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アフターピルを通販で購入するのは危険?偽薬の流通や副作用、安全な購入方法について解説

監修医師 馬場 敦志
更新日:2024年05月30日

更新日:2024年05月30日

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「通販でアフターピルを買ったけど、偽物だったらどうしよう…」手軽に購入できるアフターピルは、本当に効果があるのか心配ですよね。病院に行かずに手に入る薬は、安全なのでしょうか?

この記事では、アフターピルの偽物とその副作用について、安全に購入できる方法をお伝えします。偽物は避妊効果がないだけでなく、重大な副作用を引き起こすかもしれません。そうならないためにも、この記事を参考にしてください。

通販でアフターピルを購入するのは危険?

日本では認可されていない海外産のアフターピルが、ネットでは売られています。しかし、ネットでアフターピルを買うことは、おすすめできません。

 

アフターピルをネットで買った場合、様々なリスクがあるからです。その危険性について詳しく説明します。

効果が保証されない粗悪品や偽薬が届く可能性がある

インターネットで購入した薬は、製造元がわからないと危険です。もしかしたら、不衛生な環境で製造された粗悪品や偽薬かもしれません。インターネットで購入した薬品の4割が偽薬だったという報告もあります。

 

”ED治療薬をインターネットで購入すると、40%がニセモノという鑑定結果が出ました。

調査会社に依頼し、インターネットサイトからED治療薬を購入。

真偽を鑑定し、含有成分について化学分析を行った結果、40%が偽造品でした。偽造品には、有効成分を全く含まないもの、全く違った成分が含まれているもの、不純物を含むものがみられました。不純物混入による死亡例を含む健康被害を及ぼすことが報告されています。”

(引用:厚生労働省「あやしいヤクブツ連絡ネット」)

 

清潔ではない環境で作られた薬には、危険な物質が含まれているかもしれません。偽薬は効果の保証がないだけではなく、アレルギーや有害物質などで重大な健康問題になる恐れがあります。最悪、死に至る恐れがあることを、理解しておきましょう。

偽物のアフターピルを飲むとどうなる?

アフターピルの偽薬には、2つのパターンがあります。一つは有効成分がまったく入っていない薬で、この場合避妊できません。妊娠してしまったときに、後悔することになります。

 

もう一つは有効成分と毒物が混ざっている薬で、これは避妊ができます。しかし、同時に体に悪い物質を摂取してしまいます。この場合、月経が正常に来るため、偽薬とは思わないかもしれません。

 

しかし、金属成分などの毒物の影響は数年から数10年経って、現れることがあります。自分の健康を守るためには、偽薬を避けることが大切です。

副作用が起きても対処が困難

偽物のアフターピルは、副作用が出たときに対処できないことがあるため、注意しましょう。個人輸入の薬品には、日本では分からない成分が含まれている可能性があるからです。その場合、たとえ医師でも適切な治療ができないかもしれません。

 

また、個人輸入のアフターピルの説明書は、外国語で書かれていることがほとんどです。そのため、正しい服用方法や量を誤ってしまうかもしれません。その場合、吐き気や腹痛などの副作用が起こることがあります。

アフターピルの到着に時間が掛かることがある

アフターピルは、避妊に失敗した後、72時間(薬によっては120時間)の間に飲まなければなりません。しかし、個人輸入のアフターピルは、届くのに時間がかかることがあります。場合によっては、1週間以上も待たなければならないこともあるのです。

 

早急に対応したくても、個人輸入のアフターピルでは間に合わないかもしれません。これは、大きなデメリットといえます。

アフターピルの本物と偽物の見分け方

アフターピルの偽物は、さまざまな特徴で見分けられます。ここでは、よくある偽薬の特徴を4つ紹介します。

 

・海外輸入通販や診療なしで購入していないか

・PTPシートに包装されているか

・薬剤識別コードの確認

・日本語表記があるか

 

偽薬も常に工夫されているため、見分けにくくしている可能性があります。そのため、これらの特徴だけで判断することはできません。購入するときは、信頼できる場所かどうかを確かめましょう。

海外輸入通販や診療なしで購入していないか

産婦人科などの医療機関や診療付きのオンラインサービスで処方を受けた場合には偽物の心配はありません。アフターピルの偽物を服用してしまう人の多くは、診療なしの通販や海外輸入のネット通販を利用しています。

 

診療がない海外輸入品は危険だと、厚生労働省も警告しています。

 

厚生労働省ホームページ「インターネットを介して個人輸入した海外製経口妊娠中絶薬による健康被害について」

PTPシートに包装されているか

もし、PTPシートでなくて、ビニール袋に入っていたりしたら、それは偽物のアフターピルかもしれません。注意してください。

 

正規のアフターピルは、医師の処方箋が必要です。購入した場合には、PTPシートというプラスチックとアルミの包装を必ず確認しましょう。

薬剤識別コードの確認

国産の薬は、錠剤に直接「識別コード」というものが書いてあります。これは、薬の種類や成分を確かめるためのものです。たとえば、ノルレボの識別コードは「NL1.5」です。

