ピルはどこで買える?婦人科・オンライン・薬局の買い方【医師監修】
「生理痛やPMSが辛いからピルを試してみたいけれど、どこで買えるの?」「旅行のために生理をずらしたいけれど、薬局で買えるのかな?」と、ピルの買い方についてお悩みではありませんか?
初めてピルを購入しようと考えたとき、どこに行けばいいのか、どのような手続きが必要なのか、不安に感じる方は非常に多くいらっしゃいます。結論から申し上げますと、ピルは種類(低用量ピル・中用量ピル・アフターピルなど)によって買える場所や手順が異なります。一部の例外を除き、基本的には医療機関(婦人科やオンライン診療)での医師の診察と処方が必要です。
本記事では、医療法人社団福美会ヒロクリニックの医師が、ピルの種類ごとの購入場所、婦人科やオンライン診療での具体的な手順、値段の目安、そして絶対に避けるべき危険な買い方について丁寧に解説いたします。ご自身の目的やライフスタイルに合った、安全でスムーズなピルの購入方法を見つけるための参考にしていただければ幸いです。
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ピルは種類によって買える場所が異なる
ピルは、薬局やドラッグストアで市販されている一般的な風邪薬などとは異なり、原則として医療機関での処方箋が必要です。ただし、アフターピル(緊急避妊薬)については、一部の薬局での購入が可能になりつつあります。
低用量ピル・中用量ピルは薬局やドラッグストアでは買えない
生理痛の緩和やPMS(月経前症候群)の改善、継続的な避妊などを目的として使用される「低用量ピル(OC・LEP)」、および生理日をずらす目的などで使われる「中用量ピル」は医療用医薬品に分類されており、現在の日本では市販薬(OTC医薬品)として認可されていません。
そのため、街の薬局やドラッグストアに行って、棚から商品をカゴに入れてレジで購入する、といった買い方はできません。これらのピルを入手するためには、必ず医師の診察を受け、ご自身の体質に合っているかを確認したうえで処方箋を発行してもらう必要があります。
アフターピルは2026年2月から一部の薬局で買えるようになった
避妊に失敗した際などに、性行為後72時間以内に服用して妊娠を防ぐ「アフターピル(緊急避妊薬)」については、これまでは医療機関での処方が必須でした。しかし、制度の見直しが進み、2026年2月から一部の条件を満たした薬局において、処方箋なしで購入できるようになっています。
ただし、全国すべての薬局で買えるわけではなく、研修を受けた薬剤師がいる特定の薬局に限られます。また、購入時には薬剤師による面談や確認が必要となります。
買い方は「婦人科の受診」「オンライン診療」「薬局」の3つ
現在、ピルを手に入れるための主なルートは以下の3つに分けられます。
- 婦人科・産婦人科を受診する:医師と直接対面して診察を受け、処方してもらう方法です。
- オンライン診療を利用する:スマートフォンやパソコンを使ってビデオ通話などで診察を受け、ピルを自宅に郵送してもらう方法です。
- 薬局で購入する:アフターピルに限り、特定の薬局で薬剤師の確認のもと購入する方法です。
ご自身が「どのピルを必要としているか」によって、選ぶべき方法が変わってきます。
| ピルの種類 | 薬局で買えるか | 必要な手続き | 主な使用目的 |
|---|---|---|---|
| 低用量ピル(OC・LEP) | 買えない | 婦人科受診またはオンライン診療での処方 | 生理痛・PMSの改善、避妊、月経困難症の治療など |
| 中用量ピル | 買えない | 婦人科受診またはオンライン診療での処方 | 生理日の移動(ずらす)、重度な月経異常の治療など |
| アフターピル(緊急避妊薬) | 一部の薬局で買える | 特定の薬局での薬剤師による面談、または医療機関での処方 | 避妊の失敗時などの緊急避妊(性行為後72時間以内) |
【目的別】自分に合うピルと買い方の選び方
