目のかゆみはなぜ起こる?原因や対処方法について詳しく解説
更新日:2024年12月9日
目のかゆみはなぜ起こる?
まぶたのかゆみが止まらない場合、その原因として異物の目への混入、皮膚の乾燥、または目や皮膚の疾患が考えられます。ただし、目がかゆい場合には、アレルギーなどが原因かもしれません。
目のかゆみの原因
目はとてもデリケートな部分のため、少しの刺激でもかゆみを感じることがあります。また、花粉症やハウスダストアレルギーも目のかゆみの原因です。そのほか、目の感染症による炎症やドライアイなどの病気でも目がかゆくなることがあります。
アレルギー性結膜炎
目のふちがかゆいと感じることが増えているのは、アレルギー性結膜炎という病気が原因の一つです。これは目に入った異物に対して体が過剰反応することから起こります。
花粉やホコリ、そしてペット(猫や犬など)の毛などが目に入ることがあります。これらはアレルゲンと呼ばれ、アレルギーを引き起こす原因です。
アレルゲンが目に入ると、体はそれを異物と判断し、取り除こうとします。そのために免疫機能が働き、目の中にある細胞が「ヒスタミン」という物質を放出します。このヒスタミンが神経や目の血管に作用して、強いかゆみを引き起こすのです。
アレルギー性結膜炎の代表的な例は花粉症です。植物の花粉が鼻や目に入ることでアレルギー反応が起き、くしゃみや鼻水、目の充血、かゆみが引き起こされます。花粉症は特定の季節に起きる「季節性アレルギー性結膜炎」です。
一方、季節に関係なく年中発生する「通年性アレルギー性結膜炎」もあります。これはカビやダニの死骸、ハウスダストが原因です。
アレルギーによる目のかゆみは、目の充血や涙目などの他の症状を伴うこともあります。また、目をこすると、角膜(目の表面)が傷つき、目が乾いてショボショボしたり、視界がかすんだりすることがあります。日常生活に影響を及ぼすこともあるので、早めに対処することが大切です。
ものもらい(麦粒腫)
目のふちがかゆくなる原因の一つにものもらい(麦粒腫)があります。これは黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌がまぶたに感染することで発生します。最初のうちは、まぶたに少し赤みが見られ、軽いかゆみを感じる程度です。
時間が経つにつれて赤みが増し、まぶたが腫れて痛みを伴うようになります。炎症になっている状態で、さらに症状が進行するとズキズキとした痛みや強いかゆみを引き起こすことがあります。
目のふちがかゆくなる原因の一つにものもらい(麦粒腫)があります。これは黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌がまぶたに感染することで発生します。最初のうちは、まぶたに少し赤みが見られ、軽いかゆみを感じる程度です。
時間が経つにつれて赤みが増し、まぶたが腫れて痛みを伴うようになります。炎症になっている状態で、さらに症状が進行するとズキズキとした痛みや強いかゆみを引き起こすことがあります。
感染症
まつげの毛根や汗腺、脂腺が細菌やウイルスに感染することで発生するものに眼瞼炎があります。これには、皮脂腺の分泌が過剰になることで起こるタイプもあります。
眼瞼炎は、まぶたが炎症を起こした状態です。2つの種類があり、まつげの根元付近で起こるものを「眼瞼縁炎」、目頭や目尻で起こるものを「眼角眼瞼炎」と呼びます。眼瞼縁炎の場合、まぶたがかぶれたりアレルギー反応を引き起こしたりするため、注意が必要です。重症化するとまつげが抜けてしまうこともあります。
まつげの毛根や汗腺、脂腺が細菌やウイルスに感染することで発生するものに眼瞼炎があります。これには、皮脂腺の分泌が過剰になることで起こるタイプもあります。
眼瞼炎は、まぶたが炎症を起こした状態です。2つの種類があり、まつげの根元付近で起こるものを「眼瞼縁炎」、目頭や目尻で起こるものを「眼角眼瞼炎」と呼びます。眼瞼縁炎の場合、まぶたがかぶれたりアレルギー反応を引き起こしたりするため、注意が必要です。重症化するとまつげが抜けてしまうこともあります。
ドライアイ(目のかわき)
ドライアイとは、目が十分に潤わなくなる状態のことです。これには、涙の量が少なくなる場合や、涙自体の質が低下する場合が含まれます。
涙は、目を乾燥から守り、目に入ったゴミを洗い流すだけでなく、細菌からも守ってくれます。しかし、ドライアイになると、これらの保護機能が十分に働きません。最初のうちは、目が疲れたり、異物が入ったように感じたりする程度ですが、症状が進行すると目の表面(角膜や結膜)が傷つくこともあります。
ドライアイは、年齢が上がるとともに増えたり、エアコンの使用、長時間のパソコンやスマートフォンの使用、そしてコンタクトレンズの使用者が増えたりしたことで、より多くの方が経験するようになっています。
ドライアイとは、目が十分に潤わなくなる状態のことです。これには、涙の量が少なくなる場合や、涙自体の質が低下する場合が含まれます。
