インフルエンザ検査の適切なタイミングとは|発熱後、何時間が適切?【医師監修】
インフルエンザの適切な検査タイミング
インフルエンザ検査には、“適切な検査タイミング” があり、検査が早すぎると正しい結果が出ないことがあります。
発症後すぐの検査は「陰性」になることも
多くの医療機関で使われたり、市販されている迅速抗原検査は、発症直後に検査を行うと体内のウイルス量がまだ少なく、感染していても「陰性」と出ることがあります。
発症からの時間によって陽性と判定できる割合(感度)が変わります。以下のような研究報告もあります。
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つまり、発熱後すぐの検査は「見逃し」が起こりやすいのです。
検査を受けるなら、発熱から24〜48時間が最適
ウイルスが十分に増えるまでに、一般的には発熱から24時間ほどかかるといわれています。
そのため 発症後熱から24〜48時間の間に受診するのが、検査精度の点では最も合理的 と考えられます。
ただし、以下に該当する方は体力や免疫力の観点から時間を待つべきではありません。
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インフルエンザ検査自体が陰性であっても、周囲の感染状況や感染者との接触、症状などを医師が判断し、インフルエンザの疑いがある場合にはインフルエンザ用の薬を処方する場合もあります。
「インフルエンザかも」「つらくて動けない…」そんなときは市販検査キットとオンライン診療の組み合わせがおすすめです。自宅で検査をキットで行い、自宅で診察・処方・処方薬の配送までがオンラインで完結し、自宅から出る必要がありません。
オンライン診療の始め方・使い方はコチラで解説しています。
発症から"48時間"がひとつのリミット
インフルエンザの治療薬(抗ウイルス薬)は発症から48時間以内 に始めると効果が高いとされています。
抗ウイルス薬は発症後48時間以内に使い始めると症状の期間を短くし、合併症のリスクを減らす効果が高いとされています。
先に述べた通り、医師の判断で検査が陰性でもインフルエンザ薬の処方を行う場合があります。そのため、検査のタイミングに気を使いすぎず、速やかに検査・受診することをお勧めします。
参考元
『インフルエンザ診断マニュアル (第5版)|国立健康危機管理研究機構』
『インフルエンザウイルス抗原迅速診断検査利用法 ―最適な検査時期についての 1 考案―』
『発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究』
『治療薬・治療法に関するガイドライン (内閣感染症危機管理監決裁)』
『インフルエンザの診断と治療 最新のWHO ガイドラインから|感染症学雑誌』
インフルエンザにはオンライン診療⇒
インフルエンザ検査の種類
ひろく使用される「迅速検査」とは
もっとも一般的な検査で、10〜15分ほどで結果が分かります。
・メリット:早い・簡単・その場で結果が出る
・デメリット:発症直後は陰性になりやすい
採取部位は鼻の奥が主流ですが、医療機関によってはのど、鼻かみ液などを使うこともあります。
「高感度検査」
高感度抗原検査は、通常の検査方法にデジタル検出技術などを組み合わせ、より少ないウイルス量でも検出しやすくしたものです。
これにより、発熱から12時間以内といった感染初期の段階でも、陽性結果を得やすくなっています。
ただし、特別な機器が必要です。よって全ての医療機関で対応できるものではありません。
「PCR」はインフルにも使うのか
PCRというと新型コロナのイメージが強いですが、もともとインフルエンザを含む多くの感染症で使われてきた検査です。
ウイルスを培養して遺伝子を検出する方法です。現在利用できる検査の中でも最も信頼度が高い検査方法のひとつとされています。
