帯状疱疹の赤みと痛みに塗り薬は効く?正しい使い方と注意点
帯状疱疹に塗り薬は必要?
帯状疱疹にかかると、強い痛みや赤み、水ぶくれなどの皮膚症状が現れます。「塗り薬で症状を和らげたい」と思う方も多いかもしれません。しかし、帯状疱疹の治療では、ウイルスを抑えるために飲み薬の抗ウイルス薬が基本です。塗り薬だけで治すことは難しく、使う場面は限られています。正しい役割を知ったうえで、医師の指示のもとに使用しましょう。
帯状疱疹の治療方法
帯状疱疹の治療は、原因となるウイルスを抑える治療と、つらい痛みを和らげる治療の両方が大切です。
抗ウイルス薬でウイルスを抑える
帯状疱疹では、原因となるウイルスが活発に増えている段階で治療を始めることが大切です。抗ウイルス薬を飲むことで、ウイルスの増殖を妨げ、症状の悪化を防ぎます。
症状が軽い場合や中程度であれば、抗ウイルス薬の飲み薬を使うのが一般的です。一方、症状が重い場合や免疫力が低下している人は、入院して点滴による治療が必要になることもあります。
痛み止めで痛みを和らげる
帯状疱疹の痛みは、発疹が出る前から感じることもあり、夜も眠れないほどつらい場合があります。このような痛みには鎮痛薬が使われます。ただし、痛み止めだけではウイルスを抑えることはできないため、抗ウイルス薬との併用が重要です。
痛みが強く、飲み薬で十分な効果が得られない場合は、ペインクリニックで神経ブロックという治療が行われることもあります。これは、神経の近くに局所麻酔薬を注射して、痛みの伝わりを一時的に遮断する方法です。
塗り薬を使うのはどんなとき
帯状疱疹の治療では、補助的に塗り薬が処方されることもあります。抗ウイルス薬の塗り薬は、軽症の場合やウイルスの活動が落ち着いた後に使われることがありますが、飲み薬ほどの効果は期待できません。
水ぶくれが破れて傷が深くなってしまった場合は、感染を防いで傷の治りを助ける塗り薬(例えばゲーベンクリームなど)が処方されます。このタイプの薬は、殺菌作用や傷の修復を助ける働きがあります。ただし、自己判断で使うと逆に皮膚を傷めることがあるため、必ず医師の指示に従って使用してください。
帯状疱疹の塗り薬、どんな種類がある?
帯状疱疹の治療で使われる塗り薬にはいくつか種類がありますが、それぞれ目的や使用するタイミングが異なります。どの薬を使うかは症状や皮膚の状態によって決まります。
抗ウイルス薬の塗り薬
飲み薬の補助として使われることがあります。研究では、塗り薬だけではウイルスを抑える効果は十分ではないとされています。治療では、抗ウイルス薬は飲み薬か点滴で全身に行き渡らせることが基本です。そのため、塗り薬の抗ウイルス薬はあくまでも例外的な使い方に限られています。
赤みや痛みを抑える塗り薬
帯状疱疹の発疹で皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛む場合に、非ステロイド性抗炎症薬の塗り薬(例えばアズノール軟膏、コンベック軟膏など)が処方されることがあります。ただし、帯状疱疹の皮疹に対しては、非ステロイド性抗炎症薬の外用薬は効果が乏しく、かえって接触皮膚炎を起こすことがあるため、ガイドラインでは基本的には使用しないことが推奨されています。痛みを抑えたい場合は、内服の痛み止めや神経ブロック注射が主な治療法です。
また、局所麻酔薬であるリドカインの外用薬は、痛みを軽減する目的で使用されることがあります。
リドカイン
歯の治療や小さな手術をするときに局所麻酔として使われたり、検査のときに痛みを感じにくくするためにゼリーやスプレーの形で使われたりします。注射や貼り薬、軟膏、スプレーなど、使われる形はいろいろありますが、どれも「その場所の痛みを一時的に止める」という働きは同じです。
仕組みとしては、リドカインが神経に働きかけて、痛みを脳に伝える経路を一時的にストップさせることで、痛みを感じにくくします。痛みの神経だけでなく、動きに関わる神経にも影響を与えるため、麻酔が効いている間はその部分を動かしにくくなることもあります。外用薬としては比較的すぐに効き始めるのが特徴です。
病院だけでなく、市販薬にもリドカインが含まれている製品があります。使い方や量を間違えると副作用が出ることもあるため、必ず用法を守って、わからないことがあれば医師や薬剤師に相談しましょう。
傷を早く治すための塗り薬
帯状疱疹では、水ぶくれが破れて皮膚が傷ついてしまうことがあります。傷が深い場合や、感染のリスクがある場合には、傷をきれいに治すための塗り薬が使われます。
