脳神経外科と脳神経内科は何が違うの?それぞれの違いと診てもらえる症状について解説
更新日:2024年07月24日
この記事では、これら二つの分野がどのように違うか、それぞれの違いと診察してもらえる症状について解説します。どちらの科も、脳や神経系の健康を守るために欠かせない診療科です。
脳神経外科と脳神経内科は何が違うの?
脳神経外科は、脳や脊髄に関する手術を専門にしています。たとえば、脳腫瘍や脊髄腫瘍の除去、脳内出血の原因となる血管の異常(脳動脈瘤)の修復、頭部外傷の治療などが含まれます。
一方で、脳神経内科は、脳や神経系の病気を診断し治療計画を立てる科です。手術が必要な場合は、患者さんを脳神経外科に紹介します。脳神経外科は「手術をする科」、脳神経内科は「病気を見つけて治療をする科」です。
脳神経外科とは
脳神経外科は、身体の中で最も複雑な部分である脳や神経系に関する専門の医療分野です。この科では、脳や脊髄、神経などに発生した病気やけがに対して、手術を含む治療を行います。
この科では、必要に応じて最新の医療機器を使って診断を行います。たとえば、CTスキャンやMRIなどの高度な検査を用いて、病気の原因を突き止め適切な治療法を見つけ出します。さらに、脳の健康を守るために、脳ドックという特別な検査や、インフルエンザの予防接種なども行っています。これにより、脳や神経の病気を早期に発見し、早めの治療を始められます。
脳神経外科で診てもらえる主な疾患
脳神経外科で診てもらえる疾患で代表的なものは以下になります。
・頭痛
・脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)
・認知症
・脳腫瘍
・頭部外傷
・めまい
・しびれ
・てんかん
脳神経外科で診てもらえる疾患で代表的なものは以下になります。
・頭痛
・脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)
・認知症
・脳腫瘍
・頭部外傷
・めまい
・しびれ
・てんかん
脳神経内科とは
脳神経内科医は、日常生活で当たり前のように行っている歩行や話すこと、食事などの動作がスムーズに行えなくなった時、その原因を探るための科です。たとえば、物忘れがひどくなったり、手足に力が入らない、しびれがある、頭痛やめまいがするなどの症状が現れた時、それが脳や神経系のどの部分に問題があるのかを診断し適切な治療を行います。
脳神経内科は、脳卒中やパーキンソン病など、脳や神経、筋肉に関連する疾患を扱う科です。精神科や心療内科は、心の健康を扱う科のため脳神経内科とは異なる分野になります。
脳神経内科で診てもらえる主な疾患
脳神経内科で診察を受けられる主な疾患は以下になります。
・片頭痛
・脳梗塞
・アルツハイマー病
・パーキンソン病
・てんかん
・重症筋無力症
・ギラン・バレー症候群
・多発性硬化症
・脳炎・髄膜炎
・慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
脳神経内科で診察を受けられる主な疾患は以下になります。
・片頭痛
・脳梗塞
・アルツハイマー病
・パーキンソン病
・てんかん
・重症筋無力症
・ギラン・バレー症候群
・多発性硬化症
・脳炎・髄膜炎
・慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
脳神経外科/内科のどちらでも診てもらえる症状
脳神経外科、脳神経内科のどちらでも診てもらえる症状としては、以下のようなものがあります。
・頭痛
・めまい
・手足のしびれや力の低下
・首や腰の痛み
・耳鳴り
・視力の低下や視野の欠け
・顔のぴくぴくや痛み、口からのよだれ
・けいれんやてんかん
・頭部の打撲
これらの症状がある場合、脳と神経の専門医に診てもらいましょう。
通院がつらい場合はオンライン診療もおすすめ
もし、通院する時間がなかなか取れない場合には、オンライン診療も検討してみましょう。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けられる診療方法です。直接医師と対面することなく、遠隔で医療サービスを受けることが可能になります。
オンライン診療は便利ですが、すべての症状に適しているわけではありません。医師の判断によっては、検査や治療のために対面での診察が必要です。
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まとめ
脳神経外科と脳神経内科は、私たちの脳と神経系の健康を守るための二つの大切な医療分野です。脳神経外科は、脳の手術を必要とする病気や怪我に対応します。これには、脳腫瘍の除去や、頭部の重傷の修復などが含まれます。
一方、脳神経内科は、手術をしない治療法、つまり薬での治療や、生活習慣の改善などを通じて、脳や神経の問題をケアする医療です。たとえば、偏頭痛や脳卒中の後遺症の管理などがこれにあたります。どちらの専門医も、患者さん一人ひとりに合った治療を提供し、より良い健康を目指しています。
医師
郷 正憲
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