治らない口内炎、もしかしてヘルペスかも?見分け方と正しい対処法を解説
その口内炎、実はヘルペスかも?
「口内炎」は、身近なトラブルのひとつです。しかし、単なる口内炎と考えて放置すると実はヘルペス感染症だった、というケースも少なくありません。口内炎の基本とヘルペスの特徴について整理しましょう。
口内炎とは?ストレスや生活習慣が大きく関係
口内炎は口の中の粘膜にできる炎症の総称です。疲労やストレス、不規則な生活習慣によって免疫力が低下すると発症しやすくなります。多くの場合はアフタ性口内炎と呼ばれ、白や黄色の膜に覆われた潰瘍ができ、自然に治ることが多いのが特徴です。
ヘルペスとは?ウイルス感染によって起こる口内トラブル
「ヘルペスウイルス」に感染することによって発症する、いわゆる感染症です。体内に潜伏していたウイルスが、疲労やストレス、風邪などで免疫力が落ちたときに活性化して症状が出ます。口唇や口の中に小さな水ぶくれができるのが典型的な症状です。感染症のため他者にうつるリスクがあります。
ヘルペスと口内炎には共通点もあるが、原因は大きく違う
ヘルペスと口内炎は症状に似ていることもあり、混同されがちですが、実は原因や性質に大きな違いがあります。ここでは共通点と相違点を詳しくみていきます。
どちらも免疫力の低下が引き金に
どちらも症状が現れる背景には「免疫力の低下」が深く関わっています。ストレス、寝不足、過労、栄養の偏りなどによって体の防御力が落ちると、体内の常在菌や潜伏しているウイルスが活性化し、炎症や感染を引き起こすのです。たとえば、忙しい日が続いて疲れが溜まっていたり、風邪をひいて体調を崩しているときなどは、どちらの症状も現れやすくなります。
痛みをともない、日常生活に支障が出ることも
口内炎もヘルペスも、食事や会話の際にしみたり痛んだりして、不快感が強く、日常生活に支障をきたすことがあります。口内の炎症が広がると、食べ物や飲み物がしみてしまい、食欲が落ちることもあります。
ヘルペスは感染症、口内炎は非感染性が多い
もっとも大きな違いは「感染するかどうか」です。ヘルペスはウイルスによって引き起こされ、唾液や皮膚の接触を通じて他人にうつる可能性があります。水ぶくれの状態では感染リスクが高く、家族や周囲の人への配慮が必要です。
一方、口内炎の多くは非感染性です。アフタ性口内炎やカタル性口内炎などは、ウイルスによるものではなく、生活習慣や物理的な刺激が原因となって発症します。そのため、他人にうつる心配は基本的にありません。
アフタ性口内炎とヘルペス性口内炎の違いは
アフタ性口内炎とヘルペス性口内炎は、見た目や症状が似ていることもありますが、治療法や発症原因が異なります。両者の特徴をしっかり把握しましょう。
アフタ性口内炎は白っぽい潰瘍が特徴、水ぶくれはできない
アフタ性口内炎は、口の中の粘膜にできる小さな潰瘍(ただれ)が特徴です。白や黄色がかった膜に覆われ、周囲は赤くなります。形は丸や楕円形で、通常1〜2センチメートル以下のサイズです。
この口内炎はストレスや栄養不足、疲労などによって免疫力が低下した際に発生しやすく、一般的に自然治癒することがほとんどです。痛みはありますが、水ぶくれができることはありません。通常は数日から2週間ほどで治ります。
ヘルペス性口内炎は水ぶくれができ、強い痛みを伴う
唇の周りや口の中に小さな水ぶくれが複数現れます。初めはチクチクした違和感から始まり、次第に水ぶくれが広がり、かさぶたになって治癒していきます。強い痛みを伴うことが多く、アフタ性口内炎との違いは「水ぶくれの有無」です。
ヘルペス性口内炎では発熱や全身のだるさ、リンパ節の腫れをともなうこともあり、子どもに多く見られます。ただし、大人でも免疫力が低下しているときには再発することがあります。
ヘルペスと口内炎、症状が似ていても治療法は違うため注意が必要
口の中の痛みや炎症があると、「とりあえず市販薬で様子を見よう」と思われる方は少なくありません。しかし、口内炎とヘルペスでは、原因がまったく異なるため治療法も違ってきます。間違った薬を使ってしまうと、症状が悪化したり、再発しやすくなることもあるため注意しましょう。
口内炎にはビタミンや抗炎症薬が有効なことも
アフタ性口内炎の場合、免疫力の低下や栄養不足が背景にあることが多いため、ビタミンB群やビタミンCの補給が症状改善に役立つことがあります。また、痛みや炎症を抑えるためには、抗炎症薬が効果的です。痛みが和らぎ、食事や会話が楽になることが期待できます。
市販薬には口内の潰瘍を保護する軟膏やトローチ、抗炎症薬を含む塗り薬やうがい薬などもあり、適切に利用することが症状の早期回復につながります。ただし、症状が長引く場合や痛みが強い場合は、専門医の診察を受けましょう。
