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虫刺されは何科を受診するべき？通院する症状の目安や、対処方法について詳しく解説

監修医師　高藤円香

更新日：2025年01月9日

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虫刺されは、誰にでも起こりうる皮膚の症状です。強いかゆみや腫れ、発疹がひどくなると、自己ケアだけでは対応しきれないことがあります。症状が長引いたり、重症化した場合には、適切な診療科を受診することが重要です。この記事では、虫刺されで受診すべき診療科、通院が必要な症状の目安、そして正しい対処方法について詳しく解説します。

虫刺されの症状

虫刺されによる症状は主に「痛み」と「かゆみ」です。痛みは、虫が皮膚を刺したり咬んだりするときの物理的な痛みや、虫の毒成分による化学的な刺激によって生じます。

一方、かゆみは、皮膚に注入された物質（毒成分や唾液）がアレルギー反応を引き起こすことが原因です。症状は、それぞれの体質や虫に刺された頻度によって、個人差があります。

虫刺されの原因になる虫の種類

虫刺されは、虫が皮膚に触れたり、血を吸ったり、刺したりすることで発生します。さまざまな虫によって異なる症状が現れます。

血を吸う虫：蚊、アブ、ブユ、ノミ、ダニ

蚊

吸血時に唾液を注入し、刺された直後にはかゆみや腫れが現れ、すぐにかゆみや腫れが出ます。アレルギー反応による症状のため、数時間程度で治まることが多いですが、次の日に再びかゆみが出ることがあります。

ブユ

刺された直後にかゆみなどの症状は出ません。刺されてから半日ほど経ってから、赤み、腫れ、かゆみが強くなります。特にスネのあたりを刺されやすく、かきむしることで赤みやしこりが残ることがあります。

アブ

皮膚を咬んで血を吸います。そのため、刺された際には痛みが伴い、しばらくしてから腫れとかゆみが現れます。

ノミ

公園や庭だけでなく、ペットを飼っている家の室内でも刺されることがあります。刺された直後には症状がなく、数日後に赤みやブツブツが現れます。

ダニ

室内で刺される原因の多くはイエダニです。夜間に太もも、脇腹、下腹部を刺され、赤みやブツブツなどが皮膚症状です。屋外で刺されるマダニには注意してください。無理に取らず、病院で処置を受けましょう。

刺す虫：ハチ

最初に感じるのは強い痛みと灼熱感です。刺された場所は赤く腫れ上がり、場合によっては出血や水ぶくれ、潰瘍ができますが、大抵1日で収まります。問題なのはアレルギー反応です。重症の場合はアナフィラキシーショックとなって、意識を失ったり呼吸困難になることがあります。

咬む虫：ムカデ

痛みと腫れ、赤みがすぐに現れ、咬まれた部分から体の中心部に向かって線状に症状が広がることがあります。リンパ節も腫れることがあり、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあるため、注意が必要です。

接触する虫：有毒の毛虫

毛虫には毒を持つ針やとげを持つ種類があり、これに触れるとじんましんやかゆみ、赤いブツブツが現れます。粘着テープを使って皮膚についた針を取り除くようにしましょう。

虫に刺されたらどうしたらいい？

虫に刺された場合、刺された部位を触らず、流水で洗って清潔に保つことが大切です。その後、かゆみや炎症を抑えましょう。

刺された患部を清潔にする

傷口から雑菌が入るのを防ぐため、できるだけ早くきれいな水で洗い流し、消毒して清潔な状態を維持しましょう。

患部を冷やす

冷やすことで炎症を抑え、かゆみや痛み、腫れなどの症状を和らげられます。また、患部を掻き壊さないようにすることで、感染症の予防にもつながります。

早めに薬を塗る

清潔にした後は、早めに薬を塗ることが重要です。症状が悪化する前に炎症を抑えられ、早期の回復が期待できます。

改善が見られない場合は、早めに皮膚科を受診する

症状が改善しない場合や、かゆみや痛みが続く場合は、皮膚科を受診しましょう。

皮膚科に受診した方がよいケースは？

・刺された場所以外にも異変が現れた場合、

・発熱などの全身症状が出た場合

・数日たっても症状が改善しなかったり悪化したりした場合

受診時には、症状がいつから始まったのか、どのような症状が出ているのか、さらにどこで何をしていたかなど、伝えることが大切です。

虫刺されの症状がよくならない場合は医師に相談しましょう。

虫刺されの症状は軽度の場合が多く、多くは自然治癒します。しかし、症状が重い場合や長引く場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

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まとめ

虫刺されは、ほとんどの場合、自己ケアで治まります。ただし、症状がひどい場合やアレルギー反応が疑われる場合は、医療機関を受診してください。適切な治療を受けることで、早期の改善が見込めます。この記事を参考にして、虫刺されの正しい対処法を理解し、症状に応じた適切な対応をしましょう。

監修医コメント

医師
高藤円香

虫に刺されると痒みや痛みを伴い非常に不快ですよね。その際に必要なこととしてはまずは何に咬まれたか、問題ないものであればどのように対処するか、だと思います。まず何に咬まれたかわからず、すぐに治らないような場合には早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。また、問題ないものだと判断出来るものでも時期や種類により長引くものなどもありますのでその場合には早めに相談されることをおすすめします。

この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。

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監修医師　高藤円香

経歴は防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科　保有免許・資格は皮膚科専門医