帯状疱疹はお風呂でうつる?家族との入浴で気をつけたいポイントは
帯状疱疹はお風呂でうつるの?感染のしくみ
結論からお伝えすると、帯状疱疹はそのままの形で他人にうつる病気ではありません。しかし、帯状疱疹の原因であるウイルスが水ぼうそうとして感染する可能性はあります。ここでは、帯状疱疹の感染のしくみについて詳しく解説します。
帯状疱疹そのものは他人にうつる病気ではない
帯状疱疹は「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因です。子どもの頃に水ぼうそうとして感染したウイルスが、体内の神経節に潜んでいて、免疫力が低下したときに再び活性化し発症します。新たに外から感染して起こる病気ではなく、過去の水ぼうそうウイルスが原因です。そのため、帯状疱疹という病気自体が、他の方に直接うつることはありません。
水ぼうそうとしてうつる可能性がある
帯状疱疹の水疱部分にはウイルスが含まれています。このウイルスは、過去に水ぼうそうにかかったことがない方に接触すると、水ぼうそうとして感染することがあります。注意したいのは、免疫が十分でない乳幼児や、妊婦さんです。これらの方がウイルスに感染すると、重症化のリスクが高くなるため、接触には十分に配慮しましょう。
帯状疱疹でもお風呂は入れる。大切なのは“うつさない工夫
帯状疱疹にかかっていても、基本的に入浴をしてはいけないわけではありません。むしろ、体を清潔に保つことや血行を促すことで、痛みの緩和や気分転換につながります。ただし、水疱からウイルスが広がるのを防ぐために、入浴方法にはいくつか注意が必要です。
入浴の順番と方法に注意しよう
帯状疱疹の人が家族と同じお風呂を使う場合は、家族の中で最後に入るのが基本です。お湯を張った浴槽はできれば使用せず、シャワーで済ませるとより安心です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、入浴後のお湯はそのままにせず必ず流して新しいお湯に入れ替えましょう。お風呂の後は、洗面器や椅子などもよく洗い流し、清潔を保つことが大切です。
患部を刺激しない洗い方を心がける
入浴時は、皮膚の状態がデリケートなため、患部を強くこすらないようにしましょう。石けんやボディソープは低刺激のものを使い、たっぷり泡立てて手のひらで優しく洗います。
スポンジやタオルでゴシゴシするのは避け、必要以上に触らないのがポイントです。熱いお湯は痛みを強めることがあります。そのため、ぬるめのお湯にし、湯上がり後はタオルで押さえるように水気を取り、清潔なガーゼで患部を保護しておくと良いでしょう。
帯状疱疹の感染を防ぐために家庭でできること
お風呂の注意点に加えて、日常生活でも家庭内での感染を防ぐためにできることがあります。少しの心がけで、家族が安心して過ごせる環境を整えましょう。
タオルや寝具の共用を避ける
帯状疱疹のウイルスは、水疱が破れた際に手や物に付着することで感染することがあります。そのため、使ったタオルは家族と分け、洗濯物も別にして管理すると安心です。
寝具も同様に、専用のシーツや枕カバーを使用し、こまめに洗濯することで清潔を保ちましょう。タオル掛けなど共有の場所に置きっぱなしにせず、使用後は必ず自分のものを片付ける習慣をつけると、感染リスクをより下げられます。
免疫力が弱い人との接触を控える
乳幼児や妊婦さん、高齢者など、免疫力が低い家族の方がいる場合は注意が必要です。帯状疱疹の水疱がかさぶたになるまではウイルスを含んでいるため、これらの方との密な接触を避け、別の部屋で過ごすなどの配慮をしましょう。家の中でもマスクを着用したり、こまめな手洗いを徹底するのも効果的です。
帯状疱疹の時期別の感染力
帯状疱疹には発症から回復までの間で、感染力の強さに違いがあります。時期に応じた正しい対応を知っておきましょう。
水疱がある時期は最も感染力が高い
発疹が赤みを帯び、水疱ができている間はウイルスが活発で、最も感染力が高い時期です。発疹が出る1〜2日前からウイルスが排出されはじめ、この時期は特に注意が必要です。
感染は主に水疱の内容物との接触や、粘膜・皮膚を介した飛沫接触によって広がります。空気感染は非常にまれとされていますが、身近な人への感染予防のためにも、患部を清潔に保ち、接触を避けることが大切です。ガーゼなどで患部を覆っておくと安心です。
かさぶたになれば感染の可能性はほとんどなくなる
通常4〜5日ほどで水疱からかさぶたへと変化していきます。すべての発疹が完全にかさぶたになると、ウイルスは外に漏れ出ることがなくなるため、他の人に感染するリスクはほとんどなくなります。かさぶた自体からウイルスが感染することはないとされています。かさぶたを無理に剥がすと傷跡が残ったり、細菌感染を起こすことがあるので、自然に剥がれるまで触らずにおきましょう。
「もしかして…?」と思ったら、うつさないためにも皮膚科を受診しよう
もし「帯状疱疹かもしれない」と感じたら、迷わず早めに皮膚科を受診することが大切です。正しい診断を受けて治療を始めることで、症状の悪化を防ぎ、周りの大切な家族への感染リスクを減らせます。不安を抱えたままにせず、少しでも気になる症状があれば、専門医に相談しましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
