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子どもの発熱における受診の目安とは|今すぐ行くべき・様子見のケースをそれぞれ解説

子どもの発熱時、早急に受診すべき症状の例

子どもが発熱をしている際、「まずは家庭で様子をみても良いか」「すぐに受診すべきか」の判断に迷うことがあります。

ここでは、発熱そのものに加えて「こんな症状が出たら受診を検討すべき」という具体例を挙げます。 

38度以上の発熱

発熱そのものが受診の目安となる場合があります。
日本の一般的な指針では、例えば「
38.5℃以上」を解熱剤や医療相談のサインとする例もあります。

ただし、38℃台だから必ず受診という訳ではなく、子どもの普段の様子・食欲・水分摂取・既往歴などを総合的に見て判断することが重要です。

息苦しさ

発熱に加えて「息が速い・浅い・お腹で息をしている・口を開けて呼吸している」など、呼吸に異変がある場合は、早急に受診を考えるべきです。

ウイルスや細菌による肺炎、気道の狭窄、呼吸筋負荷などの可能性があります。 

けいれん

発熱に伴ってけいれんが起きた場合、いわゆる「熱性けいれん」の可能性もあります。
日本でも「けいれんを起こした場合は受診検討」という案内があります。

けいれんの持続時間が長い・左右非対称の動き・意識が回復しない・再びけいれんを起こしている場合は、特に救急の可能性を視野に入れてください。 

意識障害(反応が鈍い・応答に乱れ)

発熱に加えて「いつもより極端にぐったりしている」「名前を呼んでも反応が遅い」「話しかけても応答がおかしい(ぼんやり・ぼーっとしている)」といった意識の変化がある場合は危険信号です。
髄膜炎、敗血症、その他重篤な合併症の可能性があります。
 

その他・救急車を呼ぶべき症状

発熱+以下のような症状がある時は、すぐに救急車を呼ぶ、あるいは夜間・休日でも迷わず受診を。 

これらのような症状は、小児の体調が急変しているサインである可能性があります。
いずれも「放置すると命の危険にもなりうる」サインとして、少しでも疑いがあれば医師に相談をおすすめします。

子どもの発熱時に家庭でのケア

受診の目安を知った上で、「すぐには受診しなくてよい」と判断した場合、家庭でできるケアも大切です。
ここでは基本的な対応を整理します。
 

安静・休息

発熱中は体がウイルスや細菌と戦っており、エネルギーを消費しています。
無理に活動させず、静かに休ませることが重要です。
遊びを制限し、テレビやスマホなどの刺激を少なめに、安静を促しましょう。

保護者の方も子どもの様子をこまめに観察できる環境を整えると安心です。

水分補給と適切な食事

発熱で汗をかいたり、食欲が落ちたり、水分摂取が減ると脱水になるリスクがあります。

お風呂について

発熱中は、「熱いお風呂」「長時間の入浴」は体に負担となることがあります。
以下の目安を考えてください。

解熱剤や常備薬の使用と注意

この点は専門家の視点から、少し掘り下げてお話しします。 

解熱剤(例えばアセトアミノフェンやイブプロフェンなど)は「熱を下げること」で子どもを楽にする目的で使われることがありますが、発熱そのものが必ずしも悪ではなく、免疫反応の一部であるという見方もあります。
例えば、「頻繁に解熱剤を使用すると病状が長引くおそれがある」という報告もあります。

日本の保健指針では、例えば「38.5℃以上」「食欲や水分・睡眠が著しく低下している」場合に解熱剤を検討する、という記述も見られます。

使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

保護者としては「解熱剤を与えたから大丈夫」と安心せず、あくまで子どもの表情・水分摂取・呼吸・意識状態などを観察することが重要です。 

オンラインで小児科に受診できる医療機関を探す▶

よくある質問

何度の熱で受診すべきか?

「何度以上で受診が必要か」という質問は最も多いですが、実は「温度だけ」で受診の可否を判断するのは十分ではありません。

「体温」「子どもの様子(活動性・食欲・水分摂取・呼吸)」「発熱以外の症状(息苦しさ・けいれん・意識障害など)」を総合的に判断すべきです。
一般的な目安としては、38.5度以上になった場合に医療相談を検討、という指針も日本では見られます。

ただし、例えば乳児や持病のある子ども、体温が急に高くなった場合などでは、より早い受診が望ましいとされています。

夜間や休日の受診について

発熱した子どもが夜間・休日に症状が出た場合、「今すぐ動くべきかどうか」悩むことも多いでしょう。 

迷ったら受診を|オンライン診療の活用も

熱はあるけれど、明確に受診の必要性が判断できない」場合、オンライン診療を活用する手もあります。
最近では、子どもの発熱・風邪症状をオンラインで相談できるサービスも拡充しています。  

オンライン診療の利点は、

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まとめ

子どもの発熱は、基本的には免疫反応の一環として起こるもので、必ずしもすぐに受診が必要というわけではありません。

しかし、38度以上の熱が続く、息苦しさ・けいれん・意識障害などがあるなど「受診すべき赤信号」がある場合は、ためらわず受診を。家庭でのケアとしては「安静」「水分・栄養」「入浴の配慮」「解熱剤の適切な使用」が鍵となります。

