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オロパタジン塩酸塩はアレロックのジェネリック!花粉への効果やアレロックとの違いを解説!

更新日:2024年02月29日

更新日:2024年02月29日

オロパタジン塩酸塩はアレロックのジェネリック!花粉への効果やアレロックとの違いを解説!のイメージ
花粉症や蕁麻疹といったアレルギー症状に効く医薬品の中でも医師の処方頻度の高いお薬の一つとしても知られている「アレロック」のジェネリック(後発品)である「オロパタジン塩酸塩錠」。

今回は医療用医薬品として、小児から高齢者まで幅広い年齢の患者様に花粉症や蕁麻疹をはじめとしたアレルギー薬として使用されているオロパタジンについて解説していきます。

オロパタジンとは

花粉症や蕁麻疹といったアレルギー症状に効く医薬品の中でも医師の処方頻度の高いお薬の一つとしても知られている「アレロック」のジェネリック(後発品)である「オロパタジン塩酸塩錠」。

 

今回は医療用医薬品として、小児から高齢者まで幅広い年齢の患者様に花粉症や蕁麻疹をはじめとしたアレルギー薬として使用されているオロパタジンについて解説していきます。

オロパタジンに含まれる成分は?

医療用医薬品のオロパタジン塩酸塩錠は、アレロック(先発品)の一ジェネリック(後発品)です。いずれも一般名オロパタジン塩酸塩であるため同じ有効成分となりますので効能効果に関して違いはありません。

 

ジェネリック医薬品は多くのメーカーより出ているため、今回有効成分や効能効果、用法用量などは先発医薬品である「アレロック」の添付文書情報をもとに解説していきます。

商品名及び規格・含有量

アレロック錠 2.5:錠剤、日局オロパタジン塩酸塩 2.5mg(1錠中)

アレロック錠 5:錠剤、日局オロパタジン塩酸塩 5.0mg(1錠中)

アレロック OD 錠 2.5:錠剤、日局オロパタジン塩酸塩 2.5mg(1錠中)

アレロック OD 錠 5:錠剤、日局オロパタジン塩酸塩 5.0mg(1錠中)

アレロック顆粒 0.5%:顆粒、日局オロパタジン塩酸塩 5mg(1g中)

有効成分、剤形

有効成分:オロパタジン塩酸塩

剤形:フィルムコーテング錠、OD(口腔内崩壊錠)、顆粒剤

アレルギー性疾患治療剤患者さんのライフスタイルに合わせ、水なし又は少量の水でも服用することが可能な製剤であるアレロック®OD錠や小児から高齢者まで幅広い年齢の患者さんに使用してもらえるように開発努力している企業努力が感じられるラインナップと言えます。(ジェネリッックメーカーに関しましては普通錠、OD錠、顆粒全てを取り揃えているとは一概にいえません)

 

ちなみにOD錠のODとはOrally Disitegrationの略語で、OD錠(口腔内崩壊錠)は口に入れると唾液でとけるため、 水がなくても飲むことのできるお薬です。

 

OD錠(口腔内崩壊錠)は口に入れると唾液でとけるため、 水がなくても飲むことのできるお薬です。出先や就寝前など寝室で水を用意しなくても飲みたい方、錠剤を飲み込むのに苦手意識があるお子様やオトナの方におすすめです。

 

また用量が調節可能な商品名「アレロック®顆粒」は適応年齢は2歳以上となっており、小児から高齢者まで幅広い年齢の患者さんにご使用いただくことができます。後発品とも言われるジェネリック医薬品については多くの製薬会社より販売されています。

 

