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粉瘤(アテローム)の治し方?自分で潰すと治せる?手術方法や原因、出来やすい人の特徴も解説

更新日:2024年11月14日

更新日:2024年11月14日

粉瘤(アテローム)の治し方?自分で潰すと治せる?手術方法や原因、出来やすい人の特徴も解説のイメージ

顔や体にできた小さなしこりが気になって、自分で取り除きたくなったことはありませんか?しかし、それが粉瘤である場合、自己処理は危険を伴います。

この記事では、粉瘤の治し方や自分で取り除くリスク、できやすい人の原因について詳しく紹介していきます。

粉瘤とは?自分で潰して治せる?

粉瘤(ふんりゅう)は、「アテローム」とも呼ばれ通常は皮膚から剥がれ落ちるはずの角質や皮脂が、袋状の構造の中にたまってできる腫瘍です。

粉瘤は、内服薬や外用薬、原因となる粉瘤の袋が体内に残っている限り、完治とは言えません。粉瘤を根本的に治療するには、この袋ごと取り除くための手術が必要です。

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粉瘤ができる原因とは?

粉瘤ができる原因にはさまざまな要因が関係しています。以下で、粉瘤の発生メカニズム、遺伝の影響、肌質や皮脂量、ホルモンバランスの変化などについて詳しくご紹介していきます。

  • 皮脂腺における毛穴の詰まり
  • 家族からの遺伝的要因
  • 肌質や皮脂の過剰な分泌量
  • ホルモンバランスの乱れ

皮脂腺における毛穴の詰まり

粉瘤は、皮膚の毛穴や皮脂腺が詰まることで発生します。通常、皮脂や角質は毛穴を通じて排出されますが、これが何らかの理由で詰まると、皮膚の下に袋のようなものができてしまいます。

そこに皮脂や角質がたまって行くことによって粉瘤の原因となり、しこりや腫れのように感じることが多いです。

家族からの遺伝的要因

粉瘤には遺伝的な要因が関わっているとされ、家族に粉瘤ができやすい人がいる場合、自分も粉瘤ができやすい傾向もあります。

これは、皮脂腺や皮膚の特性が遺伝により似ているためだと考えられており、同様の体質を持つ家族の場合は特に予防やケアを意識することが大切です。

肌質や皮脂の過剰な分泌量

脂性肌や皮脂の分泌が多い人は、粉瘤ができやすいとされています。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなり、皮膚の下に角質や皮脂が蓄積されて粉瘤ができやすくなります。

脂性肌の方は、皮脂を適度にコントロールするスキンケアが予防をしていくことで粉瘤への対策を行うことができます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの変化も粉瘤の発生する可能性があります。思春期や妊娠、更年期などでホルモンのバランスが乱れると、皮脂の分泌が増加し毛穴が詰まりやすくなります。特にホルモンの影響を受けやすい時期には、毛穴の詰まりを防ぐための適切なスキンケアが大切です。

粉瘤は放置や自分で潰すのは危険!

粉瘤を放置したり自分で潰したりすつことは、症状を悪化させる原因となります。以下に詳しく解説していきます。

放置すると化膿や感染のリスク

粉瘤を放置すると、時間とともに次のリスクが高まります。

化膿

粉瘤が徐々に大きくなり、内部に膿がたまることがあります。化膿した粉瘤は赤く腫れて痛みが生じ、日常生活にも支障が出ることがあります。
感染

粉瘤を放置していると細菌の感染範囲が広がり、発熱や痛みが増す場合もあります。さらに症状が悪化すると、粉瘤の周囲組織にも影響が及ぶ恐れがあります。

粉瘤を自分で潰すと悪化の可能性

粉瘤を自分で潰すのは非常に危険です。以下のような悪影響を及ぼすことが多いため、自己処理は避けましょう。

症状の悪化:潰すことで中身が周囲の組織に広がり、炎症が悪化
再発リスク:粉瘤の袋が残るため、再び同じ場所に粉瘤が発生する可能性あり
感染の危険:雑菌が入り込み、感染症を引き起こすリスク

粉瘤は治し方はクリニックに相談

粉瘤は自己処理が難しい疾患です。信頼できるクリニックで治療法を相談することが、安心で確実な治療につながります。専門医が適切な診断を行い、最適な治療法を提案してくれますので、気になる場合は早めに受診することをお勧めします。

皮膚科での粉瘤治療方法

切開手術による治療のメリット・デメリット

切開手術は、粉瘤をしっかりと除去するための一般的な治療法です。局所麻酔を使用して、粉瘤部分の皮膚を葉っぱのような形に切除・摘出し、止血後に傷を縫合します。

メリット デメリット
粉瘤の袋を完全に除去することで再発リスクが低い 傷跡が残ることがある
炎症や感染のリスクが高い粉瘤にも対応可能 痛みや腫れを伴うことがある
日帰りで行えることが多い 数週間のケアが必要

