体調が悪いのに原因がわからない…「オンライン診療の心療内科とは?」をやさしく解説
オンライン診療の心療内科って何をする場所?
心療内科は、ストレスや心理的な要因が体の症状に影響していると考えられるときに、医学的に評価し、整えていく「内科」の一分野です。オンライン診療に対応する医療機関も増え、通院が難しい状況でも自宅から相談を始められるようになってきました。
こころとからだを一緒にケアする診療科
体の不調と心の状態は密接につながっています。心療内科では、体の検査や内科的な治療を行うだけでなく、生活背景や心理的ストレスについても詳しく聞き、心と体のバランスを整えていきます。ただ症状を抑えるだけでなく、生活そのものを少しずつ立て直していくことが目的です。
ストレスが原因の体調不良って、実際どう診るの?
心療内科では、まず通常の内科と同じように診察や検査を行います。血液検査や心電図などを通して、体に明らかな異常がないかを確認したうえで、「症状とストレスの関係」を見ていきます。
たとえば、仕事のプレッシャーがかかる時期だけ頭痛がひどくなる、休日は調子がいいのに平日になるとお腹が痛くなる、といったケースでは、ストレスの影響かもしれません。こうした場合、薬だけでなく、睡眠や食事、働き方の見直し、考え方のクセへの気づきなど、複合的な治療を進めていきます。
“心の内科”としての心療内科の歴史と役割
心療内科は、日本ではおよそ50年前に大学病院で専門講座が設けられた比較的新しい診療科です。「消化器内科」「循環器内科」といった臓器別の診療ではなく、症状の背景にある“心と体のつながり”に注目して治療を行う点が大きな特徴です。
心療内科は「患者さんを全体として診る」全人的な医療を目指して誕生しました。現在では、働き方や家族関係の悩みなど、現代特有のストレスが体に影響を与えるケースが増えており、心療内科の重要性はますます高まっています。
精神科や神経内科とどう違う?迷いやすい境界線
心療内科は「体の病気や症状」にストレスが影響しているケースを内科的に診ます。精神科はうつ病や不安症、双極性障害、統合失調症、依存症、発達障害など“精神機能そのもの”の障害を主に扱います。神経内科(脳神経内科)は脳・脊髄・末梢神経・筋の病気(脳梗塞、パーキンソン病、てんかん、ALSなど)を専門に診ます。
精神科と心療内科の違い
精神科・心療内科・神経内科、どう選べばいい?
「からだの症状が中心で、背景にストレスやこころの影響がありそうな場合」は心療内科、「こころの不調(気分が落ち込む、幻覚があるなど)が中心」の場合は精神科が適しています。一方、手足のしびれや力が入りにくい、ふらつき、けいれんなど“神経系そのもの”の異常が疑われる場合は神経内科(脳神経内科)に相談しましょう。
診療科の間に明確な線引きがあるわけではなく、同じ症状でも医療機関によって対応が異なることがあります。まずは「どの科が自分に合っているか」ではなく、「今の不調を話してみよう」と気軽に考えるのが第一歩です。
境界があいまいな症状…どこに行くのが正解?
「体の不調はあるけれど、検査で異常はない」「なんとなく不安定だけど、病院に行くほどでもないかも」…そんなときこそ、心療内科が受け皿になります。
心療内科は、“心か体か”ではなく“心と体の関係”を診る科です。受診してみて、他の診療科が必要と判断されれば、適切な専門へ紹介してもらえます。最初から完璧な選択をしようとするより、「話せる場所から始める」ことのほうが大切です。
心療内科にかかるのは大げさ?
たとえば、眠れない、疲れが取れない、胃腸の調子が悪いといった症状が、仕事や家事に影響するほど長引いているなら、すでに生活に支障が出ている状態です。これは立派な“受診の理由”になります。
医療機関は「病気の診断をつける場所」だけでなく、「これ以上つらくならないように整える場所」でもあります。ひとりで抱え込む前に、一度立ち止まって相談してみることが、今後の健康への近道になるかもしれません。
その不調、もしかして“心”から来ていませんか?
慢性的な胃もたれや下痢・便秘、締め付けるような頭痛、動悸、息苦しさ、めまい、睡眠の不調、倦怠感などは、ストレスや生活リズムの乱れが関わることがあります。
胃が痛い、眠れない…でも検査は異常なし?
