ピルは体毛に影響があるって本当?ムダ毛が薄くなる理由について解説
更新日:2024年05月24日
ピルを服用することで、体毛が濃くなったと感じる方がいます。ところが、一方で逆に抜け毛が増えたという話しも耳にします。この正反対の症状は、ピルに含まれるホルモンが影響して起こる現象です。
ピルによる副作用で体毛が濃くなったり、ムダ毛が薄くなる理由を紹介します。ピルによる副作用が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
ピルを飲むと体毛が薄くなるの?
ピルに含まれる女性ホルモンは、体内のホルモンバランスに影響を与えます。具体的には、ピルを服用することで女性ホルモンが優位になり、男性ホルモンの産生が抑制されます。
女性は男性に比べて男性ホルモンが少ないものの、それでも一定量は存在しバランスが保たれています。ピルの服用によって男性ホルモンの影響が弱まりすぎると、抜け毛が増えたり、薄毛になったりするかもしれません。これは、男性ホルモンが頭髪の成長にも関与しているためです。
男性ホルモンは体毛の成長に関わっているため、ピルを服用することで体毛が薄くなる可能性があります。ただし、個人差があるため、実際の影響は人によって異なります。必ずしも薄くなるわけではありません。
【ピルを飲んで毛深くなる噂は?】
反対にピルを飲むと毛深くなるという噂は、本当なのでしょうか?これは個人差があるため、一概には言えません。
妊娠時に体内の女性ホルモンが多くなった場合、髪の毛の成長期を長くすることがあります。通常よりも抜け毛が少なくなるため、一時的に毛が多く見えるかもしれません。
また、女性ホルモンはメラニン色素の生成を促すことがあります。メラミン色素が増えると、目立たない産毛が濃く見えるようになるため、毛深くなったと感じるでしょう。
しかし、ピルを飲んでいても、女性ホルモンは妊娠の時ほど多くはなることは殆どありません。実際には毛深くなるよりも、抜け毛が増えることの方が多いことが一般的です。また、ピルを止めると、一時的に抜け毛が増えることもあります。
結局のところ、ピルを飲むことで毛深くなるか、薄毛になるかは、その人の体質や反応によって異なります。もし薄毛が気になる場合は、抜け毛対策を試してみるのもおすすめです。いずれにしても、心配な点があればまずは医師に相談してください。
ピル服用中の脱毛はNG?
ピルを服用していると、体内のホルモンバランスが変化します。その過程で薄毛や逆に増毛を自覚することがあります。しかし、ピルに含まれるホルモンは脱毛処理に影響を与えるものではありません。
脱毛を行う際に、ピルの服用を続けていても問題ないので安心してください。ただし、ピルには副作用があります。処置の時に、吐き気や頭痛などの副作用が強い場合には、中止になるかもしれません。
ピル服用中の脱毛への影響
脱毛処理は、毛根にダメージを与えて毛の成長を抑制する方法です。ピルの成分が、毛の成長サイクルに影響を与えることはあります。ただし、脱毛処理の効果を低下させることはありません。
脱毛のために中断した場合に、ホルモンバランスが乱れて脱毛に影響する可能性があります。そのため、ピルの内服を勝手に止めないようにしましょう。
ピル服用中の脱毛への影響について、詳しく見ていきましょう。
脱毛効果は弱まる?
ピルは主にホルモンのバランスを調整しますが、これが直接的に毛周期に影響を与えることはありません。医療脱毛は、特定のレーザー光を使用して毛根に熱を与え、毛を生成する細胞を破壊することで行われます。毛の色素に反応して行われるため、ピルの服用がレーザー脱毛の効果に直接影響を与えることはないのです。
ピルは主にホルモンのバランスを調整しますが、これが直接的に毛周期に影響を与えることはありません。医療脱毛は、特定のレーザー光を使用して毛根に熱を与え、毛を生成する細胞を破壊することで行われます。毛の色素に反応して行われるため、ピルの服用がレーザー脱毛の効果に直接影響を与えることはないのです。
硬毛化・増毛化が起こる?
