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睡眠薬は何科で処方してもらえる?不眠症の原因や治療方法について詳しく解説

監修医師 中路 幸之助
更新日:2024年07月25日

更新日:2024年07月25日

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不眠症は現代人の間で起こっている問題の一つです。睡眠が不足した場合、健康や日常生活に深刻な影響を与えることがあります。

この記事では、不眠症がなぜ起こるのか、そしてどのような治療法があるのかを、わかりやすくご説明します。

不眠症とは

不眠症は、眠りたいのに十分に眠れない、または質の良い睡眠が得られない状態です。この状態が続くと、日常生活に悪影響を及ぼすことがあります。

 

不眠症を診断する基準は、単に睡眠時間が短いというわけではありません。十分な睡眠を取っているにもかかわらず、疲れが取れない、リフレッシュされないと感じる場合でも不眠症と診断されることがあります。たとえば、1日に8時間睡眠を取っていても、その質が悪ければ不眠症と診断され、逆に3〜4時間しか眠らなくても、日中の活動に支障がなければ問題ないとされることもあるのです。

不眠症の原因

不眠症は単一の病気ではなく、さまざまな原因が絡み合って発生する症状です。不眠の背後には、ストレスや身体的な病気、心の健康の問題、睡眠障害、薬剤の影響、生活習慣の乱れ、そして環境要因があります。

 

・ストレス
ストレスや緊張は心地よい睡眠を邪魔することがあります。特に心配性で真面目な方は、ストレスを強く感じる傾向があり、それが睡眠障害へとつながることも少なくありません。

 

・身体の病気
さまざまな体の病気が原因で、夜なかなか眠れないことがあります。たとえば、高血圧や心臓の問題で胸が苦しい、呼吸が苦しい、咳が止まらないなど苦痛の強い場合には眠れません。また、頻繁にトイレに行く、痛みがあるなどの症状も睡眠を妨げることがあります。

 

・こころの病気
眠れない夜をただの不眠だと思っていたら、実はそれがうつ病だったということもあります。夜に十分に眠れない、または逆に過度に眠くなる場合には注意してください。また、気分が沈んだり、何をするにも気力が湧かなかったり、以前楽しんでいた趣味に興味が持てなくなるなどの症状はうつ病のサインかもしれません。

 

・睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群のような睡眠障害が関係していることがあります。夜間に呼吸が不規則になったり、足が不自然に動いたりすることで深い睡眠を妨げられ、結果として不眠の症状が現れます。

 

・薬、刺激物
薬が原因でねむれないことがあります。たとえば、一部の治療薬には睡眠を邪魔する副作用があり、血圧を下げる薬や甲状腺の機能を調整する薬、がん治療薬などがこれに該当します。また、アレルギー治療に使われる抗ヒスタミン薬は、昼間の眠気を引き起こすことがあるため、内服している場合には注意しましょう。

カフェインやニコチンといった刺激物には覚醒効果があるため睡眠に影響を与えます。また、カフェインには利尿作用もあるため、夜中にトイレに起きることが多くなるかもしれません。

 

・生活リズム
不眠症は、私たちの睡眠パターンが乱れたときに起こります。たとえば、シフト制の仕事や時差ボケは、体の内部時計を狂わせるため夜にしっかりと眠られない原因です。現代社会では、昼夜を問わず活動することが多く睡眠のリズムを狂わせる一因となっています。

 

・環境
原因の一つに、周囲の環境があります。例えば、外の騒音や部屋の中の明るさが気になってしまい、ぐっすり眠れないことがあります。また、寝室の温度や湿度が快適でなければ、心地よい眠りにつくことは難しいでしょう。

不眠症の症状

不眠症には主に4つの症状があります。これらは単独で現れることもあれば、複数が組み合わさって現れることもあります。

 

1.入眠障害
寝ようとしてもなかなか眠れない状態です。健康な人は通常、消灯後30分以内に眠りにつけられますが、それが2時間以上かかるようであれば入眠障害かもしれません。ただし、眠れるまでの時間は目安であって重要なのは、本人にとって苦痛を伴うかどうかです。

 

2.中途覚醒
眠っている間に、何度も目が覚めてしまうことです。夜中に一回程度目が覚めることは珍しい事ではありません。ただし、何度も目が覚めて再び眠るのが難しい場合には、中途覚醒の症状があると考えられます。何度も目が覚める場合でも、すぐに入眠でき生活に影響が無い場合には問題ありません。

 

3.早朝覚醒
予定よりも早く目が覚めてしまい、その後再び眠れない状態です。これは年齢と共に自然に起こることもあります。ただし、休息が十分でないと感じる場合は不眠症のサインかもしれません。自分が起きたい時間より2時間以上早く目が覚めてしまい、眠れない状態が早期覚醒です。

まだ眠りたいのに早く目が覚めてしまい、苦痛を伴う場合には不眠症の症状と診断されます。うつ病で現れることが多いため、注意しましょう。

 