「検査では異常なし」と言われたのに、症状は確かにある。こうした場合、ストレスや心理的な背景が影響している“心身症”かもしれません。たとえば、過敏性腸症候群、緊張型頭痛、自律神経失調症、不眠症などは、心療内科が得意とする分野です。
時間帯や状況によって症状が悪化する傾向がある場合(平日は調子が悪いけど休日は楽になる、など)は、ストレスとの関連が強いと考えられます。
「気持ちの問題」と片付けるにはもったいないサイン
“気の持ちよう”で片付けると我慢が長引きがちです。睡眠・食欲・意欲の低下、仕事や家事の能率低下、楽しめない感覚が続くのは、立て直しの合図。医療的に整理すると対処の優先順位が見えてきます。
身近な人に変化を指摘されたら、受診のきっかけに
本人は気づきにくい不調も、まわりの人の一言がきっかけになることがあります。「最近元気がないね」「ちょっと顔色が悪いよ」などの指摘を受けたら、自分でも一度ふり返ってみましょう。
はじめてのオンライン診療の心療内科って何をするの?
心療内科では、オンラインでも基本的な診察や相談が可能です。初めて受ける際の流れや注意点を知っておくことで、より安心して相談できます。
予約から問診までの流れと、当日の持ち物
Webや電話で予約→事前問診の入力→当日ビデオ通話で受診、が一般的です。保険証、現在の薬・おくすり手帳、検査結果・紹介状、気になる症状メモを手元に用意するとスムーズです。
診察ではどんなことを聞かれるの?うまく話せなくても大丈夫
症状の始まりと変動、仕事や家庭の状況、睡眠・食事・生活リズム、過去の病気や服薬歴、ストレス要因などを医師が整理します。話しにくいことは無理に話さなくて構いません。「分からない」でもOK。必要十分な範囲で進みます。
必要に応じて、検査や他科との連携も
オンライン診療で完結しない検査(血液検査、画像検査など)が必要と判断された場合は、対面での受診や他の医療機関への紹介が行われます。
また、心療内科だけで対応が難しいケースでは、精神科・神経内科・内科などとの連携がとられます。症状や状況に応じて「次に何をすればよいか」が提案されるので、安心して相談しましょう。
薬だけじゃない。心療内科でできる治療
治療は「生活調整」「心理療法」「薬物療法」の組み合わせです。目標は“症状を抑える”だけでなく“再発しにくい日常をつくる”ことにあります。
生活を整えるアドバイスも治療のひとつ
睡眠衛生(就寝・起床時刻の固定、寝床は睡眠専用、昼寝の調整)、食事のリズム、カフェインやアルコールの扱い、運動の取り入れ方、仕事量や休息の配分などを具体化します。小さな改善でも症状が大きく変わることがあります。
薬に頼りすぎない方針で進めていくには?
薬は必要最小限・少量から開始し、効果と副作用を一緒に確認します。改善に合わせて減量・中止を検討しますが、自己判断での中断は再燃の原因になります。計画的に進めましょう。
心理療法ってどんなことをするの?
認知行動療法(考え方・行動の癖を整える)、行動活性化、ストレス対処訓練、マインドフルネス、家族や職場との関わりを整理する面接など、症状と希望に応じて選びます。専門職によるカウンセリングは自費になることが多く、頻度や費用は事前に確認します。
「整える」「癒す」ためのリラクセーション技法
腹式呼吸、漸進性筋弛緩法、自律訓練法、イメージ法などは自宅でも継続しやすい方法です。短時間でも積み上げると睡眠や緊張の改善に役立ちます。
お金のことも不安…心療内科の料金と支援制度
ここでは、心療内科にかかるときの料金の目安や、公的な支援制度についてご紹介します。
診察はいくら?カウンセリングは保険が効く?