ただし、以下のようなデメリットがあります。
・正確だが結果判明に時間がかかる
・主に重症の疑いがある場合や大きな病院で実施
インフルエンザとコロナの同時検査も
1回の検査で新型コロナとインフルエンザを同時に調べられるキットも普及しています。
ただし、陰性=完全に否定、ではない点は他の検査と同じです。
いずれの検査も「診断の補助」であり、陰性だから絶対に感染していない、とは言えません。
症状や周囲の流行状況によっては、陰性でも医師がインフルエンザと判断してそれに見合った処置や薬の処方を行うことがあります。
参考元
『産総研:「測定時間1分」と「超高感度」、2種のウイルス検出法を開発』
『高感度インフルエンザ抗原迅速検査システムの有用性|感染症学雑誌』
『インフルエンザウイルスキット SARSコロナウイルス抗原キット』『新型コロナウイルスを含めた同時抗原検査の適切な使⽤について|日本感染症学会』
『インフルエンザウイルスの検査法 | 東京都感染症情報センター』
こんなときどうする?検査・受診の判断
インフルエンザを検査すべき症状
次の症状が急に出たら、インフルエンザの可能性があります。
・38℃以上の急な発熱
・全身の強いだるさ
・関節や筋肉の痛み
典型的なインフルエンザの症状は、急激に高熱がであるとともに全身のつらい症状が同時に現れることが特徴です。これらが生じたら検査をお勧めします。
もちろん個々人によって症状の出方に差はありますので、ここまでの症状がなくても、体調になんらかの異変が生じ、周囲で感染者が出ている場合には一度検査を実施したほうがよいでしょう。
解熱剤を飲んでも検査できる?
市販の解熱剤を飲んだ後でも、検査は可能です。
ただし受診時に、いつから熱があるか・何をいつ飲んだか を必ず伝えてください。
検査の前に気をつけたいポイント
検査前は、検体(鼻水やのどの分泌物など)をきちんと採れるかどうかが大切です。
よって、検査に当たっては以下の点に注意してください。
・受診直前に鼻を強くかみすぎない
・うがい薬で過度にうがいしない
いずれもウイルス量が減り、適切な検査結果が得られなくなる可能性があります。
参考元
『インフルエンザ診断マニュアル (第5版)』
『令和6年度インフルエンザQ&A|厚生労働省』
『Intranasal antisepsis to reduce influenza virus transmission in an animal model – PMC』
『インフルエンザ迅速診断の 検体としての鼻かみ液の評価』
『インフルエンザウイルスキット』
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検査が「陰性」でも不安なときは
検査が早すぎたかも…再検査の目安
発症直後は陰性になりやすいため、強い症状が続く場合は発熱から24時間以上たった後に再度検査・受診することも選択肢です。
市販のキットでタイミングを分けて検査してみることも一つの手段となるでしょう。
つらい症状が続くなら医師に相談を
検査が陰性でも、以下の場合は必ず医療機関を受診して下さい。
・高熱が続く
・息苦しい
・だるさがひどい
これらが現れた場合、他の感染症や肺炎の可能性もあるため、検査に関係なく医療機関での適切な治療を要します。
周囲の感染リスクを下げるには
検査が陰性でも、症状がある間は何らかの感染症にかかっている可能性があります。
・不織布マスク
・手洗い・手指消毒
・咳エチケット
を徹底し、周囲への配慮が感染拡大を防ぎましょう。
参考元
『インフルエンザ診断マニュアル (第5版)』
『発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究』
『咳エチケット|厚生労働省』
『感染対策の基礎知識|厚生労働省』
市販のインフルエンザ検査キットは信頼できる?
