蕁麻疹(じんましん)は市販薬でも治せる?原因や対処方法についても詳しく解説
更新日:2025年01月9日
蕁麻疹(じんましん)とは
蕁麻疹(じんましん)は、突然皮膚の一部が赤く膨れ、かゆみを伴うことが多い皮膚の病気になります。短時間で消えてしまうことが多く、数十分から数時間以内に治まることが一般的です。
かゆみを感じたり、ヒリヒリ感やチクチク感を覚えたりすることがあります。膨れた部分は、体のどこにでも現れる可能性があり、大きさや形はさまざまです。
蕁麻疹(じんましん)の種類
蕁麻疹の原因は大きく二つに分けられます。「アレルギー性」と「非アレルギー性」です。
アレルギー性蕁麻疹
特定の物質(アレルゲン)が体内に入ることで発症します。たとえば、サバなどの青魚やエビなどの甲殻類、卵、牛乳などの食品です。また、植物や薬も原因になることがあります。すぐに症状が現れることもあれば、数時間後に発症することもあります。
特定の物質(アレルゲン)が体内に入ることで発症します。たとえば、サバなどの青魚やエビなどの甲殻類、卵、牛乳などの食品です。また、植物や薬も原因になることがあります。すぐに症状が現れることもあれば、数時間後に発症することもあります。
非アレルギー性蕁麻疹
アレルギー反応は関与せず、物理的な刺激で発生します。たとえば、皮膚を引っ掻いた後や、冷たい水や温かい水に触れた時、また日光に当たった時などです。
日常的な物理的刺激が引き金となるため、特定のアレルゲンが原因でないことが特徴になります。原因がはっきりしないこともあり、そうした場合には環境やストレスなどの要因が考えられます。
アレルギー反応は関与せず、物理的な刺激で発生します。たとえば、皮膚を引っ掻いた後や、冷たい水や温かい水に触れた時、また日光に当たった時などです。
日常的な物理的刺激が引き金となるため、特定のアレルゲンが原因でないことが特徴になります。原因がはっきりしないこともあり、そうした場合には環境やストレスなどの要因が考えられます。
蕁麻疹(じんましん)の原因
蕁麻疹の原因はさまざまであり、はっきりとした原因が分からないことがほとんどです。ここでは、蕁麻疹を引き起こす一般的な要因をご紹介します。
アレルギー反応
特定の食べ物や薬品、植物、ゴムなどに対する抗体を持っていると、これらを摂取したり触れたりするとアレルギー反応が起き、蕁麻疹が発生することがあります。検査をすれば原因となる物質が特定できることもありますが、一部のケースでは原因が判明しないこともあります。
特定の食べ物や薬品、植物、ゴムなどに対する抗体を持っていると、これらを摂取したり触れたりするとアレルギー反応が起き、蕁麻疹が発生することがあります。検査をすれば原因となる物質が特定できることもありますが、一部のケースでは原因が判明しないこともあります。
物理的刺激
物理的な刺激が原因で発生する蕁麻疹のことを、物理性蕁麻疹といいます。このタイプのじんましんは、特定の物理的な要因によって引き起こされます。たとえば、皮膚が強く擦れることや圧迫、寒い環境や暑い環境にさらされること、日光を浴びること、さらには振動などが原因です。
物理的な刺激が原因で発生する蕁麻疹のことを、物理性蕁麻疹といいます。このタイプのじんましんは、特定の物理的な要因によって引き起こされます。たとえば、皮膚が強く擦れることや圧迫、寒い環境や暑い環境にさらされること、日光を浴びること、さらには振動などが原因です。
全身の病気
毎日出る蕁麻疹で、発症してから1ヶ月以内のものは「急性蕁麻疹」です。急性蕁麻疹の原因は、細菌やウイルスの感染が多く見られます。また、膠原病や血管炎といった病気の一部の症状として、蕁麻疹が現れることもあります。体のだるさや発熱、関節の痛みなどの他の症状がある場合は、他の病気が隠れているかもしれません。
毎日出る蕁麻疹で、発症してから1ヶ月以内のものは「急性蕁麻疹」です。急性蕁麻疹の原因は、細菌やウイルスの感染が多く見られます。また、膠原病や血管炎といった病気の一部の症状として、蕁麻疹が現れることもあります。体のだるさや発熱、関節の痛みなどの他の症状がある場合は、他の病気が隠れているかもしれません。
その他の原因
強いストレスは体の調子を崩したり、症状を悪くしたりする原因となることがあります。そのため、ストレスが蕁麻疹を引き起こすことも考えられます。同様に、疲労や睡眠不足もじんましんが出やすくなる原因の一つです。
強いストレスは体の調子を崩したり、症状を悪くしたりする原因となることがあります。そのため、ストレスが蕁麻疹を引き起こすことも考えられます。同様に、疲労や睡眠不足もじんましんが出やすくなる原因の一つです。
蕁麻疹(じんましん)は市販薬でも治せる?
