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発熱外来

子どもの熱が下がらない・繰り返す原因と対処法|小児科の視点から解説

なぜ子どもの熱は下がらない・繰り返すのか

子どもの免疫は大人に比べて未発達

子どもの体はまだ成長の途中にあり、免疫システムも発展途上です。そのため、ウイルスや細菌への抵抗力が弱く、何度も感染を繰り返したり、いったん下がった熱が再び上がったりすることも珍しくありません。

体が病原体と遭遇し、その排除・制御をするために「発熱」という反応を起こすことがあります。

これは、必ずしも悪化のサインではなく、体が働いている証拠でもあります。 

子どもの熱が長引いたりぶり返すことは異常ではない

「熱=病気が悪化している証拠」というわけではなく、むしろ体がウイルスと戦っている証拠でもあります。

特にウイルス感染では、免疫の働きにより体温が一時的に上がることは自然な反応であり、その持続時間にも個人差があります。

とはいえ、熱の「程度」「持続時間」「付随する症状」には注意が必要であり、必要に応じて受診を検討することが大切です。 

受診すべき、または緊急性のある発熱状況

ただ様子を見る以上に、早めに医療機関(小児科)に相談するべきサインについてです。

受診の際には、医療機関において小児科医・臨床遺伝専門医・遺伝カウンセラー等が関与しているかを確認し、事前・事後のカウンセリング/フォロー体制が整っているかを必ずご確認ください。

① 高熱

一般的な風邪の発熱は数日(13日)で下がることが多いですが、それ以上続く場合や39を超える高熱が見られる場合には、細菌感染やインフルエンザ、さらには川崎病などの可能性も視野に入れる必要があります。

日本のガイドラインでは、37.538程度でも様子を観察し、38.5を超えるようなら解熱剤の使用や受診の検討が推奨されるケースがあります。

また、乳児期(特に生後3か月未満)では、38でも受診の目安となる場合があります。 

② けいれんを起こしている

特に初めてのけいれんであれば、すぐに受診を検討してください。一般的な熱性けいれんであっても、けいれんが5分以上続く・短時間で繰り返す・意識が戻らないといった状況では、より精密な検査や専門医の診察が望ましいです。

③ 呼吸困難

息が荒い・吸うのが苦しそう・肩やお腹の動きが大きい・口呼吸しているなどの呼吸に関する異常があるときは、肺炎や気管支炎、あるいは他の重篤な感染を疑うべきサインです。 

④ 明らかに元気がなく、食欲もない

ぐったりして泣かない・反応が鈍い・水分をあまり摂れない・おしっこの量が少ないなど。こういった様子の悪さは重要な受診の目安となります。  

⑤ 呼吸が速い

具体的には、呼吸数が上がっている・息苦しそう・横になったときも落ち着かない・起きている時から落ち着きがない、などです。 

⑥泣く元気もなく、ぐったりしている※特に幼児

乳児・幼児では、泣くことで体調を伝える手段が多いですが、泣く力が極端に弱かったり、ぐったりして動かない・抱っこしても表情が乏しいといった状況は、重大な状態のサインとなることがあります。 

子どもの熱が下がらないときの対処法

熱がなかなか下がらない・何度も出るという状況では、熱の持続時間や再発のパターンにも注目しながら、家庭でのケアと、医療機関・専門医のサポートをうまく組み合わせることが大切です。

ここでは、具体的にできることを整理します。受診の判断を迷われるときは、必ず信頼できる医療機関・小児科医・臨床遺伝専門医・遺伝カウンセラーの在籍有無・事前・事後カウンセリング体制を確認のうえ相談してください。 

受診|小児科医の役割

まず、どこまで家庭で様子を見てよいか、どのタイミングで受診が必要かを判断するために、かかりつけの小児科医に相談することが重要です。発熱が長引いたり、繰り返されたりする場合には、次のような背景も念頭に置く必要があります。