さらに、夜間・休日や迷ったときにはオンライン相談も活用しつつ、子どもの様子を日々観察する姿勢を持つことが大切です。

保護者としての「様子を見る力」と「受診の判断力」を身に付けることで、子どもの健康管理がより安心に進むことでしょう。 

オンライン診療で医師に相談する▶

子どもの発熱における受診の目安とは|今すぐ行くべき・様子見のケースをそれぞれ解説のイメージ

子どもが発熱すると、保護者の皆様は「どのタイミングで病院に連れて行くべきか」「家庭で様子を見て大丈夫か」と迷われることが多いと思います。
発熱自体は、体内でウイルスや細菌と闘っている証にもなり得るものの、子どもは大人に比べて症状の進行が早かったり、重症化のリスクも無視できません。
本コラムでは、発熱時に「今すぐ受診すべき症状」と「家庭で対応できるケア方法」、そして保護者の方がよく抱える疑問に対して、専門的な視点も交えてわかりやすく解説いたします。

子どもの発熱時、早急に受診すべき症状の例

子どもが発熱をしている際、「まずは家庭で様子をみても良いか」「すぐに受診すべきか」の判断に迷うことがあります。

ここでは、発熱そのものに加えて「こんな症状が出たら受診を検討すべき」という具体例を挙げます。 

38度以上の発熱

発熱そのものが受診の目安となる場合があります。
日本の一般的な指針では、例えば「
38.5℃以上」を解熱剤や医療相談のサインとする例もあります。

ただし、38℃台だから必ず受診という訳ではなく、子どもの普段の様子・食欲・水分摂取・既往歴などを総合的に見て判断することが重要です。

息苦しさ

発熱に加えて「息が速い・浅い・お腹で息をしている・口を開けて呼吸している」など、呼吸に異変がある場合は、早急に受診を考えるべきです。

ウイルスや細菌による肺炎、気道の狭窄、呼吸筋負荷などの可能性があります。 

けいれん

発熱に伴ってけいれんが起きた場合、いわゆる「熱性けいれん」の可能性もあります。
日本でも「けいれんを起こした場合は受診検討」という案内があります。

けいれんの持続時間が長い・左右非対称の動き・意識が回復しない・再びけいれんを起こしている場合は、特に救急の可能性を視野に入れてください。 

意識障害(反応が鈍い・応答に乱れ)

発熱に加えて「いつもより極端にぐったりしている」「名前を呼んでも反応が遅い」「話しかけても応答がおかしい(ぼんやり・ぼーっとしている)」といった意識の変化がある場合は危険信号です。
髄膜炎、敗血症、その他重篤な合併症の可能性があります。
 

その他・救急車を呼ぶべき症状

発熱+以下のような症状がある時は、すぐに救急車を呼ぶ、あるいは夜間・休日でも迷わず受診を。 

  • ● 唇や爪が青紫色になる(チアノーゼ)
  • ● 強い腹痛・嘔吐・血便
  • ● 出血斑・紫色のあざが出る(点状出血)
  • ● 顔色が極端に悪い/冷や汗をかいている・ぐったりしている
  • ● 喉が腫れて飲み込めない・口を開けると舌が浮腫んでいるなど

これらのような症状は、小児の体調が急変しているサインである可能性があります。
いずれも「放置すると命の危険にもなりうる」サインとして、少しでも疑いがあれば医師に相談をおすすめします。

子どもの発熱時に家庭でのケア

受診の目安を知った上で、「すぐには受診しなくてよい」と判断した場合、家庭でできるケアも大切です。
ここでは基本的な対応を整理します。
 

安静・休息

発熱中は体がウイルスや細菌と戦っており、エネルギーを消費しています。
無理に活動させず、静かに休ませることが重要です。
遊びを制限し、テレビやスマホなどの刺激を少なめに、安静を促しましょう。

保護者の方も子どもの様子をこまめに観察できる環境を整えると安心です。

水分補給と適切な食事

発熱で汗をかいたり、食欲が落ちたり、水分摂取が減ると脱水になるリスクがあります。

  • ● 飲みやすい常温の水や経口補水液(小児の場合は量を少しずつこまめに)を与えましょう。
  • ● 食事は無理に量を多く取らせず、「食べられる範囲で消化の良いもの(雑炊、おかゆ、野菜スープなど)」を。
  • ● 吐き気や下痢がある場合は、固形物を控えめにして水分優先とし、吐いた直後は一旦量を減らすなど様子見が必要です。

お風呂について

発熱中は、「熱いお風呂」「長時間の入浴」は体に負担となることがあります。
以下の目安を考えてください。

  • ● 発熱初期やぐったりしている場合は、ぬるめ(37〜38度程度)の短時間入浴、あるいは身体を拭くだけでも可。
  • ● 身体を冷やさないように、入浴後は速やかに乾かし、暖かく保つ。
  • ● 使用後の湯温・時間・子どもの体調を見ながら、「入浴しても疲れが出ていないか」「その後の様子が悪くないか」をチェック。

