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AGAは男性ホルモン「テストステロン」が原因?AGAとの関係性や制御する方法について解説

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年05月29日

更新日:2024年05月29日

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「男性ホルモンが多いとハゲる?」そんな話を聞いたことはありませんか?この疑問は、AGA(男性型脱毛症)が鍵を握っています。AGAは男性ホルモンが関与する薄毛の一種です。

ただし、男性ホルモンにはさまざまな種類があり、それぞれが髪の毛に異なる影響を与えます。全ての男性ホルモンが薄毛の直接的な原因になるわけではありません。テストステロンという男性ホルモンが、AGAの発症に影響しています。

この記事では、男性ホルモンが私たちの髪にどのように作用するのか、そして、どうして一部の人々が薄毛になりやすいのか、制御する方法についても解説していきます。薄毛と男性ホルモンの関係について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

男性ホルモン「テストステロン」が多いとハゲるって本当?

AGAには、男性ホルモンである「テストステロン」が関連しています。ただし男性ホルモンが多いからといって必ずしも薄毛になるとは限りません。テストステロンが豊富だったとしても、直接的に薄毛を引き起こすわけではないからです。テストステロンは、むしろ男性らしい特徴を形成するのに不可欠なホルモンです。

男性ホルモン「テストステロン」と薄毛の関係

男性ホルモン「テストステロン」と薄毛の関係については、誤解があります。テストステロン自体が直接的に薄毛を引き起こすわけではありません。

 

実際には、テストステロンが体内の5αリダクターゼという酵素と結びつくことで生成される別の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が、薄毛の原因です。

そもそもテストステロンとは?

テストステロンは、男性の体を支える重要なホルモンです。見た目から体の内側まで、男性の健康を維持するために必要なホルモンなのです。

テストステロンの役割

・筋肉や骨を丈夫にすることで、体の構造を強化

・体毛の成長を促進し、外見に影響を与える

・性機能を正常に保つ

・認知機能や集中力を向上させ、精神的なパフォーマンスを高める

 

テストステロンは、単に筋肉や骨に影響するだけではありません。精神的な活力や意欲にも良い影響を与えるため、全体的な健康と精神面の健康にとって不可欠なホルモンです。

 

また、髪の毛の成長にも関与しています。適切な量が分泌されることで、髪の健康を促進し、薄毛のリスクを減らせられます。

テストステロンはどこから分泌される?

テストステロンを作るための原材料はコレステロールです。これが体内のさまざまな化学反応を経てテストステロンに変わります。テストステロンがつくられている場所は、ほとんどが睾丸(精巣)です。全体の約95%を占めています。残りの5%は副腎という臓器で作られています。

 

テストステロンの生産量を調整しているのは、脳からの命令です。体のニーズに応じてテストステロンの生産を増やしたり減らしたりする指令を出します。

テストステロンの正常値

年齢によって平均値が異なります。

このホルモンの量が、11.8 pg/ml以上であれば、一般的には問題ないとされています。11.8~8.5 pg/mlの間は、少し注意が必要な「ボーダーライン」と呼ばれる範囲です。

 

そして、8.5 pg/ml以下の場合、ホルモンの量が少なすぎると考えられ医師はホルモン補充療法を検討するかもしれません。ただし、ボーダーラインの範囲でも、症状に応じて治療が必要になることがあります。

テストステロン値の測定方法

血液検査を通じて、テストステロンの量を調べられます。朝が一番多く体内に存在するため、正確な数値を得るには午前11時までに血液を採取するのが理想的です。

テストステロンが多い人の特徴

筋肉や骨格がしっかりしていたり、ヒゲや体毛が濃いのも、テストステロンの作用です。このホルモンは、私たちのエネルギーや集中力、行動力にも関係し、テストステロンの量が多い人は積極的に行動できます。失敗を恐れずに新しいことに挑戦しますが、失敗から学び、次に活かす力も持っています。

 

