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ヒルドイドに含まれるヘパリン類似物質とは?成分や効果について解説

更新日:2024年02月20日

更新日:2024年02月20日

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ヒルドイド(一般名:ヘパリン類似物質)は広く様々な皮膚症状に使用されている医療用医薬品です。

主に有効成分であるヘパリン類似物質の高い保湿機能により乾燥や肌荒れなど多くの乾燥性症状に保湿剤として使用されています。

ヒルドイドは軟膏・クリーム・ローションの3つの剤形(ヒルドイドソフト軟膏・ヒルドイドクリーム・ヒルドイドローション)が販売されています。

ヒルドイドとは

ヒルドイド(一般名:ヘパリン類似物質)は広く様々な皮膚症状に使用されている医療用医薬品です。

主に有効成分であるヘパリン類似物質の高い保湿機能により乾燥や肌荒れなど多くの乾燥性症状に保湿剤として使用されています。

 

ヒルドイドは軟膏・クリーム・ローションの3つの剤形(ヒルドイドソフト軟膏・ヒルドイドクリーム・ヒルドイドローション)が販売されています。

いずれも同じ有効成分を含み、高い保湿性能を持ちます。

このように長年広く使用されているヒルドイドですが、その有効成分であるヘパリン類似物質とはどのような成分なのでしょうか、ヒルドイドの有効成分について解説していきます。

ヒルドイドに含まれる成分は?ヘパリン類似物質って何?

軟膏・クリーム・ローションの3つの剤形(ヒルドイドソフト軟膏・ヒルドイドクリーム・ヒルドイドローション)で有効成分は同じ成分で「ヘパリン類似物質」という成分です。

 

このヘパリン類似物質には大きな2つの働きがあります。1つが血流促進。もう1つが保湿効果です。

 

化粧品・皮膚保湿剤などで保湿しているにも関わらず、乾燥肌や肌荒れに悩まされ、尿素クリームなどの薬を使用している方も多いですよね?

 

保湿という面から見るとヘパリン類似物質は尿素クリームよりはるかに高い効果を示すこと高機能保湿剤である事がわかっています。

 

多くのメディアに美容目的の使用が取り上げられ話題になった過去もあり、ヘパリン類似物質の保湿効果は広く知られていますが、血流促進作用による血行障害改善効果もたくさんあります。

 

ヒルドイドに含まれるヘパリン類似物質のこれらの効能・効果によってどんな症状に効くのか紹介していきます。

ヒルドイドはどんな症状に効果的?

ヘパリン類似物質の主な作用は先ほど紹介したように「高機能保湿」と「血流促進」です。

 

高機能保湿に関して、保湿とは肌の水分量を調節する事で良好な状態に整え、バリア機能を保つことなので、乾燥・乾燥によるかゆみ・肌荒れ・ひび割れ・様々な病気・原因による皮膚炎等広い皮膚症状に効果があります。

 

また本来の用途と異なりますが、継続して使用することで肌の水分量が増加するので、肌トーンがあがるといった副産物的なスキンケア効果もあります。

 

血流促進に関してはシモヤケやあざ、内出血や打撲それに伴う腫れ、血行不良によるしびれ・疼痛などに使用されます。

 

その他副産物的な効果ではありますが、目の下のクマが改善されることもあります。青クマと呼ばれる血管が透けてみれるようなクマには特に効果があります。

 

これまで紹介した「高機能保湿」「血流促進」以外にも外傷がケロイドや肥厚性瘢になることを予防したりなど、様々な皮膚症状に効果があります。

ヒルドイドの使い方のポイント

様々な剤形があるヒルドイドですが、これらの使い分けは患部の状態や範囲・季節など総合的に判断して処方する医師が判断します。

 

クリーム・軟膏・ローションはベタつきなど使用感が明らかに異なります。

この使用感の違いは主に、含まれている油分の量が原因です。

 

油分が多く含有されている剤形ほど患部をしっかり覆う事ができますが、その分ベタつきが強くなってしまいます。

 