ピルを買う前に、「何のためにピルが必要なのか」を明確にすることが大切です。目的によって選ぶべきピルの種類が変わり、それに応じて適切な購入ルートも決まってきます。
生理痛・PMSの改善や避妊を続けたい人|低用量ピル(OC・LEP)
「毎月の重い生理痛(月経困難症)を軽くしたい」「PMSによる気分の落ち込みや肌荒れを改善したい」「確実な避妊を継続したい」という方には、低用量ピル(または超低用量ピル)が適しています。
低用量ピルは毎日決まった時間に1錠ずつ飲み続ける必要があるため、お薬を切らさないことが重要です。買い方としては、初めての方は安心できる「婦人科での対面受診」を、すでに服用経験があり忙しくて通院が難しい方は「オンライン診療での定期配送」を選ぶのがおすすめです。
旅行やイベントに合わせて生理をずらしたい人|中用量ピル
「来月の旅行や結婚式、大事な試験に生理がかぶらないようにしたい」という一時的な目的の方には、中用量ピルが処方されます。
中用量ピルは低用量ピルよりもホルモン量が多く、短期間服用することで意図的に生理のタイミングを早めたり遅らせたりすることができます。予定日が迫っていると間に合わないことがあるため、生理をずらしたい予定の1〜2ヶ月前には婦人科またはオンライン診療を受診し、処方を受ける必要があります。
性行為から72時間以内で急いでいる人|アフターピル
「コンドームが破れてしまった」「避妊をせずに性行為をしてしまった」という緊急事態には、アフターピル(緊急避妊薬)が必要です。アフターピルは排卵を遅らせたり、精子と卵子の受精を阻害したりすることで妊娠を防ぎます。
性行為から72時間(お薬の種類によっては120時間)以内に服用しなければ十分な効果が得られないため、時間との勝負になります。お近くに対応している薬局があればそこで購入するのが最も早いですが、夜間や休日で見つからない場合や、対面での購入に抵抗がある場合は、即日発送やバイク便に対応しているオンライン診療、または救急対応の医療機関を早急に探す必要があります。
どのピルが合うか分からないときは医師に相談してから決める
「生理不順も直したいし、避妊もしたい。どれを選べばいいの?」と迷う方も少なくありません。そのような場合は、無理にご自身で判断する必要はありません。婦人科の対面診療やオンライン診療の問診時に、「今の症状」と「希望する状態」を医師に伝えれば、医学的な見地から最も適したピルを提案してくれます。まずは相談するという気持ちで受診をご検討ください。
低用量ピル・中用量ピルが薬局で買えないのはなぜ?
低用量ピルや中用量ピルが市販されていないのは、患者様の体質や既往歴によっては重大な副作用(血栓症など)を引き起こすリスクがあり、医師による事前の安全確認が不可欠だからです。
体質や持病によって、ピルを服用できない人がいるため
ピルは非常に優れたお薬ですが、誰でも飲めるわけではありません。例えば、35歳以上で1日15本以上のタバコを吸う方、前兆(閃輝暗点など)を伴う片頭痛がある方、重度の高血圧や糖尿病がある方、過去に乳がんを患った方などは、ピルを服用することで健康リスクが高まるため、原則として処方できません。薬局での自己判断による購入では、これらのチェックが甘くなる危険性があります。
血栓症などの副作用リスクを事前に確認する必要があるため
ピルに含まれる女性ホルモン(エストロゲン)には、血液を固まりやすくする作用があります。そのため、ごくまれではありますが、「血栓症(血管の中で血が固まり、血流が止まってしまう病気)」という重篤な副作用が起こる可能性があります。
医師は診察の中で、患者様ご自身やご家族の血栓症の病歴、肥満度(BMI)、年齢などを総合的に評価し、安全に服用できるかどうかを判断します。このプロセスがあるからこそ、安心してピルを続けることができるのです。
服用の目的によって、選ぶピルの種類が変わるため