心療内科の診察は、一般的な内科と同じく健康保険が使えます。自己負担は3割で、初診時は2,500〜3,000円程度、再診時は1,500円前後が目安です(検査や処方がある場合は追加費用あります)。
心理士によるカウンセリングは原則として保険が適用されません。1回5,000〜10,000円程度かかる場合もあります。医療機関によって違いがあるため、予約時に確認しておくと安心です。
診察とどう違う?心療内科カウンセリングの内容をわかりやすく紹介
医療費が高くて通えない…そんな時の公的支援
「自立支援医療制度(精神通院医療)」を利用すると、心療内科の診療費・薬代などの自己負担が1割に軽減されます(カウンセリングは対象外の場合あり)。
この制度は、うつ病、不安障害などで通院している方が対象です。主治医の診断書と市区町村への申請が必要ですが、長期的な治療が必要な場合には大きな助けになります。
診断書ってすぐもらえるの?費用や注意点も解説
休職や公的支援の利用には診断書が必要になることがあります。発行には2,000〜5,000円ほどかかるのが一般的で、すぐに発行できないケースもあるため、余裕をもって依頼することが大切です。
「休職が必要」と判断される場合は、医師との信頼関係を築いた上での判断となるため、初診だけで診断書をもらうのは難しいこともあります。予定がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
オンライン診療はこちらから▶
通院のコツと、回復までのイメージ
“よくなる速さ”は人それぞれですが、生活の土台を整えるほど改善は安定します。自分のペースで無理なく続けることが回復への近道です。
通うペースは?どれくらいで良くなる?
最初のうちは、状態を見極めるために2〜4週ごとの通院が必要になることが多いです。症状が落ち着いてくれば、受診の間隔は月1回、2ヶ月に1回とゆっくりになります。
「どれくらいでよくなるか」は人それぞれですが、数回の診察で大きく楽になる方もいれば、数ヶ月〜半年以上かけてじっくり整えていく方もいます。目標は“症状を消すこと”だけではなく、“再発しにくい状態をつくること”なので、焦らず少しずつ整えていくのが基本です。
薬との付き合い方、やめどきのサイン
薬を使う場合は、効果が出るまでに数週間かかることもあります。「睡眠・食欲・気分の安定が続く」「生活に支障がなくなってきた」といったタイミングが“やめどき”の目安です。
症状が安定したら、いずれは減薬・中止のタイミングもやってきますが、これは自己判断ではなく、必ず医師と相談しながら慎重に行いましょう。
心療内科以外でも相談できる場所がある
医療機関以外にも、無料や低負担で相談できる窓口があります。まずは話すことが整理の第一歩になります。
保健所・相談センター…無料で話せる窓口
保健所や精神保健福祉センターでは、こころの健康や生活上の困りごとを幅広く相談できます。地域の支援制度や医療機関の情報提供も受けられます。
電話やSNSでも相談可能
仕事や家庭の事情で対面相談が難しい方のために、電話やSNSでの相談サービスも整備されています。
- こころの健康相談統一ダイヤル(都道府県によって番号が異なります)
- 働く人の「こころの耳」相談窓口(厚生労働省)
- SNSカウンセリング(一部NPOや自治体が実施)
これらは匿名で相談できるものも多く、夜間や休日にも対応している場合があります。
就労や生活支援が必要なときは、どこに頼る?
症状のために仕事を続けるのが難しい、復職や就職の準備がしたい、日常生活にも支援が必要…そんなときは、医療機関だけでなく福祉制度も活用できます。
といった専門の支援機関があります。精神的な不調で休職している人、ブランクがある人でも、相談から支援が始まります。
また、「傷病手当金」や「障害年金」「自立支援医療費制度」などの公的支援制度も、主治医と連携しながら利用することが可能です。困りごとを一人で抱えず、少しずつ相談していくことが、生活の安定につながります。
心療内科は“弱い人の場所”ではなく整える場所
誰にでも、生活の中でバランスを崩すタイミングはあります。そうした変化にいち早く気づき、自分を立て直すきっかけとして利用できるのが、心療内科の役割です。
特別な病名がついていなくても、「このままではまずいかもしれない」と感じたとき、それが相談のタイミングになります。心療内科は、病気を見つけるだけでなく、生活と心身のつながりを一緒に整理する“整える場所”として、もっと気軽に使ってほしい医療への入口です。
忙しくて受診できない場合にはオンライン診療がおすすめ