前提:市販の検査キットの選び方と注意点
前提として、市販キットには次の2種類があります。
・体外診断用医薬品(国が承認)…◎診断補助に使用可
・研究用(未承認)…△診断には使えない
市販の検査キットには、国がその性能や品質を審査・承認した「体外診断用医薬品」(または「第1類医薬品」)と、そうではない「研究用」の表示があるキットが混在しています。
購入時は必ずパッケージを確認し、「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」を選びましょう。研究用を選ばないように注意してください。
自宅検査:わかること・わからないこと
・わかること :“感染の可能性が高いかどうか” を知るには便利
・わからないこと:陰性でも、完全に否定できるわけではない
陽性なら医療機関へ、陰性でも症状がつらいときは医師に相談してください。
参考元
『新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報|厚生労働省』
『「抗原検査キット」の使い方と感染予防の基本をおさらい|大正製薬 』
『抗原定性検査キット|臨床検査振興協議会』
『エスプライン® SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用)』
市販検査キットとオンライン診療を活用⇒
子ども・高齢者・妊婦さんは特に注意を
体力の低い方は、早めの検査が大事
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これらに該当する方は、インフルエンザが重症化しやすい「ハイリスク群」とされています。
発熱からの時間だけで判断せず、「ちょっとおかしい」と思った段階で、まず医療機関に相談してください。
小さな子や高齢者で見逃されがちな症状
お子さんや高齢の方では、典型的な「急な高熱」が出ないこともあります。
急な高熱以外で疑うべきポイントとして以下が挙げられます。
・高齢者:食欲低下、ぼんやりする、会話がかみ合わない
・乳幼児:ぐったり、機嫌が悪い、水分摂取が少ない、呼吸が速い
上記を例として、“いつもと違うサイン”を見逃さないことが大切で、これらが見られたらすぐに医療機関にかかりましょう。
参考元
『インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」 | 政府広報オンライン』
『令和6年度インフルエンザQ&A|厚生労働省』
『インフルエンザ脳症について|国立健康危機管理研究機構』
『高齢者におけるインフルエンザ|日老医誌 2021』
インフルエンザ検査で大切なこと
タイミングと症状のバランスがカギ
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発熱後12時間経過を検査の目安としつつ、リスクのある方は検査にこだわらずに早めに受診しましょう。
自分に合った検査法を知っておこう
検査方法には、以下が存在します。
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などがあります。基本的に医師が患者さんの状況に合う方法を選びます。
まずは感染の可能性を知りたい、という場合には自宅で市販の検査キットを使用されるとよいでしょう。
検査キットとオンライン診療の併用も
「熱はあるけれど外に出るのがつらい」「小さな子どもを連れての受診が大変」というときは、オンライン診療の活用も選択肢のひとつです。
たとえばSOKUYAKU(ソクヤク)では、検査キットの郵送(※アプリのみ)、自宅でビデオ通話で受診、処方薬も自宅に配送可能、という形で体調がつらいときの移動や待ち時間の負担を減らせます。
市販検査キットとの併用でより正確な診察につながり、負担を減らすこともできますのでご検討ください。
SOKUYAKUはコチラから⇒
当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
2.当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
3.当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
4.前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
全体参考情報
『【医師監修】インフルエンザの検査は痛い?それぞれの特徴と痛みのない方法も解説 |健栄製薬』
https://www.jsap.or.jp/columns-covid19/covid19_4-2-1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kansenshogakuzasshi/97/2/97_r22001/_pdf/-char/ja
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2012_teigen_influenza_covid19.pdf
https://yumenavi.info/vue/lecture.html?gnkcd=g013223
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27779.html
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/influenza-test-kit
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kansenshogakuzasshi/95/1/95_9/_article/-char/ja/
