【皮膚科医師監修】ヘルペスとは?「体に潜み再発を繰り返す病気」の仕組みを知ろう
ヘルペスとは?身近なウイルスの正体
ヘルペスは、私たちの日常生活に密接に関わるウイルス性疾患であり、感染すると皮膚や粘膜に水ぶくれや発疹を引き起こします。このウイルスは非常に感染力が強く、免疫力が低下したタイミングで再発しやすい特徴があります。原因は「ヘルペスウイルス」というグループに属するウイルスです。
紀元前から知られていた病気
ヘルペスという病気は、実は紀元前から記録が残る古い病気です。ギリシャ語の「はう」という意味の言葉が名前の由来となり、当時から皮膚に現れる水疱や発疹と関連していました。
ウイルスによる感染症であることが分かったのは20世紀に入ってからです。ウイルスは通常の顕微鏡では見ることができず、電子顕微鏡の登場でその正体が明らかになりました。
人に感染するヘルペスウイルスは8種類
ヘルペスウイルスは、ヒトを含むほとんどの真核生物に存在し、約100種類が知られています。人に感染が確認されているヘルペスウイルスは8種類です。
口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型・2型(HSV-1/HSV-2)、水ぼうそうと帯状疱疹を起こす水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV、HHV-3)が最も身近です。ほかに、伝染性単核症などに関わるEBウイルス(HHV-4)、免疫が落ちた時に問題となるサイトメガロウイルス(HHV-5)、乳幼児の突発性発疹の原因となるHHV-6/7、カポジ肉腫との関連が知られるHHV-8があります。
ヘルペスの種類|あなたの症状はどのタイプ?
ヘルペスと一口にいっても、身体のどこに出るか、どのウイルスかで性質が変わります。代表的な三つのタイプを知っておくと、受診先や対処の目安になります。
唇にできたら「口唇ヘルペス」かも
最もよく見られるタイプのヘルペスで、唇やその周辺に痛みを伴う水ぶくれが現れます。この病気は主にHSV-1(単純ヘルペスウイルス1型)によって引き起こされ、免疫力が低下した際に再発します。
性器に水ぶくれ…もしかして「性器ヘルペス」
性行為を通じて感染することが多い病気です。主にHSV-2(単純ヘルペスウイルス2型)が原因ですが、最近ではHSV-1による性器ヘルペスも増えています。性器周辺や肛門付近に痛みを伴う水ぶくれが現れ、再発することもあります。
「帯状疱疹」は子どもの病気の再発
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染が原因です。子どもの時に水ぼうそうにかかったことがある人が、免疫力の低下により再発することがあります。帯状疱疹は、発疹が神経に沿って帯状に広がるのが特徴で、成人や高齢者に多く見られます。
ヘルペスの症状|初めての発症と再発では何が違う?
同じヘルペスでも、初めて感染した時と、既に潜んでいるウイルスが再び活動した時では、出方や重さが異なります。
初感染で出やすい症状とは
ヘルペスの初感染では、発熱やリンパ節の腫れ、倦怠感など、強い全身症状が現れることがあります。また、発疹が現れる部位は痛みを伴うことが多く、治療を早急に開始することが重要です。大人になってから初めて感染すると、症状が強くなることがあります。
再発時に現れるサイン
再発時には、発症の前兆としてピリピリやかゆみを感じることがあります。再発した場合、症状は軽く、治療を始めることで短期間で回復することがほとんどです。再発の頻度が高い場合は、予防的な治療が必要となることもあります。
ヘルペスはどうやってうつる?
