ユーザー向け

皮膚科ではどんな薬を処方してもらえるの?薬の種類や効果効能について詳しく紹介

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年12月10日

更新日:2024年12月10日

皮膚科ではどんな薬を処方してもらえるの?薬の種類や効果効能について詳しく紹介のイメージ
https://wpstatic.sokuyaku.jp/media/verified_g4zGNr5NtIrXE9ooz8Vk-1.png
皮膚科は皮膚の健康に関する問題を専門的に診察・治療する科です。出される薬は、皮膚のための薬になります。皮膚、爪、毛髪の疾患だけでなく、アレルギー反応や感染症も対象です。

皮膚の見た目を改善するため、シミやシワ、ニキビなどの治療も行っています。皮膚科で処方される薬は、市販薬と比べて強い作用をもつ成分が配合されている場合があります。皮膚のトラブルごとに皮膚の状態に合った最適な薬が処方されるため、改善が期待できます。この記事では、皮膚科でどんな薬が処方されるのか、薬の種類、効果や効能について詳しく紹介します。

皮膚科ではどんな薬を処方してもらえるの?

皮膚科は、皮膚や爪、毛髪に関する問題を診察、治療する診療科です。体の全体や耳、鼻、口の中まで、目で見える範囲の皮膚のトラブルを専門的に扱っています。

 

皮膚科では、多くの皮膚の病気を診察・治療しています。たとえば、アトピー性皮膚炎や湿疹、皮膚の血管炎、火傷、皮膚の潰瘍、薬による発疹、水疱や膿疱、膠原病(こうげんびょう)、乾癬(かんせん)、色素異常、皮膚がんなどの腫瘍、細菌やウイルス、真菌による皮膚の感染症などです。

 

皮膚科では、これらの病気に対してさまざまな薬を処方しています。かゆみや炎症を抑える軟膏(なんこう)やクリーム、抗生物質や抗ウイルス薬、免疫抑制剤(いめいよくせいざい)などです。治療法や薬の選択は、病気の種類や症状の重さによって異なります。

症状別の処方薬について紹介

皮膚科でどのような薬が処方されるのか、症状別にみていきましょう。ここで紹介するのは一般的なもので、実際には医療機関や個人の皮膚の状態、症状によって薬は変わります。

ニキビ治療に用いる代表的な処方薬

ニキビ治療にはいろいろな方法があります。毛穴の詰まりを減らす薬や、ニキビの原因となる菌を退治する抗生物質、ビタミン剤、漢方薬などです。また、体内のホルモンバランスを整える薬もあります。特に炎症を引き起こす白ニキビには、アダパレンや過酸化ベンゾイルといった薬が効果的です。これらの薬は、ニキビの根本原因にアプローチして、ニキビができにくい状態にします。

塗り薬

毛穴の詰まりを改善する薬は、白ニキビの治療に用いられます。このタイプの薬は、過酸化ベンゾイルとアダパレンという成分が含まれているものが一般的です。毛穴に詰まった皮脂を取り除き、ニキビができにくくすることで効果を発揮します。

 

赤ニキビの治療には、ニキビの原因となる菌を殺菌する抗生物質の外用薬が使われます。ただし、急性炎症が起きている場合には、抗生物質の外用薬だけでなく、毛穴の詰まりを改善する薬も併用することが望ましいです。

 

過酸化ベンゾイル

肌の表面にたまった古い角質を取り除くことで毛穴の詰まりを防ぎ、白ニキビを減らす塗り薬です。それだけでなく、ニキビの原因となる細菌、たとえばアクネ菌や黄色ブドウ球菌に対しても抗菌作用があり、炎症を抑える効果もあります。これは、赤ニキビにも効果的です。今あるニキビの治療に使えるだけでなく、ニキビが治った後も肌の状態を保つのに役立つ薬です。

 

アダパレン

肌の生まれ変わりを促進し、肌を厚くする働きを調整することで、毛穴の詰まりを改善し、白ニキビ(コメド)ができにくくする塗り薬です。特に、毛穴に皮脂が詰まって白ニキビができている場合に効果が高く、赤く炎症を起こしたニキビへの悪化を防ぐのに役立ちます。