たとえば、熱が7〜10日以上持続する、原因が明らかでない発熱(原因不明熱)では、専門の小児科感染症・小児血液腫瘍・リウマチ・遺伝学の診察を要することがあります。

家庭での観察で「日数・程度・症状の変化・食欲・水分摂取・排尿・排便」の記録をとっておくと、受診時に小児科医が評価しやすくなります。 

オンラインで小児科に受診する▶

水分補給

発熱中は汗や呼吸・発汗・汗蒸れなどで体から水分が失われやすく、脱水のリスクが高まります。家庭で支えるケアとして次のポイントをおさえてください。

消化しやすい食事の提供

発熱中・回復期には通常通りの食欲がない子どもも少なくありません。無理に通常量を食べさせるよりも、以下の工夫が有効です。

解熱剤・薬の使い方

発熱時に解熱剤を用いることで、子どもの苦痛を和らげることができますが、注意点もあります。

ガイドでは「子どもが飲めて・寝られて・水分摂取ができている場合、熱だけを下げるための解熱剤は必ずしも必要ではない」とされています。

よくある質問(FAQ)

Q: 熱が下がってもすぐまた上がるのはなぜ? 
A: ウイルス性の感染症では、回復途中で一時的に熱が下がっても、再び体内の反応により上昇することがあります。
特に免疫が未発達な子どもでは、こうした
ぶり返しが起こりやすい現象です。

Q: 何日続いたら病院へ行くべき?
A: 一般的には、3日以上の発熱が続く場合や、感染症の兆候が疑われるような状況では、受診をおすすめします。 

Q: 遺伝的な原因で熱が出ることもありますか?
A: はい。たとえば周期性発熱症候群や自己炎症性疾患など、遺伝的要因が関与する発熱パターンが知られています。
ご家族に同様の症状がある場合や、原因不明の発熱が繰り返される場合には、遺伝カウンセリングを受けるのも一つの選択肢です。
 

Q: 毎日解熱剤を使っていいのでしょうか? 
A: いいえ。解熱剤は毎日使うためのものではなく、子どもが苦しそう/飲水・食事・睡眠ができていない/高熱で機嫌が悪いといった状況で症状を和らげるために使うことが原則です。
薬の種類・用量・使用間隔は医師・薬剤師の指示を必ず確認してください。解熱剤を使用しても熱が下がらない・繰り返す・他の異常症状がある場合は医療機関受診を。
 

オンラインで小児医に相談する▶

まとめ

子どもの発熱は、体の成長過程においてよく見られる反応のひとつです。

ただし、熱の高さ・持続期間・体調の変化には注意が必要です。ご家庭でのケアも大切ですが、少しでも不安な点がある場合は、必ず小児科専門医へご相談ください。

オンライン診療という選択肢

外出が難しい状況でも医師に相談できる手段として、オンライン診療という選択肢があります。
SOKUYAKUでは、スマートフォンから医師に相談でき、現在の症状に応じた受診の目安や対応について確認することが可能です。

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子どもの熱が下がらない・繰り返す原因と対処法|小児科の視点から解説のイメージ

お子さまが何日も発熱を繰り返したり、熱がなかなか下がらない状態が続いたとき、保護者の方にとってはとても心配なことです。
「何か重大な病気なのでは?」「どうすればいいの?」と不安な気持ちを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、子どもの熱が長引く/繰り返す主な原因と、その対処法や受診の目安について、小児科の視点からわかりやすくご説明します。

なぜ子どもの熱は下がらない・繰り返すのか

子どもの免疫は大人に比べて未発達

子どもの体はまだ成長の途中にあり、免疫システムも発展途上です。そのため、ウイルスや細菌への抵抗力が弱く、何度も感染を繰り返したり、いったん下がった熱が再び上がったりすることも珍しくありません。

体が病原体と遭遇し、その排除・制御をするために「発熱」という反応を起こすことがあります。

これは、必ずしも悪化のサインではなく、体が働いている証拠でもあります。 

子どもの熱が長引いたりぶり返すことは異常ではない

「熱=病気が悪化している証拠」というわけではなく、むしろ体がウイルスと戦っている証拠でもあります。

特にウイルス感染では、免疫の働きにより体温が一時的に上がることは自然な反応であり、その持続時間にも個人差があります。

とはいえ、熱の「程度」「持続時間」「付随する症状」には注意が必要であり、必要に応じて受診を検討することが大切です。 

受診すべき、または緊急性のある発熱状況

ただ様子を見る以上に、早めに医療機関(小児科)に相談するべきサインについてです。

受診の際には、医療機関において小児科医・臨床遺伝専門医・遺伝カウンセラー等が関与しているかを確認し、事前・事後のカウンセリング/フォロー体制が整っているかを必ずご確認ください。

