39度の熱があるのにインフルエンザではない?考えられる原因と受診の目安
39度以上の熱が出たのに本当にインフルエンザではないの?
39度の発熱があるのに検査で陰性だと、「検査が間違い?」「医師が見落とした?」と感じるかもしれません。しかし、医療現場ではインフルエンザではないと判断される理由はいくつかあります。
なぜ「インフルエンザではない」という診断になるのか?
理由は大きく分けて「検査のタイミング」や「別のウイルス」の2つです。高熱はインフルエンザに多いものの、アデノウイルス、ヘルパンギーナ、肺炎、尿路感染症(腎盂腎炎など)でも起こります。
【重要】検査のタイミングと「偽陰性」の可能性
インフルエンザの迅速検査は便利ですが、万能ではありません。発症してすぐ(発熱が出た直後など)だと、ウイルス量が十分でなく陰性(偽陰性)になることがあります。つまり、陰性=完全に否定とは言い切れない場面があります。
新型コロナウイルス(COVID-19)の可能性と検査について
「インフル陰性=安心」ではありません。発熱、咳、のどの痛み、倦怠感といった“風邪っぽい症状”は、インフルエンザ以外でも起こります。
近年はCOVID-19も可能性の一つに入るため、医療機関では症状や流行状況に応じて検査を組み合わせて判断します。
インフルエンザ以外で「39度以上の熱」を起こす病気
ここでは、39度前後の高熱を出しやすい代表的な病気を症状別に見ていきましょう。なお、自己判断で断定するのではなく、“疑うヒント”として参考にしてください。
【のどの激痛・目の充血】アデノウイルス(プール熱)・溶連菌・扁桃炎
のどの痛みが強く、加えて目の充血(結膜炎)が目立つときは、アデノウイルスによる咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)の可能性もあります。インフルエンザよりも「のど」「目」に症状が寄るのが特徴です。
のどの痛みが激しい場合は、細菌性の咽頭炎(溶連菌など)や扁桃炎でも高熱になることがあります。のどの腫れ、飲み込みにくさ、白い膿のような付着物などがあるときは、早めに受診しましょう。
【咳が止まらない・胸が痛い】マイコプラズマ肺炎・気管支炎
高熱に加えて咳が長引く、息がしづらい、胸が痛い、ゼーゼーする場合は、気管支炎や肺炎など下気道の感染症も疑われます。肺炎は、熱だけでなく呼吸の苦しさが重要なサインです。
「咳がどんどん悪化する」「歩くだけで息が上がる」などがあれば、放置せず受診を検討しましょう。
【背中の痛み・排尿痛・震え】腎盂腎炎(じんうじんえん)などの尿路感染症
発熱が高いのに、のどや鼻の症状がほとんどない場合、尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)も考えられます。目安としては、背中〜腰の痛み、排尿痛、頻尿、尿が濁る感じ、悪寒(寒気)や震えなどです。
腎盂腎炎は高熱になりやすく、放置すると悪化しやすいので、疑わしい症状があれば早めに受診してください。
【夏場の発熱・発疹】ヘルパンギーナ・手足口病・熱中症
夏場の「高熱」は、インフルエンザ以外の可能性が高くなります。小児で代表的なのがヘルパンギーナで、突然39〜40度の高熱が出て、口の中に水疱(小さなぶつぶつ)が出るのが症状です。手足口病も、発疹や口内の痛みを伴うことがあります。
また、暑い環境での活動後に体温が上がり、頭痛・吐き気・ぐったり感が強い場合は、感染症ではなく熱中症(高体温)の可能性も考えられます。
【症状が熱だけ】膠原病や薬剤熱など「感染症以外」の可能性も
高熱なのに咳も鼻水も下痢もなく、「熱だけが続く」ケースでは、感染症以外もゼロではありません。
例えば、自分の体を免疫が攻撃してしまう「膠原病(こうげんびょう)」や、飲んでいる薬が合わなくて熱が出る「薬剤熱」、あるいは甲状腺の病気などです。これらは血液検査などをしないと分からないため、熱が長引く場合は内科での精密検査が必要になります。
そもそも39度の熱が出るとき、体の中で何が起きている?