解熱剤や常備薬の使用と注意

この点は専門家の視点から、少し掘り下げてお話しします。 

解熱剤(例えばアセトアミノフェンやイブプロフェンなど)は「熱を下げること」で子どもを楽にする目的で使われることがありますが、発熱そのものが必ずしも悪ではなく、免疫反応の一部であるという見方もあります。
例えば、「頻繁に解熱剤を使用すると病状が長引くおそれがある」という報告もあります。

日本の保健指針では、例えば「38.5℃以上」「食欲や水分・睡眠が著しく低下している」場合に解熱剤を検討する、という記述も見られます。

使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 用法・用量を守る(年齢・体重に応じて)
  • 解熱剤を使ったからと言って原因の感染症が改善するわけではない(あくまで「症状を和らげる」手段)
  • 解熱剤後に熱が下がったとしても、小児が元気になるとは限らず、むしろ安心して様子を見過ぎないように注意
  • 連続して高熱が続く、また解熱剤を使っても熱が下がらない、あるいは他の異変がある場合は医療機関へ
  • 常備薬を使う際には「既往症(肝機能・腎機能・アレルギー)」「他の薬との併用」「年齢条件」なども考慮すること。

保護者としては「解熱剤を与えたから大丈夫」と安心せず、あくまで子どもの表情・水分摂取・呼吸・意識状態などを観察することが重要です。 

よくある質問

何度の熱で受診すべきか?

「何度以上で受診が必要か」という質問は最も多いですが、実は「温度だけ」で受診の可否を判断するのは十分ではありません。

「体温」「子どもの様子(活動性・食欲・水分摂取・呼吸)」「発熱以外の症状(息苦しさ・けいれん・意識障害など)」を総合的に判断すべきです。
一般的な目安としては、38.5度以上になった場合に医療相談を検討、という指針も日本では見られます。

ただし、例えば乳児や持病のある子ども、体温が急に高くなった場合などでは、より早い受診が望ましいとされています。

夜間や休日の受診について

発熱した子どもが夜間・休日に症状が出た場合、「今すぐ動くべきかどうか」悩むことも多いでしょう。 

  • ● 重大な症状(息苦しさ・けいれん・意識障害・チアノーゼなど)があれば、時間帯を問わず早急に救急受診を。
  • ● 夜間・休日であっても「いつもと明らかに違う」「様子がおかしい」と感じたら、迷わず医療機関に連絡するか紹介された当直・救急外来を利用してください。
  • ● 発熱だけで子どもが比較的元気で、水分もとれて休めている場合は、翌日の午前中に医師に相談するという選択肢もあります。しかしその場合も、様子変化がないか日中・夜間ともに観察が必要です。

迷ったら受診を|オンライン診療の活用も

熱はあるけれど、明確に受診の必要性が判断できない」場合、オンライン診療を活用する手もあります。
最近では、子どもの発熱・風邪症状をオンラインで相談できるサービスも拡充しています。  

オンライン診療の利点は、

  • ● 夜間・休日でも相談できるケースがある
  • ● 症状の軽重・受診の必要性を医療者に確認できる
  • ● 実際に受診すべきかどうかの判断材料を得られる

まとめ

子どもの発熱は、基本的には免疫反応の一環として起こるもので、必ずしもすぐに受診が必要というわけではありません。

しかし、38度以上の熱が続く、息苦しさ・けいれん・意識障害などがあるなど「受診すべき赤信号」がある場合は、ためらわず受診を。家庭でのケアとしては「安静」「水分・栄養」「入浴の配慮」「解熱剤の適切な使用」が鍵となります。

さらに、夜間・休日や迷ったときにはオンライン相談も活用しつつ、子どもの様子を日々観察する姿勢を持つことが大切です。

保護者としての「様子を見る力」と「受診の判断力」を身に付けることで、子どもの健康管理がより安心に進むことでしょう。 

コメント お子さんの発熱に直面すると、保護者の方は不安を感じるものですが、発熱は体が病原体と闘っている証拠でもあります。診察において私たちが最も重視するのは、熱の高さそのものよりも「お子さんの全身状態」です。
ぐったりしている、視線が合わない、呼吸が苦しそうといった様子がある場合や、水分が全く摂れないときは、迷わず医療機関を受診してください。特にけいれんや意識の乱れは早急な対応が必要です。
家庭でのケアは安静とこまめな水分補給が基本です。解熱剤は熱を下げること自体が目的ではなく、お子さんの「辛さを和らげる」ために適切に使用しましょう。
夜間や休日の判断に迷った際は、オンライン診療などの活用も検討してください。保護者の方の「いつもと違う」という直感は非常に重要ですので、ためらわずに医師へ相談してください。

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監修医師 水田 俊
ヒロクリニック岡山駅前院 院長 略歴 1988年 川崎医科大学卒業 1990年 川崎医科大学 小児科学 臨床助手 1992年 岡山大学附属病院 小児神経科 1993年 井原市立井原市民病院 第一小児科医長 1996年 水田小児科医院 2020年 ヒロクリニック岡山駅前院 院長就任 資格 小児科専門医 出生前コンサルト小児科医

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