無気力とは?気分の落ち込みとの違い・原因と受診の目安【医師監修】
この記事の結論
- 無気力とは、意欲や気力が湧かず、何もする気が起きない状態のこと。甘えや怠けとは限らず、心身のエネルギーが枯渇しかけているサインのこともある
- 「気分が落ち込む」抑うつ気分とは本来別のものだが、両方が続く場合はうつ病などの可能性もある
- 主な原因はストレスや疲労、睡眠不足など。女性は生理前のPMS・PMDDや生理中の貧血、更年期が関係していることもある
- 2週間以上続く、または日常生活に支障をきたしている場合は受診の目安。心の不調は心療内科・精神科、生理周期との関係が強ければ婦人科、体の症状が目立てば内科へ
- 外出や通院がつらいときは、スマホで受診できるオンライン診療も選択肢になる
「何もする気が起きない」「休んでもやる気が戻らない」。そんな状態が続くと、「甘えているだけでは」と自分を責めてしまう方も少なくありません。この記事では、無気力と気分の落ち込みの違い、考えられる原因や病気、セルフチェック、自分でできる対処法、相談先の選び方を詳しく解説します。
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無気力とは?意欲や気力が湧かない状態は「怠け」や「甘え」とは限らない
無気力とは、物事に取り組む意欲や気力が湧かず、何もする気が起きない状態を指します。周囲から「怠けている」と誤解されやすいものの、実際には心身のエネルギーが枯渇しかけているサインのこともあります。まずは主な症状と、似ている状態との違いを整理しましょう。
無気力の主な症状|やる気が出ない・何もしたくない・集中力や関心の低下
無気力は気持ちの面だけでなく、行動や体の感覚にも表れます。
- やる気が出ず、何もしたくない
- 趣味や人づきあいへの興味・関心がなくなる
- 感情の起伏が乏しくなり、うれしい・楽しいと感じにくい
- 集中力や思考力が落ち、仕事のパフォーマンスが下がる
- 入浴や家事など、身の回りのことが億劫になる
- 体がだるく疲労感が抜けず、休日は寝て過ごしてしまう
無気力は病名ではなく状態を表す言葉で、医学的には「意欲低下」や「アパシー」と表現されることもあります。本人の性格や努力の問題とは限らないため、原因に合わせた対処が大切です。
無気力と「気分が落ち込む」抑うつ状態の違い
無気力と混同されやすいのが、「気分が落ち込む」抑うつ気分です。無気力は「意欲やエネルギーの低下」、抑うつ気分は「悲しさや憂うつなど感情の落ち込み」が中心で、本来は別のものです。
表① 無気力と抑うつ気分の違い
| 無気力(意欲の低下) | 抑うつ気分(気分の落ち込み) | |
|---|---|---|
| 中心となる変化 | 行動を起こすエネルギーが出ない | 悲しみやむなしさで気分が沈む |
| よくある感じ方 | 「やりたいのに体が動かない」「何も感じない」 | 「自分はだめだ」と自己否定しがち |
| 表れやすい様子 | 感情が平坦になり、物事に取りかかれない | 理由もなく涙が出る、自分を責める |
実際には両方が同時に現れることも多く、ともに続く場合はうつ病などの可能性もあります。やる気だけが出ない場合も、燃え尽き症候群や体の病気が関係していることがあります。
一時的な疲れや怠けとの見分け方
一時的な疲れと注意したい無気力を見分けるポイントは、「休んで回復するか」「やりたい気持ちはあるか」「どのくらい続いているか」の3つです。
表② 一時的な疲れと注意したい無気力の見分け方
| 見分けるポイント | 一時的な疲れ・気が乗らないだけ | 注意したい無気力 |
|---|---|---|
| 休んだあと | 睡眠や休日で回復する | 休んでも回復しない |
| 気持ち | 「面倒」「今はやりたくない」 | 「やりたいのにできない」 |
| 好きなこと | 趣味や楽しみには意欲がわく | 好きだったことにも関心がわかない |
| 続く期間 | 数日程度で落ち着く | 2週間以上続いている |
| 生活への影響 | 仕事や家事は何とかこなせる | 仕事や家事、身の回りのことに支障をきたす |
右側に多く当てはまるほど、心身の不調のサインである可能性が高まります。自分を責める前に、今の状態を振り返ってみてください。
無気力になる主な原因|ストレス・疲労・脳の神経伝達物質