① 高熱

一般的な風邪の発熱は数日(13日)で下がることが多いですが、それ以上続く場合や39を超える高熱が見られる場合には、細菌感染やインフルエンザ、さらには川崎病などの可能性も視野に入れる必要があります。

日本のガイドラインでは、37.538程度でも様子を観察し、38.5を超えるようなら解熱剤の使用や受診の検討が推奨されるケースがあります。

また、乳児期(特に生後3か月未満)では、38でも受診の目安となる場合があります。 

② けいれんを起こしている

特に初めてのけいれんであれば、すぐに受診を検討してください。一般的な熱性けいれんであっても、けいれんが5分以上続く・短時間で繰り返す・意識が戻らないといった状況では、より精密な検査や専門医の診察が望ましいです。

③ 呼吸困難

息が荒い・吸うのが苦しそう・肩やお腹の動きが大きい・口呼吸しているなどの呼吸に関する異常があるときは、肺炎や気管支炎、あるいは他の重篤な感染を疑うべきサインです。 

④ 明らかに元気がなく、食欲もない

ぐったりして泣かない・反応が鈍い・水分をあまり摂れない・おしっこの量が少ないなど。こういった様子の悪さは重要な受診の目安となります。  

⑤ 呼吸が速い

具体的には、呼吸数が上がっている・息苦しそう・横になったときも落ち着かない・起きている時から落ち着きがない、などです。 

⑥泣く元気もなく、ぐったりしている※特に幼児

乳児・幼児では、泣くことで体調を伝える手段が多いですが、泣く力が極端に弱かったり、ぐったりして動かない・抱っこしても表情が乏しいといった状況は、重大な状態のサインとなることがあります。 

子どもの熱が下がらないときの対処法

熱がなかなか下がらない・何度も出るという状況では、熱の持続時間や再発のパターンにも注目しながら、家庭でのケアと、医療機関・専門医のサポートをうまく組み合わせることが大切です。

ここでは、具体的にできることを整理します。受診の判断を迷われるときは、必ず信頼できる医療機関・小児科医・臨床遺伝専門医・遺伝カウンセラーの在籍有無・事前・事後カウンセリング体制を確認のうえ相談してください。 

受診|小児科医の役割

まず、どこまで家庭で様子を見てよいか、どのタイミングで受診が必要かを判断するために、かかりつけの小児科医に相談することが重要です。発熱が長引いたり、繰り返されたりする場合には、次のような背景も念頭に置く必要があります。

  • ● 細菌感染(中耳炎・肺炎・尿路感染症など)
  • ● ウイルス感染が長期化・または二次感染
  • ● 炎症性疾患(例えば川崎病・自己炎症性疾患)
  • ● 遺伝的素因・免疫異常・血液疾患・腫瘍性疾患など

たとえば、熱が7〜10日以上持続する、原因が明らかでない発熱(原因不明熱)では、専門の小児科感染症・小児血液腫瘍・リウマチ・遺伝学の診察を要することがあります。

家庭での観察で「日数・程度・症状の変化・食欲・水分摂取・排尿・排便」の記録をとっておくと、受診時に小児科医が評価しやすくなります。 

水分補給

発熱中は汗や呼吸・発汗・汗蒸れなどで体から水分が失われやすく、脱水のリスクが高まります。家庭で支えるケアとして次のポイントをおさえてください。

  • ● 経口補水液(市販の子ども用)や、薄めたスポーツドリンク・お茶・母乳/ミルクなど、子どもの年齢・状況に応じて“こまめに少量ずつ”与える。
  • ● 熱の高いとき、食欲が低下しているときこそ、「飲める量」を優先。水分が十分でないと、回復も遅れがちになります。
  • ● 嘔吐・下痢を伴う場合には、さらに補水を丁寧に。脱水のサイン(おしっこの量が少ない・皮膚にシワが戻りにくい・涙が出にくい・ぐったりしている等)があるときは、すぐに受診を。
  • ● 室温・湿度にも配慮。部屋が暑すぎたり乾燥しすぎたりすると、体の負担が増します。適度な温度・湿度を保つこと。