 

この薬は、現在あるニキビを治すだけでなく、ニキビが改善した後も状態を維持するために使うことが推奨されています。つまり、ニキビの治療と予防の両方に効果的な薬です。

 

過酸化ベンゾイル/アダパレン配合ゲル

過酸化ベンゾイルとアダパレンという有効成分が含まれている外用薬です。この2つの成分は、毛穴の詰まりを改善し、白ニキビを減らすのに役立ちます。過酸化ベンゾイルは抗菌作用と抗炎症作用を持っており、赤ニキビにも効果を発揮します。

 

中程度から重度の炎症を伴う赤ニキビに適しており、また、凹んだニキビ跡を予防する効果もあるため、ニキビの治療と予防のために継続的に使用するのが良いでしょう。

 

抗菌剤外用

ニキビには、アクネ菌が感染して炎症を引き起こす「炎症性皮疹」(赤ニキビ)があり、その場合に使われます。ただし、耐性菌が発現するのを防ぐため、長期間の使用を避けることが重要です。

 

治療が長引くこともありますが、4週間使用して効果が見られない場合は中止することが推奨されています。効果が見られた場合は、患部の赤みや腫れが完全になくなった時点で外用薬の使用を止めるのが良いとされています。

内服薬

ニキビ治療で処方される内服薬には、抗菌剤、ビタミン剤、漢方薬などがあります。ビタミン剤はニキビに直接効くというわけではありませんが、体質改善や予防、治療のサポートとして利用されることが多いです。

 

抗菌薬内服

赤ニキビや黄ニキビなど、炎症が起きているニキビには内服する抗菌薬が効果的だとされています。この薬は、炎症の原因となるアクネ菌を殺菌するだけでなく、炎症自体を抑える効果もあります。

 

ただし、抗菌薬を使い続けると、薬に対する耐性ができてしまうかもしれません。そのため、1.5〜2ヶ月使ったところで、効果があるかどうかを確認し、必要ならば続けるかどうかを判断します。通常、抗菌薬の使用は3ヶ月以内に抑えることが望ましいとされています。

 

漢方薬内服

漢方薬はニキビ治療の主要な手段ではありませんが、特定の状況では有効な補助療法となり得ます。難治性ニキビに対して、他の治療法がうまくいかない場合や、過去に使用して効果があったために続けたいと思っている方にとって、選択肢となることがあります。

かゆみを感じる皮膚疾患に用いる代表的な処方薬

かゆみを抑えるために、皮膚の状態に合わせて「塗り薬」と「飲み薬」が使われます。処方する薬は、必ず指示通りに使用することが大切です。自己判断で薬をやめてしまうと、症状が急激に悪化することがあります。

 

塗り薬は、皮膚の炎症を抑える薬や、皮膚の乾燥を防ぐ保湿剤などです。飲み薬には、かゆみを抑えるための抗ヒスタミン薬が主に使われます。重症の場合は、免疫抑制薬が使われることもあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎について

 

アトピー性皮膚炎の治療方法には、皮膚に直接塗る薬や、飲み薬があります。低下した皮膚のバリア機能を回復させるために、保湿剤を使ってスキンケアを行うことが重要です。これによって、皮膚の乾燥を防ぎ、症状を和らげられます。また、かゆみを抑えるための飲み薬も補助的に使用されることがあります。

塗り薬

炎症やかゆみを抑えるための塗り薬は、過剰な免疫反応を抑えることで効果を発揮します。症状が現れている部分に塗ることで、炎症やかゆみを和らげる役割を果たします。薬は異なる特性や効果があるため、症状や個々の状態に応じて最適なものを選ばないといけません。

 

ステロイド外用剤

ステロイドの塗り薬は、体の中で自然に作られるホルモンの一種を利用しています。このホルモンは、体の炎症を抑える力を持っているため、湿疹やかぶれなど、皮膚に炎症が起こる病気に効果的に使われます。

 