感染経路はウイルスの種類や病態で異なります。誤解しやすいポイントを整理しておきましょう。
日常生活で多い接触感染のパターン
ヘルペスウイルスは、感染者との直接的な接触によって感染します。特に、口唇ヘルペスはキスや食器の共有を通じて、性器ヘルペスは性交渉を通じて感染することが多いです。ウイルスがついたタオルやグラスなどを通じて間接的に感染する場合もあります。
空気や飛沫で広がるケースはあるのか
一般的に、ヘルペスウイルスは飛沫感染や空気感染しませんが、例外として、感染者の水疱や唾液が飛散することで感染が広がることがあります。特に、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の帯状疱疹では、飛沫感染が一部で報告されていますが、通常は接触感染が主な感染経路です。
知らぬ間にうつすケースも
無症候性のヘルペスウイルス排泄者も存在します。この場合、発症していないにもかかわらず、ウイルスが体内から排出され、他の人に感染してしまうことがあります。症状が出ていなくても感染の可能性があるため、注意が必要です。
なぜヘルペスは何度も再発するのか
ヘルペスウイルスの最大の特徴は「潜伏」です。症状が消えても体から完全にいなくなるわけではありません。
ウイルスは消えない?神経に潜む
ヘルペスウイルスは、体内に入ると神経節という部分に潜伏します。ウイルスは体内で休眠状態になり、免疫力が低下したときに再び活性化し、症状が現れます。免疫系が正常に働いている限り、ウイルスは抑えられますが、免疫力が落ちると再発のリスクが高まります。
再発の引き金になる免疫低下
発熱、過労、睡眠不足、基礎疾患や免疫を抑える薬の使用、加齢などは免疫を下げやすく、再発のきっかけになります。月経前後の体調変化で口唇ヘルペスが出やすい人も少なくありません。
ストレス・疲労・紫外線が引き金に
強い紫外線は皮膚の免疫を一時的に弱め、海や山、スキーの後に口唇ヘルペスが出ることがあります。精神的ストレスや肉体的疲労が続く時も、再発リスクが高まります。
治療はどうする?薬の種類と受診のタイミング
治療の基本は抗ウイルス薬です。早く始めるほど、症状の広がりや期間を抑えやすくなります。
治療法は抗ウイルス薬が基本
医療機関では、症状や重症度に応じて抗ウイルス薬の飲み薬や点滴を用います。帯状疱疹は特に早期治療が重要で、痛み止めや皮膚のケアを併用します。口唇・性器ヘルペスも、医師の診断のもとで内服治療を行うのが標準的です。
前兆を感じたら“即対処”で再発を最小限に
チクチク・ピリピリといった前兆の段階で受診し、抗ウイルス薬を早期に開始すると、発疹の拡大や痛み、治癒までの期間を抑えやすくなります。かさぶたになって時間が経つと、薬の効果は限定的になります。
市販薬は使える?医療用との違いと注意点
口唇ヘルペスの再発で、過去に医療機関で診断を受けている場合に限り、薬剤師の説明を受けて市販の抗ウイルス成分を含む外用薬を使えることがあります。同じ症状であることを確認し、前兆時からすぐに塗るのがポイントです。広い範囲に及ぶ、5日程度で改善しない、初めての発症といった場合は自己判断で続けず受診してください。
入院が必要になる場合とは?
初感染で全身症状が強い、広範囲にわたる、免疫が弱っている基礎疾患がある、性器ヘルペスで排尿困難が強い、といったケースでは、点滴治療や入院管理が選ばれることがあります。
何度も繰り返す人に「再発抑制療法」
ヘルペスを繰り返す場合、再発抑制療法として抗ウイルス薬を日常的に服用する方法があります。この治療により、再発の頻度を減らし、症状を軽減できます。再発頻度が高い人にとっては、重要な治療法です。
再発を防ぐには?ヘルペスと上手に付き合う生活習慣
再発を防ぐためには、免疫力を高める生活習慣を心がけることが重要です。健康な体作りが、再発を抑える鍵となります。
生活習慣で免疫力を保つ
ヘルペスの再発を防ぐためには、バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動が必要です。これにより免疫力が高まり、ウイルスの活性化を防ぐことができます。また、規則正しい生活を送ることも重要です。
紫外線やストレスにも注意
強い紫外線や過度なストレスは免疫力を低下させ、ヘルペスの再発を引き起こす要因となります。外出時は紫外線対策をし、ストレスが溜まらないようリラックスできる時間を作ることが大切です。
帯状疱疹はワクチンで防げる?
