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頭皮の臭いの原因とは?臭いのセルフチェック方法や対策方法について解説

監修医師 高藤 円香
更新日:2024年09月3日

更新日:2024年09月3日

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頭皮の臭いは自分では気づかないうちに、周囲に不快感を与えているかもしれません。頭皮の臭いの原因は、どのようなものがあるでしょうか?自分で簡単に臭いをチェックする方法や、臭いを防ぐための対策についても知っておくことも大切です。

この記事では、頭皮の臭いが発生する原因、セルフチェック方法や効果的な対策方法についてご紹介します。頭皮の臭いが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

頭皮の臭いの原因とは?

頭皮のにおいが気になる場合、それは健康な状態とは異なるサインかもしれません。髪を何日も洗っていないことが原因で臭うこともありますが、毎日しっかり洗っていても頭皮が臭くなることがあります。これは、頭皮に何らかの異常があるかもしれません。

過剰な皮脂の分泌量の増加

頭皮のにおいの原因は、主に皮脂の汚れです。皮脂は髪を滑らかにし、頭皮を守る役割がありますが、過剰に分泌されると雑菌が繁殖しやすくなり、においの原因となります。頭皮の皮脂量は鼻の約2倍と言われており、特に若い男性は男性ホルモンの影響で、皮脂の分泌が多いためにおいが発生しやすいのです。

 

さらに、食生活や生活習慣によって皮脂の分泌量が増えることがあり、シャンプーで十分に洗い流せない場合、皮脂が酸化して「酸化臭」が発生することもあります。

汗の酸化

頭皮は汗をかきやすく、髪の毛に覆われているため、汗が蒸発しにくく蒸れやすいです。汗をかいたままにしておくと、雑菌が増えやすくなり、においの原因になります。汗をかいたら早めに拭き取ることが大切です。

 

汗自体はほとんど無臭ですが、頭皮の汗と皮脂が混ざり、それを細菌が分解すると酸っぱいにおいが発生します。汗腺の機能がうまく働かないと、汗そのものがにおうこともあります。ただし、強くこすって拭くと頭皮に傷がつき、バリア機能が低下して乾燥しやすくなるかもしれません。乾燥すると皮脂が過剰に分泌されるため、汗は優しく丁寧に拭き取りましょう。

雑菌の繁殖

頭皮は髪の毛が生えているため、高温多湿な環境になりやすく、雑菌が繁殖しやすい場所です。汗や皮脂、フケなどが雑菌のエサとなり、嫌な臭いの原因となることもあります。また、汗や皮脂がしっかり洗い流されていなかったり、洗髪後に髪を自然乾燥させると、雑菌の増殖を助長することがあります。

脂漏性皮膚炎

皮膚病である脂漏性皮膚炎が、臭いの原因となることがあります。この皮膚病には「乳児型」と「成人型」があり、乳児型は適切なスキンケアで自然に治ることが多いですが、成人型は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことが一般的です。特に、40代以降の男性に多く見られます。

 

頭皮の毛穴に赤みや湿疹が見られ、フケやかゆみが出ることが初期症状です。髪の生え際や頭皮に炎症が起こり、脂っぽい黄色い皮脂やフケが出ると、この皮脂が酸化し頭皮の臭いの原因となります。湿ったフケは脂漏性皮膚炎の初期症状や軽症のサインとされているため、注意しましょう。

AGA

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頭皮のにおいとAGAには直接的な関係はありませんが、注意が必要です。AGAは、頭皮環境の乱れや加齢、偏った食生活など、さまざまな要因が重なって発症します。頭皮の汚れを放置すると雑菌が増え、皮膚炎を引き起こし抜け毛の原因となります。AGAの体質を持っている人が皮膚炎を起こすと、薄毛がさらに進行するため、頭皮を清潔に保ちましょう。

頭皮の臭いが悪化する理由

頭皮の臭いは、間違った頭皮ケアや加齢、生活習慣によって悪化します。臭いが強くなると周囲の目が気になって、円滑なコミュニケーションがとれなくなるかもしれません。要因を避けるように注意しましょう。

