処方箋が必要な医薬品は郵送可能?医薬品のネット販売のルールについて

更新日:2020年10月3日

そして、調剤薬局にその処方箋を渡して、薬剤師から直接医薬品の説明や指導を受けたうえで、医薬品を購入することになります。
しかし、多忙で時間が取れない場合、郵送で処方薬をもらえたら便利だと考える方もいることでしょう。
いろいろな種類の医薬品がありますが、一部の種類の医薬品は郵送が可能です。こちらでは、郵送可能な医薬品について解説していきます。
郵送可能な医薬品について

郵送・ネット販売ができる医薬品に関することが定められていた「薬事法」は、2013年に改正され、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(通称・略称は「薬機法」または「医薬品医療機器等法」)」になりました(施行は2014年)。
現在は、このときに改正された内容に従う必要があります。具体的に、現在どのような薬が郵送可能かを解説していきます。
一般用医薬品(第1類・第2類・第3類)は適切なルールのもと郵送が可能
一般用医薬品とは、市販薬や、家庭用医薬品、OTC医薬品などとも呼ばれています。第1類はH2ブロッカー含有薬、一部の毛髪薬など、第2類は風邪薬や解熱鎮痛薬、胃腸鎮痛、鎮けい薬などです。第2類は、ビタミンB・C含有保健薬や主な整腸薬、消化薬などが当てはまります。
以前までは、第1類と第2類は郵送不可でしたが、現在は、一般用医薬品(第1類・第2類・第3類)が、「適切なルール」のもとであれば郵送が可能です。
年齢、他の薬の使用状況について薬剤師が確認し、適正に使用されると認められた場合に、薬剤師が情報を提供してネット販売をすることができます。
郵送、ネット販売のルールについて
では、一般用医薬品(第1類・第2類・第3類)が郵送・ネット通販できる「適切なルール」とはどのようなものでしょうか。具体的には次のようなことがあげられます。
一般用医薬品の販売は、注文を受けた薬局や薬店にて、知識のある専門家が行う。
性別、年齢、 症状、 副作用歴の有無やその内容、 持病の有無やその内容など、使用者の状態をメール等でやり取りして確認する。
購入者の情報を理解した旨の確認をする。
購入者に再質問がないことを確認する。
指定第2類は、禁忌の確認を促すための掲示・表示をする。
情報提供免除の範囲や判断者を見直す。
乱用の恐れがある医薬品は、販売個数を制限する。
使用期限を表示する、期限切れの医薬品は販売禁止。
オークション販売はしない。
購入者のレビューや口コミ、レコメンドは禁止。
これらは、店頭販売の場合も同じルールが適用されます。
その他の医薬品は?
「スイッチ直後品目」に指定されている医薬品は、「要指導医薬品」として対面販売となります。しかし、原則3年間安全性の調査を行ってクリアしたら、一般用医薬品に移行し、ネット販売が可能となります。
「劇薬」に指定されている医薬品は「要指導医薬品」とされており、薬剤師による対面販売が原則です。
「医療用医薬品」は、いわゆる処方箋が必要な医薬品のことで、原則として薬剤師が対面で情報を提供・指導して販売します。処方箋が必要な医薬品の販売に関しては、次の章で詳しく解説します。
処方箋が必要な医薬品は対面で受け渡しが原則
処方箋が必要な薬は、対面販売することが法律で規制されています。以前までは厚生労働省の省令で対面販売が規制されていましたが、今では法律で規制されるようになり、より法的拘束力が強くなりました。
医師の処方箋がないと購入できない医薬品は、「処方箋医薬品」と呼ばれ、そのなかには、例えば高血圧や糖尿病の薬、抗生物質、精神安定剤、睡眠薬、抗がん剤などがあります。
将来的には処方箋が必要な医薬品購入もオンラインできるようになる可能性が
現時点では、処方薬は対面販売の必要性が高いとされていますが、実は厚生労働省が2019年9月30日に省令を改正しました。
その内容は、薬局と利用者の自宅が離れており、利用者が希望する頻度や時間通りにかかりつけの薬剤師が在宅訪問を行えない場合、オンライン服薬指導を可能にするというものです。
オンライン服薬指導が可能になると、患者がスマホやタブレット端末で薬剤師の説明・指導を受けることで、処方薬を郵送してもらえるようになります。
対象となる人は、国家戦略特区内でオンライン診療を受けた方です。オンライン服薬指導にはかかりつけの薬剤師が対応することが条件になります。
オンライン服薬指導はこれまでも、兵庫県養父市、福岡県福岡市、愛知県のいずれも国家戦略特区で行われていました。今回の省令改正は、国家戦略特区内であればオンライン服薬指導が可能としています。
健康日本堂調剤薬局赤坂店では処方箋の郵送を含め、様々な対応を行っている
健康日本堂調剤薬局では、医薬品の郵送対応や、処方箋がなくても購入できる一部の医療用医薬品の販売(零売)に対応しているなど、様々な取り組みを行っています。
また、薬剤師がお薬のことや体のことも丁寧に相談にのっています。
対面で投薬後、医薬品が多い場合は郵送を行っている
医療用医薬品は、薬剤師による対面販売が原則のため、調剤薬局に行く必要があります。
しかし、健康日本堂調剤薬局では、薬剤師が対面で調剤した後に医薬品が多く持ち帰ることが困難な場合は、薬剤師に相談のうえ、郵送対応が可能です。
一部の医療用医薬品は処方箋なしで販売可能
医師の診断を受けなくても薬剤師による対面販売で医療用医薬品が購入できる「零売(れいばい)」という制度があります。
全ての医療用医薬品が対象になるということではなく、「処方箋医薬品以外の医薬品」という分類にあたる医薬品が対象です。
健康日本堂調剤薬局赤坂店ではこの零売を行っており、他の医薬品との飲み合わせや副作用の危険性を考慮した上で零売可能な医薬品を厳選しています。一例として、痛み止め、抗アレルギー剤、胃腸薬、風邪薬、ビタミン剤、軟膏などがあります。
零売の販売ルールや詳しい解説については※記事リンクここに※「零売」の基礎知識|購入可能な医薬品や販売時のルールについて解説で行っています。
アプリで処方箋の予約が可能

健康日本堂調剤薬局の専用アプリ「速薬(そくやく)」を利用することで、予約から決済までがオンライン上でできるため、待ち時間をなくしスムーズなやり取りができます。
零売も、病院で処方された薬も、好きな時間に予約ができるので、忙しい現代人に最適なサービスです。
処方箋予約の流れは、次のとおりで、初めてでも簡単にできます。スマホアプリを使えば、たった30秒で受付完了です。
健康日本堂調剤薬局赤坂店の基本情報

住所:東京都港区赤坂3-14-3 渡林赤坂ビル1階
TEL:03-5797-8712
FAX:03-5797-8713
営業日・時間:月~金10:00〜19:00 / 土:9:00~17:00
定休日:日・祝
アクセス:東京メトロ千代田線「赤坂駅」から徒歩1分 Google Map
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。
SOKUYAKUアプリでは、多数の診療科目や全国から病院を探すことができます。
また、新型コロナウイルス感染症の検査は、医療機関以外の自宅でも実施が可能です。
SOKUYAKUアプリで、ビデオ通話にて診療をご受診頂き、PCR検査をご希望の場合は、SOKUYAKUアプリからご自宅で唾液採取して頂く検査キットをご注文頂けます。

周辺への感染の可能性を配慮して外出を控えたいやその他事情により、病院に行くことが難しい場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。
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