タクロリムス軟膏

タクロリムス外用薬は、ステロイドとは異なる方法で炎症や免疫反応を抑える薬です。タクロリムス軟膏は、成人用と小児用の2種類があります。成人用は16歳以上の人向けで0.1%の濃度、小児用は2〜15歳の子供向けで0.03%の濃度です。特に顔の湿疹に効果的で、ステロイド外用薬と同じくらいの効果が期待できます。

 

塗り始めるときには刺激を感じることがありますが、多くの場合、症状が改善するにつれてその刺激もなくなっていきます。顔以外の部位にも使用できますが、効果が十分に発揮されないこともあるため、非常に重い症状には向いていません。

 

デルゴシチニブ軟膏

デルゴシチニブ軟膏は16歳以上のアトピー性皮膚炎患者に使用できます。デルゴシチニブはヤヌスキナーゼ(JAK)という物質を阻害することで、アトピー性皮膚炎に関連するさまざまな生理活性物質の細胞内のシグナル伝達を抑える外用薬です。

 

効果は強力なステロイド外用薬とほぼ同等で、重度の皮疹には十分な効果が得られないことがあります。顔にも他の部位にも使用でき、使用時に刺激を感じる人は少ないです。

内服薬

体の炎症やかゆみを抑えるための薬には飲み薬もあり、塗り薬と併用されることがあります。飲み薬は体全体に効果をもたらしやすいため、使う際には注意が必要です。

 

シクロスポリン内服

シクロスポリンは、もともと臓器移植の際に使われる薬で、免疫システムが新しい臓器を攻撃しないように抑えるために開発されました。この薬は、免疫システムの一部であるTリンパ球という細胞の働きを弱めることで、異常な免疫反応を抑えます。アトピー性皮膚炎は、Tリンパ球の異常な働きが関わっていることが分かっているため、この薬を使って症状を改善できるようになりました。

 

重症の方が対象で使用する際には、年齢が16歳以上であることが必要です。広範囲にわたって強い炎症(腫れや痛み)を伴う皮疹があり、これまでの治療を続けても十分な効果が得られなかった方に使用されます。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹(じんましん)の治療には、主に抗ヒスタミン薬という飲み薬が使われます。抗ヒスタミン薬にはいろいろな種類があり、効果は人によって異なることがあるため、専門医に相談して最適な薬を見つけることが重要です。

抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)

蕁麻疹は、ヒスタミンという物質が体内で過剰に放出されることで、肌に発疹が広がります。これを抑えるために、抗ヒスタミン薬を内服することで症状の改善が期待できます。

 

花粉症や蕁麻疹で病院を訪れた際には、「アレグラ」、「アレジオン」、「クラリチン」といった薬が処方されることがあり。これらの薬を市販で購入する場合は、蕁麻疹には効かないことがあるので、注意が必要です。医師が処方するこれらの薬は、蕁麻疹にも効果があることが認められています。

 

抗ヒスタミン薬は成分の違いによって第1世代と第2世代に分けられます。第2世代の薬は第1世代に比べて眠気が出にくいため、特に運転などをする方には第2世代の薬がおすすめです。

アレルギー性接触皮膚炎

皮膚炎の治療には、主にステロイド外用薬(塗り薬)が使われます。かゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン薬の飲み薬を使うことがあり、ステロイドの飲み薬が処方されることもあります。

ステロイド外用薬

ステロイド外用薬は、皮膚に起こる炎症を抑える力があります。湿疹や皮膚炎が原因で、肌が赤くなったり、かゆくなったりすることがありますが、この薬を使うことで、その赤みやかゆみを和らげ、炎症が広がるのを防げます。

抗アレルギー薬

アレルギー反応は、本来無害な物質に対して、体が過剰に反応してしまう現象です。この過剰反応にはいろいろな化学物質が関与しており、各々が異なる役割を果たしています。抗アレルギー薬は、これらの化学物質の働きを抑えることで、アレルギーの症状を和らげられる薬です。

 