逆にローション剤のように油分が少ない剤形ではベタつきはほとんどありませんが、患部を覆う力は低いです。

 

それぞれの症状・状態に加えて継続して薬を患者様が使用しやすいようにバランスを考えて医師・薬剤師は薬を使い分けています。

ヒルドイドの副作用や注意点

ヒルドイドは大きな副作用が起こるリスクも非常に低く、子供から高齢者まで広い年齢層で使用されている医療用医薬品です。

 

また顔や体など全身の広い範囲の皮膚に比較的安心して使用することができます。

そんな安全性の高いヒルドイドにも副作用の可能性はあります。

 

いくつか注意しなければいけない症状・ケースがありますので注意しましょう。

 

用法用量:通常、1日1〜数回適量を患部に塗布またはガーゼなどに塗布して貼付します。

 

医師・薬剤師に指示された用法・用量に従って薬剤を使用してください。

 

主な副作用として、皮膚炎、かゆみ、発赤、発疹、潮紅、皮膚刺激感、紫斑などが報告されています。

このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

 

また次のような患者様はヒルドイドを使用すべきではありません。

薬剤の使用部位がびらん面・潰瘍になっている場合、症状が悪化するだけでなく副作用等のリスクも高くなってしまうため、使用すべきではありません。

出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)の既往歴のある、または微量でも出血がある場合。有効成分であるヘパリン類似物質が血行促進、血液凝固抑制といって血が固まりにくくなる作用があるためです。少しの出血でも、大きな事態になってしまう恐れがあります。

また次のような方は薬を使用する前に医師・薬剤師に相談してください。

以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

保管に関しては、乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。

 

人体に影響する注意ではありませんが、ヘパリン類似物質を保険適応で購入できるのはあくまで疾患の治療の場合のみです。

 

肌のトーンアップなど治療ではなく、美容目的の副産物的な効果を主たる目的としている場合、医師は保険適応で薬を処方することはありませんし、保険を使用して薬局で薬を購入することもできませんので注意しましょう。

ヒルドイドはどうすれば購入できる?

ヒルドイドは医療用医薬品なので通販などで購入することはできません。(2020年7月現在)

 

しかし有効成分としてヒルドイドと同じ、ヘパリン類似物質を含む市販の医薬品は通販で購入することができますので、ヒルドイドを購入したい場合はこれらの市販薬の購入をおすすめします。

 

美容目的などで市販医薬品ではなく、医療用医薬品のヒルドイドを購入したいという方もいらっしゃるかと思います。

 

実は病院など医療機関を受診し、処方箋が発行されなくても医薬品を購入することができます。

 

この方法は「零売」(レイバイ)と呼ばれ、医療用医薬品を薬剤師の管理の下、対面販売する制度になります。

 

病院で処方される医療用医薬品の中には、保険を使用しなくて良いのであれば、処方箋がなくても購入できるものがあります。

 

零売薬局では法律のルールに則り、薬剤師が専門家として患者様の薬物治療を管理・サポートしますので、処方箋で薬を購入する方法と同じように安心して薬を使用していただけます。

ヒルドイドを購入するにはどうしたらいい?

ヒルドイドは「医療用医薬品」に指定されているため、処方箋なしでドラッグストアなどで購入することはできません。

 

ヒルドイドを購入するには、医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。しかし、薬をもらうためだけに病院に行くのは面倒と感じる方もいるのではないでしょうか。

最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。

 

オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。

 

SOKUYAKUでは、多数の診療科目や全国から病院を探すことができます。

 

また、新型コロナウイルス感染症の検査は、医療機関以外の自宅でも実施が可能です。

 

SOKUYAKUで、ビデオ通話にて診療をご受診頂き、PCR検査をご希望の場合は、SOKUYAKUからご自宅で唾液採取して頂く検査キットをご注文頂けます。

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周辺への感染の可能性を配慮して外出を控えたいやその他事情により、病院に行くことが難しい場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。

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