仕事や家事、育児などで時間の余裕がなく、なかなか病院に行けないという場合、オンライン診療を活用してみましょう。移動時間や待ち時間を気にする必要がなく、自宅や職場、落ち着ける場所から医師に相談できる点が大きな魅力です。
心療内科の受診をためらっていた方も、「まずは話してみよう」という最初の一歩を、オンライン診療が後押ししてくれることがあります。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットにつながるスマートフォンやタブレット、パソコンを使って、自宅から医師の診察を受けられるサービスです。ビデオチャットを通じて医師と直接会話でき、予約から問診、診断、薬の処方箋発行、決済までをオンラインで完結できます。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク)は、オンライン診療をスムーズに行うためのサービスです。診察の予約から診療、薬の受け取りまでの一連の流れを、ひとつのアプリ上で完結できる仕組みになっています。
使い慣れたスマートフォンで操作できるため、初めての方でも戸惑うことなく利用できます。お気に入りのクリニックや薬局を登録することもでき、継続的な治療にも便利です。また、デジタルお薬手帳の機能もあり、薬の管理もスマートに行える点が、多忙な生活の中で医療を続けやすくする助けになります。全国どこでも当日または翌日に薬を受け取れる利便性もあります。
※初診可否・処方範囲・配送は事前にご確認ください。
オンラインで心療内科を受診する
まとめ
心療内科は「心が弱い人のための場所」ではなく、心と体のバランスを取り戻すための場所です。オンライン診療を活用すれば、通院の手間や周囲の目を気にすることなく、自宅から安心して相談できます。
原因のはっきりしない不調が続いているときは、一人で抱え込まず、「心療内科に相談してみよう」と思い出してみてください。早めの受診が、回復への第一歩につながります。
「体はつらいのに、検査では異常なし…」
もしかして心の影響かも?と思いながらも、どこに相談すればいいのか分からず不安になる方は少なくありません。
心療内科は、ストレスや心の不調が原因となって現れる体の症状を専門に診る診療科です。近年はオンライン診療も普及し、自宅から気軽に相談できるようになっています。
この記事では、オンラインで受けられる心療内科の内容、精神科や神経内科との違い、受診の流れや費用の目安までを、わかりやすく解説します。
オンライン診療の心療内科って何をする場所?
心療内科は、ストレスや心理的な要因が体の症状に影響していると考えられるときに、医学的に評価し、整えていく「内科」の一分野です。オンライン診療に対応する医療機関も増え、通院が難しい状況でも自宅から相談を始められるようになってきました。
こころとからだを一緒にケアする診療科
体の不調と心の状態は密接につながっています。心療内科では、体の検査や内科的な治療を行うだけでなく、生活背景や心理的ストレスについても詳しく聞き、心と体のバランスを整えていきます。ただ症状を抑えるだけでなく、生活そのものを少しずつ立て直していくことが目的です。
ストレスが原因の体調不良って、実際どう診るの?
心療内科では、まず通常の内科と同じように診察や検査を行います。血液検査や心電図などを通して、体に明らかな異常がないかを確認したうえで、「症状とストレスの関係」を見ていきます。
たとえば、仕事のプレッシャーがかかる時期だけ頭痛がひどくなる、休日は調子がいいのに平日になるとお腹が痛くなる、といったケースでは、ストレスの影響かもしれません。こうした場合、薬だけでなく、睡眠や食事、働き方の見直し、考え方のクセへの気づきなど、複合的な治療を進めていきます。
“心の内科”としての心療内科の歴史と役割
心療内科は、日本ではおよそ50年前に大学病院で専門講座が設けられた比較的新しい診療科です。「消化器内科」「循環器内科」といった臓器別の診療ではなく、症状の背景にある“心と体のつながり”に注目して治療を行う点が大きな特徴です。
心療内科は「患者さんを全体として診る」全人的な医療を目指して誕生しました。現在では、働き方や家族関係の悩みなど、現代特有のストレスが体に影響を与えるケースが増えており、心療内科の重要性はますます高まっています。
精神科や神経内科とどう違う?迷いやすい境界線
心療内科は「体の病気や症状」にストレスが影響しているケースを内科的に診ます。精神科はうつ病や不安症、双極性障害、統合失調症、依存症、発達障害など“精神機能そのもの”の障害を主に扱います。神経内科(脳神経内科)は脳・脊髄・末梢神経・筋の病気(脳梗塞、パーキンソン病、てんかん、ALSなど)を専門に診ます。
精神科と心療内科の違い
精神科・心療内科・神経内科、どう選べばいい?