なお、薬価(国が定める医薬品の価格)については今回の製品情報に関しましては一律ではありますが、製品が異なれば一律であるとはかぎりませんのでご了承ください。

以下は先発医薬品「アレロック5mg」と一部後発医薬品(ジェネリック)の薬価の比較一覧です。

協和キリンオロパタジン塩酸塩錠5mg「AA」錠

ダイトオロパタジン塩酸塩錠5mg「BMD」錠

ビオメディクスオロパタジン塩酸塩錠5mg「EE」錠

エルメッドオロパタジン塩酸塩錠5mg「JG」錠

日本ジェネリックオロパタジン塩酸塩錠5mg「MEEK」錠

※「ジェネリック医薬品」は最初に開発された「新薬」と同じ有効成分で作られ、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」にもとづくさまざまな厳しい基準や規制をクリアしたお薬のことをさします。効き目や安全性が新薬と同等であると認められてから発売されます。

 

薬価が新薬(先発)と比較し安価になるのは開発にかかる期間が新薬と比べて短い分、費用が安くて済むため価格を安くすることが可能なためです。

 

保険調剤薬局で「ジェネリック希望されますか?」という質問を受付時に聞かれる際は「効能効果は一緒ならばお薬代を少しでも抑えたい」というお気持ちの場合は積極的にジェネリックを希望していきましょう。

 

また反対に今までずっと先発品を服用していたので「急に変えるのは不安」、「薬の名前が違うと残っている先発と一緒に飲んでしまいそう」等ご自身の中で不安が解消されないのであれば無理に変更するのはやめておきましょう。

 

あくまでも処方箋に医師より「後発医薬品への変更不可」という指示等がない限りは患者様の希望で先発、後発医薬品を選択することができます。わからないことがあれば医師・薬剤師にご質問ください。

効能又は効果

成人:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)

小児:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

用法及び用量

成人:通常、成人には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

小児:通常、7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。

「アレロック(一般名:オロパタジン塩酸塩)」の主な作用は、選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用であり、第2世代抗ヒスタミン薬に分類されます。同じ成分での外用薬ですと「パタノール点眼液」が医療用医薬品として挙げられます。

花粉症に効果的?

基本的にアレルギー薬を比較する際には「効果の強さ」と副作用として現れることがある「眠気の強さ」この2項目を比べていきます。

 

この効果は強めの基準は「抗ヒスタミン作用」=アレルギー反応の元となるヒスタミンの分泌を抑える強さに基づきます。

 

抗ヒスタミン剤は発売された年代などにより第一世代、第二世代に分けられ効果は強めだが、眠気も感じることが高くなる可能性のあるお薬としては第1世代の医薬品が主に該当します。

第1世代:ポララミン、セレスタミンセレスタミン

ポララミン、セレスタミンセレスタミンはポララミンの主成分(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)に副腎皮質ホルモン(ステロイド:ベタメタゾン)が配合されている配合剤です。

 

これらは即効性があり、またセレスタミンにおいては副腎皮質ホルモン配合で炎症を抑える効果もあるので蕁麻疹など急性の症状に用いられる他、他の花粉症薬で効果を感じられない時にも処方されますが、長期使用には向いていません。

 

ポララミンは眠気が出やすいものの、安全性が比較的高いとされているため妊娠中や授乳中の方へも医師より処方が出る場合があります。

※妊娠中、授乳中の方はもしこの記事をお読みになりポララミンが手元にあったとしても自己判断で使用せず必ず一度医療機関に受診し担当の医師に相談しましょう。

第2世代:アレロック(オロパタジン塩酸塩)、アレジオン、ジルテック、ザイザル、タリオン、デザレックス、ルパフィン、ビラノアなど

アレロック(オロパタジン塩酸塩)、アレジオン、ジルテック、ザイザル、タリオン、デザレックス、ルパフィン、ビラノアなど第二世代に関しては副作用の眠気が出にくいタイプ、生活スタイルなどに合わせた服用回数などで比較することが可能です。

 

アレロック(オロパタジン)とアレグラはどちらも1日2回服用するタイプですが、その効果はアレロック(オロパタジン)の方が強いと言えます。

 