39度の高熱は、体にとって大きな負荷です。ただ辛いだけではなく、体の防御反応としての側面もありますが、同時に脱水や体力消耗を招きやすくため注意しましょう。
発熱は体を守る「防御反応」の仕組み
熱が出るのは、体に侵入してきたウイルスや細菌と戦うための「正常な防御反応」です。人間の体は、体温を上げることで免疫細胞の働きを活発にし、逆にウイルスや細菌が増えにくい環境を作ろうとします。
つまり、高熱が出ているということは、あなたの体が病原体と必死に戦っている証拠なのです。
微熱と高熱の境界線:大人の39度はかなり体力を消耗する
平熱より少し高いものが微熱です。一般的に、37.5度以上を「発熱」、38度以上を「高熱」と呼びます。39度を超えると全身のだるさ、頭痛、食欲低下、睡眠不足が重なりやすくなります。
特に注意したいのは脱水です。汗、呼吸、食事量の低下で水分が減り、結果としてさらに体調が悪化することがあります。無理に我慢しすぎず、つらいときは適切に対処することが大切です。
風邪とインフルエンザの決定的な違い
一般的な風邪は鼻・のどの局所症状が中心で、全身症状は比較的軽いことがほとんどです。対してインフルエンザは、急な高熱に加え、全身症状(倦怠感、関節痛、筋肉痛)が強く出やすいのが特徴です。
ただし、風邪でも高熱になることはあります。「熱の数字だけ」ではなく、全身のつらさ、咳の強さ、のど・目・皮膚・尿の症状など、全体像で見る必要があります。
インフルエンザならどんな症状が出やすい?見分けるポイント
ここで改めて、インフルエンザの典型的な症状を確認しておきましょう。「陰性だったけれど、やっぱり症状が似ている」と思うなら、再検査を考えるきっかけになるかもしれません。
急な高熱+全身のだるさがインフルエンザの特徴
インフルエンザの最大の特徴は、「発症が急激」であることです。38度以上の発熱が典型で、急激に39度台まで上がることもあります。
前兆があまりなく、「朝は元気だったのに、昼過ぎに突然寒気がして、夕方には39度になっていた」というような上がり方をします。
かぜとの違いは「熱の高さ」と「体のつらさ」
普通の風邪と比較して、以下の症状が強く出るのがインフルエンザの特徴です。
・38度〜40度の高熱
・関節痛・筋肉痛
・全身の強い倦怠感
・頭痛
検査を受けるベストなタイミングは?
発熱から12時間以上、できれば24時間程度経過したタイミングが検査の精度が最も高くなります。朝は38度台でも、数時間で39度まで上がるケースもあり、検査のタイミングで陰性となることもあります。
発熱直後に受診して陰性だった場合、翌日になっても熱が下がらず症状がつらいようなら、医師に「もう一度検査をしたほうがよいか」相談してみましょう。
自己判断に注意!高熱時のセルフチェック
セルフチェックは、診断ではなく、“急ぐべきかどうか”を決めるために行います。
何日続いた?何度まで上がった?熱の経過で見る受診の目安
チェックしたいのは、①いつから、②最高何度、③上がり方(急激か、だらだらか)、④解熱剤でどの程度下がるか、⑤再び上がるか、の5点です。
39度以上が続く、ぶり返す、微熱が長引く、3日以上高熱が続くなどは、インフル以外も含めて評価が必要になることがあります。
症状の組み合わせでわかる「軽症」と「要注意」
熱の高さだけでなく、「他の症状」との組み合わせが重要です。
・高熱 + 激しい頭痛・嘔吐(髄膜炎の疑い)
・高熱 + 背中の痛み・排尿痛(腎盂腎炎の疑い)
・高熱 + 呼吸が苦しい・胸が痛い(肺炎の疑い)
これらの症状がある場合は、インフルエンザ陰性であっても早急に医療機関を受診しましょう。
解熱剤を飲んでも熱が下がらないときの判断基準
解熱剤の目的は「熱を平熱に戻す」ことより、つらさを軽減して水分補給や睡眠を確保することです。
解熱剤を使っても、意識が悪い・呼吸がつらい・水分が取れない・痛みが強すぎるなどがあるなら、様子見せず受診を優先してください。
自宅でできる!39度以上の熱に対する正しい対処法
熱を下げることだけに集中すると、逆に悪化することがあります。
脱水を防ぐための飲み方と、避けたい飲み物とは
高熱のときは水分が失われやすいため、こまめな水分補給が基本です。水だけで飲みにくいときは、経口補水液やスポーツ飲料などを少量ずつ回数を分けて摂りましょう。