「からだの症状が中心で、背景にストレスやこころの影響がありそうな場合」は心療内科、「こころの不調(気分が落ち込む、幻覚があるなど)が中心」の場合は精神科が適しています。一方、手足のしびれや力が入りにくい、ふらつき、けいれんなど“神経系そのもの”の異常が疑われる場合は神経内科(脳神経内科)に相談しましょう。
診療科の間に明確な線引きがあるわけではなく、同じ症状でも医療機関によって対応が異なることがあります。まずは「どの科が自分に合っているか」ではなく、「今の不調を話してみよう」と気軽に考えるのが第一歩です。
境界があいまいな症状…どこに行くのが正解?
「体の不調はあるけれど、検査で異常はない」「なんとなく不安定だけど、病院に行くほどでもないかも」…そんなときこそ、心療内科が受け皿になります。
心療内科は、“心か体か”ではなく“心と体の関係”を診る科です。受診してみて、他の診療科が必要と判断されれば、適切な専門へ紹介してもらえます。最初から完璧な選択をしようとするより、「話せる場所から始める」ことのほうが大切です。
心療内科にかかるのは大げさ?
たとえば、眠れない、疲れが取れない、胃腸の調子が悪いといった症状が、仕事や家事に影響するほど長引いているなら、すでに生活に支障が出ている状態です。これは立派な“受診の理由”になります。
医療機関は「病気の診断をつける場所」だけでなく、「これ以上つらくならないように整える場所」でもあります。ひとりで抱え込む前に、一度立ち止まって相談してみることが、今後の健康への近道になるかもしれません。
その不調、もしかして“心”から来ていませんか?
慢性的な胃もたれや下痢・便秘、締め付けるような頭痛、動悸、息苦しさ、めまい、睡眠の不調、倦怠感などは、ストレスや生活リズムの乱れが関わることがあります。
胃が痛い、眠れない…でも検査は異常なし?
「検査では異常なし」と言われたのに、症状は確かにある。こうした場合、ストレスや心理的な背景が影響している“心身症”かもしれません。たとえば、過敏性腸症候群、緊張型頭痛、自律神経失調症、不眠症などは、心療内科が得意とする分野です。
時間帯や状況によって症状が悪化する傾向がある場合(平日は調子が悪いけど休日は楽になる、など)は、ストレスとの関連が強いと考えられます。
「気持ちの問題」と片付けるにはもったいないサイン
“気の持ちよう”で片付けると我慢が長引きがちです。睡眠・食欲・意欲の低下、仕事や家事の能率低下、楽しめない感覚が続くのは、立て直しの合図。医療的に整理すると対処の優先順位が見えてきます。
身近な人に変化を指摘されたら、受診のきっかけに
本人は気づきにくい不調も、まわりの人の一言がきっかけになることがあります。「最近元気がないね」「ちょっと顔色が悪いよ」などの指摘を受けたら、自分でも一度ふり返ってみましょう。
はじめてのオンライン診療の心療内科って何をするの?
心療内科では、オンラインでも基本的な診察や相談が可能です。初めて受ける際の流れや注意点を知っておくことで、より安心して相談できます。
予約から問診までの流れと、当日の持ち物
Webや電話で予約→事前問診の入力→当日ビデオ通話で受診、が一般的です。保険証、現在の薬・おくすり手帳、検査結果・紹介状、気になる症状メモを手元に用意するとスムーズです。
診察ではどんなことを聞かれるの?うまく話せなくても大丈夫
症状の始まりと変動、仕事や家庭の状況、睡眠・食事・生活リズム、過去の病気や服薬歴、ストレス要因などを医師が整理します。話しにくいことは無理に話さなくて構いません。「分からない」でもOK。必要十分な範囲で進みます。
必要に応じて、検査や他科との連携も
オンライン診療で完結しない検査(血液検査、画像検査など)が必要と判断された場合は、対面での受診や他の医療機関への紹介が行われます。
また、心療内科だけで対応が難しいケースでは、精神科・神経内科・内科などとの連携がとられます。症状や状況に応じて「次に何をすればよいか」が提案されるので、安心して相談しましょう。
薬だけじゃない。心療内科でできる治療
治療は「生活調整」「心理療法」「薬物療法」の組み合わせです。目標は“症状を抑える”だけでなく“再発しにくい日常をつくる”ことにあります。
生活を整えるアドバイスも治療のひとつ
睡眠衛生(就寝・起床時刻の固定、寝床は睡眠専用、昼寝の調整)、食事のリズム、カフェインやアルコールの扱い、運動の取り入れ方、仕事量や休息の配分などを具体化します。小さな改善でも症状が大きく変わることがあります。
薬に頼りすぎない方針で進めていくには?