切開手術は、傷跡は最小限に抑えますが、粉瘤の大きさによっては跡が残ることもあります。医師の指示に従い、定期的な消毒や傷口の保護を行うことが大切です。

くり抜き法で粉瘤除去:効果と副作用

くり抜き法(へそ抜き法)は、粉瘤の除去に使用される治療法のひとつで、比較的小さな傷で粉瘤を取り除けるのが特徴です。専用の器具を使って小さな穴を開け、そこから粉瘤の袋を引き抜くことで除去します。

効果 副作用
傷が小さく目立ちにくい 場合によって粉瘤の袋が残り再発の可能性
治療後の回復が早く、日帰りでの治療が可能 完全除去が難しい場合がある
痛みが少なく、腫れも比較的軽度に収まる 炎症がある場合には適さないことがある

くり抜き法は、特に小さな粉瘤に効果的で、傷跡が残りにくいため顔など目立つ部位の粉瘤にも適しています。

 

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粉瘤のできやすい人の特徴とは?

粉瘤は生活習慣や体質によって発生リスクが変わります。ここでは、粉瘤ができやすい要因について詳しく見ていきます。

粉瘤の発生リスクを高める生活習慣

日々の生活習慣が粉瘤のリスクに影響を与えることがあります。肌の衛生を怠ると毛穴が詰まりやすくなり、皮脂や角質がたまりやすくなり粉瘤ができやすくなります。また、食生活や運動不足も皮膚の代謝を低下させ、粉瘤の発生リスクを高める可能性があります。

  • 清潔を保たない: 洗顔やシャワーでの肌ケアが不十分だと毛穴が詰まりやすくなる
  • 脂質の多い食事: 脂っこい食事が多いと皮脂が増え、粉瘤のリスクが高まる
  • 運動不足: 新陳代謝が低下し、肌のターンオーバーも遅くなる

不規則な食生活や睡眠不足との関連

不規則な生活や睡眠不足は、肌の調子を乱し粉瘤の発生につながります。特に、睡眠不足や食生活の乱れはホルモンバランスを崩し、皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まりやすくなることがあります。

  • 夜更かしや睡眠不足: 肌の回復が遅れ、皮脂が過剰分泌されやすくなる
  • 偏った食生活: 野菜不足や栄養バランスの偏りが皮膚の健康を損なう

ストレスや免疫力低下と粉瘤発生のリスク

ストレスや免疫力の低下も粉瘤の原因になります。ストレスがかかるとホルモンバランスが乱れ、皮脂が増えやすくなります。また、免疫力が低下すると体が炎症に対して敏感になり、粉瘤が悪化する可能性も高くなります。

  • ストレス: 自律神経やホルモンが乱れ、皮脂分泌が増加
  • 免疫力の低下: 炎症が起こりやすくなり、粉瘤が感染を引き起こすリスクが高まる

これらの要因に心当たりがある場合、生活習慣を見直すことが粉瘤の予防に役立つでしょう。

粉瘤を予防するためのポイント

粉瘤は、生活習慣やスキンケアの工夫により予防しやすくなります。

日常生活でできる粉瘤予防法

日頃から意識することで、粉瘤のリスクを軽減できます。

  • 規則正しい生活:睡眠不足や偏食が続くと、肌の代謝が乱れて粉瘤ができやすくなります。毎日7~8時間の睡眠を目指し、バランスの良い食事を摂るよう心がけましょう。特にビタミンB群やビタミンC、亜鉛などの栄養素は皮膚の健康に役立ちます。
  • ストレス管理:ストレスがかかるとホルモンバランスが崩れ、皮脂が過剰に分泌されがちです。リラクゼーション法や趣味の時間を持つなど、ストレス発散方法を日常に取り入れましょう。ヨガや瞑想など、リラックスできる運動もおすすめです。
  • こまめな運動:運動不足は血流を悪くし、肌の新陳代謝を低下させます。ウォーキングやジョギングなど軽い運動を習慣化し、血行を促進することで、皮膚のターンオーバーを整え、毛穴が詰まりにくい肌を維持できます。

粉瘤ができやすい人のためのスキンケア

粉瘤を予防するには、毎日のスキンケアも重要です。特に毛穴を清潔に保ち、皮脂の分泌を適切にコントロールするケアが効果的です。

毛穴を清潔に保つ方法

粉瘤を予防するためには、毛穴を常に清潔にしておくことが大切です。

  • 適度な洗顔:朝晩の洗顔で余分な皮脂や汚れを落とし、毛穴の詰まりを防ぎましょう。洗顔料は肌に優しいタイプを選び、ゴシゴシ洗いは避け、泡で優しく洗うのがポイントです。また、ぬるま湯でしっかりすすぐことで、洗顔料が肌に残らないようにします。
  • 週に1回の角質ケア:古い角質が毛穴に詰まると粉瘤ができやすくなるため、ピーリングやスクラブで週に1回角質を取り除きましょう。敏感肌の場合は、低刺激のピーリング剤や酵素洗顔を使用すると肌負担が少なくケアできます。
  • クレンジングの徹底:メイクや皮脂が毛穴に詰まるのを防ぐため、クレンジングも丁寧に行います。オイルクレンジングやミルクタイプのクレンジングは、肌の潤いを保ちながら汚れをしっかり落とすのに適しています。