帯状疱疹は、成人期のワクチン接種で発症や重症化を減らせます。対象年齢や接種方法は地域や時期で異なるため、かかりつけ医に相談し、自分に合ったタイミングを確認してください。
ヘルペスは人にうつる?正しく知って、正しく防ぐ
ヘルペスウイルスは、感染力が強いため、他の人にうつさないための対策が必要です。症状が現れている時は、注意しましょう。
家族や周囲にうつさないために日常からできる工夫
症状が出ている間は、キスや性行為を控え、食器やタオル、歯ブラシは共有しないようにします。患部に触れたらすぐに手洗いを行い、口唇ヘルペスではマスクの着用も有用です。帯状疱疹の発疹は覆って保護し、乳幼児や妊婦と接する場面では特に慎重に過ごしましょう。
水ぶくれが出ているとき、してはいけない行動
水ぶくれをつぶす、患部をこすって広げる、自己判断で強いステロイドを塗る、といった行為は悪化や二次感染を招きます。医師の指示に従って治療を続けることが回復への近道です。
ヘルペスかもと思ったら放置せず皮膚科を受診しよう
ヘルペスは、放置していると症状が悪化したり、後遺症が残ることがあります。症状が現れた場合、早期に皮膚科を受診して治療を受けることが最も効果的です。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
「平日は仕事で病院に行けない」「子どもがいて外出が難しい」そんな理由で受診を後回しにしてしまっていませんか?そのような場合、スマートフォンなどを使って自宅から診療を受けられるオンライン診療があります。
オンライン診療とは
オンライン診療は、インターネットにつながるスマートフォンやタブレット、パソコンを使い、ビデオ通話で医師の診察を受けられる医療サービスです。予約から問診、診断、支払い、処方箋の発行までをオンラインで完結できます。
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まとめ
ヘルペスは、体内に潜伏したウイルスが免疫低下などをきっかけに再活性化し、症状を繰り返す疾患です。見た目が軽くても、痛みやかゆみが長引いたり周囲へ感染させる可能性があるため、放置は避けましょう。
「いつものこと」と自己判断せず、早めに皮膚科で適切な診断と治療を受けることが重要です。あわせて、睡眠や栄養、ストレス管理や紫外線対策など生活習慣を整え、再発予防に取り組みましょう。
唇に現れる水ぶくれやピリピリする痛みは、もしかしたら“ヘルペス”の兆候かもしれません。ヘルペスは身近なウイルス性の疾患で、一度感染すると体内に残り、免疫力が低下すると再発を繰り返します。
この記事では、ヘルペスウイルスの種類や症状、感染経路、再発の仕組み、さらに治療法や予防法について、皮膚科の専門医監修のもとで分かりやすく説明します。正しい知識を身につけ、日常生活を安心して過ごすための参考にしてください。
ヘルペスとは?身近なウイルスの正体
ヘルペスは、私たちの日常生活に密接に関わるウイルス性疾患であり、感染すると皮膚や粘膜に水ぶくれや発疹を引き起こします。このウイルスは非常に感染力が強く、免疫力が低下したタイミングで再発しやすい特徴があります。原因は「ヘルペスウイルス」というグループに属するウイルスです。
紀元前から知られていた病気
ヘルペスという病気は、実は紀元前から記録が残る古い病気です。ギリシャ語の「はう」という意味の言葉が名前の由来となり、当時から皮膚に現れる水疱や発疹と関連していました。
ウイルスによる感染症であることが分かったのは20世紀に入ってからです。ウイルスは通常の顕微鏡では見ることができず、電子顕微鏡の登場でその正体が明らかになりました。
人に感染するヘルペスウイルスは8種類
ヘルペスウイルスは、ヒトを含むほとんどの真核生物に存在し、約100種類が知られています。人に感染が確認されているヘルペスウイルスは8種類です。
口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型・2型(HSV-1/HSV-2)、水ぼうそうと帯状疱疹を起こす水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV、HHV-3)が最も身近です。ほかに、伝染性単核症などに関わるEBウイルス(HHV-4)、免疫が落ちた時に問題となるサイトメガロウイルス(HHV-5)、乳幼児の突発性発疹の原因となるHHV-6/7、カポジ肉腫との関連が知られるHHV-8があります。
ヘルペスの種類|あなたの症状はどのタイプ?
ヘルペスと一口にいっても、身体のどこに出るか、どのウイルスかで性質が変わります。代表的な三つのタイプを知っておくと、受診先や対処の目安になります。
唇にできたら「口唇ヘルペス」かも
最もよく見られるタイプのヘルペスで、唇やその周辺に痛みを伴う水ぶくれが現れます。この病気は主にHSV-1(単純ヘルペスウイルス1型)によって引き起こされ、免疫力が低下した際に再発します。
性器に水ぶくれ…もしかして「性器ヘルペス」
性行為を通じて感染することが多い病気です。主にHSV-2(単純ヘルペスウイルス2型)が原因ですが、最近ではHSV-1による性器ヘルペスも増えています。性器周辺や肛門付近に痛みを伴う水ぶくれが現れ、再発することもあります。
「帯状疱疹」は子どもの病気の再発
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染が原因です。子どもの時に水ぼうそうにかかったことがある人が、免疫力の低下により再発することがあります。帯状疱疹は、発疹が神経に沿って帯状に広がるのが特徴で、成人や高齢者に多く見られます。
ヘルペスの症状|初めての発症と再発では何が違う?
