アレルギー検査はどこで受けられる？検査結果から何が分かるのかなど、詳しく解説
更新日：2024年12月10日
アレルギー検査とは
アレルギー検査とは、アレルギーの原因を特定し、アレルギーの有無や程度を調べる検査のことです。アレルギーは、体の免疫システムが本来は無害な物質に対して過剰反応を示すことによって起こります。この免疫システムは、通常はウイルスや細菌から体を守るために働きますが、花粉や特定の食べ物などの物質に対しても同じように反応することがあります。これがアレルギー反応です。
多くの方が花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、そして食物アレルギーに悩まされています。これらの症状は、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、皮膚のかゆみなど、さまざまな形で現れます。アレルギー検査によって、アレルギー症状を引き起こす原因を特定し、避けることが大切です。
アレルギー検査の費用
アレルギー検査の費用は、検査内容や項目、そして保険の適用状況によって変わります。
保険を適用してアレルギー検査を受ける場合、5,000円くらいの費用が平均です。保険の負担割合によっても異なるため、3割負担で5,000円の場合、1割負担なら約1,700円、2割負担なら3,400円程度となります。
複数のアレルゲンを調べる「view39」という検査では、5,000〜6,000円ほどの費用がかかります。さらに多くのアレルゲンを調べたい場合は、保険が適用されないため、自費で支払わないといけません。特定のアレルゲンを選んで検査をすることもでき、この場合は5つの項目で2,500〜3,000円程度、10項目で4,000円程度の費用が必要です。
アレルギー検査はどこで受けられる？
アレルギー検査は、一般的に皮膚科や内科、耳鼻咽喉科などで受けられます。医療施設によって提供される検査の種類や方法が異なる場合があるため、事前に診療科目や検査内容を確認しておきましょう。予約が必要な場合もあるため、あらかじめ電話やインターネットで確認してから受診するとスムーズに検査を受けられます。医師の診察を受けた上で、どの検査が適切か相談することもおすすめです。
アレルギー検査で何が分かる？
アレルギー疾患の治療の基本は、アレルギーの原因物質である「アレルゲン」を特定して、それを避けることです。アレルギー検査の方法には、血液を調べてアレルギーの原因物質に対する抗体の量を測定するものや、皮膚に少量のアレルゲンを直接つけて、反応が出るかどうかを観察する方法があります。
血液検査
血液検査によって、特定のアレルギー物質に対するIgE抗体が存在するかどうかを調べます。IgE抗体が見つかるアレルゲンは200種類以上あり、個々の検査で特定できますが、保険診療では一度に測定できる項目数には制限があります。IgE抗体検査の結果は、0から6の7段階で評価され、0は陰性、2から6が陽性です。
皮膚プリックテスト
アレルギー物質を含むエキスを皮膚に少量滴下し、専用の針で小さなキズをつけて反応を見ます。アレルギーがある場合、じんましんが現れることが特徴です。この検査では、IgE抗体の存在を直接証明することはできませんが、15分ほどでアレルギー反応が確認できます。
パッチテスト
金属アレルギーのような接触皮膚炎を調べるための方法です。試薬を添付したパッチを皮膚に貼り付け、48時間後に発赤や水ぶくれが生じたかどうかを確認します。
その他
ぜん息の評価には呼吸機能検査、食物アレルギーの評価には経口負荷試験、アレルギー性鼻炎の評価には誘発テストなどが行われます。
不明点がある場合は医師に相談を
アレルギー検査の種類や費用に関してわからない点がある場合は、医師に相談することが大切です。検査を受ける前に詳しい説明が受けられ、医師と一緒に適切な検査方法を選べます。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
アレルギー症状が気になっていても、忙しくて受診する時間がつくれないこともあります。通院する時間がない場合には、オンライン診療が良いかもしれません。
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まとめ
アレルギー検査を受けると、自分がどんなものにアレルギー反応を起こすのかがわかります。それによって、症状を和らげる方法や生活の仕方を変える手助けになります。検査は皮膚科、内科、耳鼻咽喉科などで受けることが可能です。アレルギー症状が気になる方は、医師に相談してみてください。アレルギー検査を行うことで、自分に合った対策を見つけ、毎日を快適に過ごしましょう。
医師
眞鍋 憲正
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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