洗浄不足や洗い過ぎ

頭皮は汗や皮脂が多く分泌されるため、髪の毛に汚れや酸化した皮脂がたまりやすい環境です。洗髪が不十分だったり、すすぎが足りなかったりすると、頭皮の常在菌が増えてしまい、ふけやかゆみ、においなどのトラブルが起こりやすくなります。

 

髪を洗いすぎると、頭皮を守るための大切な皮脂まで取り除いてしまうことがあります。特に、強くこすって洗う習慣がある方や、洗浄力の強いシャンプーを使っている方は注意しましょう。頭皮は乾燥を補おうとして、逆に皮脂が過剰に分泌され、髪がベタついたり、ニオイやかゆみが発生することがあります。

加齢

年を取ると、男性は皮脂の成分が変わり、それが体臭や頭のにおいに影響を与えます。男性はホルモンの影響で皮脂が多く女性よりもにおいが出やすいため、30代から40代の男性にはミドル脂臭と呼ばれる脂っぽい体臭が出やすく、50代以降になると加齢臭が強くなることが特徴です。

 

一方、女性は30代を過ぎると若い頃の甘い香りの成分が減り、加齢臭の原因となる成分が増えるため、頭のにおいが変わると言われています。

生活習慣やストレス

食事は皮脂の分泌量に影響を与えます。油っぽい食べ物を摂りすぎると、頭皮を含む全身からの皮脂分泌が増え、頭皮のにおいが強くなることがあります。肉中心の食生活は、体内に悪臭の原因物質をためやすく、体臭や皮脂臭が強くなることがあるため注意してください。

 

また、睡眠不足は成長ホルモンの分泌を減少させ、血行不良やストレスを引き起こすため、頭皮の健康状態を悪化させます。ストレスも頭皮の臭いを悪化させる要因です。男性ホルモンの増加を引き起こし、皮脂の分泌を増やします。

頭皮の臭いが悪化するNG習慣

頭皮の臭いが悪化する行為を紹介します。これらの行動を無意識に行っている場合、注意が必要です。

毎日朝シャンのみで済ませている

シャンプーをしないで寝ると、寝ている間に皮脂をエサにした雑菌が増えて、頭皮に炎症が起こることがあります。これが続くと、頭皮の環境が悪化する要因です。朝起きたときにフケやベタつきが気になる場合は、朝ではなく寝る前にシャンプーをしましょう。

1日に何度もシャンプーをしている

シャンプーの頻度は人それぞれですが、基本的には1日1回がおすすめです。これ以上の頻度でシャンプーをすると、頭皮や髪に負担がかかり、乾燥やパサつきが進む可能性があります。その結果、フケやかゆみなどのトラブルが起こりやすくなることがあります。

シャンプーやリンスを丁寧にすすいでいない

シャンプーを使う際は、髪に残らないようにしっかりと洗い流すことが大切です。シャンプーが髪に残ると、髪が乾燥しやすくなり、頭皮に残ると刺激を与えることがあります。ただし、すすぐ回数を増やしても、同じ場所ばかりすすいでいると泡が残ることがあります。前髪の生え際や耳の後ろ、首の側面などを意識して、まんべんなくすすぐようにしましょう。

髪を自然乾燥させている

お風呂上がりに髪を乾かすのが面倒で、自然乾燥させてしまうことはありませんか?実は、髪を自然乾燥させると、必要以上に水分が蒸発してしまいます。その結果、髪や頭皮が乾燥しやすくなり、頭皮は水分を保とうとして皮脂を多く分泌します。

 

過剰な皮脂分泌は、雑菌の繁殖を促し、フケやニオイの原因となることがあります。

睡眠不足、ストレスを解消できていない

生活習慣が乱れると、頭皮の健康に悪影響を及ぼし、乾燥やその他のトラブルの原因です。たとえば、皮脂のバランスが崩れたり、常在菌の異常が起きたり、フケやベタつき、ニオイが発生することがあります。また、血行不良によって髪の成長にも影響が出ることがあります。

お肉などの脂っぽいものをよく食べる

脂っこい食事を続けると、頭皮の皮脂が過剰に分泌される原因になることがあるため注意しましょう。カロリーを多く摂りすぎると、中性脂肪が増え、全身の皮脂分泌が活発になり、頭皮や体のにおいが気になることもあります。

 

