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【医師監修】腕や二の腕のブツブツはニキビ?原因・対策・他の病気との違いまで紹介

なぜ腕にニキビができるのか?

ニキビといえば顔にできるものという印象が強いですが、腕、とくに二の腕にもニキビができることがあります。腕にできるニキビも、基本的には顔と同じ仕組みによるものです。毛穴の中で起こります。皮脂腺から分泌された皮脂と、古い角質や汚れが毛穴に詰まると、その中を好むアクネ菌が増殖して炎症を引き起こします。

腕ニキビの主な原因

顔と比べて皮脂腺が少ない腕でも、さまざまな外的・内的要因によって毛穴がふさがれ、ニキビができやすくなります。

皮脂や汗の過剰分泌

腕は運動や暑さで汗をかきやすく、汗が皮脂と混ざって毛穴にたまると、詰まりやすくなります。特に通気性の悪い衣類や長時間の外出で汗をかいたまま放置すると、毛穴環境が悪化し、ニキビの原因となります。

服の摩擦や圧迫・蒸れ

タイトな服やリュックのストラップ、アームカバーなどが肌に触れ続けると、摩擦や圧迫が刺激となって毛穴が傷つきやすくなります。また、長時間肌が密閉された状態では蒸れが生じ、雑菌が繁殖しやすくなるため、ニキビができやすくなります。

紫外線によるダメージ

紫外線は肌にダメージを与え、乾燥やバリア機能の低下を引き起こします。その結果、肌は皮脂を過剰に分泌しやすくなり、毛穴詰まりにつながります。さらに、既にできているニキビが悪化したり、跡が残りやすくなることもあるため注意が必要です。

石鹸・シャンプーのすすぎ残し

ボディソープやシャンプーの成分が肌に残ったままだと、毛穴をふさぎ、炎症の原因になることがあります。特に二の腕の裏やひじ周りは洗い残し・すすぎ残しが起こりやすいため、入浴時にはしっかり洗い流すことが大切です。

乾燥によるバリア機能の低下

肌が乾燥すると、外部刺激から守るバリア機能が低下します。これにより角質が厚くなり、毛穴がふさがれやすくなります。さらに、乾燥した肌は皮脂を補おうとして皮脂分泌が活発になり、それがニキビを引き起こす一因となります。

生活習慣やホルモンバランスの乱れ

睡眠不足や栄養バランスの偏り、ストレスなどが続くと、ホルモンバランスが崩れて皮脂分泌が増加し、肌のターンオーバーも乱れがちになります。こうした変化が毛穴詰まりを招き、ニキビができやすくなります。特にストレスは腕に症状が現れやすいとも言われており、心身のケアが重要です。

自宅でできる腕ニキビ対策

腕ニキビは、日常のちょっとしたケアや習慣を見直すことで、予防・改善が可能です。ここでは、皮膚科での治療を受ける前に自宅で実践できるセルフケア方法を5つの観点から紹介します。

スキンケア

汗や皮脂、外部からの汚れをきちんと落とすことが基本です。ただし、ゴシゴシ洗いは肌への刺激となり、乾燥や炎症を招く原因になります。洗うときはボディソープをしっかり泡立てて、腕をなでるようにやさしく洗いましょう。

 

洗い流す際はぬるめのお湯(30〜37℃程度)を使い、すすぎ残しがないよう丁寧に流すことが大切です。石鹸やシャンプーの残りが原因となる場合もあるため、入浴の順番にも注意しましょう。

 

スキンケアについてこちらで詳しく解説

保湿ケア

洗浄後の肌は水分が失われやすくなっています。乾燥は皮脂の過剰分泌や肌のバリア機能の低下を招き、ニキビの原因になるため、保湿は重要なケアのひとつです。

 

入浴後は、タオルで押さえるようにやさしく水気を拭き取り、すぐに化粧水やクリームで保湿を行いましょう。乾燥しやすい方や敏感肌の方は、低刺激性の保湿剤がおすすめです。

紫外線対策

紫外線は肌を乾燥させ、皮脂の分泌を促すだけでなく、炎症を悪化させることもあります。腕は衣類で覆われないことも多いため、外出時には紫外線対策が欠かせません。

 

日焼け止めはノンコメドジェニック(毛穴をふさぎにくい)のものを選ぶと、ニキビ肌への負担が少なくなります。また、日傘やUVカット効果のある衣類を併用することで、紫外線からの影響をより抑えられます。

