「メソセラピー」ってどんなAGA治療方法??特徴や効果、副作用について解説
更新日:2024年05月28日
メソセラピーが自分に合った治療法であるかどうか知るには、治療のやり方、効果、利点などを知っておく必要があります。本解説では、メソセラピーのやり方、長所、気をつけるべきポイントなどについて詳しく説明します。
メソセラピーとは
メソセラピーは頭皮に直接薬剤や栄養素を注入するという治療方法で、1952年、フランス人のミッシェル・ピストール博士によって初めて行われました。開発当初は、痛みの治療方法の1つとして用いられ、リハビリ医学、スポーツ学、リウマチ学などで行われていました。今では、加齢によるしわの改善、局部的な脂肪やセルライトの除去、脱毛症の改善など、美容医学においても利用されています。
AGA治療におけるメソセラピー
AGA治療において、メソセラピーは、ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドなどの薬剤による治療を補助するものとして用いられています。頭皮に注入する成分は、クリニックによって様々ですが、例えばミノキシジルなどのAGA治療薬、栄養素、成長因子、などが挙げられます。
メソセラピーは副作用があまりなく、治療法として安全だと言われています。しかし、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症の診療ガイドライン2017年版」では、推奨度が高くなく、C2の“行わないよう勧められる”と認定されています。
これは、現状では、再生医療等の安全性の確保等に関する法律に則して施術する必要のあるものが多かったり、メソセラピーの治療方法が先進医療の段階に留まっているものが多く、安全性や有効性が確立されていなかったりするため、メソセラピーを行うよう勧められるとは言い難いためであろうと考えられます。ただし、将来的に期待できると評価されており、今後さらに検証が行われ、証拠が揃えば、安全で有効な治療方法と評価され、広く利用できるようになるだろうと思われます。
メソセラピーの治療方法
メソセラピーでは、髪の成長に有効な薬剤や栄養素を注射器などで頭皮に注入します。内服による薬剤治療では、体内に吸収された薬剤が血管を通じて頭皮に到達しますが、メソセラピーの場合、薬剤を頭皮に直接投与します。
メソセラピーでは、注射器、針付きローラー、レーザー、炭酸ガスなど、様々な方法で薬剤を注入できますが、クリニックによって採用している方法が違います。注射が嫌いな方は、痛みが弱い炭酸ガスやレーザーを用いる方法をご検討ください。
このように、メソセラピーでは、クリニックによって注入方法や注入する薬剤が異なるので、様々な点から検討を重ねた上でクリニックを決めるのが良いでしょう。
メソセラピーの治療方法のメリット
メソセラピーには、1回の治療で複数の種類の薬剤や栄養素を頭皮に注入できるという利点があります。メソセラピーで用いる薬剤や栄養素は、AGA治療薬のプロペシア、亜鉛、ビタミン類などです。髪の成長に必要な薬剤を直接注入することで、内服薬での治療が難しい薄毛の改善や進行抑制に対処できます。
また、内服薬のように日々服用するのではなくて、定期的に注入するだけで十分な効果が見込まれます。通院回数を減らすことができるので、診察費用や通院費用を減らすことができ、何らかの事情で外出が困難な方にとっては利点が大きいと考えられます。
メソセラピーの効果
メソセラピーで用いられる薬剤によって効果が違います。例えば、プロペシアに含まれる薬効成分が含まれていれば、2型5-α還元酵素を阻害することでAGAの原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑制することができるため、AGAの進行を抑えることができると考えられます。
ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれていれば、髪の成長に必要な栄養が供給されるため、ビタミンやミネラル不足による薄毛が改善されると考えられます。内服薬と比べて早く効果を得ることができるため、増毛したという感覚を得やすいという特徴的な効果を有します。
メソセラピーの治療期間や回数
メソセラピーは、1クールに6〜16回程度の治療をします。治療の頻度は、毛髪の状態や体質などによって変わりますが、通常2〜4週間に1回です。1クールの期間は大体半年〜1年程度です。効果を長持ちさせたい場合は、さらにクールを増やすことが勧められます。
クールの追加が必要かどうかは、医師とよく話し合って決めましょう。
メソセラピーを受ける際の注意点
施術当日のシャンプーや入浴、サウナは控える
メソセラピーを受けても、その後は通常通りの日常生活が可能です。しかし、注射した部分が赤くなったりすると、施術当日は入浴やサウナを控えるのが望ましいです。しかし、注射した部分が実際に赤くなるかどうかは、施術を受けるまで分かりません。
毛包を失っている場合は発毛効果は期待できない
メソセラピーとして、頭皮に成長因子を注入し、それによって発毛力を増強する効果を狙うことがあります。しかし、成長因子を与えても、毛髪を作る毛母細胞が集まってできた毛包がなくなっていれば、メソセラピーの効果が得られません。なお、実際に毛包が有るか無いかは自分で判断することはできません。
ごく稀に副作用が発症する可能性がある
メソセラピーで栄養素が用いられる場合、それらは無害なので、副作用の可能性はほとんどありません。しかし、成長因子やミノキシジルやフィナステリドなどの薬剤が用いられる場合、副作用が生じるリスクがあります。
AGAは早期対策が肝心。気になり始めたらすぐに医師に相談を
AGAは時間が経つにつれて症状が進行する疾患であるため、放置すると症状が次第に悪化します。しかし、症状が軽度であれば、早期に対策することで回復の見込みがあります。また、AGAの症状が重度になると、治療前後で毛の量の差が目立ってしまうことを懸念する方がいます。このようなことが起きないよう、早期に治療を始めることが大切です。
当院では、AGAのオンライン診療を行っています。抜け毛や薄毛にお悩みにもかかわらず、まだ治療を始めていない方は、職場や自宅など遠隔地からでも予約や診察が可能です。ご活用ください。
まとめ
メソセラピーは抜け毛や薄毛の治療方法で、注射器等を用いて頭皮に薬剤などを直接注入します。この方法は、頭皮の目的の部分に直接薬剤などを注入できるので、人気があります。
頭皮にプロペシアや成長因子などの薬剤、あるいはアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を直接注入することで、症状の進行を抑制しながら、発毛を促します。これによって、短期で増毛効果を実感できることが見込めます。
SOKUYAKUオンラインクリニックは、オンラインでのAGA治療の診療サービスを実施しています。AGA治療の効果や副作用について、あるいは症状のお悩みや不安について、気軽にご相談ください。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
山下 真理子
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