さらに、脂質だけでなく、香辛料の摂りすぎやビタミンB群の不足も皮脂の過剰分泌に影響を与えるとされています。

頭皮の臭いの確認方法

頭皮の臭いを確認する方法はいくつかあります。以下の方法を試してみてください。

枕の臭いを嗅ぐ

頭皮の臭いを簡単にチェックする方法として、朝起きたときに枕の臭いを嗅ぐのが効果的です。日中は汗や外の臭いが頭皮や髪に付着するため、夜にシャンプーをしてから寝ると、翌朝の枕には頭皮そのものの臭いが残りやすくなります。これにより、自分の頭皮の状態を確認しやすくなります。

頭皮を指で擦って嗅ぐ

入浴前に頭皮の臭いを確認する方法として、指で頭皮を擦ってからその臭いを嗅ぐ方法があります。まず、ぬるま湯で手を洗い、指の皮脂や汚れを落としてから行いましょう。

 

入浴前の頭皮は、多少の汗や脂っぽい臭いがするのは普通です。しかし、もし古い油のような臭いやツンとした青臭さが感じられる場合は、頭皮の臭いケアを検討してください。

後ろから風を当てる

髪を乾かしたりスタイリングするときに、ドライヤーを使って頭皮の臭いを確認する方法があります。ドライヤーを後頭部に当てて、風が顔に向かうようにすると、頭皮の臭いに違和感がないか確認できます。扇風機やサーキュレーターの風でもチェックできますが、温風の方が臭いを感じやすいので、ドライヤーの温風を使うのがおすすめです。

頭皮のかゆみがつらい場合は医師に相談しましょう

頭皮の臭いが気になったり、かゆみがつらい場合には我慢せず医療機関を受診しましょう。原因が皮膚の病気の場合があります。また、専門家の診断やアドバイスによって、症状の軽減が期待できます。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

医療機関を受診したくても、忙しくて病院を受診する時間がつくれないことがあります。時間がない場合には、オンライン診療を活用してみましょう。

オンライン診療とは

オンライン診療は、自宅にいながらインターネットを通じて医師の診察を受けられるサービスです。スマートフォン、タブレット、パソコンを使って、ビデオチャットで医師と直接話せます。このサービスでは、診察の予約、問診、診断、薬の処方箋の発行、そして支払いまで、すべてオンラインで完結できることが特徴です。

SOKUYAKUとは

SOKUYAKUは、アプリをつかってオンライン診療をスムーズに行えるサービスです。予約からお薬の受け取りまで、すべての手順を簡単に進められます。

 

専門スタッフがサポートしてくれるほか、よく利用するクリニックや薬局を登録する機能もあります。お薬手帳をデジタル化することもでき、全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取ることが可能です。

まとめ

頭皮の臭いについて、原因やセルフチェック方法、対策方法を解説しました。頭皮の臭いは、適切なケアや生活習慣の見直しで軽減が期待できます。定期的に頭皮の状態をチェックしましょう。早めに対策を行うことで、健康な頭皮を保つことが大切です。

 

もし臭いが改善しない場合や他に気になる症状がある場合は、専門医に相談することをおすすめします。清潔で健康的な頭皮を維持し、快適な毎日を過ごしましょう。

コメント 頭皮のにおいは体臭のにおいと比較すると、日常のケアが関与しやすいように思います。人種や季節などにもよりますが、汗をかいた日の一日の最後には頭皮はべたつき、皮脂が出てきます。目には見えませんが、においが気になると仕事のパフォーマンスにも影響するかと思います。シャンプーの方法や選び方などでその時の状態を変えることが出来ますので、ご自身にあった方法を是非みつけてくださいね。

監修医コメント

医師
高藤 円香

頭皮のにおいは体臭のにおいと比較すると、日常のケアが関与しやすいように思います。人種や季節などにもよりますが、汗をかいた日の一日の最後には頭皮はべたつき、皮脂が出てきます。目には見えませんが、においが気になると仕事のパフォーマンスにも影響するかと思います。シャンプーの方法や選び方などでその時の状態を変えることが出来ますので、ご自身にあった方法を是非みつけてくださいね。

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監修医師 高藤 円香
経歴は防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科 保有免許・資格は皮膚科専門医
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