衣類

衣類による摩擦や蒸れも、腕ニキビの原因になります。肌に直接触れる衣類は、通気性がよく刺激の少ない素材(綿など)を選ぶようにしましょう。

 

また、汗をかいたときはこまめに着替えることで、清潔な状態を保てます。肌に密着するタイトな服やリュックのストラップなどのアイテムも見直してみてください。

生活習慣の見直し

ストレス、睡眠不足、偏った食生活などは、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌を引き起こし、ニキビのリスクを高めます。

 

規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの取れた食事を意識し、心と体のリズムを整えることが肌トラブルを防ぐ基本です。糖分や脂肪分の多い食事を控え、ビタミンやミネラルを意識的に取り入れると、肌のコンディションも整いやすくなります。

腕ニキビの治療法は

腕にできたニキビがなかなか治らない、あるいは繰り返しできてしまう場合は、皮膚科での治療を検討しましょう。症状の段階や肌質に合わせて治療を進められます。

塗り薬

過酸化ベンゾイル(BPO)

アクネ菌を殺菌し、毛穴の詰まりも改善する薬です。耐性菌ができにくく、白ニキビや赤ニキビの両方に効果があります。ただし、肌への刺激があるため、最初は少量から使い始める必要があります。

 

アダパレン

毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビの初期段階(白ニキビなど)を予防する薬です。角質の状態を整える作用があり、肌質改善にも役立ちます。妊娠中は使用できません。

 

過酸化ベンゾイル/アダパレン配合ゲル

BPOとアダパレンを合わせた薬で、症状が中等度以上の人に用いられます。効果が高い一方、刺激も強くなるため、肌の状態を見ながら使用します。

 

抗菌剤外用薬(例:クリンダマイシンなど)

アクネ菌の殺菌に加え、炎症を抑える効果があります。赤ニキビの治療によく使われ、2〜3ヶ月の使用が目安です。

飲み薬

赤ニキビが広がっている場合や外用薬だけで改善が見られない場合に、内服薬が処方されることがあります。

 

飲み薬についてこちらで詳しく解説

 

抗菌薬(抗生物質)

ミノサイクリンやドキシサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬は、アクネ菌を抑えると同時に炎症も和らげます。副作用として、光線過敏や胃腸への負担があるため、医師の指示に従って使用しましょう。

 

漢方薬

体質に合わせて処方されることもあり、赤ニキビには「清上防風湯」や「十味敗毒湯」などが用いられます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、薬剤を使って皮膚表面の古い角質を取り除く治療法です。毛穴の詰まりを改善し、ニキビやくすみ、ニキビ跡などの肌トラブルにも効果が期待できます。自由診療のため費用は自己負担になります。

治らない腕のブツブツ、ニキビじゃないかも?

腕にできたブツブツが、なかなか治らない、または市販薬などでケアしても効果がない場合、それはニキビではなく、別の皮膚疾患かもしれません。とくに、二の腕にできる皮膚の症状として多いのが「毛孔性苔癬」と「毛のう炎」です。それぞれの特徴を知っておくことで、適切な対処がしやすくなります。

毛孔性角化症

角質が毛穴にたまって盛り上がることで、皮膚にザラザラとした小さなブツブツがあらわれる皮膚の症状です。とくに二の腕や太もも、背中などによく見られます。赤みや痛み、かゆみはほとんどなく、見た目や触ったときのざらつきが主な特徴です。

 

この症状は思春期に多く、遺伝や体質、乾燥肌との関連も指摘されています。自然に治るケースもありますが、放置すると長期間目立つ場合もあるため、気になる場合は皮膚科で診てもらいましょう。

毛のう炎

毛穴の奥にある毛包と呼ばれる部分に細菌や真菌が感染し、炎症を起こした状態です。毛穴の位置に一致して赤く腫れたり、膿をもった小さな発疹ができたりします。軽い痛みを伴うこともあります。

 

原因となる菌は、黄色ブドウ球菌やマラセチア菌(カビの一種)などです。皮膚の小さな傷や不衛生な環境から感染することもあります。症状が軽い場合は清潔に保つことで改善することもありますが、悪化する場合や繰り返す場合には、抗菌薬の外用や内服による治療が必要です。

腕のニキビが気になる場合は皮膚科を受診しよう

腕にできたニキビがなかなか治らない、痛みやかゆみがある、跡が残りそうで不安といった場合には、早めに皮膚科を受診しましょう。市販薬やセルフケアだけでは改善しにくいこともあり、自己判断でケアを続けると悪化してしまうこともあります。

 