ゲーベンクリーム
けがや傷口の治療に使われる塗り薬で、主な成分は「銀」です。この銀には強い殺菌作用があり、傷口に細菌が増えるのを防ぐ働きがあります。銀は細菌の壁を壊すだけではなく、細菌の体の中に入り込んで、増殖を止めることも知られています。増殖が早い細菌に効果が出やすく、人の細胞にはあまり影響がないため、必要な部分だけ選んで働いてくれるのが大きな特徴です。
傷口から出る汁が多いときは、その液を少し吸収し、塗ったクリームが流れ落ちないようにしてくれます。逆に、傷口から液がほとんど出ないときは、クリームの水分で傷を乾燥させず、きれいな湿った状態を保ってくれます。銀の殺菌力と、クリーム自体の使いやすさを組み合わせた傷治療のためのお薬です。
感染を防ぐための塗り薬
疹部分は、掻きむしりなどで傷がついたり、水泡が破れた場合に細菌に感染しやすくなります。こうした二次感染を防ぐために、抗菌薬(抗生物質)の塗り薬が処方されることがあります。例えば、細菌感染が疑われる場合や、傷の周りが赤く腫れて膿んでいるようなときに使われます。
痛みがつらいとき、塗り薬以外にできること
帯状疱疹は、発疹の痛みだけでなく、神経の痛みが強く出ることがあります。塗り薬だけではつらい痛みを十分に抑えきれない場合は、他の方法も組み合わせてしっかり対処しましょう。
痛み止めの内服薬を上手に使おう
帯状疱疹の痛みには、飲み薬の痛み止めが大切な役割を果たします。軽い痛みなら、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使われます。ただし、NSAIDsは胃や腎臓に負担をかけることがあるため、高齢の方などではアセトアミノフェンを選ぶことが一般的です。
痛みが強い場合には、コデインやトラマドールなどの弱い麻薬性の鎮痛薬を使いますが、どうしても痛みがひどい場合、モルヒネやフェンタニルなどの強い麻薬性の鎮痛薬を専門の医師の管理のもとで使うことがあります。また、痛みが長引いて神経が敏感になっている場合には、神経の興奮を抑える薬(三環系抗うつ薬やプレガバリン、ガバペンチンなど)が効果的です。これらの薬は、帯状疱疹後神経痛(PHN)にもよく使われます。
我慢できないときはブロック注射も
薬を飲んでも痛みが強くてつらいときは、ブロック注射という治療法もあります。これは、痛みの原因になっている神経の近くに麻酔薬を注射して、一時的に痛みの伝わりを止める方法です。
代表的なものとして、硬膜外ブロックや星状神経節ブロック、肋間神経ブロックなどがあります。これらは、痛みを和らげるだけではありません。後々まで続く神経痛を防ぐ効果も期待できます。ただし、どのブロック注射が合っているかは、痛みの場所や体の状態によって違うため、医師と相談しながら決めることが大切です。
塗り薬を安全に使うために知っておきたいこと
塗り薬は、正しく使わないと十分な効果が得られなかったり、逆に肌トラブルを引き起こしてしまうことがあります。安心して治療を続けるために、使い方のポイントを知っておきましょう。
塗り薬を使用する際の注意点
塗る前後には必ず手を洗い、清潔に扱うことが大切です。チューブの口を直接皮膚に当てず、指や綿棒に取ってから塗りましょう。直接触れると、薬の中に雑菌が入ってしまうことがあります。
使い終わったら、必ずしっかり蓋を閉め、湿気の少ない場所で保管してください。水が入ると細菌が繁殖しやすくなります。久しぶりに使う場合は、チューブの先の薬を少し捨ててから新しい部分を使うのがポイントです。変色やにおいの変化があれば、無理に使わず医師や薬剤師に相談してください。
塗り方は、擦り込まずに優しく伸ばして塗るだけで十分です。力を入れすぎないようにしましょう。
副作用が出たら
塗り薬を使っていて、かゆみが強くなったり、赤みや湿疹がひどくなるなど、普段と違う症状が出たときは、すぐに使用を中止してください。自己判断で続けてしまうと、症状が悪化することがあります。異変を感じたときは、早めに医師や薬剤師に相談し、必要に応じて別の治療方法を検討してもらいましょう。
帯状疱疹は自己判断せずに早めの受診を
帯状疱疹は、できるだけ早く治療を始めることがとても大切です。発疹が出たばかりの時期に適切な薬を使うことで、症状を軽くしたり、つらい神経痛が残るのを防ぎやすくなります。痛みが強くないからといって放置したり、市販の塗り薬だけで何とかしようとすると、ウイルスが体の中で増えてしまい、症状が悪化するかもしれません。