熱が出たとき、「すぐに検査したほうがいいのかな?」と迷う方は多いと思います。ですが、インフルエンザ検査は “早ければ早いほど良い” とは限りません。
市販の検査キット使用も含め、この記事では検査に適したタイミングや、代表的な検査方法の違いをまとめています。受診を検討している方の参考になれば幸いです。
インフルエンザの適切な検査タイミング
インフルエンザ検査には、“適切な検査タイミング” があり、検査が早すぎると正しい結果が出ないことがあります。
発症後すぐの検査は「陰性」になることも
多くの医療機関で使われたり、市販されている迅速抗原検査は、発症直後に検査を行うと体内のウイルス量がまだ少なく、感染していても「陰性」と出ることがあります。
発症からの時間によって陽性と判定できる割合(感度)が変わります。以下のような研究報告もあります。
発症12時間未満:感度 約39%
発症12〜24時間:感度 約41%
発症24〜48時間:感度 約65%
発症48時間以降:感度 約70%
つまり、発熱後すぐの検査は「見逃し」が起こりやすいのです。
検査を受けるなら、発熱から24〜48時間が最適
ウイルスが十分に増えるまでに、一般的には発熱から24時間ほどかかるといわれています。
そのため 発症後熱から24〜48時間の間に受診するのが、検査精度の点では最も合理的 と考えられます。
ただし、以下に該当する方は体力や免疫力の観点から時間を待つべきではありません。
小さなお子さん
高齢者
持病がある方
ぐったりしている方
インフルエンザ検査自体が陰性であっても、周囲の感染状況や感染者との接触、症状などを医師が判断し、インフルエンザの疑いがある場合にはインフルエンザ用の薬を処方する場合もあります。
「インフルエンザかも」「つらくて動けない…」そんなときは市販検査キットとオンライン診療の組み合わせがおすすめです。自宅で検査をキットで行い、自宅で診察・処方・処方薬の配送までがオンラインで完結し、自宅から出る必要がありません。
オンライン診療の始め方・使い方はコチラで解説しています。
発症から"48時間"がひとつのリミット
インフルエンザの治療薬(抗ウイルス薬)は発症から48時間以内 に始めると効果が高いとされています。
抗ウイルス薬は発症後48時間以内に使い始めると症状の期間を短くし、合併症のリスクを減らす効果が高いとされています。
先に述べた通り、医師の判断で検査が陰性でもインフルエンザ薬の処方を行う場合があります。そのため、検査のタイミングに気を使いすぎず、速やかに検査・受診することをお勧めします。
参考元
『インフルエンザ診断マニュアル (第5版)|国立健康危機管理研究機構』
『インフルエンザウイルス抗原迅速診断検査利用法 ―最適な検査時期についての 1 考案―』
『発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究』
『治療薬・治療法に関するガイドライン (内閣感染症危機管理監決裁)』
『インフルエンザの診断と治療 最新のWHO ガイドラインから|感染症学雑誌』
インフルエンザ検査の種類
ひろく使用される「迅速検査」とは
もっとも一般的な検査で、10〜15分ほどで結果が分かります。
・メリット:早い・簡単・その場で結果が出る
・デメリット:発症直後は陰性になりやすい
採取部位は鼻の奥が主流ですが、医療機関によってはのど、鼻かみ液などを使うこともあります。
「高感度検査」
高感度抗原検査は、通常の検査方法にデジタル検出技術などを組み合わせ、より少ないウイルス量でも検出しやすくしたものです。
これにより、発熱から12時間以内といった感染初期の段階でも、陽性結果を得やすくなっています。
ただし、特別な機器が必要です。よって全ての医療機関で対応できるものではありません。
「PCR」はインフルにも使うのか
PCRというと新型コロナのイメージが強いですが、もともとインフルエンザを含む多くの感染症で使われてきた検査です。
ウイルスを培養して遺伝子を検出する方法です。現在利用できる検査の中でも最も信頼度が高い検査方法のひとつとされています。
ただし、以下のようなデメリットがあります。
・正確だが結果判明に時間がかかる
・主に重症の疑いがある場合や大きな病院で実施
インフルエンザとコロナの同時検査も
1回の検査で新型コロナとインフルエンザを同時に調べられるキットも普及しています。
ただし、陰性=完全に否定、ではない点は他の検査と同じです。
いずれの検査も「診断の補助」であり、陰性だから絶対に感染していない、とは言えません。
症状や周囲の流行状況によっては、陰性でも医師がインフルエンザと判断してそれに見合った処置や薬の処方を行うことがあります。
参考元
『産総研:「測定時間1分」と「超高感度」、2種のウイルス検出法を開発』
『高感度インフルエンザ抗原迅速検査システムの有用性|感染症学雑誌』
『インフルエンザウイルスキット SARSコロナウイルス抗原キット』『新型コロナウイルスを含めた同時抗原検査の適切な使⽤について|日本感染症学会』
『インフルエンザウイルスの検査法 | 東京都感染症情報センター』
こんなときどうする?検査・受診の判断
インフルエンザを検査すべき症状
次の症状が急に出たら、インフルエンザの可能性があります。
・38℃以上の急な発熱
・全身の強いだるさ
・関節や筋肉の痛み
典型的なインフルエンザの症状は、急激に高熱がであるとともに全身のつらい症状が同時に現れることが特徴です。これらが生じたら検査をお勧めします。
もちろん個々人によって症状の出方に差はありますので、ここまでの症状がなくても、体調になんらかの異変が生じ、周囲で感染者が出ている場合には一度検査を実施したほうがよいでしょう。
解熱剤を飲んでも検査できる?