4.熟眠障害
十分な時間眠っているにもかかわらず疲れが取れない、または眠った感じがしない状態です。睡眠の質が低下していると、長時間眠っても疲れが残ります。単に睡眠時間が短いというよりも、睡眠の質に問題があることを示しています。

不眠症になりやすい人の特徴

不眠症に苦しむ人には、いくつかの共通する性格の傾向があります。これらの性格特徴を持つ人は不眠症になりやすいと言われていますが、必ず不眠症になるわけではありません。

 

1.パーソナリティ障害のある方
ストレスや心配事が原因で常に緊張状態にある人は、不眠症になりやすいとされています。特にパーソナリティ障害を持つ人は、この傾向が強いです。

 

2.神経質で完璧主義者
細かいことにこだわり完璧を求める性格の人は、悩みや不安が多く夜に考え事をしてしまいがちです。それが原因で、考え事をして寝付きが悪くなることがあります。

 

3.すぐ落ち込んでしまう方

憂鬱な気分や抑うつ的な気分が続くと、睡眠の質が低下し中途覚醒が多くなります。この傾向がある人は、不眠症になるリスクが高まります。

 

4.ストレス耐性の弱い方
ストレスに弱く、上手に処理できない人は不眠症になりやすいです。ストレスが睡眠を妨げるホルモンの分泌に影響を与えるためです。

睡眠薬は何科で処方してもらえる?

睡眠薬を求める際には、不眠症の原因に応じて適切な診療科を選ぶことが重要です。

 

【体の不調が原因の場合】

体の痛みや不調が睡眠を妨げている場合、まずはその原因を治療しましょう。たとえば、怪我の痛みが原因であれば外科、神経痛がある場合は神経内科や整形外科、内科的な問題がある場合は内科を受診します。これらの診療科で治療を受けた上で、もし痛みが強くて眠れない場合に睡眠薬を処方することが考慮されます。

 

【心の不調が原因の場合】

精神的なストレスや悩みが睡眠障害の原因である場合、精神科や心療内科を受診してください。睡眠問題だけでなく、気分の落ち込みやイライラなどの精神的な不調に対しても、カウンセリングや適切な薬物療法を通じてサポートを受けられます。

 

【眠れない要因がわからない場合】

原因が明確でないにもかかわらず睡眠に問題がある場合には、精神科や心療内科で相談しましょう。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など、さまざまな睡眠障害に対応するための薬が存在します。そのため、自分の状況に合った処方を受けられます。

不眠症の治療法

治療は大きく分けて、薬を用いた治療と睡眠習慣を見直す方法があります。不眠症の治療では、まず眠れない原因を突き止め、薬に頼らない方法で対処を試みます。もし不眠が他の病気が原因であれば、その病気を治すことが先決です。

 

睡眠習慣を見直す方法では、夜更かしやカフェインの摂取を控えるなど、日常生活の中で睡眠の質を高める工夫をします。糖尿病の治療で食生活を見直すのと同じように、不眠症でも日々の生活習慣を改善することが大切です。

薬を用いた治療

不眠症の薬物治療の目標は、薬に頼らず自然な睡眠を得られることです。ただし、医師が薬を使うことを勧めている場合は指示に従うことが重要です。薬を早めにやめることがいいというわけではありません。

 

不眠症に使われる薬にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴と代表的な薬剤を簡単に説明します。

 

・GABA受容体作動薬
脳内のGABAという物質の働きを助けることで、脳を落ち着かせ睡眠を促進します。効果の現れる速さや持続時間によって、使い分けられます。マイスリーやルネスタなどが代表的な薬です。

 

・メラトニン受容体作動薬
メラトニンは、体内時計を調節するホルモンです。この薬は、メラトニンが作用する部分に働きかけて、体内時計を整え睡眠を促します。ロゼレムがその一例です。

 

・オレキシン受容体拮抗薬
オレキシンは、私たちが覚醒状態を保つのを助ける脳内物質です。この薬は、オレキシンの働きを抑えることで睡眠を促します。ベルソムラがこの種類に属します。

認知行動療法

認知行動療法は、考え方や行動に焦点を当てストレスや心の問題を解決するための心理療法です。

 

認知とは、物事の見方や考え方を意味します。同じ出来事でも、人によって異なる見方をすることがあります。たとえば残り時間が10分の時、「まだ10分ある」と前向きに考える人もいれば、「もう10分しかない」と焦る人もいます。このような考え方は、ストレスの感じ方や行動に大きく影響する要因です。認知療法では、偏った考え方を修正し現実に即した柔軟な思考を促します。セラピストと面談や自分の考えを紙に書き出すことで、自分の思考パターンを見直しストレスを減らします。

 

行動療法は、行動に焦点を当て問題のある行動を変えることで問題を解決します。たとえば、パニック障害の人が電車に乗ることに恐怖を感じる場合、セラピストと一緒に徐々に電車に慣れる訓練をすることで、恐怖を克服します。これらの療法は、1980年代に組み合わされ、「認知行動療法」として知られるようになりました。

不眠症の対処方法

眠れない場合には睡眠習慣を見直すことが大切です。

 