無気力は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。過度なストレスや疲労の蓄積、生活習慣の乱れ、脳の働きの変化など、複数の要因が重なって引き起こされることが多いものです。
仕事や人間関係による精神的ストレスが続いている
仕事のプレッシャーや長時間労働、人間関係の悩みなど、精神的なストレスが長く続くと、心のエネルギーは少しずつ消耗していきます。特に真面目で完璧主義の人は、周囲の期待に応えようと頑張りすぎる「過剰適応」に陥りやすく、限界を超えたところで急に何もする気が起きなくなることがあります。
睡眠不足や不規則な生活習慣で疲労がたまっている
睡眠不足や不規則な生活リズムは、心身の回復を妨げます。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は1日の睡眠時間を少なくとも6時間以上確保するよう努めることが推奨されています。夜更かしや食事の偏り、運動不足が続くと疲労感が抜けにくくなり、意欲にも悪影響を及ぼします。
意欲に関与するドーパミン・セロトニンなど神経伝達物質の働きの低下
意欲ややる気には、脳内の神経伝達物質が関与しているとされています。ドーパミンは脳内の「報酬系」に関わって「やりたい」という動機づけや達成感を生み、セロトニンは気分や感情の安定に関わるといわれています。強いストレスや睡眠不足が続くとこれらのバランスが崩れ、意欲の低下を招くことがあると考えられています。無気力が「気合い」だけで解決しにくいのはこのためです。
進学・就職・異動など環境の変化や目標の喪失
進学や就職、異動、引っ越しなど環境が大きく変わる時期は、知らず知らずのうちに心身に負担がかかります。受験や大きな仕事をやり遂げたあとに燃え尽きたようになり、目標を見失って無気力になることもあります。うれしい変化でも心理的な負荷になりうる点を覚えておきましょう。
生理前・生理中に無気力になるのはなぜ?PMS・PMDDと女性ホルモン
女性の場合、生理(月経)のリズムや女性ホルモンの変化で、無気力や気分の落ち込みが起こることがあります。「毎月同じ時期につらい」「生理が始まると楽になる」という方は、生理周期との関係を振り返ってみましょう。
表③ 生理周期・更年期と無気力の関係
| 時期 | 考えられること | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 生理の3〜10日ほど前 | PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害) | 生理が始まると軽くなる、消える |
| 生理中 | 出血による貧血(鉄不足) | だるさ、疲れやすさ、息切れ |
| 閉経前後の約10年間 | 更年期の女性ホルモンの変化 | ほてりや発汗、イライラを伴うことも |
生理前の無気力や気分の落ち込みはPMS(月経前症候群)のサインかも
PMS(月経前症候群)は、生理の前に現れる心と体の不調です。日本産科婦人科学会によると、症状は生理の3〜10日前くらいから続き、生理が始まると自然に軽快・消失するのが特徴です。
- 心の症状:イライラ、気分が落ち込む、不安感、集中力の低下、眠気や不眠
- 体の症状:だるさ(倦怠感)、頭痛や腹痛、むくみ、乳房の張り
排卵後に分泌される黄体ホルモンの変動や、セロトニンなど神経伝達物質の働きが関係していると考えられています。症状が出た日を記録しておくと、生理周期との関係がわかり、受診時にも役立ちます。
日常生活に支障が出るほどつらいならPMDD(月経前不快気分障害)の可能性
生理前の心の症状が特に重く、日常生活が困難になるほどの場合は、PMDD(月経前不快気分障害)と診断されることがあります。強い落ち込みやイライラ、何もできないほどの無気力感が毎月繰り返されるなら、我慢せずに婦人科や心療内科に相談しましょう。
生理中の倦怠感や無気力は貧血が関係していることも
生理中のだるさや無気力には、鉄不足による貧血(鉄欠乏性貧血)が関係していることがあります。月経がある女性では、月経による出血が鉄欠乏の最も一般的な原因とされ、疲れやすさや脱力感、息切れなどが現れます。経血量が多い、生理が長引くといった場合は、婦人科や内科で血液検査を受けてみましょう。
更年期の女性ホルモンの変化と無気力
閉経をはさんだ前後5年ずつ、計10年ほどを「更年期」といいます。女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら減少するため、ほてりや発汗に加え、気分の落ち込みや意欲の低下、イライラ、不眠などが現れることがあります。40代以降で無気力が続く場合は、婦人科での相談も検討しましょう。
