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アフターピルは高校生でも処方してもらえる?未成年の服用について解説

監修医師 馬場 敦志
更新日:2024年05月20日

更新日:2024年05月20日

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「高校生が親にバレずにアフターピルを入手する方法はあるの?」
「アフターピルは高校生でも処方してもらえるの?」
「そもそも高校生がアフターピルを服用して避妊効果が期待できるの?」

このようなお悩みを抱えている高校生は少なくありません。

高校生でもアフターピルを入手できますが、医療機関によっては親の同伴や同意書の提出などが条件となっているところもあります。また、高校生が服用しても避妊効果が得られますが、期待する効果を得るためには、医師の指導のもと服用することが重要です。

この記事では、高校生でもアフターピルを処方してもらえるオンラインサービスの紹介や親にバレずに支払を済ませる方法、価格相場、副作用などをご紹介します。もしものときは参考にしてみてください。

アフターピルとは?

アフターピル(緊急避妊薬)は、望まない妊娠を避けるために性行為後に緊急的に服用するお薬です。服用されているケースとしては、避妊をしなかった、避妊に失敗した、性犯罪に巻き込まれてしまったなどがあげられます。

妊娠する可能性がある性行為をしてから、72時間以内に服用した際の妊娠阻止率は80%以上です。

アフターピルの種類について

アフターピルの薬の種類(国内正規品)

日本で承認されているアフターピルは、「ノレルボ」と「レボノルゲストレル」の2種類です。以下でそれぞれの特徴を簡単に説明します。

 

ノルレボ

ノルレボは、2011年に承認されたアフターピルで、排卵を遅らせたり抑制したりする効果が期待できる黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を主成分としています。

 

レボノルゲストレル

レボノルゲストレルは、ノルレボのジェネリック薬であるため、ノルレボと同じ効果が期待できます。ジェネリック薬のため、費用を抑えたい方におすすめです。

アフターピルの薬の種類(海外品)

アフターピルは、ネットで購入することもできます。処方箋が必要なく、正規品に比べると価格を抑えて購入できますが、安全性・品質などの点でおすすめできません。

 

アフタ―ピルは、種類により適切な使用法が異なり、適切な方法で服用しなければ期待された避妊効果が得られないお薬です。国内未承認の海外品(エラ、エラワン、マドンナなど)の場合は、添付文書が日本語で書かれていないため、適切な使用法がわからない可能性があります。

 

ネット販売で購入した商品が、本物であるかどうかはわかりません。ただ小麦粉を固めたものであったとしても、外見からは判断ができないからです。さらに身体に有害な成分が含まれていた場合は、避妊効果が得られないだけではなく、深刻な症状が出てしまう可能性も否定できません。

 

また、ネットで購入したアフターピルを服用し副作用が出たとき、すぐに相談できる医療機関がないことも問題といえます。

 

そのため、アフターピルが必要な方は、医師の処方箋を受け正しく服用するようにしてください。

アフターピルの費用相場

アフターピルの平均価格は、6,000~20,000円です。

(参考:NPO法人ピルコン「緊急避妊薬・アフターピル」)

ただし、健康保険が使えず自由診療となるため、同じ商品であっても医療機関によって価格が異なります。

 

アフターピルを扱っているクリニック10院をリサーチし、国内で扱っている主なアフターピルの平均価格(税込、学割除く)を以下の表にまとめました。

アフターピルの種類により服用方法が異なるので、医師の指導のもと服用するようにしてください。

高校生でもアフターピルを処方してもらえるの?

アフターピルを服用できる年齢

高校生であってもアフターピルを服用できます。

 

”生殖年齢の女性や少女は、望まない妊娠を避けるために緊急避妊が必要になる場合があります。緊急避妊薬の使用に対する絶対的な医学的禁忌はありません。緊急避妊薬の使用に年齢制限はありません。”

(引用:WHO「Emergency contraception」)

 

アフターピルは世界中で利用されている避妊方法です。効果に年齢制限はなく、高校生による避妊効果も確認されています。

 

”レボノルゲストレルによる緊急避妊は効果的であり、他の緊急避妊法と比較して禁忌が少ないです。Postinorは利用可能で信頼できる避妊薬です。”

(引用:NLM「Emergency contraception with levonorgestrel in adolescents」和訳)

 

アフターピルは、安全性や効果が認められている緊急避妊薬ですが、併用に注意が必要な薬剤や年齢により副作用が異なるため、必ず医師の指導のもと服用するようにしてください。

アフターピルを高校生に処方できるかは病院によって異なる

高校生でもアフターピルの購入は可能です。しかし、未成年へは処方してくれない医療機関や保護者の同伴や同意書や身分証の提示を条件としている医療機関があります。

 

そのため、アフターピルが必要な場合は、事前に条件を調べてから受診することをおすすめします。

高校生がアフターピルを処方してもらう方法

高校生がアフターピルを処方してもらう方法は、医師に診察を受けるしかありませんが、病院に来院し診察してもらう方法とオンラインで診察してもらう方法があります。

 