涙は、目を乾燥から守り、目に入ったゴミを洗い流すだけでなく、細菌からも守ってくれます。しかし、ドライアイになると、これらの保護機能が十分に働きません。最初のうちは、目が疲れたり、異物が入ったように感じたりする程度ですが、症状が進行すると目の表面(角膜や結膜)が傷つくこともあります。
ドライアイは、年齢が上がるとともに増えたり、エアコンの使用、長時間のパソコンやスマートフォンの使用、そしてコンタクトレンズの使用者が増えたりしたことで、より多くの方が経験するようになっています。
コンタクトや化粧品の使用による場合
化粧品やコンタクトレンズがまぶたに触れると、時々かゆみやかぶれが生じることがあります。たとえば、アイシャドウやマスカラを使った後に、目がかゆくなったことがあるかもしれません。また、二重まぶたを作るためのテープや接着剤も、まぶたに刺激を与えることがあります。まつげのエクステンションはまつげの根元に負担をかけることがあり、これがかゆみの原因になることもあります。
コンタクトレンズのケアは、清潔に保つことが必要です。使用する際、レンズが汚れている場合、まぶたにかぶれを引き起こすことがあります。
化粧品やコンタクトレンズがまぶたに触れると、時々かゆみやかぶれが生じることがあります。たとえば、アイシャドウやマスカラを使った後に、目がかゆくなったことがあるかもしれません。また、二重まぶたを作るためのテープや接着剤も、まぶたに刺激を与えることがあります。まつげのエクステンションはまつげの根元に負担をかけることがあり、これがかゆみの原因になることもあります。
コンタクトレンズのケアは、清潔に保つことが必要です。使用する際、レンズが汚れている場合、まぶたにかぶれを引き起こすことがあります。
目の疲れ
長時間のパソコンやスマートフォンの使用、不適切なメガネの着用、悪い照明環境などが原因で目が疲れることがあります。その結果、目のかゆみを引き起こすこともあります。目が過度に疲れると、頭痛や肩こりなどの体調不良を引き起こし、仕事や日常生活に支障をきたすことがあるため注意しましょう。
長時間のパソコンやスマートフォンの使用、不適切なメガネの着用、悪い照明環境などが原因で目が疲れることがあります。その結果、目のかゆみを引き起こすこともあります。目が過度に疲れると、頭痛や肩こりなどの体調不良を引き起こし、仕事や日常生活に支障をきたすことがあるため注意しましょう。
睡眠不足
十分な休息が取れないと、目が乾燥しやすくなり、その結果、かゆみや不快感が生じることがあります。目を守るためにも、しっかりとした睡眠をとることが大切です。
十分な休息が取れないと、目が乾燥しやすくなり、その結果、かゆみや不快感が生じることがあります。目を守るためにも、しっかりとした睡眠をとることが大切です。
目を守る機能とかゆみ
目は外部の刺激や異物から守るため、いくつかの仕組みが働いています。たとえば、まぶたは目を保護し、まつ毛は小さなゴミや異物が入るのを防いでくれます。また、涙は酸素や栄養を目に届けると同時に、異物を洗い流すことも役割です。
乾燥した場合、目がかゆくなることがありますが、これは目を休ませるための自然な反応になります。ただし、かゆみが続く場合は感染症やアレルギーが原因かもしれません。そのため、かゆくても目を擦るのは避けてください。擦ることで、症状が悪化することがあります。
目が痒い時の対処方法
目がかゆいときに目をこすってしまうと、目そのものに負担がかかり、特に角膜や網膜に影響を与えるかもしれません。目の周りの皮膚はとても繊細なため、こすることで傷つきやすくなります。
また、こすればこするほどヒスタミンという物質が分泌され、炎症やかゆみがさらに悪化します。したがって、目のかゆみを感じてもできるだけこすらないようにするのが重要です。
目をこすらずにかゆみを抑える方法をいくつか紹介します。どれも簡単に実践できるため、ぜひ試してみて、自分に合った方法を見つけてください。
かゆみに効く目薬を使ったケア
目のかゆみを抑えるためには、かゆみの原因であるヒスタミンを抑える目薬を選ぶと効果的です。また、アレルギーを抑える成分も効果的です。
さらに、かゆみ以外にも目やにや腫れなどの症状がある場合、細菌感染によるものもらいや結膜炎の可能性があります。このような場合は、抗菌成分が含まれている目薬を選ぶと良いでしょう。
洗眼薬で目に入った異物を洗い流す
洗眼薬は目に入った花粉などの異物を洗い流し、アレルギー性のかゆみを和らげるために使います。目を洗う際には、目の周りの肌についた花粉や汚れが目に入らないよう注意しましょう。人工涙液(目薬の一種)も洗眼に使えます。水道水は塩素などの刺激物が含まれているため、目を洗うのには、あまり良くありません。
目のかゆみが治らないときは診察を受ける
目のかゆみや乾燥が改善しない場合は、眼科の医師に相談するのが良いでしょう。眼科では、市販薬よりも効果的な薬を処方してくれます。