ヘルペスには抗ウイルス薬での治療が基本
ヘルペス性口内炎や口唇ヘルペスの治療には、「抗ウイルス薬」が必要です。これは、原因となるウイルスを抑制するための薬で、代表的なものにはアシクロビルやバラシクロビルがあります。発症初期に服用を開始することでより効果が高くなるため、水ぶくれや違和感が出た段階で医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
市販薬では対応しきれないことも多いため、口の中や唇に水ぶくれができた場合や全身症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
薬の選び方によっては悪化することもあるため注意
一番気をつけたいのが、「自己判断で間違った薬を使用してしまう」ことによる悪化です。たとえば、アフタ性口内炎にステロイド薬を使う場合は効果的ですが、ヘルペス性口内炎に同じ薬を使用するとウイルスが活性化し症状が悪化する恐れがあります。
逆に、ヘルペスには抗ウイルス薬が必須ですが、これが必要ない一般的な口内炎に不用意に使うことは望ましくありません。このようなリスクを避けるためにも、自己判断での薬の使用は控えましょう。痛みが強い、水ぶくれがある、発熱や倦怠感を伴うなどの症状があれば、まずは医療機関で原因をしっかり見極めてもらうことが、適切な治療につながります。
口唇ヘルペスと他の病気との違い
唇の周囲にできるできものや炎症は、すべてが口唇ヘルペスとは限りません。他の皮膚疾患と混同されやすいですが、見分けるポイントがあります。正しい知識で早期発見に役立てましょう。
ニキビや口角炎との見分け方は「できる場所」と「水ぶくれの有無」
ニキビは毛穴が詰まることで起こる皮膚の炎症です。通常は頬やあご、口の周囲など“毛穴のある部分”にできます。口唇周辺にできることもありますが、唇の表面や口の中にはできにくい特徴があります。
口角に起こる「口角炎」は、皮膚の乾燥や裂けによって赤みやただれが出るのが特徴です。白っぽいかさぶたができることもありますが、水ぶくれができることは基本的にありません。
繰り返す・うつる・痛みが強いなら感染症の可能性
口唇ヘルペスは一度感染するとウイルスが体内に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに繰り返し再発します。また、感染力が強いため、接触によって家族や周囲の人にうつることもあります。これらの特徴は、ニキビや口角炎には見られません。
また、水ぶくれができる際に「ピリピリ」「チクチク」といった前兆の違和感があるのも、ヘルペスならではの特徴といえるでしょう。繰り返し同じ場所に症状が出る、強い痛みがある、水ぶくれができるといった場合は、自己判断せず医療機関で診断を受けることをおすすめします。
再発を防ぐには?生活習慣の見直しと予防ケア
口内炎やヘルペスは、一度治っても再び現れることがあります。日頃からの生活習慣を整えることが、再発予防には欠かせません。自分の身体の状態に目を向け、予防につながる習慣を意識していきましょう。
ストレス管理と十分な睡眠がカギ
ストレスや睡眠不足は、免疫力を大きく低下させる要因です。忙しい日々の中で、つい無理をしてしまう方も多いかもしれませんが、体が疲れていると、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まり、口内炎やヘルペスの再発リスクが高まります。
意識的に休息をとることや、自分なりのストレス発散方法を見つけておくことは、心身のバランスを保つうえで重要です。睡眠の質にもこだわり、十分な睡眠時間を確保することで、免疫の働きを正常に保ちやすくなります。
ビタミンの摂取と口腔ケアで予防を意識する
食生活の乱れも、口内環境に影響を与える要因の一つです。ビタミンB群やビタミンCは、粘膜の健康維持に関わる栄養素であり、不足すると口内炎ができやすくなると言われています。バランスのとれた食事を意識し、必要に応じてサプリメントを取り入れるのもよいでしょう。
また、日々の口腔ケアも再発防止には重要です。歯磨きやうがいを丁寧に行い、口の中を清潔に保つことで、細菌やウイルスの繁殖を抑えられます。定期的に歯科検診を受けることも、予防の一環としておすすめです。
見分けが難しいときは放置せずに、医療機関を受診しよう
口内炎なのか、ヘルペスなのか、自分では判断がつかない…そんなとき、「そのうち治るだろう」と放置してしまうのは良くありません。ヘルペス性の口内炎は感染の恐れがあり、正しい診断と早めの治療が大切です。