市販の解熱剤を飲んだ後でも、検査は可能です。
ただし受診時に、いつから熱があるか・何をいつ飲んだか を必ず伝えてください。
検査の前に気をつけたいポイント
検査前は、検体(鼻水やのどの分泌物など)をきちんと採れるかどうかが大切です。
よって、検査に当たっては以下の点に注意してください。
・受診直前に鼻を強くかみすぎない
・うがい薬で過度にうがいしない
いずれもウイルス量が減り、適切な検査結果が得られなくなる可能性があります。
参考元
『インフルエンザ診断マニュアル (第5版)』
『令和6年度インフルエンザQ&A|厚生労働省』
『Intranasal antisepsis to reduce influenza virus transmission in an animal model – PMC』
『インフルエンザ迅速診断の 検体としての鼻かみ液の評価』
『インフルエンザウイルスキット』
<div class=”medical-column_category-banner”><a href=”https://sokuyaku.jp/lp/online08_internal/?argument=Ej3UWZ3v&dmai=sk_column_im”><img src=”https://sokuyaku.jp/images/column_banner/category_banner_03_fever.png” alt=”インフル・新型コロナ・風邪 様々なお悩み、オンラインでお医者さんに相談しませんか?”></a></div>
検査が「陰性」でも不安なときは
検査が早すぎたかも…再検査の目安
発症直後は陰性になりやすいため、強い症状が続く場合は発熱から24時間以上たった後に再度検査・受診することも選択肢です。
市販のキットでタイミングを分けて検査してみることも一つの手段となるでしょう。
つらい症状が続くなら医師に相談を
検査が陰性でも、以下の場合は必ず医療機関を受診して下さい。
・高熱が続く
・息苦しい
・だるさがひどい
これらが現れた場合、他の感染症や肺炎の可能性もあるため、検査に関係なく医療機関での適切な治療を要します。
周囲の感染リスクを下げるには
検査が陰性でも、症状がある間は何らかの感染症にかかっている可能性があります。
・不織布マスク
・手洗い・手指消毒
・咳エチケット
を徹底し、周囲への配慮が感染拡大を防ぎましょう。
参考元
『インフルエンザ診断マニュアル (第5版)』
『発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究』
『咳エチケット|厚生労働省』
『感染対策の基礎知識|厚生労働省』
市販のインフルエンザ検査キットは信頼できる?
