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蕁麻疹(じんましん)はどうしたら治る?治療方法や対処方法について詳しく解説

監修医師 五藤 良将
更新日:2025年01月9日

更新日:2025年01月9日

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蕁麻疹(じんましん)は、突然現れる赤い発疹とかゆみが特徴です。ほとんどの場合、症状は数時間から1日で消えます。ただし、繰り返し現れることがあり、日常生活に影響が出ることがあります。蕁麻疹はどうすれば治るのでしょうか?この記事では、蕁麻疹の原因や症状について、説明します。効果的な治療方法や対処法についても解説していますので、参考にしてください。

蕁麻疹(じんましん)はどうしたら治る?

蕁麻疹が一度だけ出る場合や、繰り返しても1ヶ月以内で治まるものが「急性蕁麻疹」です。この場合、原因が分かっていれば、その原因を避けることで症状を抑えられます。アレルギー性の蕁麻疹であれば、アレルゲンを避けることで症状が出なくなり、過敏性が次第に低くなっていくこともあります。

 

原因がはっきりしない「慢性蕁麻疹」は、数ヶ月から数年にわたって蕁麻疹が繰り返し出ることが珍しくありません。この場合、症状の出現を自分で完全に防ぐことは難しいですが、薬を飲むことで症状を抑えられます。長期間薬を飲み続ける必要があります。薬の量は少しずつ減らしていくことができ、最終的には薬を止められるようになることがほとんどです。

そもそも蕁麻疹(じんましん)とは

蕁麻疹は、皮膚にかゆみを伴う赤い腫れやポツポツが突然現れる症状です。蕁麻疹はどの部位にも出る可能性があり、通常は1日以内に引くことが多いですが、場合によっては数週間続きます。6週間以上続く場合は「慢性蕁麻疹」と呼ばれ、数カ月から数年の治療が必要になることもあります。

そもそも蕁麻疹(じんましん)の原因

蕁麻疹とは、ヒスタミンという物質が体内で放出されることによって引き起こされる肌の症状です。このヒスタミンは、肌の血管に影響を与え、かゆみや腫れを引き起こします。

 

ウイルスや細菌の感染、ストレス、食べ物、運動後の汗、1日の中の体内リズムなどが要因になります。これらの要因がいくつか重なることで蕁麻疹が発症することがあるため、ほとんどの場合、具体的な原因はわかりません。

そもそも蕁麻疹(じんましん)の症状

蚊に刺されたときのように皮膚が赤く盛り上がり、かゆみを感じるのが蕁麻疹の症状です。ただし、かゆみがあまり感じられない場合もあり、痛みを伴うこともあります。皮膚の赤みや腫れは、形も大きさもさまざまです。

 

子どもから大人まで、どんな年齢の人にも起こります。腕やお腹などの一部分にだけできたり、顔を含む全身に広がったりします。皮膚だけでなく、吐き気や腹痛、下痢などの症状が出ることがあるため注意しましょう。

 

特徴的なのは、ほとんどの場合、数時間から1日以内に自然に消えることです。また、特定の時間帯に出やすいこともあり、たとえばお風呂の後や夜などに悪化することがあります。

蕁麻疹の治療方法

治療の目標は、まず症状が出ない状態を目指し、次に薬なしでも症状が出ない状態を目指すことです。

 

蕁麻疹の基本的な治療法としては、アレルギーを抑える薬を使います。これは、ヒスタミンと呼ばれる物質が蕁麻疹の症状を引き起こすためで、抗ヒスタミン薬が効果的です。通常、薬を飲み始めてから数日から一週間で効果が現れます。慢性蕁麻疹の場合、薬を止めると再発することが多いです。そのため、まずは2ヶ月以上症状が出ない状態を目指し、最終的には完治を目指します。治療を続けることが重要です。

 

6週間以上症状が治まらない場合には、ゾレアと呼ばれる治療薬を使うことがあります。この薬は定期的に注射で投与します。

蕁麻疹の対処方法

生活リズムを整え、休養や睡眠をしっかり取り、できるだけ自然な食品を食べることが基本です。蕁麻疹が出た時には、運動や熱いお風呂を避け、涼しい場所で落ち着いて過ごしましょう。

