AGAの治療費は医療費控除できる?治療薬や健康保険との関係について解説
更新日:2024年05月28日
AGA治療は医療費控除の対象になりません。しかし、薄毛の原因によっては医療費控除の対象になるケースもあります。
この記事では、AGAの治療費と医療費控除の関係やAGAの治療費を抑える方法などをご紹介します。AGA治療を受けようとしている方は、是非参考にしてみてください。
そもそも医療費控除の制度とは?
医療費控除とは、自分や家族などが1年間に支払った医療費が基準額を超えた場合に受けられる所得控除のことです。
【医療費控除の対象となる医療費の要件】
(1)納税者が、自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること。
(2)その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費であること(未払いの医療費は、現実に支払った年の医療費控除の対象となります)。
【医療費控除の対象となる金額】
医療費控除の金額は、次の式で計算した金額(最高で200万円)です。
医療費控除額=実際に支払った医療費の合計額ー(1)の金額ー(2)の金額
(1)保険金などで補てんされる金額
(例)生命保険契約などで支給される入院費給付金や健康保険などで支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金など
(注)保険金などで補てんされる金額は、その給付の目的となった医療費の金額を限度として差し引きますので、引ききれない金額が生じた場合であっても他の医療費からは差し引きません。
(2)10万円
(注)その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5パーセントの金額
ネット検索すると、医療費控除額を自動計算してくれるアプリが数多く見つかります。医療費控除申請をする前に、1年間で支払った医療費と受け取った保険金、年収を入力してみるとよいでしょう。
会社員は、一般的に自分で確定申告をする必要はありませんが、医療費控除の申告は自分でしなければいけません。もし、申告を忘れてしまった場合でも、5年以内であれば申告可能です。
AGAの治療費は医療費控除できる?
AGA治療で医療費控除を受けるのは難しい
医療費控除は、病気の治療のために支払った費用を対象としています。AGAが原因による薄毛治療は、病気の治療とはみなされておらず、容姿を整えるために行う美容整形と同じように考えられています。そのため、AGA治療は健康保険が適用されず自由診療となり、医療費控除の対象にもなりません。
国税庁のホームページに掲載されている医療費控除関係のページにも以下のように掲載されています。
(健康診断及び美容整形手術のための費用)
73-4
いわゆる人間ドックその他の健康診断のための費用及び容姿を美化し、又は容ぼうを変えるなどのための費用は、医療費に該当しないことに留意する。
女性の薄毛治療も医療費控除の対象外になる?
女性も病気が原因でない場合の薄毛治療は、医療費控除の対象外になります。しかし、医療費控除の対象となる薄毛治療もあるので、自分で判断することが難しい場合は、医師に相談してください。
薄毛治療として医療費控除や保険が認められる場合もある
大部分の薄毛治療は医療費控除の対象外ですが、例外的に医療費控除の対象となる症例もあります。その代表的な症例は円形脱毛症です。
円形脱毛症の場合
円形脱毛症は、バセドウ病や橋本病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)などと同じく自己免疫疾患です。
AGAの治療と違い円形脱毛症の治療は、自己免疫疾患の治療とみなされるため、健康保険が適用され、医療費控除の対象にもなります。
また、AGAによる薄毛と円形脱毛症を併発し併行して治療を行った場合、円形脱毛症の治療にかかった費用は、医療費控除の申告をすることが可能です。
疾患やケガによる薄毛と税理士や税務署に判断された場合
円形脱毛症などの一部の例外を除いた薄毛治療は、医療費控除の対象外であると説明してきました。しかし、薄毛治療が医療費控除の対象と判断される可能性が、全くないというわけではありません。
医療費控除は、病気を治療するために支払った費用を対象としていますが、明確な基準はなく、税理士や税務署職員が医療費控除の対象であるかどうかを判断しているのです。そのため、税理士や税務署職員が、病気やケガによる薄毛治療であると判断した場合は、医療費控除の対象となります。
