帯状疱疹で食べ物に制限はある？ダメなものと回復を助ける食品を紹介

帯状疱疹のときに気をつけたい食べ物とは

帯状疱疹のときに控えたほうがよい食べ物について解説します。

ダメな食べ物は基本的にない

帯状疱疹だからといって絶対に避けなければいけない食べ物はありません。帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが体の中に潜伏し、免疫力が落ちたときに再び活性化することで発症します。そのため、アレルギーによる蕁麻疹のように、特定の食べ物が直接の原因になるわけではありません。

好きなものを食べても大丈夫ですが、栄養バランスを意識した食事で体を内側から整えることが大切です。

体を冷やす食べ物は控えめに

逆に、冷たい飲み物や生野菜など体を冷やしやすいものを大量に摂ると、血流が悪くなり回復が遅れることがあります。どうしても食べたいときは、量を調整したり、温かいスープや煮込み料理を一緒に取り入れるなどの工夫をすると良いでしょう。

カフェインやアルコールはなるべく避けよう

帯状疱疹のときは、十分な休息と睡眠がとても大切です。しかし、コーヒーや緑茶、栄養ドリンクなどに含まれるカフェインは、神経を刺激して眠りを浅くしたり、リラックスを妨げてしまうことがあります。また、お酒を飲むと血管が拡張されすぎて炎症を悪化させたり、治療薬の効果に影響を及ぼす可能性もあるため、治るまでは控えるのが安心です。

水や白湯、ノンカフェインのハーブティーなどを選び、体を内側から温めることを心がけましょう。

帯状疱疹のときに意識する食事の摂り方は

帯状疱疹は、食事だけで治すことはできませんが、毎日の食べ方を工夫することで、体の回復力を高め、症状の軽減が期待できます。ここでは、帯状疱疹の回復をサポートする食事のコツをご紹介します。

からだを温める

帯状疱疹の回復を早めるには、体を温めて血流を良くすることがポイントです。血液の流れが良いと、体に必要な栄養や酸素がすみずみまで行き渡り、免疫機能も活発になります。

にんじんやごぼう、れんこんなどの根菜類や、生姜、にんにく、ねぎなどの香味野菜は体を温める作用があるとされています。また、鶏肉や羊肉などの肉類もおすすめです。普段の食事に温かいスープや煮物を取り入れて、体の内側から温めてあげましょう。

朝食を抜かない

体調を整えるうえで、朝食はとても重要です。寝ている間に下がった体温を上げ、腸の動きを活発にしてくれます。朝食を抜くと、体内時計が乱れ、ホルモンバランスや免疫力に影響を及ぼすこともあります。

忙しい朝でも、温かいみそ汁やバナナ1本など、無理なく食べられるもので構いません。まずは「何かを口にする」ことを習慣にしてみましょう。

腸内環境を整える

免疫力を支える大切なポイントが腸内環境です。腸には免疫細胞の約7割が集まっているといわれています。発酵食品や食物繊維を多く含む食材を意識してとると、腸内の善玉菌が増えて、免疫機能を高める手助けになります。

免疫力を高める食べ物とは

免疫力を高めるためには、バランスのよい食事が基本です。免疫力アップに役立つ代表的な食材をご紹介します。

タンパク質

タンパク質は、免疫細胞の原料となり、体をつくる大切な栄養素です。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを日々の食事に取り入れて、体が必要とするタンパク質をしっかり補いましょう。

魚の缶詰や納豆など、調理が手軽なものを活用するのもおすすめです。タンパク質を摂ることで体温も上がりやすく、免疫機能がさらに活性化されます。

ビタミンA・C・E

免疫力を下げる原因の一つが、体内で発生する活性酸素です。これを除去する力を持つのが、ビタミンA、C、Eです。

ほうれん草、にんじん、ピーマンなどの緑黄色野菜にはこれらのビタミンが豊富に含まれています。キウイや柑橘類などの果物にもビタミンCが多く、毎日の食事に色とりどりの野菜や果物を加えることで、自然とビタミンが摂取できます。

食物繊維

腸内環境を整えるために欠かせないのが食物繊維です。野菜や海藻、きのこ類などに多く含まれており、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内フローラを良好に保ちます。便通を整えるだけでなく、腸で作られる免疫細胞を活性化させる役割も果たしています。調理の際は、ゆでる、蒸す、煮るなどでかさを減らし、たくさん食べやすくする工夫をしましょう。

発酵食品

ヨーグルト、納豆、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品には、腸内の善玉菌を増やす乳酸菌が豊富です。毎日の食事に少しずつ取り入れることで、腸内環境を整え、結果的に免疫機能の維持に役立ちます。キムチなど塩分が多い発酵食品は、食べすぎに注意して、適量を楽しむのがポイントです。

食事以外で帯状疱疹を早く治すためにできること

帯状疱疹を早く治すためには、食事だけでなく、日常生活の過ごし方がとても大切です。

医師の治療を受けるのが最優先

自己判断せずに医師の診察を受け、適切な治療を開始することが最も重要です。抗ウイルス薬の投与など、早期治療によって痛みや後遺症のリスクを減らせます。

十分な睡眠と安静で免疫力を守る

無理をせず安静に過ごし、十分な睡眠をとって体力を回復させることが必要です。疲れをためたり、ストレスを抱え込んだりすると免疫力が低下し、治りが遅くなることがあります。また、お風呂は熱すぎる湯を避け、長時間の入浴は控えましょう。体力を消耗するような激しい運動も控えて、心身を休めることを優先してください。

帯状疱疹かな？と思ったら放置せず皮膚科を受診しよう

帯状疱疹は早期の治療がとても重要で、発症からできるだけ早くに抗ウイルス薬を使うことで、症状の悪化を防ぎ、治りを早められます。皮膚に違和感や痛みを感じたら、迷わず皮膚科を受診しましょう。

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まとめ

帯状疱疹のときに、特別に避けなければいけない食べ物はありません。しかし、体を冷やす食べ物やカフェインの入った飲み物はできるだけ控えましょう。大切なのは、体の中から回復を支えるバランスの良い食事を意識することです。ただし、自己判断だけで済ませず、まずは医師の診察と適切な治療を受けることが何よりも重要です。「帯状疱疹かも？」と感じたら、放置せずに早めに皮膚科を受診しましょう。