目が痒くならないようにするための予防方法
目のかゆみを抑えるための予防方法をいくつか紹介します。かゆみの発生をおさえるために、セルフケアを試してみましょう。また、アレルゲンがわかっている場合は、避けるようにしてください。
部屋の空気を清潔に保つ
空気が悪いと目だけではなく体の健康に影響を及ぼす可能性があるため、部屋の空気を清潔に保つことが大切です。免疫力が低下し、アレルギーを引き起こしやすくなったりすることがあります。
たとえば、エアコンのフィルターを定期的に掃除することで、ほこりやカビを減らし、目のかゆみを軽減する効果があります。また、空気清浄機を使うことで、花粉やハウスダストなどの微粒子を除去することが可能です。
加湿器を使って湿度を適正に保つ
ドライアイに悩んでいる場合、加湿器が効果的です。目の表面に広がる涙は、瞬きをするたびに分布し、少しずつ蒸発していきます。通常、涙の約10%は蒸発し、残りは涙点という部分から排出されます。
しかし、周囲の空気が乾燥していると、この蒸発が増え、ドライアイの症状が悪化することがあるのです。特にパソコンやスマホを見ている時間が長くなると、目を開けている時間も増え、その結果、涙が蒸発しやすくなります。加湿器を使って周囲の湿度を上げることで、涙の蒸発を抑え、ドライアイの症状を和らげる効果が期待できます。
定期的に目を休ませる
目のかゆみは、長時間デスクワークをしていることや、パソコンやスマホを見続けていることが原因になることがあります。そんなときは、定期的に目を休ませることと、簡単なストレッチが効果的です。たとえば、目を上下左右に動かしたり、ぐるぐると回したり、目の周りの筋肉をほぐすような動きをすると、目の疲れを取り除けます。
就寝前はデジタル機器の使用を控える
寝る前にスマホやタブレット、PCなどのデジタル機器を使うと、画面から出るブルーライトの影響で目が疲れたり、寝つきが悪くなったりするかもしれません。特にブルーライトは、体を目覚めさせてしまうため、夜に使うと睡眠のリズムが乱れてしまうことがあります。睡眠の質が低下し、ぐっすり眠れなくなってしまうこともあるため、寝る前にはデジタル機器を使わないようにするのがおすすめです。
ブルーライトカット機能のあるメガネやディスプレイを使う
ルーライトカット機能のあるメガネやディスプレイを使うことで、目の負担を軽減し、結果として乾燥やかゆみを予防できます。PCやスマホ、タブレットを長時間使うと、目が乾燥してかゆくなることがあります。これを防ぐためには、ブルーライトをカットするメガネやディスプレイを使うことが有効です。ブルーライトカットは、目に届く有害な光の一部を遮断し、目の疲れを軽減する効果があります。
目のかゆみが治まらない場合は医師に相談しましょう。
目のふちがかゆく感じたら、すぐに対策を取ることが重要です。普段の生活で少しでも違和感があると、それは体からの注意信号かもしれません。症状が続く場合は、できるだけ早めに眼科を受診しましょう。
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まとめ
目のかゆみを感じる場合、原因をしっかり理解して、適切な対策を取ることが大事です。アレルギーや目の乾燥が原因なら、目薬を使ったり、部屋の湿度を調整したりするなどの生活環境を見直すことで改善が期待できるかもしれません。
対策を行ってもかゆみが続く場合は、眼科に相談して診察を受けることが必要です。この記事を参考にして、目のかゆみの原因と対策を理解し、目の健康を守りましょう。
医師
柳 靖雄
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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所属:横浜市大 視覚再生外科学、客員教授、お花茶屋眼科
経歴:東京大学医学部卒業(1995年 MD)/ 東京大学大学院修了(医学博士 2001年 PhD) / 東京大学医学部眼科学教室講師(2012-2015年) / デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年-2020年)/ 旭川医科大学眼科学教室教授(2018年-2020年) / 横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年-現在) / 専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶 屋眼科での勤務やDeepEyeVision株式会社の取締役を務めるなど、マルチに活躍し ています。また、基礎医学の学術的バックグラウンドを持ち、医療経済研究、創薬、国際共同臨床研究などを行っています。
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