皮膚科では、症状に応じて効果的な外用薬や内服薬が処方されます。また、ニキビだと思っていた症状が別の皮膚疾患だった、というケースも珍しくありません。正しい診断と適切な治療を受けるためにも、気になる場合は早めの受診が大切です。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

忙しい毎日のなかでも、オンライン診療を活用すれば無理なくニキビ治療を継続できます。ライフスタイルに合わせて、自分のペースで肌改善をサポートしましょう。

オンライン診療とは

オンライン診療について

オンライン診療は、インターネットに接続できるデバイス(スマートフォン、タブレット、パソコンなど)を使い、自宅にいながら医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオチャットを通じて直接医師と話し、予約、問診、診断、処方箋の発行、支払いまで、すべてオンラインで完結できます。通院の負担が減るだけでなく、よりスムーズな医療サービスが受けられるようになります。

SOKUYAKUとは

オンライン診療をスムーズに行えるサービスです。予約からお薬の受け取りまでのステップをアプリを操作して簡単に進められ、専門スタッフによるサポートや、お気に入りのクリニックや薬局の登録機能も備えています。さらに、お薬手帳をデジタル化したり、全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取ることも可能です。

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まとめ

腕や二の腕にできるブツブツは、ニキビだけではありません。なかなか治らない場合は、「毛孔性苔癬」や「毛のう炎」などの可能性も考えられます。自己判断で誤ったケアをすると、症状が悪化することもあるため注意してください。まずは正しいスキンケアを心がけ、生活習慣の見直しを行いましょう。それでも改善しない場合は、早めに皮膚科を受診することが大切です。気になる腕のブツブツは、放置せず適切な対策をとることが重要です。

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【医師監修】腕や二の腕のブツブツはニキビ?原因・対策・他の病気との違いまで紹介のイメージ

二の腕や腕にできるブツブツ、「もしかしてニキビ?」と気になることはありませんか?実際、皮脂や汗、衣類の摩擦などによって腕にもニキビができることがあります。しかし、見た目が似ていてもニキビとは別の皮膚疾患の可能性も。この記事では、腕にできるブツブツの原因から自宅でできるケア方法、そして他の病気との見分け方まで、医師監修のもとで詳しく解説します。

なぜ腕にニキビができるのか?

ニキビといえば顔にできるものという印象が強いですが、腕、とくに二の腕にもニキビができることがあります。腕にできるニキビも、基本的には顔と同じ仕組みによるものです。毛穴の中で起こります。皮脂腺から分泌された皮脂と、古い角質や汚れが毛穴に詰まると、その中を好むアクネ菌が増殖して炎症を引き起こします。

腕ニキビの主な原因

顔と比べて皮脂腺が少ない腕でも、さまざまな外的・内的要因によって毛穴がふさがれ、ニキビができやすくなります。

皮脂や汗の過剰分泌

腕は運動や暑さで汗をかきやすく、汗が皮脂と混ざって毛穴にたまると、詰まりやすくなります。特に通気性の悪い衣類や長時間の外出で汗をかいたまま放置すると、毛穴環境が悪化し、ニキビの原因となります。

服の摩擦や圧迫・蒸れ

タイトな服やリュックのストラップ、アームカバーなどが肌に触れ続けると、摩擦や圧迫が刺激となって毛穴が傷つきやすくなります。また、長時間肌が密閉された状態では蒸れが生じ、雑菌が繁殖しやすくなるため、ニキビができやすくなります。

紫外線によるダメージ

紫外線は肌にダメージを与え、乾燥やバリア機能の低下を引き起こします。その結果、肌は皮脂を過剰に分泌しやすくなり、毛穴詰まりにつながります。さらに、既にできているニキビが悪化したり、跡が残りやすくなることもあるため注意が必要です。

石鹸・シャンプーのすすぎ残し

ボディソープやシャンプーの成分が肌に残ったままだと、毛穴をふさぎ、炎症の原因になることがあります。特に二の腕の裏やひじ周りは洗い残し・すすぎ残しが起こりやすいため、入浴時にはしっかり洗い流すことが大切です。

乾燥によるバリア機能の低下

肌が乾燥すると、外部刺激から守るバリア機能が低下します。これにより角質が厚くなり、毛穴がふさがれやすくなります。さらに、乾燥した肌は皮脂を補おうとして皮脂分泌が活発になり、それがニキビを引き起こす一因となります。