避けたいのは、カフェインを含むコーヒーや緑茶(利尿作用で水分が出てしまう)、冷たすぎる飲み物(胃腸を刺激する)です。
冷やす場所・タイミングで差が出る「体の冷まし方」
本人が暑がっているときは、首のつけ根、わきの下、足の付け根など太い血管が通る部分を冷やすと、楽になることがあります。
ただし、寒気が強いときに無理に冷やすとつらさが増す場合があります。寒気がして震えているときは逆に温かくして安静にしてください。基本は「本人が心地よい範囲」です。
食べられないときのおすすめの食事と注意点
無理に食べる必要はありません。食欲がないときは、ゼリー飲料、プリン、アイスクリーム、おかゆ、うどんなど、喉ごしが良く消化に良いものを選びましょう。
「食べられないこと」自体より、「水分が取れないこと」のほうが問題です。
解熱剤の使い方:飲むべきタイミングと注意事項
解熱剤は、病気を治す薬ではありませんが、つらさを和らげて安静にするために有効です。
市販薬を服用する場合は、アセトアミノフェン成分のものが胃への負担が少なく推奨されます。使用間隔(通常は4〜6時間以上)と、1日の服用回数を必ず守りましょう。
【受診の目安】様子を見ていい熱・すぐ病院へ行くべき熱
発熱の受診目安は「39度だから即アウト」と単純ではありません。体温と状態で判断しましょう。
翌日まで待てるケースと「夜間救急」が必要なケース
・意識がはっきりしていて会話できる
・水分補給ができ、尿も出ている
・呼吸が苦しくない
・症状が徐々に悪化していない
夜間でも救急(または救急相談)を考えるべきなのは、呼吸困難、意識障害、水分摂取不可、強い胸痛、けいれん、急激な悪化などがある場合です。
要注意サイン:意識がぼんやりする、呼吸が苦しい、水分が摂れない
☐意識がぼんやりする
☐呼吸が苦しい
☐水分が摂れない
この3つは、病名に関係なく重要です。ご家族が見ていて、「いつもと様子が違う」「会話が噛み合わない」「呼吸が荒い」と感じたら、迷わず医療機関に連絡してください。
再受診の目安:解熱剤を使っても3日以上高熱が下がらない場合
「インフルエンザ陰性と言われたから」と遠慮する必要はありません。初診から3〜4日が経過しても症状が改善しない、あるいは悪化している場合は、診断が変わる可能性があります。ためらわずに再受診してください。
医師に伝えるべき情報を整理しておこう
受診の際は、以下のメモを持っていくと診断の助けになります。
・熱が出始めた日時
・熱の推移(朝は何度、夜は何度など)
・熱以外の症状(関節痛、咳、のどの痛み、排尿痛など)
・周囲に同じ症状の人がいるか(家族、学校、職場)
・最近の海外渡航歴や、動物との接触など
まとめ:39度の熱が出たら「インフルエンザではない可能性」も考えて
大切なのは「病名当て」より、危険サイン(意識・呼吸・水分)と熱の経過を見て、必要なタイミングで受診することです。
「インフルエンザ陰性」でも油断せず経過観察を
「インフルエンザではない=ただの風邪で安心」とは限りません。診断名にこだわりすぎず、「水分補給」と「安静」を徹底し、全身の症状の変化を注意深く見守ることです。
高熱で辛いときはオンライン診療という手段も
「病院に行きたいけれど、39度の熱で歩くのもしんどい」「待合室で長時間待つのがつらい」そんなときは、「オンライン診療」を利用するのも一つの手段です。
「SOKUYAKU(ソクヤク)」では、病院の予約からオンライン診察、さらには薬の配送手配までアプリ一つで完結できる便利なサービスも一般的になってきました。「まずは病院に行くべきか相談したい」という時や、「検査は陰性だったけれど薬が切れてしまった」という時にも役立ちます。
「39度の高熱=インフルエンザ」と思いがちですが、実際には“高熱”を起こす病気は複数あります。インフルエンザは典型的には38度以上の発熱に加え、頭痛・関節痛・筋肉痛・全身倦怠感などが比較的急速に出るのが特徴です。とはいえ、体調や検査のタイミングによっては「インフル陰性」と判断されることもあります。
この記事では、インフルエンザ以外で高熱が出る代表的な原因や、再検査が必要なケース、そして自宅で安静にする際の正しいケア方法について、分かりやすく解説します。
39度以上の熱が出たのに本当にインフルエンザではないの?