「もしかして帯状疱疹かも」と思ったら、できるだけ早く皮膚科を受診してください。適切なタイミングで抗ウイルス薬を始めることで、つらい症状を最小限に抑えられます。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
帯状疱疹は早めの治療がとても大切ですが、仕事や育児で病院に行く時間が取れない方も少なくありません。そんなときには、自宅にいながら医師の診察を受けられるオンライン診療を活用するのも一つの方法です。
オンライン診療とは
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受けられるサービスです。専用のアプリやビデオチャットを通じて、医師と直接話をして症状を相談でき、必要に応じて薬の処方箋を発行してもらえます。予約から問診、診察、支払いまでがすべてオンラインで完結するため、忙しくて病院に行く時間が取れない方に便利です。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク)は、オンライン診療をより簡単に利用できる専用のサービスです。アプリを使って、診察の予約から薬の受け取りまでをスムーズに進められます。
専門スタッフのサポートがあるため、初めての人でも安心して利用できます。お気に入りのクリニックや薬局を登録したり、普段使っているお薬手帳をデジタル化して管理することも可能です。さらに、全国どこでも当日または翌日には薬を受け取れるのも魅力といえます。忙しい方や、すぐに薬が必要な方にはとても心強いサービスです。
オンラインで受診できる医療機関を探す⇒
まとめ
帯状疱疹に対する塗り薬はあくまで補助的な役割です。症状を和らげたり傷の回復を促したりする効果が期待できます。ただし、誤った方法で使用すると逆効果になる恐れがあるため自己判断で使わず、必ず医師の指示に従いましょう。痛みがつらいときは我慢せず、早めに医師へ相談することが大切です。早期の受診と適切な治療で、つらい症状を長引かせないよう心がけましょう。
帯状疱疹による赤みや痛みがつらいとき、「塗り薬で少しでも症状を和らげたい」と考えたことはありませんか? 帯状疱疹の治療は主に飲み薬が中心です。ただし、症状に応じて塗り薬が使われる場合もあります。この記事では、塗り薬の役割や正しい使い方、使用時の注意点についてわかりやすくご紹介します。
帯状疱疹に塗り薬は必要?
帯状疱疹にかかると、強い痛みや赤み、水ぶくれなどの皮膚症状が現れます。「塗り薬で症状を和らげたい」と思う方も多いかもしれません。しかし、帯状疱疹の治療では、ウイルスを抑えるために飲み薬の抗ウイルス薬が基本です。塗り薬だけで治すことは難しく、使う場面は限られています。正しい役割を知ったうえで、医師の指示のもとに使用しましょう。
帯状疱疹の治療方法
帯状疱疹の治療は、原因となるウイルスを抑える治療と、つらい痛みを和らげる治療の両方が大切です。
抗ウイルス薬でウイルスを抑える
帯状疱疹では、原因となるウイルスが活発に増えている段階で治療を始めることが大切です。抗ウイルス薬を飲むことで、ウイルスの増殖を妨げ、症状の悪化を防ぎます。
症状が軽い場合や中程度であれば、抗ウイルス薬の飲み薬を使うのが一般的です。一方、症状が重い場合や免疫力が低下している人は、入院して点滴による治療が必要になることもあります。
痛み止めで痛みを和らげる
帯状疱疹の痛みは、発疹が出る前から感じることもあり、夜も眠れないほどつらい場合があります。このような痛みには鎮痛薬が使われます。ただし、痛み止めだけではウイルスを抑えることはできないため、抗ウイルス薬との併用が重要です。
痛みが強く、飲み薬で十分な効果が得られない場合は、ペインクリニックで神経ブロックという治療が行われることもあります。これは、神経の近くに局所麻酔薬を注射して、痛みの伝わりを一時的に遮断する方法です。
塗り薬を使うのはどんなとき
帯状疱疹の治療では、補助的に塗り薬が処方されることもあります。抗ウイルス薬の塗り薬は、軽症の場合やウイルスの活動が落ち着いた後に使われることがありますが、飲み薬ほどの効果は期待できません。
水ぶくれが破れて傷が深くなってしまった場合は、感染を防いで傷の治りを助ける塗り薬(例えばゲーベンクリームなど)が処方されます。このタイプの薬は、殺菌作用や傷の修復を助ける働きがあります。ただし、自己判断で使うと逆に皮膚を傷めることがあるため、必ず医師の指示に従って使用してください。
帯状疱疹の塗り薬、どんな種類がある?