無気力が続くときに考えられる病気|うつ病・適応障害など
無気力が長引く場合、背景に心や身体の疾患が隠れていることがあります。当てはまるものがあっても自己判断はせず、医師の診察を受けて適切な治療につなげましょう。
うつ病|気分の落ち込みや意欲の低下がほぼ毎日続く
うつ病は、一日中気分が落ち込む、何をしても楽しめない(興味や喜びの喪失)といった心の症状とともに、不眠や食欲不振、疲れやすさなどの体の症状が現れる精神疾患です。考えや動作が鈍くなる、自分を責めるといった変化がみられることもあります。こうした状態がほぼ毎日、2週間以上続く場合はうつ病の可能性もあり、休養や薬物療法、精神療法などで治療していきます。
適応障害|はっきりしたストレスをきっかけに心身の症状が現れる
適応障害は、異動や人間関係、家庭環境の変化など、はっきりしたストレスをきっかけに、気分の落ち込みや不安、無気力などが現れる状態です。厚生労働省の「こころの耳」では、環境変化によるストレスが個人の順応力を超えたときに生じる不調と説明されています。ストレスの原因から離れると和らぎやすい一方、無理を続けると長引くこともあります。
燃え尽き症候群(バーンアウト)・無気力症候群
燃え尽き症候群(バーンアウト)は、長期間の強いストレスで心身のエネルギーが枯渇し、燃え尽きたように意欲を失う状態です。WHO(世界保健機関)の国際疾病分類ICD-11では、うまく対処できなかった慢性的な職場のストレスから生じる「職業上の現象」とされ、疲れ切った感覚、仕事から心が離れる感覚、達成感の低下が特徴です。
「無気力症候群」は正式な病名ではありませんが、無気力な状態が長く続くことを指して使われる言葉です。無気力症候群では、趣味には取り組めても、学業や仕事など本来取り組むべきことにだけ意欲がわかないケースもあります。どちらも背景にうつ病などが隠れていることがあるため、長引くときは専門家に相談しましょう。
双極性障害・自律神経失調症・睡眠障害
- 双極性障害:気分が高ぶる躁状態(軽躁状態)とうつ状態を繰り返し、気分の起伏が大きくなる病気です。うつ病とは治療法が大きく異なるため、専門家による見極めが必要です。
- 自律神経失調症:自律神経のバランスが乱れ、頭痛やめまい、動悸、倦怠感とともに意欲の低下がみられることがあります。
- 睡眠障害:不眠症や睡眠時無呼吸症候群などで睡眠の質が下がると、日中の強い眠気やだるさ、無気力につながります。
甲状腺機能低下症や貧血など体の病気が原因のことも
無気力は身体の病気で起こることもあります。代表的なのが甲状腺機能低下症で、日本内分泌学会によると、無気力や疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、便秘などが現れ、うつ状態がみられることもあります。貧血や服用中の薬の影響が関係する場合もあるため、無気力やだるさが続くときは内科での血液検査も検討しましょう。
無気力のセルフチェック|受診を考えたいサインと放置するリスク
今の無気力が「休めば戻るもの」か「相談したほうがよいもの」かを考える目安として、セルフチェックを活用しましょう。診断ではありませんが、自分の状態を客観的に知る手がかりになります。
無気力のセルフチェック(最近2週間を振り返って、当てはまるものにチェック)
□やる気が出ない状態がほぼ毎日続いている
□以前は楽しめていたことに興味や関心がわかない
□休日にしっかり休んでも疲れがとれない
□仕事や家事、身の回りのことが手につかない
□寝つけない、夜中に目が覚める、または寝すぎてしまう
□食欲が落ちた、または食べすぎてしまう
□集中力が落ち、ミスや物忘れが増えた
□自分を責めたり、自己否定的な考えが浮かんだりする
□出勤や外出の前に、動悸や頭痛、腹痛などの不調が出る
□生理前は毎月つらく、生活に影響が出ている
2週間以上続く・日常生活に支障があるなら受診の目安
チェックが複数当てはまり、2週間以上続いている場合や、仕事・家事など日常生活に支障をきたしている場合は、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。当てはまる数が少なくても、つらいときは早めに相談してかまいません。症状が始まった時期や程度をメモしておくと、医師に伝えやすくなります。