39度の発熱があるのに検査で陰性だと、「検査が間違い?」「医師が見落とした?」と感じるかもしれません。しかし、医療現場ではインフルエンザではないと判断される理由はいくつかあります。
なぜ「インフルエンザではない」という診断になるのか?
理由は大きく分けて「検査のタイミング」や「別のウイルス」の2つです。高熱はインフルエンザに多いものの、アデノウイルス、ヘルパンギーナ、肺炎、尿路感染症(腎盂腎炎など)でも起こります。
【重要】検査のタイミングと「偽陰性」の可能性
インフルエンザの迅速検査は便利ですが、万能ではありません。発症してすぐ(発熱が出た直後など)だと、ウイルス量が十分でなく陰性(偽陰性)になることがあります。つまり、陰性=完全に否定とは言い切れない場面があります。
新型コロナウイルス(COVID-19)の可能性と検査について
「インフル陰性=安心」ではありません。発熱、咳、のどの痛み、倦怠感といった“風邪っぽい症状”は、インフルエンザ以外でも起こります。
近年はCOVID-19も可能性の一つに入るため、医療機関では症状や流行状況に応じて検査を組み合わせて判断します。
インフルエンザ以外で「39度以上の熱」を起こす病気
ここでは、39度前後の高熱を出しやすい代表的な病気を症状別に見ていきましょう。なお、自己判断で断定するのではなく、“疑うヒント”として参考にしてください。
【のどの激痛・目の充血】アデノウイルス(プール熱)・溶連菌・扁桃炎
のどの痛みが強く、加えて目の充血(結膜炎)が目立つときは、アデノウイルスによる咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)の可能性もあります。インフルエンザよりも「のど」「目」に症状が寄るのが特徴です。
のどの痛みが激しい場合は、細菌性の咽頭炎(溶連菌など)や扁桃炎でも高熱になることがあります。のどの腫れ、飲み込みにくさ、白い膿のような付着物などがあるときは、早めに受診しましょう。
【咳が止まらない・胸が痛い】マイコプラズマ肺炎・気管支炎
高熱に加えて咳が長引く、息がしづらい、胸が痛い、ゼーゼーする場合は、気管支炎や肺炎など下気道の感染症も疑われます。肺炎は、熱だけでなく呼吸の苦しさが重要なサインです。
「咳がどんどん悪化する」「歩くだけで息が上がる」などがあれば、放置せず受診を検討しましょう。
【背中の痛み・排尿痛・震え】腎盂腎炎(じんうじんえん)などの尿路感染症
発熱が高いのに、のどや鼻の症状がほとんどない場合、尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)も考えられます。目安としては、背中〜腰の痛み、排尿痛、頻尿、尿が濁る感じ、悪寒(寒気)や震えなどです。
腎盂腎炎は高熱になりやすく、放置すると悪化しやすいので、疑わしい症状があれば早めに受診してください。
【夏場の発熱・発疹】ヘルパンギーナ・手足口病・熱中症
夏場の「高熱」は、インフルエンザ以外の可能性が高くなります。小児で代表的なのがヘルパンギーナで、突然39〜40度の高熱が出て、口の中に水疱(小さなぶつぶつ)が出るのが症状です。手足口病も、発疹や口内の痛みを伴うことがあります。
また、暑い環境での活動後に体温が上がり、頭痛・吐き気・ぐったり感が強い場合は、感染症ではなく熱中症(高体温)の可能性も考えられます。
【症状が熱だけ】膠原病や薬剤熱など「感染症以外」の可能性も
高熱なのに咳も鼻水も下痢もなく、「熱だけが続く」ケースでは、感染症以外もゼロではありません。
例えば、自分の体を免疫が攻撃してしまう「膠原病(こうげんびょう)」や、飲んでいる薬が合わなくて熱が出る「薬剤熱」、あるいは甲状腺の病気などです。これらは血液検査などをしないと分からないため、熱が長引く場合は内科での精密検査が必要になります。
そもそも39度の熱が出るとき、体の中で何が起きている?