脱毛後に硬毛化や増毛化が起こることがあります。硬毛化とは、脱毛治療後に毛が施術前よりも太く硬い毛に変わる現象です。増毛化は、治療後に毛の本数が増えてしまう肌トラブルになります。
この現象は個人差があり、なぜ起こるのかは完全には解明されていません。毛を作る組織が破壊されなかった場合に、回復過程で毛が太くなると考えられています。硬毛化や増毛化は、ピルの服用とは関連がなく、脱毛処理を受けた人なら誰にでも起こり得るリスクです。
ピルの服用をやめた後に、それが原因で脱毛処理した部位の毛深さが再発することは無いといえます。
脱毛による肌への影響
ピルの副作用で肌が敏感になり、脱毛後に赤みや痛みが出やすくなるかもしれません。また、レーザー照射で肌のバリア機能が一時的に弱まるため、毛穴の炎症(毛嚢炎)が起こることも考えられます。また、脱毛した後に肌が敏感になることもあるので、施術前後の保湿が大切です。
脱毛後に硬毛化や増毛化が起こることがあります。硬毛化とは、脱毛治療後に毛が施術前よりも太く硬い毛に変わる現象です。増毛化は、治療後に毛の本数が増えてしまう肌トラブルになります。
この現象は個人差があり、なぜ起こるのかは完全には解明されていません。毛を作る組織が破壊されなかった場合に、回復過程で毛が太くなると考えられています。硬毛化や増毛化は、ピルの服用とは関連がなく、脱毛処理を受けた人なら誰にでも起こり得るリスクです。
ピルの服用をやめた後に、それが原因で脱毛処理した部位の毛深さが再発することは無いといえます。
脱毛による肌への影響
ピルの副作用で肌が敏感になり、脱毛後に赤みや痛みが出やすくなるかもしれません。また、レーザー照射で肌のバリア機能が一時的に弱まるため、毛穴の炎症(毛嚢炎)が起こることも考えられます。また、脱毛した後に肌が敏感になることもあるので、施術前後の保湿が大切です。
脱毛症・薄毛治療中のピル服用は問題ない?
一般的には問題ありません。ただし、医療機関によっては薬や処置が変わる可能性もあります。ピルの内服中に他の治療を受ける場合は、必ず薬を内服中であることを伝えましょう。
医師は、ピルの成分と脱毛症治療薬との相互作用を考慮して、最適な治療法を提案してくれます。また、薬剤師に相談することで、ピルと他の薬との相互作用についての情報をくれます。内服していることを伝えない場合は、そういった配慮ができません。
治療を受ける際には、自分で伝えるのが苦手な場合はお薬手帳を使いましょう。お薬手帳には、現在服用中の薬の情報が記載されています。これを医師や薬剤師に見せることで、現在服用中の薬について伝えることが可能です。
安全に治療を受けるためには、不安な点があれば、事前に医師や薬剤師に質問して納得のいく説明を受けるようにしましょう。
まずは医師に相談を
薬を内服する場合、副作用が起こるリスクは避けられません。症状については個人差があります。不安な点があれば、医師に意見を聞くことが大切です。
薄毛など副作用が気になる場合や他の治療や処置を受ける場合には、まずは医師に相談してみましょう。自己判断でピルを止めたり、再開したりは絶対にしないでください。
避妊効果が失われるだけでなく、ホルモンバランスを崩し、体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。安全で適切な使用のためにも、医師の指示に従うことが大切です。また、不安な時や副作用が辛いときは我慢しないでください。
まとめ
低用量ピルは、避妊効果の他にも、体毛に影響を及ぼす可能性があります。ピルに含まれる女性ホルモンは、男性ホルモンの作用を抑制することで体毛が薄くなることがあります。しかし、これは個人差が大きく、全ての人に当てはまるわけではありません。
また、ピルの服用によって体毛が濃くなると感じる人もいますが、これも個人差によるものです。女性ホルモンが増えることで、髪の毛の成長期が長くなり、一時的に毛が多く見えることがあるためです。
ピル服用中の脱毛については、基本的に問題ないと言われています。ピルが毛の成長サイクルに直接影響を与えることはなく、脱毛処理の効果を低下させることもありません。ただし、ホルモンバランスの変化により、肌が敏感になることがあるため、脱毛処理を受ける際には注意してください。
不安な点があれば医師に相談することが最も重要です。自己判断でピルの服用を止めたり再開したりすることは避け、専門家のアドバイスに従いましょう。
SOKUYAKUオンラインクリニックは、ピルに関するオンラインでの診療を提供しています。ピルの使い方や効果についての疑問や心配事があれば、いつでも相談してください。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
馬場 敦志
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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そして、低用量ピルは、体毛に影響を及ぼす可能性があります。
ピルに含まれる女性ホルモンは、男性ホルモンの作用を抑制することで体毛が薄くなることがあります。しかし、これは個人差が大きく、全ての人に当てはまるわけではありませんし、一時的な現象のことが多いです。
一方、ピルの服用によって体毛が濃くなると感じる人もいますが、これも個人差が大きいです。
体毛への効果でピルを服用することは基本的にはないですが、人によっては体毛に影響を与える場合があります。
不安な点があれば、医師に相談してピルを使用することが重要です。