無理を続けると悪循環に陥り、症状が悪化することも
「気合いで乗り切ろう」と無理を続けると、できないことが増える、自己否定が強まる、さらにエネルギーが減る、という悪循環に陥り、症状の悪化を招くおそれがあります。心の不調は早めに対処するほど回復の負担を軽くしやすいといわれています。「まだ頑張れる」と感じるうちに相談することも大切です。
※診断書の発行可否および発行時期は、医師の診察・判断によります。
すぐに医療機関や相談窓口へ連絡してほしいサイン
次のような状態があるときは、2週間を待たずに、できるだけ早く医療機関に相談してください。命の危険が差し迫っているときは、迷わず119番に連絡しましょう。
- 「消えてしまいたい」「死にたい」と考えることがある
- 食事や水分がほとんどとれない、ほとんど眠れない日が続いている
- 自分を傷つけてしまいそうで不安がある
ひとりで抱え込むのがつらいときは、次の電話相談窓口も利用できます。
- #いのちSOS:0120-061-338(24時間365日)
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間)
- いのちの電話:0120-783-556(毎日16時〜21時、毎月10日は8時〜翌日8時)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(受付時間は都道府県により異なります)
※2026年9月時点で厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載されている情報です。受付時間は変更される場合があります。
無気力から抜け出し、やる気を取り戻すために自分でできる対処法
無気力が軽いうちや、受診までの間にできるセルフケアもあります。いきなり元のペースに戻そうとせず、エネルギーの回復を優先することがポイントです。
休養を優先して「休む」ことを自分に許す
無気力は、これ以上エネルギーを消耗しないよう心と体がブレーキをかけている、一種の防衛反応とも考えられます。まずは予定を減らし、しっかり休む時間を確保しましょう。「休むのは甘え」と考えがちな真面目な方ほど、休養を「回復のための大切な時間」と捉え直すことが大切です。
崩れた生活リズムを睡眠・食事・朝の光で整える
生活リズムが崩れると睡眠の質が下がり、無気力が長引きやすくなります。次のポイントを意識してみましょう。
- 起床時間をできるだけ一定にし、起きたらカーテンを開けて朝の光を浴びる
- 睡眠時間は6時間以上を目安に確保する
- 朝食を含め1日3食をとり、栄養の偏りを減らす
- 散歩などの軽い運動で、日中の活動量を少しずつ増やす
- カフェインに敏感な方は就寝の5〜6時間前から摂取を控え、寝る前は画面の明るさを落とす
朝の光には体内時計を整える働きがあります。また、散歩などの軽い有酸素運動は、うつ症状の軽減に役立つことが知られています。
やる気を待たずに小さな行動から始める
「やる気が出たら動こう」と待っていると、なかなか動き出せないものです。無気力なときは、行動したあとから気持ちがついてくることも少なくありません。「顔を洗う」「5分だけ散歩する」など小さな行動を目標にし、できたことを書き出して達成感を積み重ねましょう。こうした方法は、認知行動療法でも取り入れられている考え方です。
信頼できる人に気持ちを話してみる
一人で抱え込むと、考えが堂々めぐりになりがちです。家族や友人など信頼できる人に少し話すだけでも、気持ちが楽になることがあります。身近な人に話しにくい場合は、医師などの専門家や公的な相談窓口を頼るのもひとつの方法です。
無気力なときに避けたいNG行動
良かれと思った行動が、かえって無気力を長引かせることもあります。
- 「甘えだ」と自分を責め続ける
- お酒で気分を紛らわせる(アルコールは一時的に寝つきをよくしても、睡眠の質を下げます)
- 昼過ぎまで寝るなど、生活リズムを大きく崩す
- 退職や引っ越しなどの大きな決断を、一人で急いで決める
- 長時間SNSを見て、他人と自分を比べる
無気力は何科を受診する?心療内科・婦人科・内科の選び方
受診先に迷ったら、心の不調が中心なら心療内科・精神科、生理周期との関係が強いなら婦人科、体の病気が気になるなら内科が目安です。症状別の相談先を表にまとめました。
表④ 症状別の主な相談先
| こんなとき | 主な相談先 |
|---|---|
| 気分の落ち込みや無気力が2週間以上続く、眠れない | 心療内科・精神科 |