抗ヒスタミン薬とそうでない薬の2種類に分類されます。抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応時に体内で放出される主要な化学物質であるヒスタミンの働きを抑える薬です。ヒスタミンは、炎症、赤み、腫れ、かゆみなどの症状を引き起こします。

 

抗ヒスタミン薬には第1世代と第2世代があり、第1世代の薬は眠気を引き起こしやすいですが、第2世代の薬はその副作用が少ないのが特徴です。

いたみを感じる皮膚疾患に用いる代表的な処方薬

皮膚の症状には痒みだけではなく痛みもあります。処方される薬は痛みの原因によっても変わります。

帯状疱疹

治療の基本となる薬は、「抗ウイルス薬」です。

また、帯状疱疹の治療には、塗り薬も使われます。抗炎症薬や化膿疾患外用薬、潰瘍治療薬などです。皮膚を保護したり再生を促したり、細菌による二次感染を防ぐ効果があります。

 

痛みを抑える薬も重要です。痛みを放置すると後々痛みが残ることがあります。痛みを和らげるために、非ステロイド系の消炎鎮痛薬や、抗うつ薬などが使われます。

抗ウイルス薬

帯状疱疹の原因であるウイルスが増えるのを抑える薬です。一般的には飲み薬が使われますが、重症の場合は点滴で治療をすることもあります。抗ウイルス薬の効果が出るまでには2〜3日かかるため、効果がすぐに現れなくても指示通りに服用を続けることが重要です。症状がとても軽い場合には、抗ウイルス薬の塗り薬が使われることもあります。

たこ・魚の目

たこ・魚の目は、皮膚が圧力や摩擦から守るために起こる反応です。たとえば、合わない靴を履くと足の特定の部分に圧力がかかります。その結果、その部分の皮膚が刺激され、角質が厚くて硬くなります。これが魚の目やたこと呼ばれる状態です。

サリチル酸含有の貼り薬(スピール膏)

サリチル酸という成分を使って、硬くなった皮膚を柔らかくし、魚の目やタコを取り除くための貼り薬です。薬がついたパッドを貼ることで治療箇所を保護し、そこからテープを使ってパッドがズレないようにしっかり固定します。これにより、外部からの刺激による痛みを軽減する効果もあります。サリチル酸が角質を柔らかくして魚の目やタコを取り除きつつ、痛みも和らげるための薬です。

やけど

やけどには、熱湯や油、火などによる通常のやけどと、湯たんぽのような比較的低い温度でも長時間接触することで生じる低温やけどがあります。

 

通常のやけどは、熱湯や火に触れた瞬間から皮膚が赤くなり腫れてきます。また、数日後には水ぶくれやさらに腫れが進行することがあるため、やけどした直後に早めに皮膚科を受診することが重要です。水ぶくれができる前に対処することで、治りが早くなります。

ステロイド外用薬

受傷初期のやけどにステロイドを使用することは、医療ガイドラインでも推奨されています。やけどしてから数時間以内にステロイド外用薬を塗ると効果が高く、水ぶくれや痕が残る確率を低くできます。

抗生物質

菌を殺すための飲み薬(抗生物質)を使うことがあります。ただし、傷がきれいで感染の心配がない場合は使用しません。

しもやけ(凍瘡)

しもやけ(凍瘡)は、寒い時期や寒い地域で、冷えにより血の流れが悪くなって起こる症状です。これにより、体の一部が硬くなったり、皮膚が赤く腫れたり、熱を持つことがあります。

 

治療として使われるのは、ビタミンEを含むクリームや内服薬です。たとえば、保湿力が高く、皮膚を乾燥や刺激から守る効果のあるクリームを塗ることがあります。また、炎症が強い場合やかゆみがひどい場合には、皮膚の炎症を抑えるステロイド剤も併用されることがあります。

ステロイド外用薬

しもやけの初期に起こる痛みやかゆみを和らげるためには、ステロイドの入ったクリームが使われることがあります。中程度の強さのものを一般的に使用します。症状がひどい場合には、亜鉛を含むクリーム(サトウザルベ)を重ね塗りすることで効果を高める方法もあります。この方法を「重層療法」と呼びます。