見た目が似ていても、原因や治療薬がまったく異なるため、自己判断で市販薬を使うよりも、医療機関での適切な診察を受けるようにしましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
「仕事や育児が忙しくて病院に行く時間が取れない」という方も多いかもしれません。そんなときに便利なのがオンライン診療です。「わざわざ通院するほどではないけれど、不安を解消したい」「薬だけもらえれば十分」という場合にも非常に役に立ちます。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットを利用してスマートフォンやパソコンを通じて医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオ通話を使って、症状の相談や問診、診断、さらには薬の処方までをすべて自宅で完結できます。
SOKUYAKUとは
「SOKUYAKU(ソクヤク)」は、オンライン診療をスマートに受けられるサービスです。アプリを通じて診療の予約から薬の受け取りまで、すべてのステップをアプリで簡単に行えるのが特徴になります。
お気に入りのクリニックや薬局を登録できるほか、デジタルお薬手帳の機能もあり、継続的な健康管理に役立ちます。また、全国どこからでも利用可能で、診察当日または翌日にお薬が届く配送サービスにも対応しており、スピーディーに治療を始められるのが魅力です。
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まとめ
なかなか治らない口内炎や何度も繰り返す口の痛み、その原因が実はヘルペスだったというケースは、決して珍しくありません。見た目が似ていても、口内炎とヘルペスでは原因も治療法もまったく異なります。水ぶくれや強い痛みが気になる場合は、早めに医療機関を受診して正確な診断を受けましょう。正しい知識と日々の予防ケアを心がけることで、再発を防ぎ、快適な日常生活を取り戻せます。
口の中の違和感。放っておけば治ると思っていたら、なかなか消えない…そんな経験はありませんか?「ただの口内炎」ではなくヘルペスが原因の可能性もあるのです。見た目は似ていても、口内炎とヘルペスは原因も治療法もまったく異なるため、自己判断は避けないといけません。この記事では、口内炎とヘルペスの見分けのポイントから正しい対処法、そして再発を防ぐための生活習慣まで丁寧に解説します。
その口内炎、実はヘルペスかも?
「口内炎」は、身近なトラブルのひとつです。しかし、単なる口内炎と考えて放置すると実はヘルペス感染症だった、というケースも少なくありません。口内炎の基本とヘルペスの特徴について整理しましょう。
口内炎とは?ストレスや生活習慣が大きく関係
口内炎は口の中の粘膜にできる炎症の総称です。疲労やストレス、不規則な生活習慣によって免疫力が低下すると発症しやすくなります。多くの場合はアフタ性口内炎と呼ばれ、白や黄色の膜に覆われた潰瘍ができ、自然に治ることが多いのが特徴です。
ヘルペスとは?ウイルス感染によって起こる口内トラブル
「ヘルペスウイルス」に感染することによって発症する、いわゆる感染症です。体内に潜伏していたウイルスが、疲労やストレス、風邪などで免疫力が落ちたときに活性化して症状が出ます。口唇や口の中に小さな水ぶくれができるのが典型的な症状です。感染症のため他者にうつるリスクがあります。
ヘルペスと口内炎には共通点もあるが、原因は大きく違う
ヘルペスと口内炎は症状に似ていることもあり、混同されがちですが、実は原因や性質に大きな違いがあります。ここでは共通点と相違点を詳しくみていきます。
どちらも免疫力の低下が引き金に
どちらも症状が現れる背景には「免疫力の低下」が深く関わっています。ストレス、寝不足、過労、栄養の偏りなどによって体の防御力が落ちると、体内の常在菌や潜伏しているウイルスが活性化し、炎症や感染を引き起こすのです。たとえば、忙しい日が続いて疲れが溜まっていたり、風邪をひいて体調を崩しているときなどは、どちらの症状も現れやすくなります。
痛みをともない、日常生活に支障が出ることも
口内炎もヘルペスも、食事や会話の際にしみたり痛んだりして、不快感が強く、日常生活に支障をきたすことがあります。口内の炎症が広がると、食べ物や飲み物がしみてしまい、食欲が落ちることもあります。
ヘルペスは感染症、口内炎は非感染性が多い
もっとも大きな違いは「感染するかどうか」です。ヘルペスはウイルスによって引き起こされ、唾液や皮膚の接触を通じて他人にうつる可能性があります。水ぶくれの状態では感染リスクが高く、家族や周囲の人への配慮が必要です。
