【医師監修】右頬、左頬、片側にだけできるニキビの原因と正しい対処方法を紹介

頬の片方だけにできるニキビの主な原因とは

顔の片側に集中してニキビができる場合、生活習慣やスキンケアの影響が関係しているかもしれません。右頬や左頬など、顔の片側にだけニキビができやすい主な原因についてご紹介します。

枕やスマホの接触による雑菌繁殖

寝ている間に顔が触れる枕やシーツは、皮脂や汗が付着しやすく雑菌が繁殖しやすい環境です。特に片側を下にして寝る習慣がある人は、触れている側の頬にニキビができやすくなる傾向があります。また、スマートフォンの画面には皮脂や細菌が付着しやすいため、頬へ直接触れることで、右頬または左頬に汚れが移り、毛穴の詰まりや炎症の原因になることもあります。

髪の毛・整髪料の刺激

髪の毛が頬に触れ続けることで、摩擦による刺激や整髪料の油分が毛穴に詰まり、ニキビができやすくなります。髪を片側に流すスタイルをしている方は、左右どちらかの頬だけにニキビが集中することがあります。

頬杖やヘルメットなどの摩擦

頬杖をつくクセや、自転車やバイクのヘルメットなどで片側の頬が繰り返し擦れると、肌に摩擦が生じてバリア機能が低下しニキビができやすくなります。摩擦によって角質層が厚くなり、毛穴の詰まりも起こりやすくなります。

メイク汚れの蓄積

チークやファンデーションなど、頬はメイクを重ねやすい部位です。長時間のメイクや不十分なクレンジングによって、メイク汚れが毛穴に詰まり、ニキビの原因になることがあります。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの変化、とくに女性の月経周期に伴う変動は、ニキビの原因になることがあります。ホルモンによる皮脂分泌の変化や肌のターンオーバーの乱れが起こると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。

ストレスや睡眠不足などの生活習慣

ストレスや慢性的な睡眠不足は、肌のバリア機能を低下させ、皮脂の分泌バランスを乱します。その結果、片側の頬にニキビができることがあります。また、ストレスは腸内環境にも影響を与え、消化器系の不調が肌トラブルにつながることもあるため注意しましょう。

ニキビとストレスの関連について

片側にできたニキビでやってはいけないケア

頬の片側にニキビができたとき、つい気になって自己流のケアをしてしまう方も多いかもしれません。しかし、誤った対処をすると症状が悪化し、ニキビ跡が残ってしまう可能性もあります。ここでは、やってしまいがちな間違ったケア方法についてご紹介します。

自分で潰す

ニキビが気になるあまり、指や爪で潰したり、膿を出そうとする行為は避けましょう。ニキビができている肌は非常にデリケートな状態で、無理に潰すことで雑菌が入り込み、炎症が悪化する原因になります。また、潰した後に色素沈着や凹凸といったニキビ跡が残りやすくなるため、注意してください。

ニキビを潰すNG理由について

何度もゴシゴシ洗う

ニキビを清潔に保ちたい一心で、洗顔を何度も行ったり、強くこすったりするのも避けるべき行為です。過度な洗顔は必要な皮脂まで奪ってしまい、肌の乾燥やバリア機能の低下を招きます。その結果、肌が防御反応として皮脂を過剰に分泌し、さらにニキビができやすくなることもあります。

メイクや髪の毛で隠す

ニキビを隠そうとファンデーションを厚塗りしたり、髪の毛で覆うのもNGです。メイクに含まれる油分や、髪についたスタイリング剤が毛穴をふさぎ、ニキビの悪化につながることがあります。また、髪が頬に触れることで摩擦が起き、肌への刺激になってしまいます。

放置する

「そのうち治るだろう」と放置してしまうのもよくある間違いです。ニキビはさまざまな要因が重なって発生するため、放っておくことで症状が進行し、色素沈着や凹み、盛り上がりといったニキビ跡が残る可能性が高まります。また、放置中に紫外線や摩擦などの刺激を受けると、色素沈着が長引いたり、治りにくくなることもあります。

右頬ニキビを予防する方法

右頬にできるニキビは、生活習慣や外的刺激によって引き起こされることが少なくありません。再発を防ぐためには、日常の中でできる小さな工夫を積み重ね、肌にやさしい環境を整えることが大切です。ここでは、右頬ニキビを防ぐための具体的な予防法を紹介します。