帯状疱疹の治療で使われる塗り薬にはいくつか種類がありますが、それぞれ目的や使用するタイミングが異なります。どの薬を使うかは症状や皮膚の状態によって決まります。
抗ウイルス薬の塗り薬
飲み薬の補助として使われることがあります。研究では、塗り薬だけではウイルスを抑える効果は十分ではないとされています。治療では、抗ウイルス薬は飲み薬か点滴で全身に行き渡らせることが基本です。そのため、塗り薬の抗ウイルス薬はあくまでも例外的な使い方に限られています。
赤みや痛みを抑える塗り薬
帯状疱疹の発疹で皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛む場合に、非ステロイド性抗炎症薬の塗り薬(例えばアズノール軟膏、コンベック軟膏など)が処方されることがあります。ただし、帯状疱疹の皮疹に対しては、非ステロイド性抗炎症薬の外用薬は効果が乏しく、かえって接触皮膚炎を起こすことがあるため、ガイドラインでは基本的には使用しないことが推奨されています。痛みを抑えたい場合は、内服の痛み止めや神経ブロック注射が主な治療法です。
また、局所麻酔薬であるリドカインの外用薬は、痛みを軽減する目的で使用されることがあります。
リドカイン
歯の治療や小さな手術をするときに局所麻酔として使われたり、検査のときに痛みを感じにくくするためにゼリーやスプレーの形で使われたりします。注射や貼り薬、軟膏、スプレーなど、使われる形はいろいろありますが、どれも「その場所の痛みを一時的に止める」という働きは同じです。
仕組みとしては、リドカインが神経に働きかけて、痛みを脳に伝える経路を一時的にストップさせることで、痛みを感じにくくします。痛みの神経だけでなく、動きに関わる神経にも影響を与えるため、麻酔が効いている間はその部分を動かしにくくなることもあります。外用薬としては比較的すぐに効き始めるのが特徴です。
病院だけでなく、市販薬にもリドカインが含まれている製品があります。使い方や量を間違えると副作用が出ることもあるため、必ず用法を守って、わからないことがあれば医師や薬剤師に相談しましょう。
傷を早く治すための塗り薬
帯状疱疹では、水ぶくれが破れて皮膚が傷ついてしまうことがあります。傷が深い場合や、感染のリスクがある場合には、傷をきれいに治すための塗り薬が使われます。
ゲーベンクリーム
けがや傷口の治療に使われる塗り薬で、主な成分は「銀」です。この銀には強い殺菌作用があり、傷口に細菌が増えるのを防ぐ働きがあります。銀は細菌の壁を壊すだけではなく、細菌の体の中に入り込んで、増殖を止めることも知られています。増殖が早い細菌に効果が出やすく、人の細胞にはあまり影響がないため、必要な部分だけ選んで働いてくれるのが大きな特徴です。
傷口から出る汁が多いときは、その液を少し吸収し、塗ったクリームが流れ落ちないようにしてくれます。逆に、傷口から液がほとんど出ないときは、クリームの水分で傷を乾燥させず、きれいな湿った状態を保ってくれます。銀の殺菌力と、クリーム自体の使いやすさを組み合わせた傷治療のためのお薬です。
感染を防ぐための塗り薬
疹部分は、掻きむしりなどで傷がついたり、水泡が破れた場合に細菌に感染しやすくなります。こうした二次感染を防ぐために、抗菌薬(抗生物質)の塗り薬が処方されることがあります。例えば、細菌感染が疑われる場合や、傷の周りが赤く腫れて膿んでいるようなときに使われます。
痛みがつらいとき、塗り薬以外にできること
帯状疱疹は、発疹の痛みだけでなく、神経の痛みが強く出ることがあります。塗り薬だけではつらい痛みを十分に抑えきれない場合は、他の方法も組み合わせてしっかり対処しましょう。
痛み止めの内服薬を上手に使おう
帯状疱疹の痛みには、飲み薬の痛み止めが大切な役割を果たします。軽い痛みなら、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使われます。ただし、NSAIDsは胃や腎臓に負担をかけることがあるため、高齢の方などではアセトアミノフェンを選ぶことが一般的です。
痛みが強い場合には、コデインやトラマドールなどの弱い麻薬性の鎮痛薬を使いますが、どうしても痛みがひどい場合、モルヒネやフェンタニルなどの強い麻薬性の鎮痛薬を専門の医師の管理のもとで使うことがあります。また、痛みが長引いて神経が敏感になっている場合には、神経の興奮を抑える薬(三環系抗うつ薬やプレガバリン、ガバペンチンなど)が効果的です。これらの薬は、帯状疱疹後神経痛(PHN)にもよく使われます。
我慢できないときはブロック注射も
薬を飲んでも痛みが強くてつらいときは、ブロック注射という治療法もあります。これは、痛みの原因になっている神経の近くに麻酔薬を注射して、一時的に痛みの伝わりを止める方法です。