一方、口内炎の多くは非感染性です。アフタ性口内炎やカタル性口内炎などは、ウイルスによるものではなく、生活習慣や物理的な刺激が原因となって発症します。そのため、他人にうつる心配は基本的にありません。
アフタ性口内炎とヘルペス性口内炎の違いは
アフタ性口内炎とヘルペス性口内炎は、見た目や症状が似ていることもありますが、治療法や発症原因が異なります。両者の特徴をしっかり把握しましょう。
アフタ性口内炎は白っぽい潰瘍が特徴、水ぶくれはできない
アフタ性口内炎は、口の中の粘膜にできる小さな潰瘍(ただれ)が特徴です。白や黄色がかった膜に覆われ、周囲は赤くなります。形は丸や楕円形で、通常1〜2センチメートル以下のサイズです。
この口内炎はストレスや栄養不足、疲労などによって免疫力が低下した際に発生しやすく、一般的に自然治癒することがほとんどです。痛みはありますが、水ぶくれができることはありません。通常は数日から2週間ほどで治ります。
ヘルペス性口内炎は水ぶくれができ、強い痛みを伴う
唇の周りや口の中に小さな水ぶくれが複数現れます。初めはチクチクした違和感から始まり、次第に水ぶくれが広がり、かさぶたになって治癒していきます。強い痛みを伴うことが多く、アフタ性口内炎との違いは「水ぶくれの有無」です。
ヘルペス性口内炎では発熱や全身のだるさ、リンパ節の腫れをともなうこともあり、子どもに多く見られます。ただし、大人でも免疫力が低下しているときには再発することがあります。
ヘルペスと口内炎、症状が似ていても治療法は違うため注意が必要
口の中の痛みや炎症があると、「とりあえず市販薬で様子を見よう」と思われる方は少なくありません。しかし、口内炎とヘルペスでは、原因がまったく異なるため治療法も違ってきます。間違った薬を使ってしまうと、症状が悪化したり、再発しやすくなることもあるため注意しましょう。
口内炎にはビタミンや抗炎症薬が有効なことも
アフタ性口内炎の場合、免疫力の低下や栄養不足が背景にあることが多いため、ビタミンB群やビタミンCの補給が症状改善に役立つことがあります。また、痛みや炎症を抑えるためには、抗炎症薬が効果的です。痛みが和らぎ、食事や会話が楽になることが期待できます。
市販薬には口内の潰瘍を保護する軟膏やトローチ、抗炎症薬を含む塗り薬やうがい薬などもあり、適切に利用することが症状の早期回復につながります。ただし、症状が長引く場合や痛みが強い場合は、専門医の診察を受けましょう。
ヘルペスには抗ウイルス薬での治療が基本
ヘルペス性口内炎や口唇ヘルペスの治療には、「抗ウイルス薬」が必要です。これは、原因となるウイルスを抑制するための薬で、代表的なものにはアシクロビルやバラシクロビルがあります。発症初期に服用を開始することでより効果が高くなるため、水ぶくれや違和感が出た段階で医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
市販薬では対応しきれないことも多いため、口の中や唇に水ぶくれができた場合や全身症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
薬の選び方によっては悪化することもあるため注意
一番気をつけたいのが、「自己判断で間違った薬を使用してしまう」ことによる悪化です。たとえば、アフタ性口内炎にステロイド薬を使う場合は効果的ですが、ヘルペス性口内炎に同じ薬を使用するとウイルスが活性化し症状が悪化する恐れがあります。
逆に、ヘルペスには抗ウイルス薬が必須ですが、これが必要ない一般的な口内炎に不用意に使うことは望ましくありません。このようなリスクを避けるためにも、自己判断での薬の使用は控えましょう。痛みが強い、水ぶくれがある、発熱や倦怠感を伴うなどの症状があれば、まずは医療機関で原因をしっかり見極めてもらうことが、適切な治療につながります。
口唇ヘルペスと他の病気との違い
唇の周囲にできるできものや炎症は、すべてが口唇ヘルペスとは限りません。他の皮膚疾患と混同されやすいですが、見分けるポイントがあります。正しい知識で早期発見に役立てましょう。
ニキビや口角炎との見分け方は「できる場所」と「水ぶくれの有無」
ニキビは毛穴が詰まることで起こる皮膚の炎症です。通常は頬やあご、口の周囲など“毛穴のある部分”にできます。口唇周辺にできることもありますが、唇の表面や口の中にはできにくい特徴があります。
口角に起こる「口角炎」は、皮膚の乾燥や裂けによって赤みやただれが出るのが特徴です。白っぽいかさぶたができることもありますが、水ぶくれができることは基本的にありません。
繰り返す・うつる・痛みが強いなら感染症の可能性
