喉の痛みは何科で診てもらう?原因や治療方法について詳しく解説
更新日:2024年07月25日
この記事では、喉の痛みを診てもらう医療科、喉の痛みの考えられる原因および治療方法について詳しく解説します。
喉が痛くなる原因
急性咽頭炎
急性咽頭炎は喉の奥、空気が通る場所に急に炎症が起こる病気です。この病気になった場合には喉がとても痛くなり、熱が出たり唾を飲むのも辛くなったりします。
この病気の一番の原因は、風邪などのウイルスです。ただし、細菌が原因で起こることもあります。この病気は誰でもかかる可能性があるため、子供から大人まで注意しないといけません。
急性扁桃炎
急性扁桃炎は舌の根元近くにある扁桃腺が、ウイルスや細菌によって急に炎症を起こす病気です。この病気になると、高熱が出たり、扁桃腺が赤く腫れ上がり喉がとても痛くなります。
風邪の症状と似ていて、関節が痛んだり、寒気を感じたりすることもあります。しかし、急性扁桃炎の場合は特に「喉の痛み」が強いのが特徴です。炎症が進むと、扁桃腺に白い膿ができ、痛みがひどくなると食事をすることも難しくなります。
原因として注意したいのは、「溶連菌」という細菌です。この菌は子供に感染しやすく、感染者の咳やくしゃみによって菌が広がります。
急性上気道炎
急性上気道炎は、鼻や喉に急に起こる炎症のことです。この病気は、鼻の中の炎症(急性鼻炎)、喉の奥の炎症(急性咽頭炎)、声を出す部分の炎症(急性喉頭炎)に分けられます。これらの炎症は単独で起こることも、複数同時に起こることもあります。
多くの場合、風邪ウイルスが原因で、最初はウイルスだけの感染です。ただし、時間が経つと細菌感染が加わることもあります。また、PM2.5や黄砂などの環境要因も、この病気を引き起こすことがあります。
口内炎(ヘルペス)
飲み込むたびに、まるで針で刺されるような痛みがある場合、喉の奥で炎症が起きている証拠です。腫れや水ぶくれができることもあります。口の中の粘膜はのどにもつながっているため、口内炎ができた場合に、のどにも同じような症状が現れることがあります。
口内炎を引き起こす大きな原因は、外から入ってくる細菌やウイルスです。のどは常に空気が通る場所なので、細菌が影響しやすく口内炎が治りにくくなります。
喉の痛みは何科で診てもらう?
喉に痛みが出た時に、何科で診てもらうのが良いのでしょうか?内科か耳鼻科を受診することが一般的です。
内科と耳鼻科で診察する範囲の違い
かぜのような症状が出たとき、多くの方は内科を思い浮かべるかもしれません。実は、耳鼻咽喉科も選択肢の一つです。耳鼻咽喉科でも風邪の診断と治療が可能です。
内科と耳鼻科では、診察する範囲に違いがあります。内科は身体全般の病気や症状を診察する科です。耳鼻科は耳、鼻、喉といった特定の領域に特化し聴力検査や内視鏡検査などの専門的な診断を行います。
のどの痛みや風邪の症状がある場合、全身の状態を見るために内科を受診するのが一般的ですが、耳や鼻、喉に特化した治療が必要な場合は耳鼻科を受診すると良いでしょう。また、症状や持病によっては、内科と耳鼻科の両方を受診することもあります。
内科を受診した方がよい人
・咳やたんが出る、体がだるいなどの呼吸器や全身症状の場合
・複数の症状があり判断が難しい場合
耳鼻科を受診した方がよい人
・喉や鼻の症状が気になる場合
自分でできる喉の痛みケア6つ
喉の不快感は、自宅でのケアによっても軽減できます。以下に、その方法をいくつかご紹介します。これらの方法を試して、喉の不快感を和らげてください。ただし、症状が改善しない場合や他の症状が現れた場合は、医師の診察を受けましょう。
うがいをしっかりする
うがいは、喉の痛みを和らげるための基本的なセルフケアの一つです。まずは口をすすいで、雑菌を洗い流しましょう。冷たい水や熱すぎるお湯は刺激になるので、避けてください。
適温のぬるま湯(約250ml)に、小さじ半分の塩を溶かして使用します。この溶液を口に含み、頭を後ろに傾けながら「あー」と声を出しましょう。これにより、喉の奥まで届けられます。
うがいは喉の乾燥や腫れを一時的に和らげ、痰やホコリを洗い流して、喉の不快感を軽減することが期待できます。
マスクをする
外出時にマスクを着用することで、花粉やウイルスなど喉に刺激を与える可能性のある粒子から保護できます。また、マスクは呼吸による湿気で内部を保湿し、喉の乾燥を防ぐ効果もあります。
喉の痛みがあるときは、外出時だけでなく家の中でもマスクを着用すると良いでしょう。市販されている湿ったマスクを使用すると、さらに保湿効果が高まります。
部屋の湿度を上げる
咳が出るときは、部屋の湿度を適切に保つことが重要です。加湿器を使用して、湿度を50%から60%に保つことで、空気が乾燥して喉が刺激されるのを防げます。また、水分をこまめに摂取することで、喉の乾燥を防ぎ咳を抑えることが期待できます。
喉を温める
喉が痛いときは、温めることも痛みを和らげる方法のひとつです。冷たい飲み物を避け、温かい飲み物を選ぶようにしましょう。また、お湯を入れたマグカップから蒸気を吸い込むことで、喉が潤い痛みを和らげられます。
首にタオルやマフラーを巻いて、喉周りを暖かく保つのもおすすめです。寝る前には、背中をカイロや湯たんぽで温めてみましょう。喉の痛みが和らぎ呼吸が楽になるため、快適な睡眠につながります。
市販薬を服用する
解熱鎮痛剤を服用することで、喉の痛みを抑えられます。熱がない場合でも抗炎症作用があるため、痛みを和らげる効果が期待できます。家庭にあるロキソニンやカロナールなどが解熱鎮痛剤です。
また、喉の炎症を鎮める効果に特化した薬もあります。その他に、痰を切る薬や咳を鎮める薬を服用することで、さらに喉の痛みを和らげられます。
外用薬を使用する
外用薬にも喉の症状を緩和する効果が期待できます。うがい薬や喉スプレー、トローチ、のど飴などが外用薬です。
うがい薬や喉スプレーは、喉の痛いところにピンポイントで効いて、痛みをやわらげてくれます。トローチは口の中でゆっくり溶かし、口内の気になる部分に薬剤を行き渡らせることで、喉の痛みを楽にしてくれます。ただし、舐めずに噛み砕いた場合には、効果が薄れるため注意してください。
医薬部外品として指定されているのど飴には、喉の痛みを和らげる薬効成分が含まれています。市販ののど飴も、薬効は弱いですが、唾液を増やして喉を潤すことで痛みを少し楽にする効果があります。ただし、のど飴に含まれる糖分が多いと虫歯のリスクがあるため、使用する際にはその点に注意が必要です。
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まとめ
喉が痛い時には、耳鼻咽喉科で診てもらえます。ただし、症状によっては内科の受診でもかまいません。喉の痛みは、風邪やアレルギー、声の出し過ぎなど、さまざまな原因が考えられます。
自分でできるケアとして、安静にしたり、うがいをしたり、喉を温めたりしましょう。しかし、喉の痛みが長く続いたり、症状がひどい場合は、専門医のアドバイスに従って、適切な治療を受けることが大切です。痛みが改善しない場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
医師
中路 幸之助
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