ユベラ軟膏

ユベラ軟膏は、ビタミンEとAを含む外用薬です。ビタミンEは皮膚に吸収されると血行を良くし、皮膚の温度を上げる効果や微小血管の透過性を抑えて、むくみなどの症状を軽減するのにも役立ちます。一方、ビタミンAは皮膚の新陳代謝を高める効果があり、同時にビタミンEの体内利用を促進する作用もあります。

漢方薬

「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」は、手足の冷えや下肢の冷え、下腹部の痛みを和らげる漢方薬です。この薬を使うことで、手足の末端部の血流が増加し、皮膚の温度が上がることが確認されています。そのため、しもやけに広く使われているのです。

 

「人参養栄湯」も、しもやけに使われる漢方薬です。冷え性の高齢者にも効果があり、しもやけが長く続く場合や高齢の方に適しています。

 

その他にも、「四物湯」「温経湯」「当帰芍薬散」といった漢方薬が、しもやけの治療に補助的に使われることがあります。

うつる皮膚疾患に用いる代表的な処方薬

うつる皮膚疾患には、ウイルス、細菌、真菌(カビ)、寄生虫などの病原体によって引き起こされるものがあります。代表的なものには水虫やとびひがあります。

水虫

水虫は白癬菌というカビが原因で、皮膚に感染して起こる病気です。足の水虫の場合、治療には主にカビを殺す外用抗真菌薬が使われます。しかし、爪に水虫ができた場合には、外用薬ではなく飲み薬が使用されるのが一般的です。これは、塗り薬が爪の奥まで十分に浸透しにくいためで、飲み薬の方が有効成分が直接爪に届き、治療が早く進むからです。

塗り薬

爪が硬くて丈夫なため、足の水虫に使う塗り薬ではあまり効果がありません。そのため、爪の水虫には特別に作られた塗り薬を使います。高濃度で爪に浸透しやすく、比較的軽い症状の爪の水虫に効果が期待できます。

 

飲み薬とは違って全身に影響を及ぼす副作用の心配はありません。ただし、まれに爪の周囲がかぶれることがあります。治療期間は爪が新しく生えかわるまでの約6ヶ月から1年で、その間、毎日1回塗り続ける必要があります。

飲み薬

日本で使われている内服抗真菌薬は3種類で、効果が高いのはホスラブコナゾール(ネイリン)です。テルビナフィン(ラミシール)は比較的安価ですが、治療に6ヶ月から1年と長い期間がかかります。通常、この2つの薬のどちらかが使われますが、体に合わない場合や効果がない場合には、イトラコナゾール(イトリゾール)が使用されることもあります。副作用として胃腸障害や肝機能障害があるため、肝機能がもともと悪い人には使用できません。

とびひ

とびひは、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌という細菌が皮膚に感染することで起こります。この細菌が皮膚の表面で赤みを帯びた斑点や水ぶくれ、膿がたまったぶつぶつを作り、皮膚がただれたり、かさぶたができたりします。感染が広がると、他の部位にも同じような症状が現れることから、「飛び火するように広がる」のが「とびひ」と呼ばれる理由です。

 

治療方法は、抗菌薬の内服が一般的です。ただし、感染の範囲が限られている場合は、飲み薬を使わずに抗菌作用のある外用薬(塗り薬)だけで治療できることもあります。症状が広範囲にわたる場合や、湿疹を併発している場合には、抗菌薬の飲み薬と、抗菌作用のある外用薬およびステロイドを含む外用薬の併用が必要です。

塗り薬

抗菌外用薬を1日2回ぬり、ガーゼや包帯で完全に覆います。ナジフロキサシン軟膏やオゼノキサシンクリームが効果的です。

 

かゆみが強いときや湿疹を伴っている場合にはステロイド外用剤を併用しますが、これだけでは逆効果になることがあるため、必ず抗菌薬を併用します。じくじくがひどい場合は、ナジフロキサシン軟膏の上から亜鉛華軟膏を重ね塗りし、包帯で覆います。