一口に「低用量ピル」と言っても、トリキュラーやマーベロンなど、配合されているホルモンの種類や量によって数十種類の製品があります。生理痛の緩和に優れているもの、ニキビ治療への効果が期待できるもの、不正出血が起こりにくいものなど、特徴は様々です。
患者様の「治したい症状」に合わせて適切なお薬をチョイスし、効果が出ない場合や副作用が辛い場合には別の種類に変更する、といった細やかな調整は、医師の管理下でなければ難しいため、医療機関での処方が基本となっています。
買い方①婦人科・産婦人科を受診して処方を受ける手順
婦人科での対面受診は、産婦人科医と直接話すことができ、必要に応じて検査も受けられるため、初めてピルを飲む方に最も推奨される買い方です。事前の予約から問診、受け取りまでの流れをご説明します。
予約から受け取りまでの流れ
- 予約:インターネットや電話でクリニックの予約を取ります。最近は「ピル外来」を設けているクリニックも増えています。
- 受付・問診票の記入:来院後、問診票に現在の症状、月経周期、既往歴などを記入します。
- 血圧測定・体重測定:血栓症リスクを確認するため、血圧と体重を測ります。
- 医師の診察(問診):問診票をもとに医師とお話をします。
- 処方・会計:ピルが処方され、院内で直接お薬を受け取るか、処方箋をもらって調剤薬局で購入します。
問診で聞かれること(既往歴・病歴・喫煙・服用中の薬)
診察室では、主に以下のようなことを確認されます。緊張する必要はありませんので、正直にお答えください。
- 生理の周期や、生理痛の重さ
- ピルを飲みたい目的(避妊、生理痛緩和など)
- タバコを吸うか、吸う場合は1日何本か
- 今までにかかった大きな病気(特に血栓症、高血圧、肝臓の病気など)
- 現在飲んでいる薬やサプリメント(飲み合わせを確認するため)
内診はあるのか、初診にかかる時間はどのくらいか
「ピルをもらうには、婦人科で内診(専用の台に乗って器具を入れる診察)をされるのが怖い」という理由で受診をためらう方がいらっしゃいます。ご安心ください。単にピルを処方するだけであれば、問診と血圧・体重測定のみで済むことが多く、初診時に必ず内診を行うわけではありません。
ただし、強い生理痛や大量の不正出血がある場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れていないかを確認するために、超音波(エコー)検査などの内診をご提案することがあります。初診にかかる時間は、待ち時間を除けば診察自体は10〜15分程度が目安です。
「ピルが欲しい」と伝えるときの言い方
クリニックの受付や診察室でどう伝えればいいか迷ったときは、素直に目的に合わせて伝えていただければ大丈夫です。
- 「生理痛がひどいので、ピルを試してみたいです」
- 「避妊目的で低用量ピルを処方してほしいです」
- 「旅行があるので、生理をずらす薬をお願いします」
医師や看護師は毎日こうした相談を受けていますので、恥ずかしがらずにリラックスしてお伝えください。
買い方②オンライン診療で処方を受ける手順
オンライン診療は、通院の手間や待ち時間がなく、スマートフォンひとつで自宅にピルが届く便利な買い方です。服用経験がある方や、忙しくて通院が続かない方に適しています。
予約・問診票の入力からオンライン診察までの流れ
- アプリやWebから予約:希望するオンラインクリニックのサイトから、日時を選択して予約します。
- 事前問診:Web上で問診票に回答します。対面診療と同様に、既往歴や喫煙歴などを正確に入力します。
- オンライン診察:予約時間になると、ビデオ通話や電話で医師の診察が始まります。数分程度で終わることが多いです。
- 決済・発送:クレジットカードなどで決済を済ませると、最短当日にピルが発送されます。中身が分からないように梱包されて届くのが一般的です。
決済後、ピルが手元に届くまでの日数
