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花粉症は何科を受診したらいいの?通院する基準や治療方法について解説

監修医師 勝木 将人
更新日:2024年07月25日

更新日:2024年07月25日

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花粉症は、春の訪れと共に多くの人々が苦しむ季節限定のアレルギー反応です。くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの不快な症状に悩まされることが多く、日常生活に影響を及ぼします。

この記事では、花粉症の症状が現れた際にどの医療機関を受診すべきか、また効果的な治療法について解説します。

花粉症とは

花粉症は、特定の植物の花粉が空気中に広がる季節に発生するアレルギー反応です。スギやヒノキの花粉が主な原因で、これによってくしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が引き起こされます。これらは「季節性アレルギー性鼻炎」と医学的には呼ばれており、日本では約4人に1人が花粉症の影響を受けていると言われています。

花粉症の原因

日本では、特に以下の植物が原因で花粉症が起こります。

 

 

スギ
日本での花粉症の約70%がスギ花粉によるものとされています。戦後の再建期にスギが大規模に植えられたことが、現在の花粉飛散の多さにつながっています。スギの花粉は2月から4月にかけて飛び、春先のアレルギー症状の主な原因です。
ヒノキ
ヒノキもスギと同じく、戦後に大量に植林されました。ヒノキ花粉はスギ花粉と形が似ており、スギ花粉症の人の約70%がヒノキ花粉にも反応します。ヒノキ花粉はスギ花粉とほぼ同じ時期、2月から4月に飛散しますが、通常はスギよりも少し遅れて飛び始めることが違いです。
ハンノキ
ハンノキはカバノキ科に属し、公園や山林、湿地帯など様々な場所で見られます。ハンノキの花粉は1月から6月にかけて飛散し、スギよりも早く飛び始めるため春先に症状が出る人にとっては注意が必要です。
シラカンバ
シラカンバはハンノキと同じカバノキ科です。寒冷地に生育するため、北海道や本州の高原地帯に多く見られます。シラカンバの花粉は4月から6月に飛散し、ハンノキ花粉症の人はシラカンバにも反応する可能性があります。
カモガヤ・オオアワガエリ
カモガヤとオオアワガエリはイネ科の植物で、日本全国の道端や公園、河川敷などに広く分布しています。5月から8月にかけて花粉を飛散させ、夏の花粉症の主な原因です。
ブタクサ
ブタクサはキク科の植物で、日本全国の道端や公園、河川敷などに広く分布しています。8月から10月に花粉を飛散させ、スギ、ヒノキに次いで花粉症の原因として多いとされており、秋の花粉症の代表的な植物です。
ヨモギ
ヨモギはブタクサと同じキク科に属し、日本古来から存在する植物です。食用や薬草として利用される一方で、8月から10月にかけて花粉を飛散させ、ブタクサよりも多くの花粉を飛ばすことが特徴です。

これらの植物の花粉は、特定の季節に大量に飛散し花粉症の症状を引き起こす原因となります。花粉症に悩む方々は、時期に注意してください。それぞれの植物に対するアレルギー反応は個人差があり、一部の植物にのみ反応する場合もあります。花粉症の予防や対策をするためには、植物の花粉飛散時期をチェックしましょう。

花粉症症状

花粉症は、目や鼻に影響を及ぼすことが多く、以下のような症状が見られます。これらの症状は、花粉が体の異物として認識されるために起こり排除しようとする免疫反応によるものです。花粉症の症状は人によって異なり、軽い不快感から日常生活に支障をきたすほど重いものまでさまざまです。

 

【鼻に関する3大症状】

・くしゃみ
花粉が鼻の粘膜に触れると、体はこれを取り除こうとして反射的にくしゃみを引き起こします。

・鼻水
鼻の内部が刺激され、透明な液体が分泌されます。

・鼻づまり
鼻の通り道が炎症を起こし、呼吸が困難になることがあります。

 

【目に関する3大症状】

・目のかゆみ
花粉が目に入ると、かゆみを感じることがあります。

・充血
目が赤くなり、炎症を起こすことがあります。

・涙
目を保護しようとする反応として、涙が増えます。

 