しかし、テストステロンが過剰になると、時に攻撃的な行動を引き起こすかもしれません。テストステロンが常に高いわけではなく、一時的な増加後にはすぐに正常なレベルに戻ることが多いです。テストステロンの分泌が落ち着くと人は元の落ち着いた状態に戻ります。テストステロンの量が安定している方は、攻撃的な行動をとる可能性が低いと言われています。

 

テストステロンは男性の体格や行動に影響を与える重要なホルモンです。ただし、その影響は人によって違うため、必ずしも一方向に働くわけではありません。

テストステロンが少ない男性の特徴

テストステロンが多い人の特徴と反対の反応がみられます。筋肉をつけるのが難しくなり、代わりに脂肪がたまりやすくなることがあります。運動や食事管理をしても、思うように体形が変わらない場合、テストステロンの量が関係しているかもしれません。しかし、適切な食事や治療でテストステロンを増やせば、筋肉をつけやすく、脂肪がつきにくい体を作ることが可能です。

 

テストステロンが少ないと、体力が落ちやすく、疲れやすい状態になることもあります。筋肉が少ないと、体を支える力が弱まり、日常生活での疲労を感じやすくなります。さらに、テストステロンは心の健康にも影響を及ぼすため、その量が少ないと、気分が沈んだり、イライラしたり、不安を感じたりすることが多くなるかもしれません。これらの精神的な症状は、男性更年期症状としても知られています。

テストステロンの5つの効果

テストステロンは、男性の体と心に多くの重要な影響を与えるホルモンです。その効果を5つに分けて分かりやすく説明します。

性欲を高める

テストステロンは、性的な興奮や欲求を高める役割を果たしています。また、精子の生成にも不可欠で、男性の生殖機能を正常に保つために重要です。テストステロンの分泌が減少すると、性欲の減退や精力の低下が起こり得ます。

記憶力や集中力を高める

テストステロンは、脳の神経細胞の枝を増やし、神経間の接続を強化することで記憶力や集中力を向上させる可能性があります。高齢者や閉経後の女性において、認知機能の改善に寄与すると考えられています。

気持ちを前向きにさせる

身体のエネルギーを生み出すミトコンドリアの機能を支えることも作用の一つです。これが、精神的な安定感や積極性に影響を与えるとされています。また、ドーパミンの産生を促すことで、快楽や多幸感、やる気を高める効果があると言われています。

男性らしい体格を作る

テストステロンは、男性特有の筋肉や骨格の発達に影響します。筋肉の成長を促進し、男性らしい体つきを形成するために必要なホルモンです。スポーツ競技でのドーピングに使用されることがあるほどの作用になります。

健康的な体をキープする

テストステロンは、血管内のコレステロールの蓄積を防ぐ一酸化窒素の生成を促進します。これにより、血管の健康が保たれ、生活習慣病のリスクが減少すると言われています。

テストステロンが減る原因

テストステロンは年齢とともにその量は自然と減少していきます。特に20代から30代にかけてはテストステロンの分泌が盛んで、この時期は人生で最もエネルギッシュな時期と言えるでしょう。年を重ねるにつれて、テストステロンの分泌量は徐々に減り、それに伴い仕事や日常生活への意欲、性欲などに変化が現れるかもしれません。

 

また、ストレスはテストステロンの減少に大きく関わっています。ストレスを感じると、体はコルチゾールというホルモンを分泌して反応します。このホルモンは短期的には身を守る役割を果たしますが、長期的なストレスは副腎を疲弊させるため注意してください。テストステロンの前駆体であるDHEAの生成を妨げることがあり、テストステロンの減少につながります。

 

不規則な食生活や睡眠不足もストレスの原因です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、定期的な運動は、ストレスを軽減しテストステロンの減少を防ぐのに役立ちます。

薄毛の原因は「ジヒドロテストステロン(DHT)」

薄毛の主な原因は「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンです。DHTは、テストステロンが特定の酵素と反応して生まれるもので、男性の発達には欠かせません。胎児期の性器の形成や思春期の声変わり、ひげの成長など、男性らしさを形作る重要な時期に影響を与えます。

 