オンライン診療の最大のメリットはスピードです。多くの場合、15時や17時など指定の時間までに診察と決済を完了すれば、その日のうちにピルが発送されます。お住まいの地域にもよりますが、早ければ翌日、遅くとも2〜3日後にはご自宅のポストに投函されます。ただし、天候や配送業者の事情により遅れることもあるため、手元のシートがなくなる数日前には受診を済ませておきましょう。
一度に何シートまで処方を受けられるか
処方されるシート数はクリニックや患者様の状態によって異なります。初診の場合は副作用の確認があるため1〜2シートの処方となることが多いですが、問題なく服用できている再診の方であれば、3ヶ月分や6ヶ月分など複数シートをまとめて処方してもらえることが一般的です。また、毎月自動的に届く「定期便(定期配送)」サービスを提供しているクリニックも多く、飲み忘れや買い忘れを防ぐのに役立ちます。
オンライン診療が向いている人・対面での受診が向いている人
オンライン診療が向いている人
- すでにピルの服用経験があり、副作用の問題がない方
- 仕事や学校が忙しく、クリニックの診療時間に間に合わない方
- 毎月の通院や待ち時間を負担に感じている方
対面での受診が向いている人
- 初めてピルを飲むため、医師に直接不安な点を聞きたい方
- 激しい生理痛があり、子宮や卵巣の病気が隠れていないか検査してほしい方
- 血圧が高い、身内に血栓症の人がいるなど、リスクに不安がある方
| 比較項目 | 婦人科(対面) | オンライン診療 |
|---|---|---|
| 受診までの流れ | 予約・来院 → 問診・検査 → 医師の診察 | アプリ/Web予約 → Web問診 → ビデオ・電話診察 |
| 受け取りまでの日数 | 診察当日にその場で受け取り | 最短翌日〜数日後に自宅へ郵送 |
| 費用に含まれるもの | 診察料、薬代、(必要に応じて検査代) | 診察料、薬代、送料 |
| 向いているケース | 初めての方、検査を希望する方、すぐに薬が欲しい方 | 服用経験がある方、忙しくて通院できない方 |
| 注意点 | 待ち時間や通院のための交通費・時間がかかる | 血液検査や超音波などの直接的な検査はできない |
買い方③薬局でアフターピルを買う手順【低用量ピルは対象外】
緊急避妊を目的としたアフターピルに限り、特定の条件を満たした薬局で購入することが可能です。ただし、すべての薬局で買えるわけではないため、事前の確認が必要です。
販売している薬局の探し方と、購入できる条件
アフターピルを取り扱っているのは、厚生労働省の研修を修了した薬剤師が在籍し、プライバシーに配慮した個室などがある一部の薬局です。対応している薬局は、各都道府県の薬剤師会のホームページなどで検索することができます。
購入にあたっては、要指導医薬品と同様かそれ以上に厳格な管理がなされており、薬剤師による対面での説明を受け、同意書への署名などが必要です。また、原則として本人が直接薬局に行く必要があります。
その場で服用し、約3週間後に妊娠の有無を確認する
薬局でアフターピルを購入した場合、転売防止や確実な服用のために、薬剤師の目の前でその場で薬を飲む(服用する)ことが求められるのが一般的です。
アフターピルを飲めば絶対に妊娠しないわけではありません。服用後、約3週間経っても生理(出血)がこない場合や、妊娠検査薬で陽性が出た場合は、速やかに産婦人科を受診する必要があります。
薬局で買えなかったときは医療機関を受診する
夜間や休日で対応している薬局が見つからなかった場合や、16歳未満などで薬局での購入条件を満たさなかった場合は、ためらわずに医療機関(婦人科・救急外来)またはアフターピル対応のオンライン診療を受診してください。タイムリミットの72時間は刻一刻と迫るため、迷っている時間はありません。
ピルの値段はいくら?保険適用になるケースとならないケース
ピルの値段は、使用する目的(保険適用か、全額自己負担の自由診療か)や購入するクリニックによって異なります。薬代だけでなく、診察料や送料を含めた総額で比較することが大切です。
低用量ピルの薬代の目安(1シートあたり)