39度の高熱は、体にとって大きな負荷です。ただ辛いだけではなく、体の防御反応としての側面もありますが、同時に脱水や体力消耗を招きやすくため注意しましょう。
発熱は体を守る「防御反応」の仕組み
熱が出るのは、体に侵入してきたウイルスや細菌と戦うための「正常な防御反応」です。人間の体は、体温を上げることで免疫細胞の働きを活発にし、逆にウイルスや細菌が増えにくい環境を作ろうとします。
つまり、高熱が出ているということは、あなたの体が病原体と必死に戦っている証拠なのです。
微熱と高熱の境界線:大人の39度はかなり体力を消耗する
平熱より少し高いものが微熱です。一般的に、37.5度以上を「発熱」、38度以上を「高熱」と呼びます。39度を超えると全身のだるさ、頭痛、食欲低下、睡眠不足が重なりやすくなります。
特に注意したいのは脱水です。汗、呼吸、食事量の低下で水分が減り、結果としてさらに体調が悪化することがあります。無理に我慢しすぎず、つらいときは適切に対処することが大切です。
風邪とインフルエンザの決定的な違い
一般的な風邪は鼻・のどの局所症状が中心で、全身症状は比較的軽いことがほとんどです。対してインフルエンザは、急な高熱に加え、全身症状(倦怠感、関節痛、筋肉痛)が強く出やすいのが特徴です。
ただし、風邪でも高熱になることはあります。「熱の数字だけ」ではなく、全身のつらさ、咳の強さ、のど・目・皮膚・尿の症状など、全体像で見る必要があります。
インフルエンザならどんな症状が出やすい?見分けるポイント
ここで改めて、インフルエンザの典型的な症状を確認しておきましょう。「陰性だったけれど、やっぱり症状が似ている」と思うなら、再検査を考えるきっかけになるかもしれません。
急な高熱+全身のだるさがインフルエンザの特徴
インフルエンザの最大の特徴は、「発症が急激」であることです。38度以上の発熱が典型で、急激に39度台まで上がることもあります。
前兆があまりなく、「朝は元気だったのに、昼過ぎに突然寒気がして、夕方には39度になっていた」というような上がり方をします。
かぜとの違いは「熱の高さ」と「体のつらさ」
普通の風邪と比較して、以下の症状が強く出るのがインフルエンザの特徴です。
・38度〜40度の高熱
・関節痛・筋肉痛
・全身の強い倦怠感
・頭痛
検査を受けるベストなタイミングは?
発熱から12時間以上、できれば24時間程度経過したタイミングが検査の精度が最も高くなります。朝は38度台でも、数時間で39度まで上がるケースもあり、検査のタイミングで陰性となることもあります。
発熱直後に受診して陰性だった場合、翌日になっても熱が下がらず症状がつらいようなら、医師に「もう一度検査をしたほうがよいか」相談してみましょう。
自己判断に注意!高熱時のセルフチェック
セルフチェックは、診断ではなく、“急ぐべきかどうか”を決めるために行います。
何日続いた?何度まで上がった?熱の経過で見る受診の目安
チェックしたいのは、①いつから、②最高何度、③上がり方(急激か、だらだらか)、④解熱剤でどの程度下がるか、⑤再び上がるか、の5点です。
39度以上が続く、ぶり返す、微熱が長引く、3日以上高熱が続くなどは、インフル以外も含めて評価が必要になることがあります。
症状の組み合わせでわかる「軽症」と「要注意」
熱の高さだけでなく、「他の症状」との組み合わせが重要です。
・高熱 + 激しい頭痛・嘔吐(髄膜炎の疑い)
・高熱 + 背中の痛み・排尿痛(腎盂腎炎の疑い)
・高熱 + 呼吸が苦しい・胸が痛い(肺炎の疑い)
これらの症状がある場合は、インフルエンザ陰性であっても早急に医療機関を受診しましょう。
解熱剤を飲んでも熱が下がらないときの判断基準
解熱剤の目的は「熱を平熱に戻す」ことより、つらさを軽減して水分補給や睡眠を確保することです。
解熱剤を使っても、意識が悪い・呼吸がつらい・水分が取れない・痛みが強すぎるなどがあるなら、様子見せず受診を優先してください。
自宅でできる!39度以上の熱に対する正しい対処法
熱を下げることだけに集中すると、逆に悪化することがあります。
脱水を防ぐための飲み方と、避けたい飲み物とは
高熱のときは水分が失われやすいため、こまめな水分補給が基本です。水だけで飲みにくいときは、経口補水液やスポーツ飲料などを少量ずつ回数を分けて摂りましょう。
避けたいのは、カフェインを含むコーヒーや緑茶(利尿作用で水分が出てしまう)、冷たすぎる飲み物(胃腸を刺激する)です。