帯状疱疹は早期に治療を始めることがとても大切です。しかし、仕事や育児で忙しく、病院に行く時間が取れないという方も少なくありません。そんなときは、自宅にいながら医師の診察が受けられるオンライン診療を活用してみてください。医療サービスを上手に活用して、早めの治療と家族への感染予防を心がけましょう。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットに接続できるスマートフォンやタブレット、パソコンを使って、自宅など好きな場所から医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオ通話で医師と直接話をして診察を受けられます。予約から問診、診断、薬の処方箋の発行、支払いまで、すべてオンラインで完結できるため、忙しい日常の中でも無理なく治療を続けることが可能です。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク) は、オンライン診療をもっと手軽に受けられるサービスになります。診察の予約からお薬の受け取りまで、すべての流れをアプリ上でスムーズに完結できるのが大きな特徴です。
専門スタッフによるサポートがあり、使い方に不安がある方でも安心して利用できます。また、普段通っているクリニックや薬局をお気に入り登録できる機能や、お薬手帳をデジタル化して管理できる便利な機能も搭載されています。さらに、全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取れるため、忙しい方や外出を控えたい方にとって強い味方となるサービスです。
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まとめ
帯状疱疹はお風呂で必ず他の人にうつるわけではありませんが、水疱がある間は水ぼうそうとして感染する可能性があります。入浴の順番や身体の洗い方に気をつけ、タオルや寝具の共用を避けるなど、家庭内での感染予防を徹底しましょう。免疫力の低い家族の方がいる場合は、より慎重に行動してください。「もしかして帯状疱疹かも?」と感じたら、早めに皮膚科を受診して正しい診断を受けることが安心につながります。
帯状疱疹にかかると、「お風呂に入っても大丈夫なの?」「家族に感染することはないの?」と心配になる方も多いでしょう。帯状疱疹自体は、直接うつることはありません。ただし、水ぼうそうとして周囲に感染する可能性があるため、家庭内では注意が必要です。この記事では、入浴の際に気をつけたいポイントや、家族への感染を防ぐための工夫をわかりやすくご紹介します。
帯状疱疹はお風呂でうつるの?感染のしくみ
結論からお伝えすると、帯状疱疹はそのままの形で他人にうつる病気ではありません。しかし、帯状疱疹の原因であるウイルスが水ぼうそうとして感染する可能性はあります。ここでは、帯状疱疹の感染のしくみについて詳しく解説します。
帯状疱疹そのものは他人にうつる病気ではない
帯状疱疹は「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因です。子どもの頃に水ぼうそうとして感染したウイルスが、体内の神経節に潜んでいて、免疫力が低下したときに再び活性化し発症します。新たに外から感染して起こる病気ではなく、過去の水ぼうそうウイルスが原因です。そのため、帯状疱疹という病気自体が、他の方に直接うつることはありません。
水ぼうそうとしてうつる可能性がある
帯状疱疹の水疱部分にはウイルスが含まれています。このウイルスは、過去に水ぼうそうにかかったことがない方に接触すると、水ぼうそうとして感染することがあります。注意したいのは、免疫が十分でない乳幼児や、妊婦さんです。これらの方がウイルスに感染すると、重症化のリスクが高くなるため、接触には十分に配慮しましょう。
帯状疱疹でもお風呂は入れる。大切なのは“うつさない工夫
帯状疱疹にかかっていても、基本的に入浴をしてはいけないわけではありません。むしろ、体を清潔に保つことや血行を促すことで、痛みの緩和や気分転換につながります。ただし、水疱からウイルスが広がるのを防ぐために、入浴方法にはいくつか注意が必要です。
入浴の順番と方法に注意しよう
帯状疱疹の人が家族と同じお風呂を使う場合は、家族の中で最後に入るのが基本です。お湯を張った浴槽はできれば使用せず、シャワーで済ませるとより安心です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、入浴後のお湯はそのままにせず必ず流して新しいお湯に入れ替えましょう。お風呂の後は、洗面器や椅子などもよく洗い流し、清潔を保つことが大切です。
患部を刺激しない洗い方を心がける
入浴時は、皮膚の状態がデリケートなため、患部を強くこすらないようにしましょう。石けんやボディソープは低刺激のものを使い、たっぷり泡立てて手のひらで優しく洗います。
スポンジやタオルでゴシゴシするのは避け、必要以上に触らないのがポイントです。熱いお湯は痛みを強めることがあります。そのため、ぬるめのお湯にし、湯上がり後はタオルで押さえるように水気を取り、清潔なガーゼで患部を保護しておくと良いでしょう。