前提:市販の検査キットの選び方と注意点
前提として、市販キットには次の2種類があります。
・体外診断用医薬品(国が承認)…◎診断補助に使用可
・研究用(未承認)…△診断には使えない
市販の検査キットには、国がその性能や品質を審査・承認した「体外診断用医薬品」(または「第1類医薬品」)と、そうではない「研究用」の表示があるキットが混在しています。
購入時は必ずパッケージを確認し、「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」を選びましょう。研究用を選ばないように注意してください。
自宅検査:わかること・わからないこと
・わかること :“感染の可能性が高いかどうか” を知るには便利
・わからないこと:陰性でも、完全に否定できるわけではない
陽性なら医療機関へ、陰性でも症状がつらいときは医師に相談してください。
参考元
『新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報|厚生労働省』
『「抗原検査キット」の使い方と感染予防の基本をおさらい|大正製薬 』
『抗原定性検査キット|臨床検査振興協議会』
『エスプライン® SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用)』
子ども・高齢者・妊婦さんは特に注意を
体力の低い方は、早めの検査が大事
65歳以上の高齢者
幼児
妊娠中の方
喘息や心臓病、糖尿病などの持病(基礎疾患)をお持ちの方
免疫が下がる治療を受けている方
これらに該当する方は、インフルエンザが重症化しやすい「ハイリスク群」とされています。
発熱からの時間だけで判断せず、「ちょっとおかしい」と思った段階で、まず医療機関に相談してください。
小さな子や高齢者で見逃されがちな症状
お子さんや高齢の方では、典型的な「急な高熱」が出ないこともあります。
急な高熱以外で疑うべきポイントとして以下が挙げられます。
・高齢者:食欲低下、ぼんやりする、会話がかみ合わない
・乳幼児:ぐったり、機嫌が悪い、水分摂取が少ない、呼吸が速い
上記を例として、“いつもと違うサイン”を見逃さないことが大切で、これらが見られたらすぐに医療機関にかかりましょう。
参考元
『インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」 | 政府広報オンライン』
『令和6年度インフルエンザQ&A|厚生労働省』
『インフルエンザ脳症について|国立健康危機管理研究機構』
『高齢者におけるインフルエンザ|日老医誌 2021』
インフルエンザ検査で大切なこと
タイミングと症状のバランスがカギ
発熱から早すぎると偽陰性の可能性
遅すぎると治療薬の効果が弱まる可能性
発熱後12時間経過を検査の目安としつつ、リスクのある方は検査にこだわらずに早めに受診しましょう。
自分に合った検査法を知っておこう
検査方法には、以下が存在します。
迅速検査
高感度検査
PCR検査
同時検査キット
などがあります。基本的に医師が患者さんの状況に合う方法を選びます。
まずは感染の可能性を知りたい、という場合には自宅で市販の検査キットを使用されるとよいでしょう。
検査キットとオンライン診療の併用も
「熱はあるけれど外に出るのがつらい」「小さな子どもを連れての受診が大変」というときは、オンライン診療の活用も選択肢のひとつです。
たとえばSOKUYAKU(ソクヤク)では、検査キットの郵送(※アプリのみ)、自宅でビデオ通話で受診、処方薬も自宅に配送可能、という形で体調がつらいときの移動や待ち時間の負担を減らせます。
市販検査キットとの併用でより正確な診察につながり、負担を減らすこともできますのでご検討ください。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
2.当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
3.当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
4.前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
全体参考情報
『【医師監修】インフルエンザの検査は痛い?それぞれの特徴と痛みのない方法も解説 |健栄製薬』
https://www.jsap.or.jp/columns-covid19/covid19_4-2-1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kansenshogakuzasshi/97/2/97_r22001/_pdf/-char/ja
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2012_teigen_influenza_covid19.pdf
https://yumenavi.info/vue/lecture.html?gnkcd=g013223
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27779.html
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/influenza-test-kit
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kansenshogakuzasshi/95/1/95_9/_article/-char/ja/
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当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.
当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
2.
当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
3.
当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
4.
前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。

専門領域分類:内分泌代謝科, 総合内科, 糖尿病内科, 産業医, 疫学, 救急科
経歴:琉球大学医学部医学科卒業 / 琉球大学病院勤務 / 専門は内分泌代謝・糖尿病内科、総合内科

















