薬は必要最小限・少量から開始し、効果と副作用を一緒に確認します。改善に合わせて減量・中止を検討しますが、自己判断での中断は再燃の原因になります。計画的に進めましょう。
心理療法ってどんなことをするの?
認知行動療法(考え方・行動の癖を整える)、行動活性化、ストレス対処訓練、マインドフルネス、家族や職場との関わりを整理する面接など、症状と希望に応じて選びます。専門職によるカウンセリングは自費になることが多く、頻度や費用は事前に確認します。
「整える」「癒す」ためのリラクセーション技法
腹式呼吸、漸進性筋弛緩法、自律訓練法、イメージ法などは自宅でも継続しやすい方法です。短時間でも積み上げると睡眠や緊張の改善に役立ちます。
お金のことも不安…心療内科の料金と支援制度
ここでは、心療内科にかかるときの料金の目安や、公的な支援制度についてご紹介します。
診察はいくら?カウンセリングは保険が効く?
心療内科の診察は、一般的な内科と同じく健康保険が使えます。自己負担は3割で、初診時は2,500〜3,000円程度、再診時は1,500円前後が目安です(検査や処方がある場合は追加費用あります)。
心理士によるカウンセリングは原則として保険が適用されません。1回5,000〜10,000円程度かかる場合もあります。医療機関によって違いがあるため、予約時に確認しておくと安心です。
診察とどう違う?心療内科カウンセリングの内容をわかりやすく紹介
医療費が高くて通えない…そんな時の公的支援
「自立支援医療制度(精神通院医療)」を利用すると、心療内科の診療費・薬代などの自己負担が1割に軽減されます(カウンセリングは対象外の場合あり)。
この制度は、うつ病、不安障害などで通院している方が対象です。主治医の診断書と市区町村への申請が必要ですが、長期的な治療が必要な場合には大きな助けになります。
診断書ってすぐもらえるの?費用や注意点も解説
休職や公的支援の利用には診断書が必要になることがあります。発行には2,000〜5,000円ほどかかるのが一般的で、すぐに発行できないケースもあるため、余裕をもって依頼することが大切です。
「休職が必要」と判断される場合は、医師との信頼関係を築いた上での判断となるため、初診だけで診断書をもらうのは難しいこともあります。予定がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
通院のコツと、回復までのイメージ
“よくなる速さ”は人それぞれですが、生活の土台を整えるほど改善は安定します。自分のペースで無理なく続けることが回復への近道です。
通うペースは?どれくらいで良くなる?
最初のうちは、状態を見極めるために2〜4週ごとの通院が必要になることが多いです。症状が落ち着いてくれば、受診の間隔は月1回、2ヶ月に1回とゆっくりになります。
「どれくらいでよくなるか」は人それぞれですが、数回の診察で大きく楽になる方もいれば、数ヶ月〜半年以上かけてじっくり整えていく方もいます。目標は“症状を消すこと”だけではなく、“再発しにくい状態をつくること”なので、焦らず少しずつ整えていくのが基本です。
薬との付き合い方、やめどきのサイン
薬を使う場合は、効果が出るまでに数週間かかることもあります。「睡眠・食欲・気分の安定が続く」「生活に支障がなくなってきた」といったタイミングが“やめどき”の目安です。
症状が安定したら、いずれは減薬・中止のタイミングもやってきますが、これは自己判断ではなく、必ず医師と相談しながら慎重に行いましょう。
心療内科以外でも相談できる場所がある
医療機関以外にも、無料や低負担で相談できる窓口があります。まずは話すことが整理の第一歩になります。
保健所・相談センター…無料で話せる窓口
保健所や精神保健福祉センターでは、こころの健康や生活上の困りごとを幅広く相談できます。地域の支援制度や医療機関の情報提供も受けられます。
電話やSNSでも相談可能
仕事や家庭の事情で対面相談が難しい方のために、電話やSNSでの相談サービスも整備されています。
- こころの健康相談統一ダイヤル(都道府県によって番号が異なります)
- 働く人の「こころの耳」相談窓口(厚生労働省)
- SNSカウンセリング(一部NPOや自治体が実施)
これらは匿名で相談できるものも多く、夜間や休日にも対応している場合があります。
就労や生活支援が必要なときは、どこに頼る?