枕カバー・スマホを清潔にする

睡眠中に顔が接触する枕カバーには、皮脂や汗、ホコリなどが付着しやすく、時間が経つほど雑菌が繁殖しやすくなります。週に1回を目安に枕カバーやシーツを洗濯し、常に清潔な状態を保つことで、肌への刺激や雑菌の付着を防げます。

また、スマートフォンも注意が必要です。日常的に手で触るスマホには多くの菌が付着しており、通話の際に右頬に接触すると、その菌が肌に移る可能性があります。こまめにスマホ画面を除菌することも、ニキビ予防に効果的です。

髪型や整髪料の見直し

髪の毛が右頬に常に触れていると、摩擦やスタイリング剤による刺激で肌がダメージを受けるため、ニキビの原因になります。また、整髪料に含まれる油分が毛穴に入り込むと、詰まりや炎症を引き起こすことがあります。肌への刺激を減らすため、髪をまとめて頬に触れないようにしたり、整髪料の使用量や使い方を見直しましょう。スタイリング後は、手を洗ってから肌に触れることも忘れないようにしてください。

頬杖や無意識の接触癖をやめる工夫

デスクワーク中やスマホを操作しているときなど、無意識に右頬に手を当てるクセがある方は注意が必要です。手には目に見えない汚れや菌が付いており、肌に直接触れることでニキビができやすくなります。接触癖に気づいたら意識してやめるようにし、手はなるべく顔に触れないように心がけましょう。また、手や指先はこまめに洗って清潔を保つことも、肌トラブルを防ぐために大切です。

ニキビが出来た場合の正しい対処方法

ここでは、ニキビを悪化させず、できるだけ早く回復に導くための正しい対処法をご紹介します。

スキンケアを行う

ニキビがあると「できるだけ触れたくない」「何もしない方がいいのでは」と思う方もいるかもしれませんが、基本的なスキンケアは続けることが大切です。洗顔は摩擦を避けてやさしく行い、保湿もしっかりと行いましょう。乾燥は肌のバリア機能を低下させ、ニキビの悪化につながります。

また、洗顔後には肌を整えるために、刺激の少ない化粧水や乳液で保湿をしてください。ニキビ専用のスキンケアアイテムを使うのも効果的です。

バランスのよい食事を摂る

ビタミンA、B群、C、Eなどのビタミン類や、肌の再生に必要なタンパク質をしっかり摂ることで、ターンオーバーが整い、ニキビの回復が早くなります。また、食物繊維や発酵食品を取り入れることで腸内環境が整い、内側から肌の調子をサポートできます。糖分や脂っこい食事の摂りすぎは、皮脂分泌を増やす原因になるため控えましょう。

睡眠をしっかりとる

質の高い睡眠は、ホルモンバランスを整え、肌の再生を促進します。特に睡眠中は、成長ホルモンが分泌されることで、肌の修復が進みやすくなります。毎日同じ時間に寝起きし、睡眠リズムを整えることが大切です。寝る前にはスマートフォンやパソコンの使用を控え、心身をリラックスさせる工夫を取り入れましょう。

ストレスをためない

ストレスはホルモンバランスの乱れや腸内環境の悪化を引き起こし、ニキビの原因になることがあります。忙しい日々の中でも、自分なりのリラックス方法を見つけて、こまめに気分転換を行いましょう。軽い運動や入浴、音楽鑑賞や趣味の時間を設けることが、ストレス解消につながります。

放置せず皮膚科を受診する

セルフケアをしてもニキビがなかなか治らない、繰り返す、痛みや赤みが強い場合には、自己判断で放置せず皮膚科を受診しましょう。ニキビの状態に応じて、塗り薬や内服薬などの適切な治療を受けることで、悪化を防ぎ、早期の改善が期待できます。早めの受診が、ニキビ跡を残さずに治すための第一歩です。

右頬のニキビが繰り返す場合や悪化する場合は皮膚科を受診しよう

ニキビは単なる肌トラブルと思われがちですが、慢性的に繰り返す場合は体の内側に原因があることも少なくありません。「なかなか治らない」「また同じ場所にできた」と感じたら、できるだけ早く皮膚科を受診することが、ニキビ跡を防ぎ、肌の健康を守る近道になります。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

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オンライン診療とは

オンライン診療について

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まとめ

頬の片側にだけ現れるニキビは、摩擦や汚れ、乱れた生活習慣など、日常のささいな行動が原因となっていることがあります。繰り返さないためには、肌を清潔に保つ工夫やスキンケアの見直しが欠かせません。それでも改善しない場合は、内臓の不調やホルモンバランスの乱れが関係している可能性もあるため、放置せず早めに皮膚科を受診しましょう。