帯状疱疹の感染を防ぐために家庭でできること
お風呂の注意点に加えて、日常生活でも家庭内での感染を防ぐためにできることがあります。少しの心がけで、家族が安心して過ごせる環境を整えましょう。
タオルや寝具の共用を避ける
帯状疱疹のウイルスは、水疱が破れた際に手や物に付着することで感染することがあります。そのため、使ったタオルは家族と分け、洗濯物も別にして管理すると安心です。
寝具も同様に、専用のシーツや枕カバーを使用し、こまめに洗濯することで清潔を保ちましょう。タオル掛けなど共有の場所に置きっぱなしにせず、使用後は必ず自分のものを片付ける習慣をつけると、感染リスクをより下げられます。
免疫力が弱い人との接触を控える
乳幼児や妊婦さん、高齢者など、免疫力が低い家族の方がいる場合は注意が必要です。帯状疱疹の水疱がかさぶたになるまではウイルスを含んでいるため、これらの方との密な接触を避け、別の部屋で過ごすなどの配慮をしましょう。家の中でもマスクを着用したり、こまめな手洗いを徹底するのも効果的です。
帯状疱疹の時期別の感染力
帯状疱疹には発症から回復までの間で、感染力の強さに違いがあります。時期に応じた正しい対応を知っておきましょう。
水疱がある時期は最も感染力が高い
発疹が赤みを帯び、水疱ができている間はウイルスが活発で、最も感染力が高い時期です。発疹が出る1〜2日前からウイルスが排出されはじめ、この時期は特に注意が必要です。
感染は主に水疱の内容物との接触や、粘膜・皮膚を介した飛沫接触によって広がります。空気感染は非常にまれとされていますが、身近な人への感染予防のためにも、患部を清潔に保ち、接触を避けることが大切です。ガーゼなどで患部を覆っておくと安心です。
かさぶたになれば感染の可能性はほとんどなくなる
通常4〜5日ほどで水疱からかさぶたへと変化していきます。すべての発疹が完全にかさぶたになると、ウイルスは外に漏れ出ることがなくなるため、他の人に感染するリスクはほとんどなくなります。かさぶた自体からウイルスが感染することはないとされています。かさぶたを無理に剥がすと傷跡が残ったり、細菌感染を起こすことがあるので、自然に剥がれるまで触らずにおきましょう。
「もしかして…?」と思ったら、うつさないためにも皮膚科を受診しよう
もし「帯状疱疹かもしれない」と感じたら、迷わず早めに皮膚科を受診することが大切です。正しい診断を受けて治療を始めることで、症状の悪化を防ぎ、周りの大切な家族への感染リスクを減らせます。不安を抱えたままにせず、少しでも気になる症状があれば、専門医に相談しましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
帯状疱疹は早期に治療を始めることがとても大切です。しかし、仕事や育児で忙しく、病院に行く時間が取れないという方も少なくありません。そんなときは、自宅にいながら医師の診察が受けられるオンライン診療を活用してみてください。医療サービスを上手に活用して、早めの治療と家族への感染予防を心がけましょう。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットに接続できるスマートフォンやタブレット、パソコンを使って、自宅など好きな場所から医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオ通話で医師と直接話をして診察を受けられます。予約から問診、診断、薬の処方箋の発行、支払いまで、すべてオンラインで完結できるため、忙しい日常の中でも無理なく治療を続けることが可能です。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク) は、オンライン診療をもっと手軽に受けられるサービスになります。診察の予約からお薬の受け取りまで、すべての流れをアプリ上でスムーズに完結できるのが大きな特徴です。
専門スタッフによるサポートがあり、使い方に不安がある方でも安心して利用できます。また、普段通っているクリニックや薬局をお気に入り登録できる機能や、お薬手帳をデジタル化して管理できる便利な機能も搭載されています。さらに、全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取れるため、忙しい方や外出を控えたい方にとって強い味方となるサービスです。
まとめ
帯状疱疹はお風呂で必ず他の人にうつるわけではありませんが、水疱がある間は水ぼうそうとして感染する可能性があります。入浴の順番や身体の洗い方に気をつけ、タオルや寝具の共用を避けるなど、家庭内での感染予防を徹底しましょう。免疫力の低い家族の方がいる場合は、より慎重に行動してください。「もしかして帯状疱疹かも?」と感じたら、早めに皮膚科を受診して正しい診断を受けることが安心につながります。
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皮膚科, 形成外科, 総合内科, 美容外科, 美容皮膚科, 先端医療, 再生医療
2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業


















