飲み薬

水疱性膿疱疹の治療には、いくつかの種類の抗菌薬が選ばれます。例えば、ペネム系薬や第三世代セフェム系薬、またはペニシリン系の抗菌薬などです。これらの薬を4〜5日間内服します。かゆみが強い場合は、抗アレルギー薬も併用します。

症状が改善されない場合は早めに医師に相談しましょう

自己判断し、セルフケアを行っていても治らなかったり、悪化したりするかもしれません。症状が改善されない場合は、早めに医師に相談しましょう。専門医に相談することで、早期発見と正確な診断が可能になり、効果的な治療が受けられます。市販薬では対応できない場合もありますので、皮膚科医の診察を受けることをお勧めします。

通院が難しい場合はオンライン診療もおすすめ

皮膚科を受診しようと考えていても通院が難しい場合もあります。時間や距離の制約を気にせずに医療を受けられる手段として、オンライン診療がおすすめです。

オンライン診療とは

オンライン診療について

 

オンライン診療とは、インターネットを使って自宅で医師の診察を受けられるサービスです。スマートフォンやタブレット、パソコンを利用してビデオ通話を通じて医師と直接話ができます。たとえば、診察の予約、問診、診断、薬の処方箋の発行や支払いなど、すべてオンライン上で完結することが可能です。外出せずに自宅で医療を受けられるため、忙しい方や通院が難しい方にとって便利なサービスになります。

SOKUYAKUとは

SOKUYAKUは、オンライン診療をもっと便利にし、医療をよりスムーズに受診できるサービスです。予約からお薬の受け取りまで、すべてのステップをアプリで手軽に実施できます。

 

さらに、専門スタッフのサポートを受けられるほか、お気に入りのクリニックや薬局を登録する機能があります。そして、お薬手帳をデジタル化することも可能です。全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取れます。

まとめ

皮膚科で処方される薬には多くの種類があります。塗り薬や飲み薬などがあり、肌トラブルの原因や症状に合わせて処方されます。正しく使用することで、症状の改善や再発防止が期待できます。この記事を参考に、皮膚科で取り扱っている薬について理解し、安心して受診してください。

コメント オンライン診療は、自宅にいながら手軽に診療を受けることができて、待ち時間なども気にしなくてもいいのでとても便秘です、皮膚トラブルの際も、オンライン診療を利用することで便利に診察を受けることができるでしょう。写真などで皮膚の状態を確認できるようなら、オンライン診療で皮膚トラブルをみてもらうことができるでしょう。けれども、写真だけでは分かりづらい状態だったり、痒みがひどかったり、なにか皮膚の検査をしなくてはならないような状態であれば、オンライン診療だけではむずかしい可能性があります。

監修医コメント

医師
山下 真理子

オンライン診療は、自宅にいながら手軽に診療を受けることができて、待ち時間なども気にしなくてもいいのでとても便秘です、皮膚トラブルの際も、オンライン診療を利用することで便利に診察を受けることができるでしょう。写真などで皮膚の状態を確認できるようなら、オンライン診療で皮膚トラブルをみてもらうことができるでしょう。けれども、写真だけでは分かりづらい状態だったり、痒みがひどかったり、なにか皮膚の検査をしなくてはならないような状態であれば、オンライン診療だけではむずかしい可能性があります。

この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。

当コラムの掲載記事に関するご注意点

  • 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
  • 当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
  • 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
  • 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
皮膚科ではどんな薬を処方してもらえるの?薬の種類や効果効能について詳しく紹介のイメージ
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
オンライン診療アプリ
SOKUYAKUの使い方
  • STEP1

    診療予約

    SOKUYAKUの使い方STEP1
  • STEP2

    オンライン問診

    SOKUYAKUの使い方STEP2
  • STEP3

    オンライン診療

    SOKUYAKUの使い方STEP3 SOKUYAKUの使い方STEP3
  • STEP4

    オンライン服薬指導

    SOKUYAKUの使い方STEP4 SOKUYAKUの使い方STEP4
  • STEP5

    おくすり配達

    SOKUYAKUの使い方STEP5

    ※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。

SOKUYAKUメディカルコラム