ネット販売は安全性・品質に関して保証されていないことや、届くまでに時間がかかるため、利用しないようにしてください。また、アフターピルは薬局で販売されていません。

 

以下で医療機関に来院するケースとオンラインで診察を受け薬を配送してもらうケースのメリット・デメリットをご紹介します。

医療機関を受診して処方してもらう

産婦人科などに来院して診察を受ければ、すぐにアフターピルを処方してもらえます。そのため、すぐにアフターピルが欲しい方におすすめの方法です。また、悩みや使用法の相談などを対面でできることもメリットといえるでしょう。

 

しかし、アフターピルを扱っている医療機関に行くのに時間がかかる場所に住んでいる方、授業や部活などで時間が作れない高校生には難しい方法といえます。また、来院した医療機関が混雑しており、診察を受けるまでに時間がかかってしまう可能性があることもデメリットです。

オンライン診療で処方してもらう

オンラインサービスの一番のメリットは、病院へ行かずにスマホから空いている時間を利用して、予約から薬を配送まで完結できる気軽さです。夜も対応している医療機関があるので、授業や部活で日中忙しい高校生も利用できます。

 

さらに、薬をコンビニや郵便局受け取り可能な病院を利用すれば、親にバレる可能性が低く、プライバシーを守りたい高校生におすすめです。

高校生がアフターピルを購入・服用する際の注意点

決済方法によっては家族にバレることもある

アフターピルの費用を親のクレジットカードを借りて支払をしてしまうと、のちにクリニック名が記載されている利用明細が届き、親にバレてしまいます。親にバレたくない高校生は、現金や後払いサービスで支払いを済ませることがおすすめです。

服用タイミングと避妊率の関係について

アフターピルは、薬の有効時間以内に服用することで、高い避妊率が期待できる薬です。例えば、アフターピル・ノルレボは、有効時間である72時間を過ぎると避妊率が著しく低下してしまいます。そのため、妊娠する可能性がある性行為からの経過時間と有効時間を考えて、薬の種類を選ぶことが大切です。

副作用について

安全性が高いアフターピルでも、副作用や体調不良があらわれる可能性があります。副作用が出る可能性は個人差があり、体調や体質によって異なります。

 

アフターピルでは深刻な副作用はまれで、吐き気や疲労感、生理不順など放っておいても24時間以内に治る軽めの症状が多いです。薬の成分が吸収される前に吐いてしまった場合は、期待する効果を得るために、もう一度服用する必要があります。服用後2〜3時間以内に吐いてしまった方は、医師に相談し指導に従ってください。

まとめ

高校生でもアフターピルを入手することはできますが、保護者の同伴や同意書、身分証の提示などの条件がある医療機関もあります。アフターピルは有効時間以内に服用することが重要な薬です。医療機関に行ってから高校生だけでは処方してもらえないことがわかり、無駄な時間を使ってしまうと、取り返しのつかない事態になりかねません。そのため、処方してもらうためにはなにが必要かを事前に調べてから、診察を受けるようにしましょう。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、アフターピルのオンライン診療に対応しております。一人ひとりに合った適切な治療薬を医師が処方いたします。ぜひご活用ください。

コメント 未成年者の緊急避妊薬を処方する場合、、
緊急避妊薬を使用する場面が繰り返さないように、ふだんの避妊法の指導を行います。
さまざまな避妊法がありますが、安全で確実な避妊ができる方法を指導します。
また、望ましい妊娠を防ぐだけでなく、性感染症を防ぐための方法もパンフレットを渡して、同時に指導します。

基本的には未成年者が妊娠してしまった場合には、保護者にも影響がおよぼす可能性が高いため、保護者も一緒に同席してもらい、説明した(緊急避妊薬でも妊娠してしまう可能性やその時の対応などについても)上で緊急避妊薬を処方します。

また、避妊せずに性行為した場合、緊急避妊薬や中絶など相談できない方もいるため、できるだけ受診のハードルが下がるように心がけています。

監修医コメント

医師
馬場 敦志

未成年者の緊急避妊薬を処方する場合、、
緊急避妊薬を使用する場面が繰り返さないように、ふだんの避妊法の指導を行います。
さまざまな避妊法がありますが、安全で確実な避妊ができる方法を指導します。
また、望ましい妊娠を防ぐだけでなく、性感染症を防ぐための方法もパンフレットを渡して、同時に指導します。

基本的には未成年者が妊娠してしまった場合には、保護者にも影響がおよぼす可能性が高いため、保護者も一緒に同席してもらい、説明した(緊急避妊薬でも妊娠してしまう可能性やその時の対応などについても)上で緊急避妊薬を処方します。

また、避妊せずに性行為した場合、緊急避妊薬や中絶など相談できない方もいるため、できるだけ受診のハードルが下がるように心がけています。

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監修医師 馬場 敦志
宮の沢スマイルレディースクリニック 専門領域分類は、産婦人科 経歴として、筑波大学医学専門学類卒業後、現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務 保有免許・資格は、産婦人科専門医
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