アフターピルの副作用とは？副作用を抑える方法や効果的に服用するための方法を解説！

アフターピルは、妊娠を防ぐために飲む薬です。性交から72時間（3日）以内に飲めば、95%以上の確率で妊娠が回避できます。

・避妊ができなかった時

・低用量ピルの吸収障害

・膣内に射精してしまった

・性被害に遭った時

など、妊娠のリスクがある時に飲まれます。 また、「低用量ピルの吸収障害」とは、飲み忘れや嘔吐、下痢などによって、ピルの避妊効果が下がってしまう現象です。

望まない妊娠を避けるためのアフターピルは、医療機関にて処方してもらえますが、対面診療が困難な例外的な場合には「オンライン処方」でもらうことも可能です。

値段は医療機関によって違いますが、相場価格はおよそ6,000円～20,000円で、平均価格は約15,000円です。

排卵前にアフターピルを飲めば、排卵を遅らせて受精を防ぐことができます。そして、排卵後に飲んだ場合は、受精卵が子宮に着床するのを妨げて、受精を防ぐ効果が得られます。

 「排卵を止める効果」と「子宮内膜を薄くする（受精卵が子宮に着床するのを防ぐ）効果」によって、望まない妊娠が防げるのです。

なお、アフターピルは排卵前でも排卵後でも一定の効果は得られますが、排卵前に飲むと、より効果が高くなります。

アフターピルを飲んだ後、早い方ですと3～4日のうちに、遅くとも2週間～3週間のうちに消退出血が起こります。これが起こると避妊成功と言えます。ただし、不正出血である可能性もあるため「避妊できたと確かに言えるのは、次の生理が来た時」と捉えておきましょう。

すでに子宮内膜へ受精卵が着床して妊娠が始まった時にアフターピルを飲んでも、効果は得られません。

以下のデータは、アフターピルを服用し始めた時間と避妊成功率をまとめたものです。ぜひ参考にしてください。

アフターピルを服用した後、3日目以降に人工的な生理（消退出血）が始まりますが、自然な生理はほとんど予定通りの日にやってきます。なお、アフターピルを服用した時の子宮の状態によっては、1ヶ月に2回生理が来ることもあります。

排卵前や排卵期にアフターピルを飲むと「予定日より早い1回目の生理（消退出血）」と「予定日に来る2回目の生理」がやってくると思ってください。

一方、排卵後にアフターピルを服用した場合は、予定日に生理がやってきます（自然な生理と消退出血が同時に起こります）。

近年普及されているアフターピルは、従来のものよりも副作用が軽くなっていますが、それでも起こる確率はゼロと言えません。

アフターピルによる副作用は、主に以下の5つです。

アフターピルにはホルモンが沢山含まれているため、眠気が強くなることもあります。ほとんどの場合、服用してから24時間後くらいで眠気は治まります。

「下痢をしたら薬の効果がなくなるのでは？」と不安になる方もおられるかもしれませんが、アフターピルは胃や小腸で吸収されるので、心配する必要はありません。

また、ホルモンバランスの変化によってお腹が緩くなることもありますが、1日安静にしていれば、大体症状は治まります。

ただし、アフターピルと一緒に使用してはいけないお薬や、避けたほうがいい食品もあります。

アフターピルとの併用を避けるべきお薬や食品などは、下記の通りです。

・結核の薬

・抗けいれん薬

・てんかんの薬

・抗エイズウイルス薬

・慢性C型肝炎の治療薬

・セント・ジョーンズ・ワートの含まれたサプリメントやハーブティー

また、アルコールや炭酸飲料は薬の吸収を妨げ、グレープフルーツジュースは薬の代謝を悪くしてしまいます。アフターピルは絶対にお水で飲みましょう。

アフターピルを飲むとホルモンバランスが急激に変わるため、不正出血になる恐れもあります。生理以外の時に膣から血が出る「不正出血」は、ホルモンの量が安定しない時によく起こる現象です。血の色や量は人によって異なりますが、鮮血や茶色い血が出ることもあります。 服用後3日目以降に出血した場合は、アフターピルで起こる人工的な生理（消退出血）だと思ってください。しかし、量や色に違和感を覚えた際は、念のため婦人科で診てもらいましょう。

