同じグループ会社で医療用医薬品のロキソニンテープは第一三共株式会社、市販薬のロキソニンSテープは第一三共ヘルスケア株式会社が販売しています。

腰痛や関節、肩こりに伴う痛みに使用

腰痛や関節、肩こりに伴う痛みなど幅広い痛みに対して使用できます。
医療用医薬品と同じ有効成分が配合されているので高い鎮痛効果を期待できます。サイズも医療用医薬品のロキソニンテープ50mgと同じなので使用感も似ていると考えられます。

薬の効き目や副作用に違いはあるの?

医療用医薬品のロキソニンテープと市販薬のロキソニンSテープに使われている有効成分は、両方ロキソプロフェンなので薬の効き目や副作用に違いはありません。そのため、過去にロキソニンテープを使ってかぶれなどの副作用を起こしたことがある場合にはロキソニンSテープを使用しても副作用が起きる可能性が高いので使用しないでください。

価格の比較

・ロキソニンテープ50mg1枚20.7円(薬価)
・ロキソニンテープ100mg1枚31.2円(薬価)
・ロキソニンSテープ 7枚入り980円 14枚入り1580円(メーカー小売希望価格)
・ロキソニンSテープL 7枚入り1580円(メーカー小売希望価格)
医療用医薬品を入手するためにかかる費用は薬剤費だけでなく病院の診察代や薬局の調剤料などかかります。一時的な使用の場合には市販薬を購入した方がやすいことが多いですが、負担割合によっては費用が安く済むことがありますので確認が必要です。

薬局や通販で購入できるのは?

市販薬であるロキソニンSテープなら薬局や通販で購入できます。市販薬のため医師の診断も必要がないので仕事や育児などで病院を受診する時間がなかなか作れない方にも薬局薬店の営業時間であればすぐに購入できるメリットがあります。
2016年にロキソニンSテープが市販薬として販売された時には、要指導医薬品に分類されていました。要指導医薬品は薬剤師から対面で説明を受ける必要があり、通販などのネット販売が認められていませんでした。2019年に第1類医薬品に変更になったことで通販での販売が解禁され、2020年7月に第2類医薬品に変更が決定されました。
そのため、ロキソニンSテープは2020年10月時点では薬剤師の説明なしに薬局薬店だけでなく通販でも購入できるようになりました。

店で商品を購入する際は製品の特徴や詳細を薬剤師に問い合わせてください

2020年から第2類医薬品に分類されたロキソニンSテープですが、初めて商品を購入する場合には薬剤師に相談した方がいいでしょう。
湿布とはいえ医薬品に変わりはないため副作用があらわれることがあります。ロキソニンSテープを含めた非ステロイド性抗炎症薬はアスピリン喘息を引き起こす可能性があります。また、内服の解熱鎮痛薬で胃が荒れることがありますが、湿布でも皮膚に浸透して体内に吸収されるので胃の不快感など起こすことがあります。
その他にも、風邪薬や解熱鎮痛薬にも非ステロイド性抗炎症薬が配合されていることが多いので他に医薬品を使用している場合には成分が重複して副作用が強く出る可能性があります。
そのため、安全に製品を使用するために過去に起きた副作用歴やアレルギー、現在使っている医薬品、健康食品、サプリメントなどの薬剤師に相談したうえでロキソニンSテープの商品説明を受けてください。

使用する際は包装された添付文書をよく確認しましょう

市販薬などの医薬品には、添付文書という使用上の注意点や副作用など重要な説明文が記載されたものが包装されています。思わぬ副作用や問題を避けるためにも使用をする前には必ず確認してから使用してください。わからなことがあれば薬剤師に相談するといいでしょう。

症状に改善が見られない場合は医師や薬剤師に相談、または病院に受診しましょう

5〜6日使用しても症状がよくならない場合には重大な疾患である可能性もあるので医療機関へ受診してください。例えば、骨折や捻挫などの怪我だった場合には適切な処置をしなければ後遺症が残る可能性もあります。ロキソニンSテープのような解熱鎮痛薬は痛みを抑えることに効果はありますが、痛みの元になっている疾患を抑えることはできません。早めの治療が必要な可能性もあるので注意してください。
また、市販薬は、医療用医薬品のように長期間使用することを想定していません。2週間以上継続して使用しないでください。ロキソニンSテープを使用して症状が落ち着いても2週間以上痛みが継続する場合にも医療機関へ受診した方がいいでしょう。
参考文献
ロキソプロフェンナトリウム水和物貼付剤 添付文書
ロキソニン錠/細粒 添付文書
第一三共ヘルスケア ロキソニンSテープ(詳細)
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監修薬剤師 廣瀬安國
調剤薬局で薬剤師として従事。 薬剤師として学んだ知識と経験を活かして、医療用医薬品だけでなく身近に存在している市販薬についてもわかりやすく伝えることを意識して記事を執筆しています。
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