口唇ヘルペスは一度感染するとウイルスが体内に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに繰り返し再発します。また、感染力が強いため、接触によって家族や周囲の人にうつることもあります。これらの特徴は、ニキビや口角炎には見られません。
また、水ぶくれができる際に「ピリピリ」「チクチク」といった前兆の違和感があるのも、ヘルペスならではの特徴といえるでしょう。繰り返し同じ場所に症状が出る、強い痛みがある、水ぶくれができるといった場合は、自己判断せず医療機関で診断を受けることをおすすめします。
再発を防ぐには?生活習慣の見直しと予防ケア
口内炎やヘルペスは、一度治っても再び現れることがあります。日頃からの生活習慣を整えることが、再発予防には欠かせません。自分の身体の状態に目を向け、予防につながる習慣を意識していきましょう。
ストレス管理と十分な睡眠がカギ
ストレスや睡眠不足は、免疫力を大きく低下させる要因です。忙しい日々の中で、つい無理をしてしまう方も多いかもしれませんが、体が疲れていると、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まり、口内炎やヘルペスの再発リスクが高まります。
意識的に休息をとることや、自分なりのストレス発散方法を見つけておくことは、心身のバランスを保つうえで重要です。睡眠の質にもこだわり、十分な睡眠時間を確保することで、免疫の働きを正常に保ちやすくなります。
ビタミンの摂取と口腔ケアで予防を意識する
食生活の乱れも、口内環境に影響を与える要因の一つです。ビタミンB群やビタミンCは、粘膜の健康維持に関わる栄養素であり、不足すると口内炎ができやすくなると言われています。バランスのとれた食事を意識し、必要に応じてサプリメントを取り入れるのもよいでしょう。
また、日々の口腔ケアも再発防止には重要です。歯磨きやうがいを丁寧に行い、口の中を清潔に保つことで、細菌やウイルスの繁殖を抑えられます。定期的に歯科検診を受けることも、予防の一環としておすすめです。
見分けが難しいときは放置せずに、医療機関を受診しよう
口内炎なのか、ヘルペスなのか、自分では判断がつかない…そんなとき、「そのうち治るだろう」と放置してしまうのは良くありません。ヘルペス性の口内炎は感染の恐れがあり、正しい診断と早めの治療が大切です。
見た目が似ていても、原因や治療薬がまったく異なるため、自己判断で市販薬を使うよりも、医療機関での適切な診察を受けるようにしましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
「仕事や育児が忙しくて病院に行く時間が取れない」という方も多いかもしれません。そんなときに便利なのがオンライン診療です。「わざわざ通院するほどではないけれど、不安を解消したい」「薬だけもらえれば十分」という場合にも非常に役に立ちます。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットを利用してスマートフォンやパソコンを通じて医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオ通話を使って、症状の相談や問診、診断、さらには薬の処方までをすべて自宅で完結できます。
SOKUYAKUとは
「SOKUYAKU(ソクヤク)」は、オンライン診療をスマートに受けられるサービスです。アプリを通じて診療の予約から薬の受け取りまで、すべてのステップをアプリで簡単に行えるのが特徴になります。
お気に入りのクリニックや薬局を登録できるほか、デジタルお薬手帳の機能もあり、継続的な健康管理に役立ちます。また、全国どこからでも利用可能で、診察当日または翌日にお薬が届く配送サービスにも対応しており、スピーディーに治療を始められるのが魅力です。
まとめ
なかなか治らない口内炎や何度も繰り返す口の痛み、その原因が実はヘルペスだったというケースは、決して珍しくありません。見た目が似ていても、口内炎とヘルペスでは原因も治療法もまったく異なります。水ぶくれや強い痛みが気になる場合は、早めに医療機関を受診して正確な診断を受けましょう。正しい知識と日々の予防ケアを心がけることで、再発を防ぎ、快適な日常生活を取り戻せます。
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皮膚科, 形成外科, 総合内科, 美容外科, 美容皮膚科, 先端医療, 再生医療
2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業


















