【その他の症状】

皮膚のかゆみやのどの痛み、咳や頭痛、頭が重い感じ、微熱、イライラ、食欲不振、下痢など、体の他の部分にも影響を及ぼすことがあります。

花粉症と風邪の症状の違い

体がだるい、鼻水やくしゃみが止まらないとき、それが風邪なのか花粉症なのかを見分けるのは難しいかもしれません。特に、花粉が飛び交う季節は、風邪を引きやすい時期と重なるため注意が必要です。

 

風邪と花粉症の違い

 

風邪の特徴
花粉症の特徴
発熱、頭痛、喉の痛みがある
眼のかゆみがを伴うことが多い
鼻水は粘り気があるか、黄色っぽい場合が多い
鼻水は透明でさらさらしている
下痢や嘔吐、関節痛を伴うこともある
外出すると症状が悪化し、特に晴れた日にはくしゃみや鼻水がひどくなることがある雨の日には症状が楽になることが一般的
症状は通常、1週間以内に改善
症状が2週間以上続くことがある

花粉症は何科を受診したらいいの?

花粉症の症状に対して、どの診療科を受診するかは、症状の種類や重さによって異なります。

 

1.内科
内科では、手術を伴わない一般的な病気を診察します。花粉症を含むアレルギー症状の治療も行っており、花粉症の検査も可能です。花粉症の疑いがある場合や初めて診療を受ける際には、内科を受診しましょう。

 

2.耳鼻科
耳鼻科は、耳、鼻、喉の疾患を専門とする診療科です。花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻詰まりなどの症状がある場合、耳鼻科での診察が適しています。鼻の中を詳しく調べられます。

 

3.眼科
目のかゆみや充血など、花粉症による目の症状が気になる場合は、眼科での診療を受けましょう。眼科では、目のアレルギー症状を和らげる薬を処方してもらえます。

 

4.小児科
15歳以下の子どもが花粉症の場合は、小児科を受診してください。子供の体に合った薬の選び方や量を考慮してくれます。

 

5.アレルギー科
アレルギー科は、花粉症を含むアレルギー症状の専門的な治療を行う診療科です。症状が重い場合や長引く場合には、アレルギー科を受診しましょう。

花粉症は耳鼻科だけでなく内科でも診てもらえる

花粉症は、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど、主に鼻や目に影響を及ぼしますが、時には喘息のような呼吸器の症状を引き起こすこともあります。花粉症はアレルギー反応が根本にあるため、身体のさまざまな部分に影響を与える可能性があり、内科でも治療が受けられます。

花粉症の検査方法

花粉症かどうか、そして何が原因であるかを判断するためには、以下の検査が一般的に行われます。

 

【血中IgE検査】
血液を調べて、体内のIgE抗体の量を測定します。これには、体がどれだけアレルギー反応を示しているかを示す総IgEと、特定の花粉に対する反応を示す特異的IgEの両方が含まれます。

 

【皮膚反応検査】

皮膚に小さな切り傷を入れ、花粉のエキスを塗布して反応を見ます。このテストは、体が花粉にどのように反応するかを直接観察できます。

 

【鼻粘膜誘発テスト】

鼻の粘膜に花粉エキスを含んだ紙を貼り付け、反応を見ることで、鼻におけるアレルギー反応を評価します。

 

この他の検査として、目に花粉のエキスを点眼して反応を見るテストや、目や鼻の粘膜からサンプルを採取して顕微鏡で観察する検査もあります。

MAST36

MAST36アレルギー検査は、花粉症や食物アレルギーなど、さまざまなアレルギー疾患に対する反応を調べるための血液検査です。この検査では、一般的なアレルゲン36種類に対する体の反応を、一度の採血で確認できます。

 

季節性アレルゲンでは、特定の季節に多く飛散するスギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、オオアワガエリ、カモガヤ、ヨモギ、ブタクサの花粉8項目を調べられます。

イムノキャップラピッド

ムノキャップラピット検査は、私たちの周りにあるさまざまな物質に対するアレルギー反応を調べるためのものです。この検査では、指の先からわずかな血液を採取し、その血液中に特定のアレルゲンに反応するIgE抗体が存在するかを確認します。結果はその日のうちに分かるため、早く適切な治療や予防策を行えることがメリットです。

