適応障害で休職できる?適応障害になりやすい人や治療方法・原因なども解説
更新日:2024年10月22日
適応障害と診断を受けて退職しようか迷っている人がいると思います。しかし、適応障害と言われただけで退職できるのか分からないですよね。職場のストレスから適応障害になる方も多く、その状況に直面している方にとって参考となる声をご紹介します。
適応障害とは?顔つきでわかる?
・不安
・不眠
・抑うつ
・無気力
・イライラ
・ボーッとしている
・思考力・集中力の低下 など
適応障害とは、ストレスや変化によって引き起こされる心の病気です。日常生活への影響が大きく、抑うつや不安の症状に加えて身体の不調も見られます。
症状は一時的であり、あまりにもストレスが強くなり、そのストレスが原因で、学校や仕事に行けなくなったり気持ちの落ち込みがあったりと、日常生活に大きな影響を与えてしまいます。このようなストレスへの過剰反応を適応障害と言います。
また、適応障害の人は感情の表現が乏しくなり、無表情な顔つきやボーッとしてることが多いのが特徴的です。言葉数も少なくなり、声も小さくなります。
さらに、動きやしゃべり方はゆっくりになることが多いですが、逆に焦りやイライラしていることが多くなる傾向があります。
適応障害で仕事は休職できる?
適応障害で休職することは可能!症状が日常生活に支障をきたす場合は休職する必要があります。
ストレスが原因で日常生活に支障をきたしている人は、会社の合意を得ることができれば休職することが可能です。
また同意を得られなかった場合でも、退職の意志を伝えてから2週間以上経過していれば、即日退職することができます。
適応障害で休職するには診断書が必要
適応障害が原因で休職を希望する場合、診断書の提出が必要です。
診断書には、症状の詳しい内容や診断の根拠、必要な休職期間などが書かれています。診断書を提出することで、周りから理解され休職の申請が受理されやすくなる可能性があります。
しかし、診断書を提出すれば絶対に休めるわけではないので、きちんと職場に確認して休職させてもらえるのかを聞いておくことが大切です。
休職が難しい場合は転職という選択肢も
診断書を提出したけど、どうしても休職が難しい場合は転職を考えましょう。自分の心身の健康が最優先であり、職場が休職に対して理解してもらえなければ、環境を変えて新しい職場で再スタートを切ることが大切になります。
また、転職することによって、適応障害の原因となるストレスや負担を減らし、居心地の良い環境を見つけられる可能性があります。自分の能力に合った職場を選び、クリニックで専門的なサポートやカウンセリングを受け続けることで、本来の自分を取り戻し楽しく日常生活を送ることができます。
さらに、転職の面接の際で適応障害であることをあらかじめ話しておけば、周りが理解してくれて無理な仕事は振られずに可能な範囲で仕事ができると思います。
適応障害になる原因は?ストレスが関係?
適応障害になる原因
・ストレスに対して敏感
・完璧主義
・過去に精神疾患にかかったことがある
・人と関わるのが苦手 など
適応障害になりやすい人には、いくつかの共通した特徴があります。まず、過度なストレスに対して敏感であり、小さなことでも強い影響を受けやすいです。完璧主義や責任感が強く、自分に高いノルマを課すことが多いです。また、人と関わることに苦手意識があり、人間関係でストレスを感じることが多いです。
また、適応力が低く新しい状況や変化に対処するのが難しいこともあります。ストレスを適切に処理する方法を知らないことや、過剰な負担をかかえていることも適応障害の特徴です。
さらに、過去に精神的な問題を抱えた経験がある人や、自己評価が低い人も適応障害になりやすいと言われています。これらの特徴が複合的に重なることで、適応障害が発症する可能性が高まります。適切なストレス管理や精神的なサポートを受けることで、予防や対処が可能です。
適応障害になりやすい人の特徴
2. 真面目で責任感が強い
3. 心配症で傷つきやすい
4. 気持ちの切り替えが苦手
5. 他人の目や評価が気になる
6. 人から頼まれると断れない
7. 自分より他人を優先してしまう
8. 完璧主義で物事を白黒はっきりさせたい
9. 几帳面で物事を徹底的にやらないと気が済まない
10. 人に頼るのが苦手で何でも自分で解決しようとする など
適応障害になりやすい人には、いくつかの共通した特徴があります。まず、過度なストレスに対して敏感であり、小さなことでも強い影響を受けやすいです。完璧主義や責任感が強く、自分に高いノルマを課すことが多いです。対人関係に苦手意識があり、人間関係でストレスを感じることが多いです。
以下で代表的な例を解説していくので、自分が当てはまっているかチェックしてみて下さい。
ストレスを抱えやすい人
ストレスを抱えやすい人は適応障害になりやすい傾向があります。適応障害は、生活上のストレスや負担が増加することによって引き起こされる精神的な状態です。そのため、日常的にストレスを感じやすい人は、そのストレスが蓄積して適応障害になってしまう可能性が高まります。
また、ストレスを抱えやすい人は小さな出来事でも過剰に反応したり、ストレスをうまく処理できないことがあります。長期間にわたってストレスを抱えることで、心身のバランスが崩れ、うつ症状や不安症状などの病気になってしまうことがあります。