同じヘルペスでも、初めて感染した時と、既に潜んでいるウイルスが再び活動した時では、出方や重さが異なります。
初感染で出やすい症状とは
ヘルペスの初感染では、発熱やリンパ節の腫れ、倦怠感など、強い全身症状が現れることがあります。また、発疹が現れる部位は痛みを伴うことが多く、治療を早急に開始することが重要です。大人になってから初めて感染すると、症状が強くなることがあります。
再発時に現れるサイン
再発時には、発症の前兆としてピリピリやかゆみを感じることがあります。再発した場合、症状は軽く、治療を始めることで短期間で回復することがほとんどです。再発の頻度が高い場合は、予防的な治療が必要となることもあります。
ヘルペスはどうやってうつる?
感染経路はウイルスの種類や病態で異なります。誤解しやすいポイントを整理しておきましょう。
日常生活で多い接触感染のパターン
ヘルペスウイルスは、感染者との直接的な接触によって感染します。特に、口唇ヘルペスはキスや食器の共有を通じて、性器ヘルペスは性交渉を通じて感染することが多いです。ウイルスがついたタオルやグラスなどを通じて間接的に感染する場合もあります。
空気や飛沫で広がるケースはあるのか
一般的に、ヘルペスウイルスは飛沫感染や空気感染しませんが、例外として、感染者の水疱や唾液が飛散することで感染が広がることがあります。特に、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の帯状疱疹では、飛沫感染が一部で報告されていますが、通常は接触感染が主な感染経路です。
知らぬ間にうつすケースも
無症候性のヘルペスウイルス排泄者も存在します。この場合、発症していないにもかかわらず、ウイルスが体内から排出され、他の人に感染してしまうことがあります。症状が出ていなくても感染の可能性があるため、注意が必要です。
なぜヘルペスは何度も再発するのか
ヘルペスウイルスの最大の特徴は「潜伏」です。症状が消えても体から完全にいなくなるわけではありません。
ウイルスは消えない?神経に潜む
ヘルペスウイルスは、体内に入ると神経節という部分に潜伏します。ウイルスは体内で休眠状態になり、免疫力が低下したときに再び活性化し、症状が現れます。免疫系が正常に働いている限り、ウイルスは抑えられますが、免疫力が落ちると再発のリスクが高まります。
再発の引き金になる免疫低下
発熱、過労、睡眠不足、基礎疾患や免疫を抑える薬の使用、加齢などは免疫を下げやすく、再発のきっかけになります。月経前後の体調変化で口唇ヘルペスが出やすい人も少なくありません。
ストレス・疲労・紫外線が引き金に
強い紫外線は皮膚の免疫を一時的に弱め、海や山、スキーの後に口唇ヘルペスが出ることがあります。精神的ストレスや肉体的疲労が続く時も、再発リスクが高まります。
治療はどうする?薬の種類と受診のタイミング
治療の基本は抗ウイルス薬です。早く始めるほど、症状の広がりや期間を抑えやすくなります。
治療法は抗ウイルス薬が基本
医療機関では、症状や重症度に応じて抗ウイルス薬の飲み薬や点滴を用います。帯状疱疹は特に早期治療が重要で、痛み止めや皮膚のケアを併用します。口唇・性器ヘルペスも、医師の診断のもとで内服治療を行うのが標準的です。
前兆を感じたら“即対処”で再発を最小限に
チクチク・ピリピリといった前兆の段階で受診し、抗ウイルス薬を早期に開始すると、発疹の拡大や痛み、治癒までの期間を抑えやすくなります。かさぶたになって時間が経つと、薬の効果は限定的になります。
市販薬は使える?医療用との違いと注意点
口唇ヘルペスの再発で、過去に医療機関で診断を受けている場合に限り、薬剤師の説明を受けて市販の抗ウイルス成分を含む外用薬を使えることがあります。同じ症状であることを確認し、前兆時からすぐに塗るのがポイントです。広い範囲に及ぶ、5日程度で改善しない、初めての発症といった場合は自己判断で続けず受診してください。
入院が必要になる場合とは?