現在行っている薄毛治療にかかった費用が、医療費控除の対象になるかどうかわからない方は、税務署または税理士に相談してみることをおすすめします。
AGA治療の費用の相場
AGA治療薬
AGAは、フィナステリドやミノキシジルといった薬での治療が一般的です。薬代はクリニックによって異なりますが、1種類の薬を服用するケースの費用相場は、3,000円〜5,000円、2種類服用する場合は7,000〜12,000円が目安となります。
メソセラピー
メソセラピーは、髪の毛の成長を促進する成長因子(グロースファクター)などを頭皮に注入する治療法です。薄毛部分の頭皮に薬剤を直接注入することで、投薬治療よりも早い発毛効果が得られることを狙い行われます。
メソセラピーの費用相場は注入する成分によって異なりますが、1回あたり30,000〜60,000円が目安となります。
自毛植毛
自毛植毛は、AGAが発症していない後頭部や側頭部の髪の毛を皮膚組織ごと採取して移植する治療法です。費用は、1グラフトあたりで設定されているクリニックが多く、手術方法によって異なります。
代表的な2種類の術式の1グラフトあたりの費用相場は、FUT法が800円前後、FUE法(刈り上げあり)が1,500円前後が目安です。さらに自毛植毛は、医療機器使用料や医師の技術料、衛生維持費などを考慮した基本料金がかかります。
AGA治療を安く抑える方法
ジェネリック医薬品を使って治療してもらう
ジェネリック医薬品を使用することで、AGAの治療費を抑えられます。ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分が配合されており、同等の効果が期待できる後発医薬品です。しかし、先発医薬品に比べると研究開発費が抑えられているため、低価格で購入できます。
AGA治療では、フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルが主に使われていますが、これらすべての治療薬にジェネリック薬が存在し購入可能です。
早期に治療を開始する
症状がそれほど進行していないときに、治療を始めることもAGAの治療費を抑える方法です。
AGAは進行性の脱毛症で、対策を講じないと症状が進行してしまいます。症状が進行すればするほど、使用する薬の種類や量が多くなり、治療期間も長くなる傾向があるのです。
そのため、AGAによる薄毛が気になりだしたら、できるだけ早く治療を始めることが、治療費の負担軽減につながります。
AGA治療は早期治療が節約の鍵。気になったらすぐにAGA専門医へ相談を
AGAの治療は、できるだけ早く始めることが大切です。症状が進行してから治療を始めると、時間がかかるだけでなく治療費も高くなってしまいます。また、頭皮が目立つようになるまで治療を始めないと、治療前後で毛量に不自然な差がでてしまい、他の人の目が気になる方も少なくないでしょう。
そのため、抜け毛が気になりだしたらできるだけ早くAGA専門クリニックを受診し、治療を始めることが大切です。もし、自分で治療を始めるべきか判断が難しい方は、無料カウンセリングを行っているAGA専門クリニックを探して、カウンセリングを受けてみましょう。
抜け毛が気になっているにもかかわらず、時間の都合がつかないため治療を始められない方には、オンライン診療をおすすめします。
オンライン診療は、予約・診察・薬の配送・支払いまでオンライン上で済ますことができる診療サービスです。自宅や職場などから診察を受けられるので、都合のよい時間を使って利用できます。
まとめ
AGAの治療にかかる費用は、一般的に医療費控除の対象にはなりません。しかし、円形脱毛症など病気が原因で薄毛になってしまった場合は、医療費控除の対象になります。医療費控除の対象になるかどうかを自分で判断できない方は、税理士や税務署職員に相談しましょう。
AGAの治療費を抑えるためには、できるだけ早く治療を始めることが大切です。診察を受ける時間がない方には、オンライン診療がおすすめです。
SOKUYAKUオンラインクリニックは、AGA治療のオンライン診療サービスを行っています。薬の効果や副作用、服用に関する注意点などを丁寧に説明いたします。また、お悩みやご質問などがありましたら、お気軽にご相談ください。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
山下 真理子
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