| 仕事のストレスで出勤がつらい、休職を考えている | 心療内科・精神科 |
| 生理前に毎月つらく、生理が始まると軽くなる | 婦人科(心の症状が強い場合は心療内科も) |
| 経血量が多い、立ちくらみや息切れがある | 婦人科・内科 |
| 寒がり、むくみ、体重増加などもある | 内科(甲状腺の検査) |
| 40代以降で、ほてりや発汗、イライラもある | 婦人科 |
| 死にたい気持ちがある、命の危険を感じる | 救急(119番)・相談窓口へすぐに連絡 |
心療内科・精神科での治療法|休養・環境調整・精神療法・薬物療法
心療内科は心理的なストレスが身体に表れる不調を、精神科は心の症状そのものを主に扱いますが、無気力や気分の落ち込みはどちらでも相談できることが多く、通いやすいほうを選んでかまいません。治療は、状態に合わせて次の方法を組み合わせます。
- 休養:心身を十分に休め、エネルギーの回復を図る
- 環境調整:業務量の調整や休職など、ストレスの原因となる環境を見直す
- 精神療法(心理療法):医師やカウンセラーとの対話を通じて、考え方や行動のくせを見直す(認知行動療法、カウンセリングなど)
- 薬物療法:必要に応じて抗うつ薬などを使い、症状の改善を目指す
薬には眠気や吐き気などの副作用が出ることもあります。気になる症状があれば自己判断で中止せず、医師に相談しましょう。
生理周期と連動する不調は婦人科との併用も検討
生理前に症状が強くなる、生理のたびに寝込むほどつらいといった場合は、婦人科での相談も検討しましょう。PMSやPMDDでは、症状に応じて低用量ピルなどのホルモン療法や漢方薬、SSRI(抗うつ薬の一種)などが使われます。心療内科と婦人科を併用する方法もあります。
オンライン診療でできること・注意したいこと
外出がつらいときや通院の時間をとりにくいときは、スマホなどで診察を受けられるオンライン診療も選択肢です。ただし、厚生労働省が示す次のような決まりがあります。
- 初診では、麻薬や向精神薬を処方することはできない
- 基礎疾患などの情報が把握できていない場合、特に安全管理が必要な薬や8日分以上の処方はできない
- 状態によっては、医師の判断で対面での受診をすすめられることがある
無気力で通院がつらいときはオンライン心療内科「SoiMe(ソイミー)」
「受診したほうがいいとわかっていても、外出する気力が湧かない」。そんなときは、予約から診察、お薬や診断書の受け取りまでスマホで完結できるオンライン心療内科「SoiMe(ソイミー)」を検討してみてはいかがでしょうか。
スマホで完結|自宅から医師の診療を受けられる
SoiMeでは、自宅にいながらスマホで医師の診察を受けられます。身支度や移動、待合室での待ち時間がないため、外出がつらいときでも受診しやすくなります。女性医師も在籍しています。
初診から診断書の即日発行に対応|休職・傷病手当金の申請もサポート
医師が必要と判断した場合、初診から診断書を発行でき、最短で診察当日にデータで受け取れます。「甘えだと思われそうで休めない」という方も、診断書があれば職場に状況を伝えやすくなります。休職中の生活を支える傷病手当金の申請もサポートしています。
傷病手当金は、勤務先の健康保険に加入している方が、業務外の病気やけがで連続する3日間を含み4日以上仕事を休み、給与が支払われない場合などに支給される制度です。協会けんぽの場合、支給額は1日あたり「直近12か月の標準報酬月額の平均額÷30×2/3」、支給期間は通算1年6か月です。詳しくは加入先の健康保険に確認しましょう。
LINE登録から診察・お薬の受け取りまでの流れ
- LINE登録をする
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表⑤ SoiMeの料金(税込)
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 初診 | 3,850円 |
| 再診(2回目以降) | 3,300円 |
| 診断書(必要な場合) | +4,400円〜 |
| お薬配送料(処方される場合) | +550円 |
| システム利用料 | 550円 |
※SoiMeは保険適用外の自由診療です。料金は2026年10月時点の公式サイト掲載内容のため、最新情報は公式サイトでご確認ください。初診では麻薬・向精神薬など処方できないお薬があり、処方薬には副作用が出ることもあります。