代表的なものとして、硬膜外ブロックや星状神経節ブロック、肋間神経ブロックなどがあります。これらは、痛みを和らげるだけではありません。後々まで続く神経痛を防ぐ効果も期待できます。ただし、どのブロック注射が合っているかは、痛みの場所や体の状態によって違うため、医師と相談しながら決めることが大切です。
塗り薬を安全に使うために知っておきたいこと
塗り薬は、正しく使わないと十分な効果が得られなかったり、逆に肌トラブルを引き起こしてしまうことがあります。安心して治療を続けるために、使い方のポイントを知っておきましょう。
塗り薬を使用する際の注意点
塗る前後には必ず手を洗い、清潔に扱うことが大切です。チューブの口を直接皮膚に当てず、指や綿棒に取ってから塗りましょう。直接触れると、薬の中に雑菌が入ってしまうことがあります。
使い終わったら、必ずしっかり蓋を閉め、湿気の少ない場所で保管してください。水が入ると細菌が繁殖しやすくなります。久しぶりに使う場合は、チューブの先の薬を少し捨ててから新しい部分を使うのがポイントです。変色やにおいの変化があれば、無理に使わず医師や薬剤師に相談してください。
塗り方は、擦り込まずに優しく伸ばして塗るだけで十分です。力を入れすぎないようにしましょう。
副作用が出たら
塗り薬を使っていて、かゆみが強くなったり、赤みや湿疹がひどくなるなど、普段と違う症状が出たときは、すぐに使用を中止してください。自己判断で続けてしまうと、症状が悪化することがあります。異変を感じたときは、早めに医師や薬剤師に相談し、必要に応じて別の治療方法を検討してもらいましょう。
帯状疱疹は自己判断せずに早めの受診を
帯状疱疹は、できるだけ早く治療を始めることがとても大切です。発疹が出たばかりの時期に適切な薬を使うことで、症状を軽くしたり、つらい神経痛が残るのを防ぎやすくなります。痛みが強くないからといって放置したり、市販の塗り薬だけで何とかしようとすると、ウイルスが体の中で増えてしまい、症状が悪化するかもしれません。
「もしかして帯状疱疹かも」と思ったら、できるだけ早く皮膚科を受診してください。適切なタイミングで抗ウイルス薬を始めることで、つらい症状を最小限に抑えられます。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
帯状疱疹は早めの治療がとても大切ですが、仕事や育児で病院に行く時間が取れない方も少なくありません。そんなときには、自宅にいながら医師の診察を受けられるオンライン診療を活用するのも一つの方法です。
オンライン診療とは
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受けられるサービスです。専用のアプリやビデオチャットを通じて、医師と直接話をして症状を相談でき、必要に応じて薬の処方箋を発行してもらえます。予約から問診、診察、支払いまでがすべてオンラインで完結するため、忙しくて病院に行く時間が取れない方に便利です。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク)は、オンライン診療をより簡単に利用できる専用のサービスです。アプリを使って、診察の予約から薬の受け取りまでをスムーズに進められます。
専門スタッフのサポートがあるため、初めての人でも安心して利用できます。お気に入りのクリニックや薬局を登録したり、普段使っているお薬手帳をデジタル化して管理することも可能です。さらに、全国どこでも当日または翌日には薬を受け取れるのも魅力といえます。忙しい方や、すぐに薬が必要な方にはとても心強いサービスです。
まとめ
帯状疱疹に対する塗り薬はあくまで補助的な役割です。症状を和らげたり傷の回復を促したりする効果が期待できます。ただし、誤った方法で使用すると逆効果になる恐れがあるため自己判断で使わず、必ず医師の指示に従いましょう。痛みがつらいときは我慢せず、早めに医師へ相談することが大切です。早期の受診と適切な治療で、つらい症状を長引かせないよう心がけましょう。
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.
当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
2.
当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
3.
当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
4.
前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。



















