症状のために仕事を続けるのが難しい、復職や就職の準備がしたい、日常生活にも支援が必要…そんなときは、医療機関だけでなく福祉制度も活用できます。
といった専門の支援機関があります。精神的な不調で休職している人、ブランクがある人でも、相談から支援が始まります。
また、「傷病手当金」や「障害年金」「自立支援医療費制度」などの公的支援制度も、主治医と連携しながら利用することが可能です。困りごとを一人で抱えず、少しずつ相談していくことが、生活の安定につながります。
心療内科は“弱い人の場所”ではなく整える場所
誰にでも、生活の中でバランスを崩すタイミングはあります。そうした変化にいち早く気づき、自分を立て直すきっかけとして利用できるのが、心療内科の役割です。
特別な病名がついていなくても、「このままではまずいかもしれない」と感じたとき、それが相談のタイミングになります。心療内科は、病気を見つけるだけでなく、生活と心身のつながりを一緒に整理する“整える場所”として、もっと気軽に使ってほしい医療への入口です。
忙しくて受診できない場合にはオンライン診療がおすすめ
仕事や家事、育児などで時間の余裕がなく、なかなか病院に行けないという場合、オンライン診療を活用してみましょう。移動時間や待ち時間を気にする必要がなく、自宅や職場、落ち着ける場所から医師に相談できる点が大きな魅力です。
心療内科の受診をためらっていた方も、「まずは話してみよう」という最初の一歩を、オンライン診療が後押ししてくれることがあります。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットにつながるスマートフォンやタブレット、パソコンを使って、自宅から医師の診察を受けられるサービスです。ビデオチャットを通じて医師と直接会話でき、予約から問診、診断、薬の処方箋発行、決済までをオンラインで完結できます。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク)は、オンライン診療をスムーズに行うためのサービスです。診察の予約から診療、薬の受け取りまでの一連の流れを、ひとつのアプリ上で完結できる仕組みになっています。
使い慣れたスマートフォンで操作できるため、初めての方でも戸惑うことなく利用できます。お気に入りのクリニックや薬局を登録することもでき、継続的な治療にも便利です。また、デジタルお薬手帳の機能もあり、薬の管理もスマートに行える点が、多忙な生活の中で医療を続けやすくする助けになります。全国どこでも当日または翌日に薬を受け取れる利便性もあります。
※初診可否・処方範囲・配送は事前にご確認ください。
まとめ
心療内科は「心が弱い人のための場所」ではなく、心と体のバランスを取り戻すための場所です。オンライン診療を活用すれば、通院の手間や周囲の目を気にすることなく、自宅から安心して相談できます。
原因のはっきりしない不調が続いているときは、一人で抱え込まず、「心療内科に相談してみよう」と思い出してみてください。早めの受診が、回復への第一歩につながります。
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.
当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
2.
当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
3.
当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
4.
前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。

2014年千葉大学医学部卒業
2020年国際医療福祉大学 医学部精神医学・成田病院 精神科 助教
2021年千葉大学大学院医学研究院 精神医学教室 特任助教(兼任)
2023年Bellvitge University Hospital (Barcelona, Spain)
2025年メンタルヘルスかごしま中央クリニック 院長
<主な研究領域>https://researchmap.jp/nr_ohsako
精神医学(摂食障害、行動依存症(ゲーム依存、ギャンブル依存、etc)、せん妄)
【免許・資格】
医学博士
精神保健指定医
日本精神神経学会認定精神科専門医・指導医
日本医師会認定産業医
公認心理師














