※診断書の発行可否および発行時期は、医師の診察・判断によります。
無気力に関するよくある質問
無気力について、よくある疑問にお答えします。気になる項目から読んでみてください。
Q. 休日は元気なのに仕事の日だけ無気力になるのは甘えですか?
A. 甘えと決めつける必要はありません。特定の場面でだけ強い無気力感が出る場合、その環境がストレスになっている可能性があり、適応障害などが関係していることもあります。休日に回復できているうちに、働き方の見直しや専門家への相談を検討しましょう。
Q. 寝てばかりいても疲れがとれないのは病気のサインですか?
A. 十分に寝ても疲れがとれない状態が続く場合、うつ病などの心の不調や睡眠障害、甲状腺機能低下症や貧血などの体の病気が隠れていることがあります。2週間以上続く、生活に支障があるという場合は、心療内科や内科に相談しましょう。
Q. 生理前だけ気分が落ち込む場合も心療内科に相談できますか?
A. 相談できます。PMSやPMDDは婦人科での治療が一般的ですが、心の症状が強い場合は心療内科・精神科での治療が検討されることもあります。
Q. 無気力で仕事を休みたいとき、診断書はもらえますか?
A. 診察の結果、医師が休養や就業上の配慮が必要と判断した場合に発行されます。SoiMeでは初診から、最短で診察当日に診断書をデータで受け取れます。休職の手続きは、勤務先の規定もあわせて確認しましょう。
Q. 無気力から回復するまでにどのくらいかかりますか?
A. 原因や症状の程度、休養できる環境かどうかによって大きく異なります。一時的な疲れなら数日の休養で戻ることもありますが、病気が関係する場合は数か月単位で治療を続けることも少なくありません。焦らず、医師と相談しながら回復を目指しましょう。
まとめ|無気力が続くときは一人で抱え込まず専門家に相談を
無気力は甘えや怠けとは限らず、心と体が休息を求めているサインのこともあります。最後にポイントを振り返りましょう。
- 無気力は意欲や気力が湧かない状態で、「気分が落ち込む」抑うつ気分とは本来別のもの
- ストレスや疲労、睡眠不足のほか、PMS・PMDDや貧血、更年期など生理・女性ホルモンも原因になる
- 2週間以上続く、日常生活に支障がある場合は、うつ病や適応障害、体の病気も考えて受診を検討する
- セルフケアは「休養」「生活リズム」「小さな行動」がポイント
- 心の不調は心療内科・精神科、生理周期との関係が強ければ婦人科、体の症状が目立てば内科へ
「このくらいで受診していいのかな」とためらう必要はありません。通院がつらいときはオンライン診療も活用しながら、早めに専門家へ相談してみてください。
※診断書の発行可否および発行時期は、医師の診察・判断によります。
参考文献
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf - 厚生労働省「オンライン診療について 国民・患者の皆様へ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38226.html - 厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/tel/ - 厚生労働省「うつ病の認知療法・認知行動療法(患者さんのための資料)」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf - 厚生労働省 こころの耳「こころの病気 解説」
https://kokoro.mhlw.go.jp/mental-illness/ - 厚生労働省 こころの耳「うつ病の主な症状と原因」
https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad002/ - 厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-01-004.html - 厚生労働省 e-ヘルスネット「ドパミン」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-047.html - 国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト「うつ病」
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?%40uid=9D2BdBaF8nGgVLbL - 日本産科婦人科学会「月経前症候群(PMS)」
https://www.jsog.or.jp/citizen/5716/ - 日本産科婦人科学会「更年期障害」
https://www.jsog.or.jp/citizen/5717/ - 日本内分泌学会「甲状腺機能低下症」
https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=38 - 近畿大学病院「月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)」
https://www.med.kindai.ac.jp/diseases/pms.html - 東京大学医学部附属病院 心療内科「心療内科とは」
https://plaza.umin.ac.jp/~psmut/psmdis/about-top/ - MSDマニュアル家庭版「鉄欠乏性貧血」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/13-%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%B2%A7%E8%A1%80/%E9%89%84%E6%AC%A0%E4%B9%8F%E6%80%A7%E8%B2%A7%E8%A1%80 - WHO「Burn-out an occupational phenomenon: International Classification of Diseases」
https://www.who.int/news/item/28-05-2019-burn-out-an-occupational-phenomenon-international-classification-of-diseases - 全国健康保険協会(協会けんぽ)「傷病手当金」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3040/r139/
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