避妊やPMSの改善など、病気の治療以外の目的(自由診療)で処方される低用量ピル(経口避妊薬:OC)の薬代は、1シート(1ヶ月分)あたり2,500円〜3,500円程度が目安です。クリニックによって価格設定が自由であるため、多少の幅があります。
中用量ピル・アフターピルの値段の目安
- 中用量ピル(生理日移動):服用する日数にもよりますが、薬代は3,000円〜5,000円程度が目安です(自由診療)。
- アフターピル(緊急避妊薬):お薬の種類(先発品のノルレボやレボノルゲストレル錠など)によって異なりますが、8,000円〜15,000円程度が目安です。海外製のジェネリック医薬品を採用しているオンライン診療などでは、もう少し安価に設定されていることもあります(自由診療)。
月経困難症などの治療目的では保険適用(3割負担)になる場合がある
「日常生活に支障をきたすほどの重い生理痛(月経困難症)」や「子宮内膜症」という医師の診断がついた場合、治療薬として処方されるピル(LEP製剤:ヤーズやルナベルなど)には健康保険が適用されます。
保険適用で3割負担となった場合、薬代は1シートあたり1,000円〜3,000円程度になります。ただし、保険適用の処方を受けるには、婦人科での対面診療でしっかりとした診断(必要に応じて検査)を受ける必要があります。
診察料・送料を含めた総額で比べる
オンライン診療や自由診療のクリニックを選ぶ際は、薬代だけでなく、以下のような追加費用がかかることを念頭に置いてください。
- 初診料・再診料(1,000円〜3,000円程度、無料のところもあります)
- 送料(オンライン診療の場合、500円〜1,000円程度)
「薬代は安いけれど送料が高い」といったケースもあるため、毎月支払うことになる「税込の総額」で比べることをおすすめします。
| ピルの種類 | 買い方 | 費用の目安(税込) | 費用に含まれるもの |
|---|---|---|---|
| 低用量ピル | 婦人科(対面) | 3,000円〜6,000円/月 | 薬代、診察料 |
| 低用量ピル | オンライン診療 | 3,000円〜5,000円/月 | 薬代、診察料、送料 |
| 中用量ピル | 婦人科・オンライン診療 | 3,000円〜6,000円/回 | 薬代、診察料、(送料) |
| アフターピル | 薬局 | 7,000円〜10,000円/回 | 薬代、説明料 |
| アフターピル | 医療機関 | 8,000円〜15,000円/回 | 薬代、診察料、(送料) |
個人輸入やネット通販でピルを買ってはいけない理由
インターネット上には、海外のピルを安く買えると謳う「個人輸入代行サイト(通販サイト)」が存在しますが、これらの利用は極めて危険です。医師としても絶対に推奨できません。
偽造品による健康被害が報告されている
個人輸入で入手した薬は、日本の厚生労働省による品質チェックを受けていません。中身が全く違う成分で作られた「偽造品(ニセ薬)」や、劣悪な環境で製造された不純物が混入しているケースが多数報告されています。
効果が得られずに望まない妊娠をしてしまったり、想定外の重篤な健康被害を引き起こしたりするリスクが非常に高いため、安さにつられて手を出すのはおやめください。
医薬品副作用被害救済制度の対象外になる
日本国内の医療機関で正規に処方されたお薬を正しく服用し、万が一、血栓症などの重大な副作用が起きて入院治療が必要になった場合、「医薬品副作用被害救済制度」という国の公的な救済(医療費の給付など)を受けられる仕組みがあります。
しかし、個人輸入やネット通販で自己判断で購入した薬で副作用が起きた場合、この救済制度の対象外となり、治療費はすべて自己負担となります。安全と命を守るためにも、ピルは必ず医師の診察を受けて処方してもらいましょう。
ピルを買う医療機関・オンラインクリニックの選び方
数あるクリニックの中からどこを選べばよいか迷ったときは、「薬の種類」「利便性」「総額」「アフターフォロー」の4つのポイントを基準に選ぶことをおすすめします。