消化しやすい食事の提供

発熱中・回復期には通常通りの食欲がない子どもも少なくありません。無理に通常量を食べさせるよりも、以下の工夫が有効です。

  • ● 熱が高い時期:消化に負担が少ない食材・調理法を選びましょう(例:おかゆ・うどん・蒸し野菜など)。
  • ● 栄養バランスも意識しつつ、子どもが“口を開けやすい”“飲み込みやすい”食事を。例えば、豆腐と野菜の雑炊、蒸し野菜+鶏ひき肉スープ、ヨーグルト+フルーツなど。
  • ● 食べられない日があっても慌てず、まずは“飲める・食べられる量”を優先し、回復にあわせて徐々に普段の食事量に戻していきます。
  • ● 食事の前後・その時間帯には無理に動かさず、少し休ませてから提供することで体力消耗を抑えられます。

解熱剤・薬の使い方

発熱時に解熱剤を用いることで、子どもの苦痛を和らげることができますが、注意点もあります。

ガイドでは「子どもが飲めて・寝られて・水分摂取ができている場合、熱だけを下げるための解熱剤は必ずしも必要ではない」とされています。

よくある質問(FAQ)

Q: 熱が下がってもすぐまた上がるのはなぜ? 
A: ウイルス性の感染症では、回復途中で一時的に熱が下がっても、再び体内の反応により上昇することがあります。
特に免疫が未発達な子どもでは、こうした
ぶり返しが起こりやすい現象です。

Q: 何日続いたら病院へ行くべき?
A: 一般的には、3日以上の発熱が続く場合や、感染症の兆候が疑われるような状況では、受診をおすすめします。 

Q: 遺伝的な原因で熱が出ることもありますか?
A: はい。たとえば周期性発熱症候群や自己炎症性疾患など、遺伝的要因が関与する発熱パターンが知られています。
ご家族に同様の症状がある場合や、原因不明の発熱が繰り返される場合には、遺伝カウンセリングを受けるのも一つの選択肢です。
 

Q: 毎日解熱剤を使っていいのでしょうか? 
A: いいえ。解熱剤は毎日使うためのものではなく、子どもが苦しそう/飲水・食事・睡眠ができていない/高熱で機嫌が悪いといった状況で症状を和らげるために使うことが原則です。
薬の種類・用量・使用間隔は医師・薬剤師の指示を必ず確認してください。解熱剤を使用しても熱が下がらない・繰り返す・他の異常症状がある場合は医療機関受診を。
 

まとめ

子どもの発熱は、体の成長過程においてよく見られる反応のひとつです。

ただし、熱の高さ・持続期間・体調の変化には注意が必要です。ご家庭でのケアも大切ですが、少しでも不安な点がある場合は、必ず小児科専門医へご相談ください。

オンライン診療という選択肢

外出が難しい状況でも医師に相談できる手段として、オンライン診療という選択肢があります。
SOKUYAKUでは、スマートフォンから医師に相談でき、現在の症状に応じた受診の目安や対応について確認することが可能です。

コメント お子さまの発熱が長引いたり、下がった熱が再び上がったりすると、不安になるのは当然です。
子どもの発熱は免疫が病原体と戦っている反応で、繰り返すこと自体が異常ではない場合もありますが、細菌感染やまれな疾患が隠れていることもあります。
大切なのは熱の高さよりも様子を観察することです。水分が取れない、ぐったりしている、呼吸が速い、けいれんがある場合は早めに医療機関へ相談してください。
発熱の経過を記録し、医師に正確に伝えることが適切な診断につながります。

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監修医師 水田 俊
ヒロクリニック岡山駅前院 院長 略歴 1988年 川崎医科大学卒業 1990年 川崎医科大学 小児科学 臨床助手 1992年 岡山大学附属病院 小児神経科 1993年 井原市立井原市民病院 第一小児科医長 1996年 水田小児科医院 2020年 ヒロクリニック岡山駅前院 院長就任 資格 小児科専門医 出生前コンサルト小児科医

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