ユーザー向け

高校生もピルを購入できるの?処方してもらう方法や注意事項について紹介

監修医師 阿部 一也
更新日:2024年05月26日

更新日:2024年05月26日

高校生もピルを購入できるの?処方してもらう方法や注意事項について紹介のイメージ
https://wpstatic.sokuyaku.jp/media/verified_nDCiNjmWoTmGFWEJCUCN.png
低用量ピルは、避妊効果が高いことで知られていますが、それだけではありません。生理痛の軽減や肌荒れの改善、生理周期の調整など、女性の悩みに対して和らげる効果が期待できます。その悩みは、大人だけではなく高校生にとっても同じです。

「高校生でも処方してもらえるのか」「お金はどれくらいかかるのか」「副作用は心配ないのか」など、気になることがあります。

そこで、この記事では、ピルの購入方法や服用時の注意点、副作用についてわかりやすく解説していきます。ピルを検討している方、興味はあるけれど一歩が踏み出せない方も、ぜひ参考にしてください。

高校生もピルを買える?

ピルは、生理が始まっている女性なら年齢に関わらず服用することが可能です。これは、世界保健機構(WHO)のガイドラインに基づいています。つまり、高校生であっても、生理が始まっていればピルを使用できます。

ピルを服用できる年齢

先ほど説明したとおり、生理がある女性は服用ができます。年齢的には初経が起こる10~12歳から閉経する50歳近くまで服用可能です。

 

ただし、内服することで健康へのリスクがある場合には制限されるかもしれません。その、制限は年齢が高くなるほど可能性が高くなります。

 

ピルにはいくつかの種類があり、それぞれに異なるホルモンの組み合わせや量が含まれています。ピルを服用することで、血栓症のリスクがわずかに増加するため、注意しないといけません。血栓症は、血管内に血の塊ができてしまう病気で、これが肺血栓・塞栓症、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性があります。

 

40歳を超えると医師の判断により、ピルの服用が制限されることがあります。年齢が上がるにつれて、血栓症のリスクが高まるためです。また、喫煙や肥満、家族歴や個人の病歴など、他のリスク要因がある場合もピルの処方を受けられないかもしれません。特に喫煙があると、40歳未満でも処方が困難かもしれません。

ピルの購入方法

ピルを入手するためには、医師の処方箋が必要です。ネットで販売しているものは、安全性が保証されていません。かならず、医療機関の診察を受けて処方をしてもらいましょう。

婦人科等の医療機関で処方してもらう

ピルを安全に使用するためには、医師の診察を受けないといけません。医師は健康状態やピルを服用する理由をチェックし、最適な種類のピルを処方してくれます。また、ピルの正しい飲み方や、もし飲むのを忘れてしまった場合の対応方法、服用後に気になる症状が出た時の相談などもできます。

 

特にピルを初めて使う方にとって、医師にアドバイスを受けることは大切です。ピルを手に入れる際は、医療機関を受診しましょう。

オンライン診療で処方してもらう

オンライン診療でもピルの処方を受けられます。症状によっては対面での医師の診察が必要ですが、問題がない場合は診察なしで対応してもらえます。

 

病院の受診時には、周りに知られたくない方もいるかもしれません。そんな時には、オンライン診療が役立ちます。医師と患者がビデオ通話で診察する方法です。他の患者と顔を合わせることなく、プライベートに診察を受けられるため安心して利用できます。

ピルを処方してもらうのに同意書や保護者の立ち合いは必要?

ピルを処方してもらう際には、保護者の立ち合いや同意が必要になることがあります。これは、受診するクリニックによって対応が違います。ただし、立ち合いが必要ではない場合でも、保護者に付き添ってもらうほうが良いかもしれません。

 

低用量ピルには、避妊効果だけでなく、生理痛の軽減や生理周期の調整など、さまざまなメリットがあります。しかし、頭痛や吐き気といった副作用が起こる可能性もあるため、服用方法や副作用について正しく理解しないといけません。特に初めて服用する場合や不安がある時は、保護者に同席してもらい、医師から直接説明を受けることをお勧めします。

高校生が処方してもらう際の注意点

高校生ぐらいの思春期には、生理周期が不規則になることがよくあります。ピルの服用によって、この悩みを解決できるかもしれません。処方してもらう際の注意点は、ピルを購入する際に親の同意や同席が必要になることがあります。診察やピルの処方を受ける前に、事前に必要な手続きについて確認しておくと良いでしょう。

 

また、オンラインでの診察を利用する場合も、年齢による制限があるかもしれません。具体的な規定は、事前に確認できます。利用する医療機関の規定を受診前にしっかりと把握しておくことが重要です。

 

また、費用についても確認しておきましょう。保険適応にならない場合には料金が高くなります。

さまざまなピルの種類

ピルは、女性の体内で自然に生成されるホルモン、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを模した成分を含んでいる薬です。ホルモンの量によって、ピルは4つの種類に分けられます。

 

超低用量ピル

・低用量ピル

・中用量ピル

・アフターピル

 

たとえば、超低用量ピルや低用量ピルは、避妊や生理痛の軽減などに使われ、生理の周期を整えたり、肌の調子を良くする助けにもなります。一方で、アフターピルは緊急避妊のためのもので、性交渉後に妊娠を防ぐために使われます。ピルは適切に使用することで、女性の健康管理に役立ちます。

