ピルを服用すると生理はどうなるの?生理を止めたり予定日移動する方法を解説
更新日:2024年05月25日
生理予定日と大切なイベントが重なってしまいそうで、このような疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
生理を止めることはできませんが、ピルの服用で生理開始日を調整することはできます。
その一方で、デメリットも存在するため正しく理解して服用しなければなりません。
そこで今回は、ピルを服用することで生理を止められるのか、予定日を移動させる方法はあるのかなどを解説していきます。
ピルを飲むと生理はどうなるの?
低用量ピルで生理を止めることは基本的にできない
低用量ピルを服用していたとしても、生理を止められるわけではありません。ただし、低用量ピルの効果によってホルモンバランスが整い、生理周期を規則正しい状態に調整することが可能です。
生理周期を規則正しい状態に調整するために、低用量ピルには1シートごとに7日間の休薬期間が設けられています。休薬期間中はピルに含まれる女性ホルモンが補われないため、子宮内膜が剥がれ落ちて出血が起こるのです。この出血を「消退出血」といい、生理と同様なものと考えてください。
もし消退出血が起きなければ、重度の生理不順や妊娠している可能性が考えられます。当てはまりそうな方は、病院やクリニックを受診して医師に相談してみましょう。
「ヤーズ」や「ヤーズフレックス」なら生理を3か月に1度に調整することができる
低用量ピルには様々な種類がありますが、中でも「ヤーズ」や「ヤーズフレックス」は生理を長期間調整可能です。
ただし、処方してもらうシートの量は医師の判断によって変わります。3日間連続する出血がある場合は翌日から4日間の休薬期間に入るため、必ずしも3ヶ月間生理を調整できるとは限りません。
また、ヤーズやヤーズフレックスは子宮内膜症の痛みや月経困難症の治療にも効果的です。もし上記の症状で悩んでいる方は、医師に相談して服用を検討してみてはいかがでしょうか。
生理日の調整は低用量ピルでできる
低用量ピルを服用することで生理日の調整はある程度可能です。
一般的なピルは21日分実薬を服用し、7日間は休薬期間(偽薬の服用含む)を設けるため、休薬期間中に生理がきます。ただし、ピルの種類によっては実薬の服用期間が異なるため、生理日を調整したい場合は医師に相談してみましょう。
生理日を調整する際の低用量ピルの服用方法
生理を早めたい場合
低用量ピルで生理を早める方法
低用量ピルで生理を早めたい場合、早めたい生理の一つ前の生理が開始される日(遅くとも5日以内)から低用量ピルを飲み始めるとよいでしょう。この場合、最低でも10日以上はピルを飲み続けなければなりません。
その後、生理の予定日から10日前などにピルの内服を中止すると、中止した日から2〜3日ほどで消退出血(休薬期間中の軽い出血)が起こります。そのため、生理の予定日以前に生理が終わり、生理を早めることができるのです。
低用量ピルで生理を早めたい場合、早めたい生理の一つ前の生理が開始される日(遅くとも5日以内)から低用量ピルを飲み始めるとよいでしょう。この場合、最低でも10日以上はピルを飲み続けなければなりません。
その後、生理の予定日から10日前などにピルの内服を中止すると、中止した日から2〜3日ほどで消退出血(休薬期間中の軽い出血)が起こります。そのため、生理の予定日以前に生理が終わり、生理を早めることができるのです。
中用量ピルで生理を早める方法
中用量ピルで生理を早める方法があります。中用量ピルの場合、生理とは関係なく10日以上中用量ピルを服用し、それ以降服用をやめると2〜3日後に生理がきます。本来の生理予定日から逆算して、生理が早く終わるように服用を始めれば、生理を早く終わらせられるでしょう。
中用量ピルで生理を早める方法があります。中用量ピルの場合、生理とは関係なく10日以上中用量ピルを服用し、それ以降服用をやめると2〜3日後に生理がきます。本来の生理予定日から逆算して、生理が早く終わるように服用を始めれば、生理を早く終わらせられるでしょう。
生理を遅らせたい場合
低用量ピルで生理を遅らせる方法
低用量ピルで生理を遅らせたい場合、生理予定日の5日ほど前からピルを飲み始めましょう。服用している間は生理は起こらず、最大7〜10日ほど生理を遅らせられます。本来生理が来るはずの期間中はピルを内服し続けなければならないため、遅くとも生理予定日の1週間前には受診して医師と相談しましょう。
低用量ピルで生理を遅らせたい場合、生理予定日の5日ほど前からピルを飲み始めましょう。服用している間は生理は起こらず、最大7〜10日ほど生理を遅らせられます。本来生理が来るはずの期間中はピルを内服し続けなければならないため、遅くとも生理予定日の1週間前には受診して医師と相談しましょう。