皮脂の分泌を抑えるための習慣

皮脂の分泌をコントロールすることも粉瘤予防の重要なポイントです。

  • バランスのとれた食事:皮脂の過剰分泌を防ぐため、脂っこい食事や甘い物を控えめにし、野菜や果物、魚を中心にビタミン豊富な食事を意識しましょう。ビタミンA(ニンジンやほうれん草など)やビタミンE(アーモンドやサーモンなど)は肌の健康をサポートします。
  • 適切な保湿ケア:皮脂が増える原因には、肌の乾燥もあります。化粧水や乳液でしっかり保湿し、乾燥を防ぐことで皮脂バランスが整います。油分が少ないジェルタイプの保湿剤もおすすめです。
  • 紫外線対策:紫外線は肌にダメージを与え、皮脂の分泌を増やす原因になります。外出時はSPFの入った日焼け止めを塗り、帽子や日傘で紫外線を避ける工夫をしましょう。

粉瘤ができたと思ったらまずは皮膚科への相談を

粉瘤のようなしこりが気になる場合は、自己処理や放置せず、早めに皮膚科で診察を受けましょう。自己判断でつぶすと炎症や感染のリスクが高まり、治療が複雑になることもあります。皮膚科で診断を受け、適切な治療を行うことで再発予防にもつながります。

粉瘤手術の注意点とよくあるQA

手術後のケア方法はどうしたらいいですか?

手術後のケアは、粉瘤の再発や感染防止のために欠かせません。以下の点に注意してケアを行いましょう。

  • 消毒とガーゼ交換:傷口を清潔に保つため、医師から処方された消毒液で患部を消毒し、指示があれば定期的にガーゼを交換しましょう。
  • 患部の安静:手術直後は傷が開きやすいため、激しい運動や長時間の入浴は避けるのが安全です。また、患部を触らないように気をつけ、圧力がかからないように意識しましょう。
  • 術後の診察:術後は経過を確認するための診察が行われるので、指定された日に必ず受診しましょう。感染症や傷の状態を確認し、問題があれば適切な処置を受けることができます。

粉瘤の手術後でも再発しますか?

粉瘤は一度治療しても再発することがあり、以下のケースでは再発リスクが高まります。

  • 袋が完全に取り除かれていない場合:粉瘤の袋が一部でも残っていると、そこから再び粉瘤が形成される可能性があります。特に炎症が強い場合や、袋が破れている場合には注意が必要です。
  • 炎症や感染がある状態で手術した場合:炎症や感染がひどいと、手術中に袋の全体を取り除くのが難しく、再発しやすくなります。そのため、炎症が治まってからの手術が推奨されることがあります。
  • 皮脂分泌が多い体質:脂性肌や皮脂分泌が活発な体質の人は、毛穴が詰まりやすく、再発リスクが高くなる傾向があります。こうした体質の場合、日常的に清潔な肌を保つスキンケアが大切です。

粉瘤手術は保険適用の範囲ですか?

粉瘤治療には一般的に保険が適用されるため、自己負担額は比較的抑えられますが、選択する治療法や症状により費用が変わります。

  • 保険適用の場合:粉瘤の切開手術や摘出手術は通常保険が適用され、自己負担は数千円~1万円程度です。診療内容や病院により多少の差が出ることがありますが、保険適用の範囲内であれば大きな負担にはなりにくいでしょう。
  • 自由診療の場合:レーザー治療や一部のくり抜き法などは保険適用外とされることがあり、自由診療になる場合は数万円程度の費用がかかることもあります。治療法やクリニックの方針により異なるため、事前に確認することをお勧めします。

粉瘤と他の見分け方はありますか?

粉瘤は、他の皮膚疾患と見た目が似ているため、専門医の診断が必要です。ここでは、粉瘤とよく似た病気の特徴を比較してみます。

疾患名 特徴 見分け方
粉瘤 皮膚の下に袋があり、中央に黒い点が見えることが多い 触るとしこりの中心に黒い点や開口部が見られる
脂肪腫 柔らかく、皮膚の下で動かせる無痛のしこり 通常痛みはなく、触ると柔らかく動く
皮膚嚢腫 小さなしこりで、内容物が透明なことが多い 黒点がなく、触った感じが比較的滑らか

脂肪腫や皮膚嚢腫など、見た目が似ていても治療法が異なることが多いため、皮膚科で適切な診断を受けることが重要です。

粉瘤の治し方は、何科ですか?

粉瘤は、基本的には皮膚科や形成外科などでの治療を行うことが多いとされております。また保険適用での対応も可能であるためまずはお近くのクリニックでの相談もおすすめです。

まとめ粉瘤手術なら皮膚科にてご相談を

粉瘤は放置や自己処理での悪化が懸念されるため、専門医による診断と治療が最適です。症状や状態に合わせた適切な手術方法を提案してもらえるほか、術後のケアや再発予防も徹底的にサポートしてもらえます。

皮膚科での相談なら、保険適用も含めた費用の確認もできるため安心です。気になるしこりがある場合や、症状が悪化している場合は、ぜひ皮膚科で相談してください。

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当コラムの掲載記事に関するご注意点

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