花粉症の治療方法

花粉症の治療には、症状を和らげる方法と、アレルギー反応を根本から改善する方法があります。症状を和らげる治療では、目薬や鼻スプレーを使用して、くしゃみや目のかゆみなどを一時的に抑えます。一方、根本的な治療としては、免疫療法があり、これは体が徐々に花粉に慣れるようにする治療法です。

薬物療法

薬物療法として舌下免疫療法という新しいタイプの治療法があります。アレルゲンを直接舌の下に置くことで、体が徐々にその物質に慣れアレルギー反応を起こしにくくします。この治療は毎日自宅で行い、3年から5年の間続けることでアレルギーの根本的な改善を目指す方法です。

アレルゲン免疫療法

抗体療法は、アレルギーの原因となる物質に働きかける新しいタイプの治療法です。細胞から取り出した特別なたんぱく質を使って、アレルギー反応を引き起こす物質をブロックします。普通の薬とは違って、注射で身体に入れないといけません。

 

この治療法では、アレルギー反応そのものを起こさせないようにするために、アレルギー反応を引き起こすIgEというタンパク質をブロックします。つまり、アレルギーが発生する前に、その可能性をシャットダウンするわけです。

手術療法

アレルギー性鼻炎に対する手術は、主に3つの方法があります。症状や重症度に合わせて、医師と相談の上で決めていきます。

 

・鼻粘膜変性手術
レーザーを使って鼻の粘膜を処理し、花粉などのアレルゲンに反応しないようにする手術です。これにより、鼻詰まりも改善される効果があります。ただし、効果は永続的ではなく、1〜2年で元の状態に戻ることがあります。

 

・鼻腔形態改善手術
鼻の構造を変えることで、鼻詰まりを解消する手術です。重度の鼻炎で、他の治療法では改善が見られない場合に適しています。

 

・鼻漏改善手術
レーザー治療では効果がなかった重度の鼻水に対する新しい手術方法です。鼻の内部の神経の一部を切断することで、鼻水の分泌を抑制します。

 

これらの手術は、「アレルギー性鼻炎を治す」というよりは、アレルギー反応を起こしにくくする、または起こっても症状が軽減されるようにするためのものです。

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まとめ

花粉症は、鼻水や目のかゆみなどの症状で私たちの生活の質を下げることがあります。しかし、どの科に受診すべきか、どのような治療が効果的かを知ることで、症状を緩和できます。早めの対策と継続的なケアが、花粉症による不快感を軽減するためには必要です。

 

時間がなくて病院に行けない場合でも、オンライン診療を利用することで、医師の診察を受けたり、薬を処方してもらったりすることが可能です。これにより、忙しい日々の中でも花粉症の症状をコントロールすることが容易になります。

コメント 花粉症や風邪なのか迷う場合は、発熱や、その他の症状(関節痛や頭痛など)があるかをみていただけたらと思います。花粉症の場合、粘膜症状(鼻炎、咳)だけですが、風邪は全身のウイルス感染のため、関節痛や頭痛など他の症状も出てきます。どちらにしろ、適切な治療が生活を快適にしますので、特に受診するのが大変な方(子育て盛りのお母さんや、仕事の忙しいお父さん、学校を休みたくないお子さんなど)は、オンライン診療をご利用いただくと便利と思います。

監修医コメント

医師
勝木 将人

花粉症や風邪なのか迷う場合は、発熱や、その他の症状(関節痛や頭痛など)があるかをみていただけたらと思います。花粉症の場合、粘膜症状(鼻炎、咳)だけですが、風邪は全身のウイルス感染のため、関節痛や頭痛など他の症状も出てきます。どちらにしろ、適切な治療が生活を快適にしますので、特に受診するのが大変な方(子育て盛りのお母さんや、仕事の忙しいお父さん、学校を休みたくないお子さんなど)は、オンライン診療をご利用いただくと便利と思います。

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監修医師 勝木 将人
所属:燕三条すごろ脳脊髄クリニック/長岡技術科学大学 准教授
専門領域分類:脳神経外科, 神経内科, 麻酔科(ペインクリニック), 医療データ
経歴:2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.
所属:燕三条すごろ脳脊髄クリニック/長岡技術科学大学 准教授 専門領域分類:脳神経外科, 神経内科, 麻酔科(ペインクリニック), 医療データ 経歴:2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.
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