中用量ピルで生理を遅らせる方法
中用量ピルで生理を遅らせたい場合、低用量ピルと同様に生理予定日の5日ほど前からピルを飲み始めましょう。
生理を引き延ばせる期間は、本来の生理予定日から10日ほどです。それ以降はピルを飲み続けても生理がきてしまうため、生理が来た時点で服用は中止しましょう。続けて服用していると副作用のリスクが高まるため、自己判断で服用を続けないでください。
中用量ピルで生理を遅らせたい場合、低用量ピルと同様に生理予定日の5日ほど前からピルを飲み始めましょう。
生理を引き延ばせる期間は、本来の生理予定日から10日ほどです。それ以降はピルを飲み続けても生理がきてしまうため、生理が来た時点で服用は中止しましょう。続けて服用していると副作用のリスクが高まるため、自己判断で服用を続けないでください。
月経移動のメリット・デメリット
月経移動の1番のメリットは、生理の予定日に大切なイベントがある場合に月経をずらせる点です。
その一方で、副作用やその後の月経が重く出るなどデメリットも存在します。月経をずらす時期によってメリット・デメリットがあるため、以下で確認していきましょう。
メリット
月経を早める場合
月齢を早める場合は、月経予定日の期間中に内服せずに済みます。また、月経を遅らせるよりも次の月経痛が軽く、経血量も少なく済む点もメリットといえるでしょう。
月齢を早める場合は、月経予定日の期間中に内服せずに済みます。また、月経を遅らせるよりも次の月経痛が軽く、経血量も少なく済む点もメリットといえるでしょう。
月経を遅らせる場合
月経を遅らせる場合、生理予定日の5日ほど前に服用すればいいため、処方してもらうまでに時間的余裕が生まれます。とはいえ、タイミングを間違えるとずらしたい期間に月経が来てしまうため、余裕を持って受診をしましょう。
月経を遅らせる場合、生理予定日の5日ほど前に服用すればいいため、処方してもらうまでに時間的余裕が生まれます。とはいえ、タイミングを間違えるとずらしたい期間に月経が来てしまうため、余裕を持って受診をしましょう。
デメリット
月経を早める場合
月経を早める場合、早めにピルを処方してもらわなければなりません。都合をつけて病院やクリニックを受診するのが難しい方は、気軽に受診できるオンラインクリニックで処方してもらうのも一つの手です。
月経を早める場合、早めにピルを処方してもらわなければなりません。都合をつけて病院やクリニックを受診するのが難しい方は、気軽に受診できるオンラインクリニックで処方してもらうのも一つの手です。
月経を遅らせる場合
月経を遅らせる場合、月経予定日の間は内服をし続けなければなりません。また、早める方法と比べて月経が重くなる傾向があるため、その後の生活に支障が出る可能性があります。医師からも説明があると思いますので、デメリットをしっかり理解して調整に臨みましょう。
月経を遅らせる場合、月経予定日の間は内服をし続けなければなりません。また、早める方法と比べて月経が重くなる傾向があるため、その後の生活に支障が出る可能性があります。医師からも説明があると思いますので、デメリットをしっかり理解して調整に臨みましょう。
心配な場合は医師に相談を
本当に生理日をずらしていいか不安な方は、病院やクリニックを受診し医師へ相談しましょう。
大切なイベントが重なってしまう場合、生理予定日をずらせる点はメリットといえます。しかし、副作用やその後の月経が重く出るなどデメリットがあることも認識しておきましょう。
いずれにせよ、自己判断ではピルの調整はできないため、医師に相談して無理のない範囲で調整してもらう方が賢明です。
とはいえ、対面での受診に抵抗を感じる方も少なくないでしょう。そんな時にはオンライン診療も一つの選択肢になります。病院やクリニックに直接行かずに診察が受けられますので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ピルの服用で生理を止めることはできませんが、生理開始日を調整することは可能です。
しかし、副作用やその後の月経痛が重くでてしまうなど、デメリットがある点も理解しておく必要があります。
いずれにせよ、調整するためには医師に相談して処方してもらわなければならないため、病院やクリニックに受診して処方してもらいましょう。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、ピルのオンライン診療に対応しております。服用についてや、服用中の不安点についてもご相談いただけます。
医師
馬場 敦志
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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