 

ただし、錠剤が裏側で包装されている場合は、識別コードが見えません。この場合は、PTPシートを開けて、飲む前に識別コードをチェックしましょう。

日本語表記があるか

日本で作られた薬剤は外箱に必ず、薬の名前や会社の名前を記載しないといけません。日本語で表記され、バーコードや識別コードもあります。

 

これらの記載がない場合、その薬は偽物かもしれません。そのため、必ず確認しましょう。外国で作られた薬は、その国の言語で記載されているため、気をつけてください。

アフターピルの安全な購入方法とは

医療機関で処方してもらう

緊急避妊薬を処方してもらうためには、医療機関で処方箋を発行してもらわないといけません。医療機関を受診して、直接処方してもらうことが正式な手順です。もし、かかりつけの病院がある場合は、そこで診察してもらいましょう。

オンライン診療で処方してもらう

産婦人科医や厚生労働省の研修を受けた医師は、オンライン診療ができるようになりました。これは、2019年から始まった制度です。オンライン診療なら、家で受診できるため、人目を気にする必要がありません。スマホやパソコンで予約や診察が手軽にできるため、とても便利です。

ネットでアフターピルを購入したい場合はオンライン診療がおすすめ

アフターピルを購入したい場合は、オンライン診療がおすすめです。アフターピルの処方を受けるためには、医師の診察が必要です。オンライン診療では、ビデオ通話でオンライン診療を受けられるため、クリニックに行かなくても処方してもらえます。

 

ここでは、オンライン診療でアフターピルを処方してもらうメリットを説明します。

通院せずに診察が受けられる

オンライン診療のメリットの一つは、家からでも診療ができることです。アフターピルの使用は、早くしないといけません。クリニックに行く時間がないときは、オンライン診療が便利です。

 

オンライン診療なら、どの場所からでもビデオ通話で診察を受けられます。診察後は、自宅にアフターピルを届けてもらえるため、緊急時はオンライン診療を利用してみましょう。

PCやスマホで診察から決済まで完結

オンライン診療のメリットのもう一つは、PCやスマホだけで全て出来ることです。オンライン診療は、スマホやPCでビデオ通話を利用して診療を受けられます。

 

わざわざ電話で予約する必要はありません。外出していてもスマホがあれば、予約や診療が可能です。支払いまでも全部できるため、クリニックに行く必要がないのです。

さまざまな決済方法に対応

いろいろな支払い方法ができることも、オンライン診療のメリットです。通常、医療機関で支払うときは、現金だけしか受け付けないところもあります。

 

オンライン診療では、クレジットカードで支払うのが一般的です。クリニックによっては、電子マネーなど、他の支払い方法も選べるかもしれません。オンライン診療を選ぶときは、事前に支払い方法を確認しておきましょう。

まとめ

海外から購入したアフターピルが偽物だった場合、副作用がひどくなっても保証金などはありません。副作用が重い場合は、治療費や入院費など高額になります。ピルを海外から購入した場合には、効果がなかったり、副作用が起きたりする可能性を忘れないようにしましょう。

 

アフターピルのオンライン診療には、SOKUYAKUオンラインクリニックがおすすめです。ビデを診療にて、医師があなたに合った薬を処方してくれます。処方された薬は自宅に都度けてくれるため便利です。ぜひ、ご利用ください。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、アフターピルのオンライン診療に対応しております。一人ひとりに合った適切な治療薬を医師が処方し、ご自宅にお届けいたします。ぜひご活用ください。

コメント アフターピルを通販で購入する場合のリスクとして、低品質な商品や、偽物が混ざっている可能性もあります。そもそも薬効が入っていないものや、薬剤の量が日本人に適したものではない可能性もあります。
万が一の副作用に対応できない可能性などがあります。
たとえば、薬を内服して吐いてしまった場合のアフターピルの再度の内服が必要か判断、万が一の副作用が起こった場合、どこを受診していいのかわからなくなる可能性があります。
さらに、海外から薬が手元に届くまで時間がかかってしまうおそれがあり、緊急避妊薬のタイミリミットに間に合わない恐れがあります。

監修医コメント

医師
馬場 敦志

アフターピルを通販で購入する場合のリスクとして、低品質な商品や、偽物が混ざっている可能性もあります。そもそも薬効が入っていないものや、薬剤の量が日本人に適したものではない可能性もあります。
万が一の副作用に対応できない可能性などがあります。
たとえば、薬を内服して吐いてしまった場合のアフターピルの再度の内服が必要か判断、万が一の副作用が起こった場合、どこを受診していいのかわからなくなる可能性があります。
さらに、海外から薬が手元に届くまで時間がかかってしまうおそれがあり、緊急避妊薬のタイミリミットに間に合わない恐れがあります。

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監修医師 馬場 敦志
宮の沢スマイルレディースクリニック 専門領域分類は、産婦人科 経歴として、筑波大学医学専門学類卒業後、現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務 保有免許・資格は、産婦人科専門医
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