ただし副作用としての眠気を比較するとアレグラの効果は穏やかになりますが、その分眠気が出にくいので眠気を気にされる方はアレグラの方があっていると言えます。※アレグラは、他の抗ヒスタミン薬に比べ副作用は少なく、市販薬としても発売されている数少ない第二世代の抗ヒスタミン薬です。

 

多くのの抗ヒスタミン薬の添付文書には、服用中は自動車の運転にはしない、又は注意するよう記載されているのですが、アレグラにはそのような記載はありません。

 

また、1日2回ではなく1日1回の服用で持続効果が期待できる薬ですとザイザルやジルテックなどが挙げられます。ジルテックの眠気を改良したのがザイザルになります。効果としてはやはりアレロック(オロパタジン)の方が比較的効果の実感も早いです。

 

実際は患者様によりアレグラの方が眠気を感じた、など効果の感じ方や副作用の出方は異なりますので一概にこの薬が一番おすすめですと言えないのがアレルギー薬の特徴かもしれません。

市販薬はある?

オロパタジン塩酸塩が有効成分である「アレロック」は「医療用医薬品」に指定されているため、通常購入することができません。また同じ成分(オロパタジン塩酸塩)が配合されている商品も現在のところは市販で購入することはありません。

 

医療用医薬品であったお薬で市販薬として現在購入が可能な医薬品としてはアレグラやクラリチン、アレジオンといったお薬が医療用医薬品と同じアレルギー薬として販売されています。

使い方のポイント

症状が出やすい時期が分かる場合はその症状がでる数週間位前から服用を開始できるよう早めに医療機関を受診する。

もし服用薬だけでは目が痒い、鼻水がでる、鼻づまりが気になるなどの方は点眼薬や点鼻薬と組み合わせると効果的な場合があるので医師に相談してみる。

点眼薬や点鼻薬をさらに効果的に使用するポイントとしては花粉が目や鼻についてない、洗顔後やシャワー後などに使用する。

副作用や注意点

副作用眠気、倦怠感、口渇、嘔気、過敏症(発疹、浮腫、かゆみ、呼吸困難)など。
上記の中で特に代表的な眠気に関しては、「自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること」とされているためお車の運転などされる際は十分注意するようにしましょう。

 

まれに次のような症状があらわれた場合は で表す副作用の初期症状である可能性があります。

全身がだるく食欲がない、吐き気がする

皮膚や白目が黄色くなる劇症肝炎、肝機能障害、黄疸

以上の副作用はすべてを記載したものではありませんので上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。服用に際しては、必ず医師、薬剤師の指示に従って服用するように注意しましょう。

どうすれば購入できる?

オロパタジン塩酸塩を主成分にもつ、「アレロック」または「オロパタジン塩酸塩錠(ジェネリック)」は「医療用医薬品」に指定されているため、市販で「オロパタジン」と検索しても通常購入することができません。

 

しかしながら「アレロック(成分:オロパタジン塩酸塩)」は「処方箋以外の医療用医薬品」(非処方箋医薬品)に指定されているため、「零売」(れいばい)の取り組みを行なっているという薬局であれば、医師の処方箋がなくても薬剤師との対面によるカウンセリングの元可能です。

オロパタジンを購入するにはどうしたらいい?

オロパタジンは「医療用医薬品」に指定されているため、処方箋なしでドラッグストアなどで購入することはできません。

 

オロパタジンを購入するには、医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。しかし、薬をもらうためだけに病院に行くのは面倒と感じる方もいるのではないでしょうか。

最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。

 

オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。

 

SOKUYAKUでは、多数の診療科目や全国から病院を探すことができます。

 

また、新型コロナウイルス感染症の検査は、医療機関以外の自宅でも実施が可能です。

 

SOKUYAKUで、ビデオ通話にて診療をご受診頂き、PCR検査をご希望の場合は、SOKUYAKUからご自宅で唾液採取して頂く検査キットをご注文頂けます。

周辺への感染の可能性を配慮して外出を控えたいやその他事情により、病院に行くことが難しい場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。

当コラムの掲載記事に関するご注意点

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