責任感が強い人
責任感が強い人は、自分に対するノルマや周囲への責任感が高く、仕事やプライベートでの期待に応えようとする傾向があります。そのため、過度なプレッシャーやストレスを感じやすく、その負担が適応障害を引き起こす可能性があります。
また、自分にとって嫌な頼み事であっても、「自分さえ我慢すれば」という自己犠牲の気持ちで引き受けていると、適応障害を発症する引き金になり兼ねません。
自分の仕事で手一杯で明らかに限度が超えている状態であってもNOと言えないので、精神的に追い込まれて体調を崩してしまうこともあります。
さらに、周りからも「この人は快く頼み事を引き受けてくれる」という風に見られてしまい、悪循環を繰り返してしまう傾向があります。
感情のコントロールが困難な人
感情のコントロールが難しい人は、ストレスや負担に対処する能力が低下し、適応障害になりやすい傾向があります。感情のコントロールができないと、小さな問題でも過度に反応し、日常生活に支障をきたすことがあります。適応障害は、継続的なストレスによって心身が疲れてしまい、うつ症状や不安になってしまいます。
感情を上手にコントロールするには、ストレスに柔軟に対処することが大切です。必要であれば専門の医師の阿吽セリングを受けることで、適切な治療を行うことができます。
疲労が続いている人
長期間にわたる疲労や疲れが溜まってしまうと心身のバランスが崩れ、適応障害を引き起こす可能性があります。特に、適度な休息やリラックスが取れていない状況では、ストレスへの耐性が低下し適応障害になってしまうリスクが高くなります。
また、疲れている状態がずっと続くと体のエネルギーが不足し、やる気や集中力が低下することがあります。その結果、仕事や日常生活に取り組むのが難しくなり、ストレスが増えることもあります。さらに、疲労が心の調子に影響を及ぼすことで、不安や抑うつのような精神的な症状が現れることもあります。
自分は適応障害?適応障害セルフチェック
落ち込みや不安、食欲不振、不眠、気分が安定しないといった状態が長く続くと「もしかして心の病気かな?」と気になりますよね。
適応障害の初期症状は、日常のストレスやプレッシャーに対する適切な対処が難しくなることです。
具体的には、気持ちの落ち込みや不安感が増す、集中力や注意力が低下する、疲れやだるさを感じる、睡眠の問題が生じるなどが見られます。楽しいことに対する興味喪失や、仕事や学業に対するモチベーションの低下もあります。
ここでは自分が適応障害かをチェックできるリストを設けてあるので、初期症状が当てはまっていないか確認してみて下さい。
>>> 適応障害の診断方法とは
引用:六本木クリニック
適応障害の治療方法
- 薬物療法
- 心理療法
適応障害には大きく分けて治療法が2種類存在します。1つが薬物療法でもう1つが心理療法です。
適応障害の治療は自分がストレスになっている原因を理解し、十分な休息をとってストレスの原因を根本から改善していく必要があります。
ここでは代表的な治療法について解説していくので、どっちの治療法が自分に合いそうか考えてみて下さい。
薬物療法
適応障害の薬物療法は、ストレスなどが原因で起こる心の不調を薬を使って改善するための治療法です。通常、抗うつ薬や抗不安薬といった薬が使われ、これらの薬は脳内の化学物質のバランスを調整し、気分の落ち込みや不安を軽減します。
また、抗うつ薬のほかにも、症状に合わせて抗不安薬や睡眠導入剤なども使われます。どの薬が自分に合っているかは治療を受ける人それぞれで異なり、病気がどの段階にあるのかによっても異なってきます。
自分の状態や思いをしっかり伝えたうえで医師の指示に従って服薬を続けることが重要です。自分の判断で勝手に薬の量を増やしたり減らしたり、また中断したりしないようにし、薬の副作用など、気になることは些細なことでも遠慮なく医師に相談しましょう。
精神療法
適応障害の精神療法は、ストレスや負担による心の不調を改善する方法です。カウンセリングや心理療法の一種で、専門の医師と話すことで、気持ちや考えを整理し、薬に頼らない健康的な対処法を学びます。
具体的には、ストレスの原因や対処の仕方を一緒に考え、自分を認めてあげる力やストレスのコントロール方法を向上させることを目指します。
精神療法の代表例として認知行動療法があります。認知行動療法は、うつ病の原因となったストレスを振り返って対処法を学び、調子の良い状態を維持し、再発を防ぐ目的で行われる療法として活用されています。患者が気軽に治療を受け続けられるようにすることで、症状安定の方向に向かうことになります。
適応障害かもと思ったら心療内科を受診しよう
今回は適応障害になりやすい人の特徴やその対処法を解説してきました。
適応障害チェックリストなどに結果から、もし心配な症状があり、適応障害かもと思っているなら心療内科を受診することをおすすめします。専門の医師が丁寧に話を聞いてくれ、適切な診断と治療を提案してくれます。
まずは気軽にカウンセリングだけでも受けてみるのが治療の第一歩になりますよ。
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