よくある誤解として、「テストステロンが多いと薄毛になる」というものがあります。実際には「DHTが多いと薄毛になる」というのが正解です。DHTが増えると、毛母細胞の活動が抑制され、結果として髪の毛が薄くなることがあります。

 

つまり、テストステロン自体は薄毛の直接的な原因ではなく、それがDHTに変換されたときに薄毛のリスクが高まるのです。

薄毛対策にはジヒドロテストステロンを抑えることが重要

ジヒドロテストステロンの増加を抑えることが、薄毛を防ぐための鍵となります。ここでは、ジヒドロテストステロンがどのようにして増加するのか、そしてその増加をどうやって抑制するかについて、分かりやすく解説します。

ジヒドロテストステロンが増える原因

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの一種で、テストステロンというホルモンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで作られます。テストステロンの量が多い場合、ジヒドロテストステロンも多くなると考えるかもしれません。実際にはテストステロンの量とジヒドロテストステロンの量は直接的な関係はないのです。

 

ジヒドロテストステロンの量が増えるのは、5αリダクターゼの活性度によるものです。この活性度は、遺伝的要因に大きく影響されます。そのため、家族に薄毛の人がいる場合、ジヒドロテストステロンの量が増える可能性があると言えるでしょう。

ジヒドロテストステロンが多い人の特徴

ジヒドロテストステロンの量が通常よりも多い方は、男性型脱毛症(AGA)に見られる特徴を示すことがあります。前頭部の髪の生え際がM字型に後退していたり、頭のてっぺんの髪が薄くなっていたりする場合、体内のジヒドロテストステロンのレベルが高い可能性があります。また、家族の中に薄毛の方がいる場合は、ジヒドロテストステロンの量が多い傾向があるかもしれません。

ジヒドロテストステロンを減らす方法

ジヒドロテストステロンの量を減らすには、体内での生成を抑えることが効果的です。その方法は、医師の指導のもとで特定の薬を服用することが一般的です。処方してもらえる薬は、ジヒドロテストステロンの生成に関わる酵素の働きを抑制します。

 

また、健康的な食事や生活習慣の見直しも、ホルモンバランスに良い影響を与えることが知られています。特に、亜鉛やビタミンB6が豊富な食品を積極的に摂取しましょう。これらの栄養素は、体内でのジヒドロテストステロンの生成を自然に調節するのに役立ちます。

 

定期的な運動は汗を通じて体内の余分なジヒドロテストステロンを排出するのに有効です。適度な運動は、全体的な健康維持にも影響するため、ホルモンレベルのバランスを整えるのに役立ちます。

男性らしい身体作りのために!テストステロンを増やす方法

テストステロンを増やす方法を、7つに分けて紹介します。

食生活を整える

テストステロンを増やすには、亜鉛、たんぱく質、ビタミンを含む食品を積極的に摂取することが効果的です。亜鉛は精子の生成に関わる重要なミネラルであり、そのために「セックスミネラル」とも呼ばれています。

 

たんぱく質は筋肉の構築に必要です。男性ホルモンの活性化にも影響します。ビタミンは体内での栄養素の吸収をサポートし、健康を維持するのに欠かせません。これらの栄養素を含む食材を日常の食事に取り入れることで、テストステロンの増加に役立つでしょう。

筋トレ等の運動習慣を取り入れる

テストステロンを自然に増やすためには、体を動かすことも効果的です。特に、スクワットや腕立て伏せなどの筋力トレーニングは、テストステロンの生成を促すとされています。また、日常生活での活動、例えば早歩きや階段の上り下りも、体の代謝を活発にし肥満を防ぐことでテストステロンの減少を抑える助けになります。

 

有酸素運動は、直接的にテストステロンを増やすわけではありません。ただし、全体的な健康維持に関係するため、結果としてホルモンバランスを整えることにつながります。適切な運動を日常に取り入れることで、テストステロンの増加が期待できます。

良質な睡眠をとる

睡眠は、体の修復や成長ホルモンの分泌に不可欠な役割を果たします。特に夜の深い時間帯には、成長ホルモンが活発に分泌されるため、この時間に質の良い睡眠を取るようにしてください。