 

大切なことは、自己判断ではなく医師の指示に従って服用することです。

超低用量ピル

超低用量ピルは、特に「月経困難症」や「子宮内膜症」といった女性特有の病気を治療するために使われる薬です。低用量ピルより更にホルモンの配合量が少ないため、副作用のリスクが低くなります。治療として使用する場合、健康保険の適用を受けられます。

低用量ピル

低用量ピルは、女性ホルモンが少なめに含まれている避妊薬です。このピルは、毎日同じ時間に1錠飲むことで、ほぼ完璧に近い避妊効果を発揮します。正しく服用した場合の避妊成功率は約99.7%です。

 

このピルは、避妊だけでなく、生理の周期を整えたり、生理痛やPMS(月経前症候群)の改善、肌の調子を良くするなどの効果も期待できます。

中用量ピル

中用量ピルは、低用量ピルに比べてエストロゲンの含有量が多いお薬です。このタイプのピルは、生理不順や過多月経(生理の出血量が多い状態)、月経困難症(生理痛がひどい状態)などの症状を改善するために処方されます。また、スポーツの大会や受験、旅行などで生理が重なってしまうときに、生理日を調整する目的で使用されることがあります。

アフターピル

アフターピルは、緊急時に避妊を助けるための特別なピルです。主に黄体ホルモンを含んでおり、性交後に妊娠のリスクがある場合に使用します。このピルを性交後72時間以内(種類により120時間以内)に服用すると、約84%の避妊効果が期待できます。

 

アフターピルは、毎日服用する低用量ピルとは異なり、必要な時にだけ服用します。そのため、避妊効果を得るためには、正しいタイミングと方法で服用することが大切です。早ければ早いほど効果的なため、使い方を間違えないようにしましょう。

 

アフターピルは高校生でも処方してもらえる?未成年の服用について解説

まとめ

生理の悩みは個人差がありますが、ひどい場合には勉強や部活に影響しストレスの原因にもなります。ピルを利用することで症状を和らげ、楽しい学校生活を送れるかもしれません。

 

高校生がピルを購入することは可能ですが、いくつかの注意点があります。ネットなどで売られているものは危険なため避けてください。ピルを服用するには、医師の処方箋が必要です。

 

ピルの処方を受ける際には、保護者の同意や立ち合いが必要になることがあるため、事前に確認しておきましょう。ピルの処方を受けるために、オンライン診療を利用することも可能です。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックは、ピルの処方についてもオンライン診療を提供しています。ピルの使用に関する疑問や心配事があれば、相談できます。

 

受付時間:平日10:00~19:00

コメント ピルは多くの女性にとってとても有用な薬になります。避妊目的に使用したり、月経困難症や月経前症候群(PMS)の治療目的に使用したりと様々です。年齢の幅も広く、若年では高校生から使用することもあります。初潮後から月経の症状が強く出現することがあり、酷い場合は痛み止めを使用しても、月の半分ぐらいは体調不良となることがあります。この場合ピルの力が必要になります。しかしピルには副作用があり、多くは嘔気や眠気などそこまで強くないものではあります。重篤なものとしては血栓症が重要になってきます。血栓症はどんなに健康な方であったとしても重症化し命に係わる可能性もあります。未成年だからと言って、安心して使用できるということは無いので、ピルを検討したい場合は是非保護者の方と一緒に医療機関を受診するようにしてください。

監修医コメント

医師
阿部 一也

ピルは多くの女性にとってとても有用な薬になります。避妊目的に使用したり、月経困難症や月経前症候群(PMS)の治療目的に使用したりと様々です。年齢の幅も広く、若年では高校生から使用することもあります。初潮後から月経の症状が強く出現することがあり、酷い場合は痛み止めを使用しても、月の半分ぐらいは体調不良となることがあります。この場合ピルの力が必要になります。しかしピルには副作用があり、多くは嘔気や眠気などそこまで強くないものではあります。重篤なものとしては血栓症が重要になってきます。血栓症はどんなに健康な方であったとしても重症化し命に係わる可能性もあります。未成年だからと言って、安心して使用できるということは無いので、ピルを検討したい場合は是非保護者の方と一緒に医療機関を受診するようにしてください。

この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。

当コラムの掲載記事に関するご注意点

  • 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
  • 当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
  • 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
  • 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
高校生もピルを購入できるの?処方してもらう方法や注意事項について紹介のイメージ
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
監修医師 阿部 一也
板橋中央総合病院 医長 専門領域は、産婦人科 経歴として、東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業、現在は板橋中央総合病院勤務 保有免許・資格は日本産科婦人科学会専門医
オンライン診療アプリ
SOKUYAKUの使い方
  • STEP1

    診療予約

    SOKUYAKUの使い方STEP1
  • STEP2

    オンライン問診

    SOKUYAKUの使い方STEP2
  • STEP3

    オンライン診療

    SOKUYAKUの使い方STEP3 SOKUYAKUの使い方STEP3
  • STEP4

    オンライン服薬指導

    SOKUYAKUの使い方STEP4 SOKUYAKUの使い方STEP4
  • STEP5

    おくすり配達

    SOKUYAKUの使い方STEP5

    ※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。

SOKUYAKUメディカルコラム