患部を触らない

かきむしったりこすったりすると、症状が悪化することがあります。炎症や細菌の増殖を引き起こす可能性があるため、できるだけ患部には触れないようにしましょう。

患部を冷やす

冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで患部に当てると、かゆみが軽減されることがあります。ただし、寒さが原因でじんましんが出るタイプの場合は、この方法を避けるようにしてください。

安静にする

衣類の摩擦や運動、入浴による発汗が原因でじんましんが悪化することがあるため、できるだけリラックスして過ごしましょう。十分な休息と栄養を摂ることで、ストレスを軽減し、じんましんの症状を和らげられます。

入浴を控える

体温が上がるとじんましんの症状が再燃しやすくなるため、なるべく入浴を控えることが望ましいです。どうしても入浴したい場合は、適温のシャワーで短時間に留めてください。

汗をかかないようにする

発汗がじんましんの原因となることがあるため、寝具や室温を調整して、なるべく汗をかかないように工夫しましょう。

蕁麻疹(じんましん)が出たら、まずは医師に相談しましょう。

蕁麻疹は珍しい病気ではありません。ただし、かゆみやヒリヒリ感が続くと生活に支障をきたします。ストレスや疲労のサインかもしれませんが、病気が潜んでいる可能性もあるため注意が必要です。じんましんの症状がつらいときは、我慢せずに医師に相談しましょう。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

忙しくて通院する時間がない方は、オンライン診療が良いかもしれません。蕁麻疹の治療では、オンライン診療は有用なツールとなります。治療が長引く場合、通院を続けるのが大変ですが、オンライン診療なら自宅などから診察を受けられるため、治療を中断せずに済みます。

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まとめ

蕁麻疹は、適切な治療と対処を行うことで症状を和らげ、改善が期待できます。一般的な治療法として内服薬が基本です。症状の再発を防ぐためには原因を突き止め、生活習慣の見直しもかかせません。症状が現れた際には自己判断せず、早めに医師に相談してください。この記事を参考にして、蕁麻疹を正しく理解し、適切なケアを行いましょう。

コメント 蕁麻疹は、大きく「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」に分類され、それぞれ原因や対応が異なります。急性蕁麻疹は、発症から6週間以内に治まるケースを指し、食物や薬剤、ウイルス感染などの特定の要因が原因となることが多いです。この場合、原因を取り除くことで速やかに症状が改善することが期待できます。

一方、慢性蕁麻疹は6週間以上持続する症状で、原因が特定できないことが多く、複数の要因が関与している可能性があります。慢性蕁麻疹では、ストレスや体温変化などの刺激が症状を悪化させることもあり、抗ヒスタミン薬や場合によってはゾレア(オマリズマブ)といった治療が有効です。長期にわたる治療が必要な場合もありますが、根気強く薬を調整することで症状のコントロールが可能です。

いずれの蕁麻疹においても、発症時には原因や誘発因子を特定するため、詳細な問診や検査を行い、適切な治療を選択することが重要です。症状が頻回に再発する場合は、専門医に相談してください。

監修医コメント

医師
五藤 良将

蕁麻疹は、大きく「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」に分類され、それぞれ原因や対応が異なります。急性蕁麻疹は、発症から6週間以内に治まるケースを指し、食物や薬剤、ウイルス感染などの特定の要因が原因となることが多いです。この場合、原因を取り除くことで速やかに症状が改善することが期待できます。

一方、慢性蕁麻疹は6週間以上持続する症状で、原因が特定できないことが多く、複数の要因が関与している可能性があります。慢性蕁麻疹では、ストレスや体温変化などの刺激が症状を悪化させることもあり、抗ヒスタミン薬や場合によってはゾレア(オマリズマブ)といった治療が有効です。長期にわたる治療が必要な場合もありますが、根気強く薬を調整することで症状のコントロールが可能です。

いずれの蕁麻疹においても、発症時には原因や誘発因子を特定するため、詳細な問診や検査を行い、適切な治療を選択することが重要です。症状が頻回に再発する場合は、専門医に相談してください。

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監修医師 五藤 良将
経歴:千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。 免許・資格:医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、日本美容内科学会評議員 所属:医療法人社団五良会 竹内内科小児科医院 院長 医療法人社団五良会 理事長
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