 

心身の健康を維持するためにも、十分な睡眠を確保し、特に夜22時から深夜2時までの間には睡眠をとるようにすると良いでしょう。この時間帯に眠ることで、男性ホルモンの分泌を促し、日中の活動に必要なエネルギーと回復をサポートします。

ストレスを発散する

ストレスは、テストステロンの分泌に影響を与えることがあります。完全にストレスをなくすことは難しいかもしれません。趣味を見つけることやリラックスするための時間を作ることで、ストレスを減らす努力をすることが大切です。

 

自分に合った方法でストレスを管理し、心身の健康を保つことが、テストステロンのバランスを整える助けとなります。日々の生活の中で、リラックスできる瞬間を見つけ、積極的に取り入れていきましょう。

サプリメントを摂取する

テストステロンのレベルを維持するためには、日々の食事で必要な栄養素を摂取することが理想的です。ただし、忙しい日常では難しいかもしれません。そんな時、サプリメントを利用することで、必要な栄養素を効率的に補えます。

 

亜鉛は、体内でのたんぱく質合成に必要なミネラルで、細胞の健康を保つためにも重要です。また、テストステロンの生成にも関わっており、髪の毛の健康にも寄与するとされています。

 

マカは、アミノ酸やミネラル、ビタミンが豊富に含まれ、髪の毛の健康維持にも役立つと言われています。ノコギリヤシは、テストステロンの生成に影響を与える酵素の働きを抑えることで、薄毛の予防に有効な成分です。

 

ただし、サプリメントは医薬品ではないため、使用する際には適切な量を守ることが大切です。また、既に薄毛治療薬を服用している場合は、体調に影響を及ぼす可能性があるためサプリメントの摂取前に医師と相談しましょう。

漢方を服用する

テストステロンのレベルを自然に高めるために、漢方薬を服用することも一つの方法です。医療機関や漢方専門薬局で購入しましょう。補中益気湯(ほちゅうえっきとう)海馬補腎丸(かいばほじんがん)が代表的な漢方薬です。

 

テストステロンの増加と健康的な体調維持に役立つことが期待されています。ただし、具体的な使用方法や適切な量については、専門家と相談してください。

ホルモン補充療法を受ける

ホルモン補充療法とは、体内のテストステロンの量を増やすための方法です。主に注射と塗り薬の2つの方法があります。

 

注射では、1~4週間ごとに筋肉に薬液を直接注入します。副作用が少ない方法です。塗り薬では特定の部位、例えば陰嚢や脇の下に直接塗ります。毎日一度塗るだけで、ゆっくりと効果が現れます。どちらの方法も、医師の指導のもとで行わないといけません。

まとめ

テストステロンは、男性の健康にとって必要不可欠なホルモンです。しかし、年齢とともにその値は自然と低下していきます。テストステロンの減少が、心や身体のさまざまな不調の原因となることもあります。

 

日常生活の中で、テストステロンを意識的に増やすようにしてみましょう。そのためには、食生活の見直しや適切な運動、質の高い睡眠など、生活習慣の改善が重要です。また、サプリメントや漢方薬を利用することも効果が期待できます。

 

もし、テストステロンの量が心配な場合や、薄毛が気になる場合には、専門の医師に相談しましょう。忙しくて受診時間が取れない場合には、オンラインクリニックが便利です。オンラインクリニックでは、プライバシーを守りつつ、自宅にいながら専門医のアドバイスを受けられます。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGA治療に関するオンライン診療を提供しており、治療の効果や可能性のある副作用について詳しい説明を受けられます。

 

受付時間:平日10:00~19:00

監修医コメント

医師
山下 真理子

ジヒドロテストステロンは、生活習慣を変えることによって、減らすことができます。偏った食生活を自覚している人は、できるだけ規則正しく栄養バランスの整った食事を心がけてください。それが忙しいなどで難しい場合には、サプリメントなどをたよるもよいでしょう。ストレス発散をさせたり、適度な運動習慣をみにつけたりなどすることで、ジヒドロテストステロンを減少させる手助けになります

この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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