初感染で全身症状が強い、広範囲にわたる、免疫が弱っている基礎疾患がある、性器ヘルペスで排尿困難が強い、といったケースでは、点滴治療や入院管理が選ばれることがあります。
何度も繰り返す人に「再発抑制療法」
ヘルペスを繰り返す場合、再発抑制療法として抗ウイルス薬を日常的に服用する方法があります。この治療により、再発の頻度を減らし、症状を軽減できます。再発頻度が高い人にとっては、重要な治療法です。
再発を防ぐには?ヘルペスと上手に付き合う生活習慣
再発を防ぐためには、免疫力を高める生活習慣を心がけることが重要です。健康な体作りが、再発を抑える鍵となります。
生活習慣で免疫力を保つ
ヘルペスの再発を防ぐためには、バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動が必要です。これにより免疫力が高まり、ウイルスの活性化を防ぐことができます。また、規則正しい生活を送ることも重要です。
紫外線やストレスにも注意
強い紫外線や過度なストレスは免疫力を低下させ、ヘルペスの再発を引き起こす要因となります。外出時は紫外線対策をし、ストレスが溜まらないようリラックスできる時間を作ることが大切です。
帯状疱疹はワクチンで防げる?
帯状疱疹は、成人期のワクチン接種で発症や重症化を減らせます。対象年齢や接種方法は地域や時期で異なるため、かかりつけ医に相談し、自分に合ったタイミングを確認してください。
ヘルペスは人にうつる?正しく知って、正しく防ぐ
ヘルペスウイルスは、感染力が強いため、他の人にうつさないための対策が必要です。症状が現れている時は、注意しましょう。
家族や周囲にうつさないために日常からできる工夫
症状が出ている間は、キスや性行為を控え、食器やタオル、歯ブラシは共有しないようにします。患部に触れたらすぐに手洗いを行い、口唇ヘルペスではマスクの着用も有用です。帯状疱疹の発疹は覆って保護し、乳幼児や妊婦と接する場面では特に慎重に過ごしましょう。
水ぶくれが出ているとき、してはいけない行動
水ぶくれをつぶす、患部をこすって広げる、自己判断で強いステロイドを塗る、といった行為は悪化や二次感染を招きます。医師の指示に従って治療を続けることが回復への近道です。
ヘルペスかもと思ったら放置せず皮膚科を受診しよう
ヘルペスは、放置していると症状が悪化したり、後遺症が残ることがあります。症状が現れた場合、早期に皮膚科を受診して治療を受けることが最も効果的です。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
「平日は仕事で病院に行けない」「子どもがいて外出が難しい」そんな理由で受診を後回しにしてしまっていませんか?そのような場合、スマートフォンなどを使って自宅から診療を受けられるオンライン診療があります。
オンライン診療とは
オンライン診療は、インターネットにつながるスマートフォンやタブレット、パソコンを使い、ビデオ通話で医師の診察を受けられる医療サービスです。予約から問診、診断、支払い、処方箋の発行までをオンラインで完結できます。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク)は、オンライン診療をアプリ上でスムーズに受けられるサービスです。診療の予約から薬の受け取りまでの流れをアプリで完結でき、専門スタッフによるサポートも用意されています。
よく利用するクリニックや薬局を登録しておけるため手続きが簡単になり、お薬手帳をデジタルで管理することも可能です。当日または翌日には薬が手元に届くため、時間がない方も助かります。
まとめ
ヘルペスは、体内に潜伏したウイルスが免疫低下などをきっかけに再活性化し、症状を繰り返す疾患です。見た目が軽くても、痛みやかゆみが長引いたり周囲へ感染させる可能性があるため、放置は避けましょう。
「いつものこと」と自己判断せず、早めに皮膚科で適切な診断と治療を受けることが重要です。あわせて、睡眠や栄養、ストレス管理や紫外線対策など生活習慣を整え、再発予防に取り組みましょう。
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.
当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
2.
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3.
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4.
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皮膚科, 形成外科, 総合内科, 美容外科, 美容皮膚科, 先端医療, 再生医療
2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業


















