冷やす場所・タイミングで差が出る「体の冷まし方」
本人が暑がっているときは、首のつけ根、わきの下、足の付け根など太い血管が通る部分を冷やすと、楽になることがあります。
ただし、寒気が強いときに無理に冷やすとつらさが増す場合があります。寒気がして震えているときは逆に温かくして安静にしてください。基本は「本人が心地よい範囲」です。
食べられないときのおすすめの食事と注意点
無理に食べる必要はありません。食欲がないときは、ゼリー飲料、プリン、アイスクリーム、おかゆ、うどんなど、喉ごしが良く消化に良いものを選びましょう。
「食べられないこと」自体より、「水分が取れないこと」のほうが問題です。
解熱剤の使い方:飲むべきタイミングと注意事項
解熱剤は、病気を治す薬ではありませんが、つらさを和らげて安静にするために有効です。
市販薬を服用する場合は、アセトアミノフェン成分のものが胃への負担が少なく推奨されます。使用間隔(通常は4〜6時間以上)と、1日の服用回数を必ず守りましょう。
【受診の目安】様子を見ていい熱・すぐ病院へ行くべき熱
発熱の受診目安は「39度だから即アウト」と単純ではありません。体温と状態で判断しましょう。
翌日まで待てるケースと「夜間救急」が必要なケース
・意識がはっきりしていて会話できる
・水分補給ができ、尿も出ている
・呼吸が苦しくない
・症状が徐々に悪化していない
夜間でも救急(または救急相談)を考えるべきなのは、呼吸困難、意識障害、水分摂取不可、強い胸痛、けいれん、急激な悪化などがある場合です。
要注意サイン:意識がぼんやりする、呼吸が苦しい、水分が摂れない
☐意識がぼんやりする
☐呼吸が苦しい
☐水分が摂れない
この3つは、病名に関係なく重要です。ご家族が見ていて、「いつもと様子が違う」「会話が噛み合わない」「呼吸が荒い」と感じたら、迷わず医療機関に連絡してください。
再受診の目安:解熱剤を使っても3日以上高熱が下がらない場合
「インフルエンザ陰性と言われたから」と遠慮する必要はありません。初診から3〜4日が経過しても症状が改善しない、あるいは悪化している場合は、診断が変わる可能性があります。ためらわずに再受診してください。
医師に伝えるべき情報を整理しておこう
受診の際は、以下のメモを持っていくと診断の助けになります。
・熱が出始めた日時
・熱の推移(朝は何度、夜は何度など)
・熱以外の症状(関節痛、咳、のどの痛み、排尿痛など)
・周囲に同じ症状の人がいるか(家族、学校、職場)
・最近の海外渡航歴や、動物との接触など
まとめ:39度の熱が出たら「インフルエンザではない可能性」も考えて
大切なのは「病名当て」より、危険サイン(意識・呼吸・水分)と熱の経過を見て、必要なタイミングで受診することです。
「インフルエンザ陰性」でも油断せず経過観察を
「インフルエンザではない=ただの風邪で安心」とは限りません。診断名にこだわりすぎず、「水分補給」と「安静」を徹底し、全身の症状の変化を注意深く見守ることです。
高熱で辛いときはオンライン診療という手段も
「病院に行きたいけれど、39度の熱で歩くのもしんどい」「待合室で長時間待つのがつらい」そんなときは、「オンライン診療」を利用するのも一つの手段です。
「SOKUYAKU(ソクヤク)」では、病院の予約からオンライン診察、さらには薬の配送手配までアプリ一つで完結できる便利なサービスも一般的になってきました。「まずは病院に行くべきか相談したい」という時や、「検査は陰性だったけれど薬が切れてしまった」という時にも役立ちます。
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当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.
当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
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旭川医科大学卒業
専門は高齢者医療、在宅医療、総合診療、家庭医療、認知症予防、予防医学
年間8000台の救急車を受ける病院で勤務
免許・資格:
・総合診療専門医
・新家庭医療専門医
・医師会認定産業医
・認知症予防専門医
専門領域:
医療 > 内科 > 総合内科
医療 > 内科 > 感染症科