蕁麻疹の症状が軽く、発症したばかりの場合は、市販薬でも治せることもあります。
飲み薬
蕁麻疹は、ヒスタミンという体内の物質が関係しているため、ヒスタミンを抑える薬を飲むことで症状が和らぎます。
フェキソフェナジン塩酸塩
眠くならない抗ヒスタミン薬で、車を運転する際にも使用できます。
クロルフェニラミンマレイン酸塩
安価で妊娠中や授乳中の方にも使えますが、眠くなるかもしれません。
アゼラスチン塩酸塩
眠くなりにくく、口の渇きや前立腺肥大、緑内障の方にも安心して使える特徴があります。
これらの薬を試しても効果が見られない場合、他の病気の可能性もあるため、病院で診てもらいましょう。4歳以下の子どもには市販の蕁麻疹の飲み薬がないため、医療機関で診てもらうか、塗り薬を使うのが一般的です。塗り薬は1歳から使用できるものもあります。
塗り薬
塗り薬の魅力は、眠くなる心配がないことです。ジフェンヒドラミン塩酸塩という成分が入っており、かゆみを抑えてくれます。劇的に蕁麻疹を抑える効果はありません。また、子どもにも使えるため、家族で安心して使える点もメリットです。
ステロイド剤は、かゆみがひどくてかいてしまい、湿疹になって炎症を起こしている場合に使ってください。殺菌成分が含まれているものを選ぶことで、かきむしった傷から感染を防ぐ効果も期待できます。たとえば、イソプロピルメチルフェノールという殺菌成分が含まれていることがあります。
市販薬を蕁麻疹(じんましん)に使う際の注意点
市販薬は手軽に使用できることがメリットですが、使用には注意が必要です。ここでは、蕁麻疹に市販薬を使う際のポイントや注意点についてみていきましょう。
本当に蕁麻疹(じんましん)かどうか確かめる
蕁麻疹と思われる症状が出た時には、医師に診てもらうことが大切です。医師の診断なしで市販薬を使うのは避けましょう。
薬やウイルス、細菌が原因で急に発疹が出る中毒疹や、赤みとかゆみが長く続く湿疹などが、蕁麻疹と間違えられることがあります。自己判断で市販薬を使うと、症状が悪化する可能性があります。
市販薬と医療用医薬品は必ずしも同じものではないことを認識する
医療用医薬品と市販薬は同じものではありません。医療用医薬品は通常、特定の成分のみが含まれており、医師の処方が必要です。一方、市販薬には複数の成分が含まれていることが多いため、病院に行かなくても購入できます。
また、同じ成分や名称を持つ薬でも、市販薬と医療用医薬品では使う対象や効果が異なることがあります。市販薬を選ぶ際には、成分や名称だけでなく、その薬がどのような症状に適しているかも確認しましょう。薬の飲み合わせに不安がある場合は、薬剤師や登録販売者に相談すると安心です。
副作用に注意する
飲み薬には眠気を引き起こす成分が含まれていることが多いため、服用した後に車の運転や危険な作業を避けてください。眠気の程度は個人差があります。
外用薬の中にはステロイドが含まれているものがあります。ステロイドを誤って使うと、皮膚が薄くなったり、ニキビができやすくなったりすることがあるため注意しましょう。市販薬を購入する際には、ステロイドが含まれているかどうかを確認してください。
不安な場合は医師に相談しましょう。
軽い蕁麻疹の症状は、市販の薬で治療できる場合があります。ただし、1週間ほど使っても効果が見られない場合や不安な場合には、できるだけ早く医師に相談しましょう。適切な治療を受けることが大切です。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
慢性蕁麻疹の場合、治療期間が長くなることがあります。忙しくて通院する時間がない場合は症状を我慢せず、オンライン診療を活用しましょう。
オンライン診療とは
オンライン診療は自宅などにいながら、インターネットを使って医師の診察を受けられるサービスです。スマートフォン、タブレット、パソコンなどでビデオチャットを利用して、医師と直接話せます。診察の予約から、問診、診断、薬の処方箋の発行、そして支払いまで、すべてをオンラインで完結できることが特徴です。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKUは、オンライン診療をアプリで簡単に行えるサービスです。予約からお薬の受け取りまでの手続きがスムーズに行えます。わからない場合は、専門スタッフのサポートを受けられるため安心です。
好きなクリニックや薬局を登録する機能もあり、デジタルのお薬手帳も利用できます。さらに、全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取れるため、忙しい方にとっても便利なサービスです。
まとめ
軽度の蕁麻疹であれば、市販薬で症状を抑えられる場合があります。しかし、原因や症状の重さによっては、適切な治療が必要です。市販薬を使用する際は、自分の症状に合ったものを選んでください。自己判断が難しい場合や、症状が長引く場合には、医師に相談しましょう。この記事を参考にして、蕁麻疹に正しく対処し、安心して健康的な生活を送りましょう。
医師
高藤 円香
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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