アフターピルで消退出血が終わった後にも不正出血を起こすことはありますが、ご自身で判断せずに、すぐに医師へ相談してください。

吐き気の副作用は、数時間～1日のうちに治まりますが、「仕事で吐いてしまったらどうしよう」と悩まれている場合は、ぜひ吐き気止めを活用してください。

クリニックで吐き気止めが処方されていないのでしたら、ドラッグストアなどで市販品を購入しても大丈夫です。

服用後にめまいやふらつきを感じることがあります。中には疲れや吐き気、倦怠感などを伴う方もおられます。めまい以外の副作用が複数伴っている場合は、無理をせずに休んで、きちんと睡眠を取るように気を付けてください。

また、心配や不安などの精神的な影響によって、めまいや他の副作用が強まるケースもあります。

昔は主に「ヤッペ法」という避妊方法が行われてきました。これは、中用量ピルを12時間おきに2回(合計4錠)飲む方法です。しかしヤッペ法は、約50％の方に副作用が多く出てしまうという問題があり、避妊成功率も今の方法より低いとも言われていいます。

しかし、現在普及されているアフターピルは、副作用が少なく、1回1錠で避妊できます。副作用が出たとしても、24時間以内で治まることがほとんどです。服用した後に吐き気やめまいを感じても、1日無理せずに過ごしていけば落ち着きます。

「吐き気が止まらない」 「眠気で動けない」などのお悩みを抱えていましたら、以下の3つの対処法を試してみましょう。

アフターピルによって吐き気がひどくなって吐いてしまうかもしれない場合は、吐き気止めを使ってください。吐き気止め（乗り物酔い止め）はドラッグストアなどで買えます。

■アフターピル服用～2時間以内は嘔吐に気を付けて！

アフターピル服用から 2時間以内に吐いてしまうと、アフターピルの成分がきちんと体内に吸収できていない可能性が高くなります。吐き気を我慢するのは辛いかもしれませんが、服用後～2時間のうちは吐かないように気を付けてください。

もし2時間以内に吐いてしまった際は、アフターピルを処方してくれた病院へ問い合わせて、どうすればいいのかを聞いてください。

カフェインが含まれているコーヒーなどを飲むと、眠気が消えたり集中力が高まったりする効果が得られます。

ただし、コーヒーは1日に数杯くらいに留めておきましょう。カフェインを沢山摂ると自律神経のバランスが乱れてしまい、吐き気や胃腸障害、下痢などを引き起こすこともあります。またアフターピルの成分を体にきちんと取り入れる必要があるため、服用の前後30分はコーヒーを飲まないようにしてください。

アフターピルは頭痛薬・解熱剤・胃腸薬と一緒に飲んでも大丈夫です。症状に合わせて対処薬を活用すると良いでしょう。

しかし、病院でもらった処方薬につきましては、アフターピルの効果を弱める作用が含まれている薬もあるかもしれません。併用したい場合は、担当医師へ相談してください。

海外では、アフターピルをドラッグストアなどで気軽に購入できます。しかし、現在の日本では、病院で医師に処方してもらわないと手に入りません。

アフターピルを必要とする可能性がある場合は、前もってどこで処方してもらえるのか調べておくことをお勧めします。 早く処方してもらうことが大事ですが、「なんとなく行きたくない」「アフターピルをもらうのが恥ずかしい」と思う方もいらっしゃるかと思います。そういった時にインターネットで個人輸入する方もいますが、個人輸入の薬は本物とは限りません。偽物のアフターピルを販売している業者もいますし、体に悪影響を与えるものも存在します「処方箋なしで買えるし安い！」という理由で、安易に購入・輸入するのは避けてください。

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、対面診療が困難な場合や心理的に通院が難しい女性に向けて、アフターピルのオンライン診療を提供しています。自宅にいながら診察を受けることができますので、気になる方はぜひ、ご活用ください。