①取り扱っているピルの種類で選ぶ
クリニックによって、取り扱っているピルの種類(第一世代〜第四世代、ジェネリックの有無など)は異なります。ご自身の症状に合ったお薬があるか、ホームページなどで事前に確認してみましょう。種類が豊富に揃っているクリニックのほうが、万が一お薬が体に合わなかったときに別の種類への変更がスムーズです。
②診療時間と予約の取りやすさで選ぶ
低用量ピルは継続して飲むことが大切です。仕事や学校の帰りに寄りやすい立地か、土日や夜間も診療しているか、オンライン診療であればアプリで簡単に予約・診察ができるかなど、ご自身のライフスタイルに合った「続けやすさ」を重視してください。
③薬代・診察料・送料を含めた総額で選ぶ
前述の通り、ピルを継続する場合は毎月のランニングコストがかかります。お薬代だけでなく、診察料や送料(オンラインの場合)を含めた「総額」で納得できるクリニックを選びましょう。定期配送の割引制度などがあるかどうかもチェックポイントです。
④副作用が出たときの相談体制で選ぶ
ピルは飲み始めの時期に、吐き気や頭痛、乳房の張り、不正出血などの副作用が出やすいお薬です。「もし副作用が出たらどうすればいいか」を気軽に相談できる体制(LINE相談や電話窓口、再診のしやすさなど)が整っているクリニックを選ぶと、安心して服用を続けられます。
ピルの買い方に関するよくある質問
最後に、診察室で患者様からよくご質問いただく、ピルの購入に関する疑問にお答えします。
未成年でもピルを買えますか?
はい、未成年の方でも生理痛の治療や避妊目的でピルを処方することは可能です。ただし、クリニックによっては保護者の同意書や同伴が必要になる場合がありますので、事前にクリニックのホームページを確認するか、お電話で問い合わせてみてください。
診察なしでピルを買うことはできますか?
日本の法律上、医療機関において医師の診察(問診を含む)なしでピル(処方箋医薬品)を販売・処方することは禁止されています。たとえオンライン診療であっても、必ず医師による診察ステップが含まれます。診察なしで買えるとうたうサイトは違法な個人輸入サイトの可能性が高いため、利用しないでください。
ピルはどのくらいの間隔で買い直しますか?
低用量ピルの場合、初診時は副作用の確認のため1ヶ月(1シート)分を処方し、問題がなければ次回から数ヶ月分(2〜3ヶ月ごとなど)をまとめて処方するケースが多いです。定期的に通院(またはオンライン再診)し、医師に体調を報告しながら追加のシートを購入します。
初めてでも複数シートまとめて買えますか?
クリニックの方針や患者様の状態によりますが、初診時は安全性を考慮して1シートのみの処方となることが一般的です。オンライン診療の定期配送などを選んだ場合でも、1ヶ月目に体調確認を行い、問題なければ2ヶ月目以降が自動配送されるといった仕組みになっています。
ピルを買うときに身分証明書は必要ですか?
はい、必要です。保険適用での処方を希望する場合は健康保険証が必須となります。自由診療の場合やオンライン診療を利用する場合でも、本人確認のためにマイナンバーカードや運転免許証、健康保険証などの身分証明書の提示が求められます。
ピルの処方はオンライン診療でも受けられます
ピルを購入するためには、アフターピルの一部例外を除き、婦人科またはオンライン診療での医師の診察が必要です。ピルは女性のQOL(生活の質)を大きく向上させてくれる素晴らしいお薬ですが、安全に使い続けるためには、医師による副作用リスクの確認が欠かせません。
「忙しくて病院に行く時間がない」「婦人科のハードルが高くてためらっている」という方は、ご自宅からスマートフォンで受診できるオンライン診療という選択肢をぜひご検討ください。ご自身の目的やライフスタイルに合わせて無理なく続けられる方法を選び、快適な毎日を手に入れましょう。
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