生活習慣やホルモンバランスの乱れ

睡眠不足や栄養バランスの偏り、ストレスなどが続くと、ホルモンバランスが崩れて皮脂分泌が増加し、肌のターンオーバーも乱れがちになります。こうした変化が毛穴詰まりを招き、ニキビができやすくなります。特にストレスは腕に症状が現れやすいとも言われており、心身のケアが重要です。

自宅でできる腕ニキビ対策

腕ニキビは、日常のちょっとしたケアや習慣を見直すことで、予防・改善が可能です。ここでは、皮膚科での治療を受ける前に自宅で実践できるセルフケア方法を5つの観点から紹介します。

スキンケア

汗や皮脂、外部からの汚れをきちんと落とすことが基本です。ただし、ゴシゴシ洗いは肌への刺激となり、乾燥や炎症を招く原因になります。洗うときはボディソープをしっかり泡立てて、腕をなでるようにやさしく洗いましょう。

 

洗い流す際はぬるめのお湯(30〜37℃程度)を使い、すすぎ残しがないよう丁寧に流すことが大切です。石鹸やシャンプーの残りが原因となる場合もあるため、入浴の順番にも注意しましょう。

 

スキンケアについてこちらで詳しく解説

保湿ケア

洗浄後の肌は水分が失われやすくなっています。乾燥は皮脂の過剰分泌や肌のバリア機能の低下を招き、ニキビの原因になるため、保湿は重要なケアのひとつです。

 

入浴後は、タオルで押さえるようにやさしく水気を拭き取り、すぐに化粧水やクリームで保湿を行いましょう。乾燥しやすい方や敏感肌の方は、低刺激性の保湿剤がおすすめです。

紫外線対策

紫外線は肌を乾燥させ、皮脂の分泌を促すだけでなく、炎症を悪化させることもあります。腕は衣類で覆われないことも多いため、外出時には紫外線対策が欠かせません。

 

日焼け止めはノンコメドジェニック(毛穴をふさぎにくい)のものを選ぶと、ニキビ肌への負担が少なくなります。また、日傘やUVカット効果のある衣類を併用することで、紫外線からの影響をより抑えられます。

衣類

衣類による摩擦や蒸れも、腕ニキビの原因になります。肌に直接触れる衣類は、通気性がよく刺激の少ない素材(綿など)を選ぶようにしましょう。

 

また、汗をかいたときはこまめに着替えることで、清潔な状態を保てます。肌に密着するタイトな服やリュックのストラップなどのアイテムも見直してみてください。

生活習慣の見直し

ストレス、睡眠不足、偏った食生活などは、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌を引き起こし、ニキビのリスクを高めます。

 

規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの取れた食事を意識し、心と体のリズムを整えることが肌トラブルを防ぐ基本です。糖分や脂肪分の多い食事を控え、ビタミンやミネラルを意識的に取り入れると、肌のコンディションも整いやすくなります。

腕ニキビの治療法は

腕にできたニキビがなかなか治らない、あるいは繰り返しできてしまう場合は、皮膚科での治療を検討しましょう。症状の段階や肌質に合わせて治療を進められます。

塗り薬

過酸化ベンゾイル(BPO)

アクネ菌を殺菌し、毛穴の詰まりも改善する薬です。耐性菌ができにくく、白ニキビや赤ニキビの両方に効果があります。ただし、肌への刺激があるため、最初は少量から使い始める必要があります。

 

アダパレン

毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビの初期段階(白ニキビなど)を予防する薬です。角質の状態を整える作用があり、肌質改善にも役立ちます。妊娠中は使用できません。

 

過酸化ベンゾイル/アダパレン配合ゲル

BPOとアダパレンを合わせた薬で、症状が中等度以上の人に用いられます。効果が高い一方、刺激も強くなるため、肌の状態を見ながら使用します。

 

抗菌剤外用薬(例:クリンダマイシンなど)

アクネ菌の殺菌に加え、炎症を抑える効果があります。赤ニキビの治療によく使われ、2〜3ヶ月の使用が目安です。

飲み薬

赤ニキビが広がっている場合や外用薬だけで改善が見られない場合に、内服薬が処方されることがあります。

 

飲み薬についてこちらで詳しく解説

 

抗菌薬(抗生物質)

ミノサイクリンやドキシサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬は、アクネ菌を抑えると同時に炎症も和らげます。副作用として、光線過敏や胃腸への負担があるため、医師の指示に従って使用しましょう。

 

漢方薬

体質に合わせて処方されることもあり、赤ニキビには「清上防風湯」や「十味敗毒湯」などが用いられます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、薬剤を使って皮膚表面の古い角質を取り除く治療法です。毛穴の詰まりを改善し、ニキビやくすみ、ニキビ跡などの肌トラブルにも効果が期待できます。自由診療のため費用は自己負担になります。

治らない腕のブツブツ、ニキビじゃないかも?