・運動習慣
活動的な日中を過ごすことは、夜の睡眠に良い影響を与えます。定期的な運動は体を疲れさせ、夜に深い睡眠を促します。運動は就寝数時間前に終えるようにしましょう。

 

・睡眠環境
寝室は静かで落ち着いた空間にすることがおすすめです。遮音対策や適切な温度管理、遮光カーテンの使用など工夫してみましょう。

また、寝床は睡眠専用にし、読書など他の活動は避けてください。寝床での悩み事や心配事は避け、リラックスした状態で眠りにつくことが大切です。

 

・食事
空腹は睡眠の質が下がるため、就寝前には軽食を取ることがおすすめです。ただし、脂っこい食事や胃もたれを引き起こす食べ物は避けましょう。また、夜中にトイレに起きることがないよう、就寝前には水分摂取は控えめにしてください。

 

・刺激物を控える
カフェインやアルコール、喫煙は睡眠の質を下げる原因です。就寝4時間前は、できるかぎり摂取を避けましょう。

 

・起床時間
毎朝同じ時刻に起床することで、体のリズムを整え日中の眠気を防げます。起きた時に朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、14時間後の睡眠を促進します。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

不眠症で悩んでいても、忙しくて通院する時間が取れないかもしれません。そんな場合には、オンライン診療を利用しましょう。

オンライン診療とは

オンライン診療は、忙しい方や通院が難しい方にとって便利です。スマートフォンやパソコンを使用して、自宅などから医師の診察を受けたり、薬の処方を受けたりできるサービスです。

SOKUYAKUとは

SOKUYAKU(ソクヤク)は、自宅にいながら医師の診察を受けたり、処方されたお薬を届けてもらえます。インターネットを通じて、医師が行う診察や薬の服用方法についての指導を受けられ、必要なお薬をその日のうちにお届けするサービスを提供しています。これにより、忙しい日々の中でも、健康管理をしっかりと行うことが可能です。

まとめ

睡眠は私たちの健康にとって非常に重要ですが、不眠症に悩む方も少なくありません。不眠症にはさまざまな原因があり、それぞれに適した治療法が存在します。睡眠薬は一般的な治療の一つですが、医師の指導のもとで適切に使用する必要があります。また、薬だけでなく、生活習慣の見直しやリラクゼーション技術の学習など他の方法も有効です。

 

忙しい日々の中で病院に行く時間がない場合は、オンラインでの診療を活用しましょう。専門家からのアドバイスを受け、自分に最適な睡眠改善策を見つけてください。

コメント 人により必要な睡眠時間は異なります。年齢が高くなるにしたがい、睡眠時間は短くなります。そのため、あまり睡眠時間にこだわらず、日中に眠気のため生活に支障が出ない程度の睡眠がとれれば良いとしましょう。脳を睡眠モードにするため、寝る前にはスマートフォンなどのディスプレイを見ることを避けましょう。また、朝はカーテンを開けて日光を浴びるようにしましょう。セロトニンというホルモンの分泌が増え、セロトニンがメラトニンという睡眠ホルモンに変化して夜間の睡眠を促します。睡眠不足は、日中の仕事の生産性が低下し、注意力や判断能力の低下につながります。その対策とし午後3時までに、30分以内の昼寝(パワーナップ)をとることは有用です。

監修医コメント

医師
中路 幸之助

人により必要な睡眠時間は異なります。年齢が高くなるにしたがい、睡眠時間は短くなります。そのため、あまり睡眠時間にこだわらず、日中に眠気のため生活に支障が出ない程度の睡眠がとれれば良いとしましょう。脳を睡眠モードにするため、寝る前にはスマートフォンなどのディスプレイを見ることを避けましょう。また、朝はカーテンを開けて日光を浴びるようにしましょう。セロトニンというホルモンの分泌が増え、セロトニンがメラトニンという睡眠ホルモンに変化して夜間の睡眠を促します。睡眠不足は、日中の仕事の生産性が低下し、注意力や判断能力の低下につながります。その対策とし午後3時までに、30分以内の昼寝(パワーナップ)をとることは有用です。

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監修医師 中路 幸之助
医療法人愛晋会中江病院 内視鏡治療センター 専門領域はアレルギー・膠原病内科, 神経内科, 消化器内科, 血液内科, 肝胆膵内科, 呼吸器内科, 総合内科, 感染症科, 循環器内科, 腎臓内科, 内分泌代謝科, 糖尿病内科, 内科 経歴:1991年に兵庫医科大学を卒業後、 兵庫医科大学、獨協医科大学を経て、1998年 医療法人協和会に所属。 2003年から現在まで、医療法人愛晋会中江病院の内視鏡治療センターで臨床に従事している。 専門分野はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病。学会活動や論文執筆も積極的に行っており、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員、日本消化管学会代議員・近畿支部幹事、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医・代議員を務めているほか、 米国内科学会(ACP)の上席会員(Fellow)でもある。 主な研究内容・論文として、カプセル内視鏡 消化器内視鏡 消化器病 保有免許・資格は、米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医 日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医
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