腕にできたブツブツが、なかなか治らない、または市販薬などでケアしても効果がない場合、それはニキビではなく、別の皮膚疾患かもしれません。とくに、二の腕にできる皮膚の症状として多いのが「毛孔性苔癬」と「毛のう炎」です。それぞれの特徴を知っておくことで、適切な対処がしやすくなります。

毛孔性角化症

角質が毛穴にたまって盛り上がることで、皮膚にザラザラとした小さなブツブツがあらわれる皮膚の症状です。とくに二の腕や太もも、背中などによく見られます。赤みや痛み、かゆみはほとんどなく、見た目や触ったときのざらつきが主な特徴です。

 

この症状は思春期に多く、遺伝や体質、乾燥肌との関連も指摘されています。自然に治るケースもありますが、放置すると長期間目立つ場合もあるため、気になる場合は皮膚科で診てもらいましょう。

毛のう炎

毛穴の奥にある毛包と呼ばれる部分に細菌や真菌が感染し、炎症を起こした状態です。毛穴の位置に一致して赤く腫れたり、膿をもった小さな発疹ができたりします。軽い痛みを伴うこともあります。

 

原因となる菌は、黄色ブドウ球菌やマラセチア菌(カビの一種)などです。皮膚の小さな傷や不衛生な環境から感染することもあります。症状が軽い場合は清潔に保つことで改善することもありますが、悪化する場合や繰り返す場合には、抗菌薬の外用や内服による治療が必要です。

腕のニキビが気になる場合は皮膚科を受診しよう

腕にできたニキビがなかなか治らない、痛みやかゆみがある、跡が残りそうで不安といった場合には、早めに皮膚科を受診しましょう。市販薬やセルフケアだけでは改善しにくいこともあり、自己判断でケアを続けると悪化してしまうこともあります。

 

皮膚科では、症状に応じて効果的な外用薬や内服薬が処方されます。また、ニキビだと思っていた症状が別の皮膚疾患だった、というケースも珍しくありません。正しい診断と適切な治療を受けるためにも、気になる場合は早めの受診が大切です。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

忙しい毎日のなかでも、オンライン診療を活用すれば無理なくニキビ治療を継続できます。ライフスタイルに合わせて、自分のペースで肌改善をサポートしましょう。

オンライン診療とは

オンライン診療について

オンライン診療は、インターネットに接続できるデバイス(スマートフォン、タブレット、パソコンなど)を使い、自宅にいながら医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオチャットを通じて直接医師と話し、予約、問診、診断、処方箋の発行、支払いまで、すべてオンラインで完結できます。通院の負担が減るだけでなく、よりスムーズな医療サービスが受けられるようになります。

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オンライン診療をスムーズに行えるサービスです。予約からお薬の受け取りまでのステップをアプリを操作して簡単に進められ、専門スタッフによるサポートや、お気に入りのクリニックや薬局の登録機能も備えています。さらに、お薬手帳をデジタル化したり、全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取ることも可能です。

まとめ

腕や二の腕にできるブツブツは、ニキビだけではありません。なかなか治らない場合は、「毛孔性苔癬」や「毛のう炎」などの可能性も考えられます。自己判断で誤ったケアをすると、症状が悪化することもあるため注意してください。まずは正しいスキンケアを心がけ、生活習慣の見直しを行いましょう。それでも改善しない場合は、早めに皮膚科を受診することが大切です。気になる腕のブツブツは、放置せず適切な対策をとることが重要です。

コメント 腕や二の腕にできるブツブツは、ニキビのように見えても「毛孔性角化症」や「毛のう炎」など、別の皮膚疾患である可能性があります。見た目が似ていても原因や治療法が異なるため、自己判断でのスキンケアがかえって悪化を招くことも少なくありません。汗や摩擦、紫外線などの日常的な刺激を避け、低刺激性の石けんでやさしく洗い、保湿を十分に行うことが大切です。症状が続いたり、赤みやかゆみを伴う場合には、早めに皮膚科を受診して正確な診断と適切な治療を受けましょう。

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監修医師 五藤 良将
経歴:千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。 免許・資格:医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、日本美容内科学会評議員 所属:医療法人社団五良会 竹内内科小児科医院 院長 医療法人社団五良会 理事長

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