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アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説

監修薬剤師 小村 稜
2021年10月23日
2021年10月23日
アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
病院やクリニックなどの医療機関でのみ取り扱うことのできるアゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)というお薬をご存じでしょうか。気管支喘息やアレルギー性鼻炎をはじめとする様々な疾患に対して使用可能なお薬です。今回はアゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)について成分の特徴や効果、副作用について詳しく解説します。
今回は医療用医薬品であるアゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)だけでなく、同様の有効成分が配合された市販薬についても解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

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アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)とは

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)は日本では1986年に現在のエーザイ株式会社から販売が開始された医療用医薬品です。このお薬は「アレルギー性疾患治療剤」に分類され、気管支喘息や鼻炎をはじめとしたアレルギー性疾患に対して使用されます。病院やクリニックなどの医療機関から発行された処方箋をもとに薬局で受け取ることができる医療用医薬品です。

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の規格

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)は成分の配合量の違いによってアゼプチン錠0.5mg、アゼプチン錠1mgがあります。医師の判断の元、疾患や治療方針に応じて適切な剤形が処方されます。

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の性状

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の性状は0.5mgと1mgにおいてほとんど同じです。白色円形の糖衣錠であり、1mgの方が少し大きいです。
2つの見分け方は錠剤の表面に書いてある数字です。0.5mgの製剤は232という数字に対して、1mgの製剤は233と記載されています。

間違ったお薬を服用しないよう、自身が服用する薬がどのような形状をしているか把握することも大切ですが、この2つを見分けることは大変なのでお薬を受け取る際に規格に注意しましょう。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)について

先発医薬品(新薬)には開発した企業の利益を確保するために、その成分について特許期間が設けられています。特許期間が終了すると、その成分を含み同等性が担保された医薬品が発売されることがあります。これがいわゆる後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は安定性試験や生物学的同等性試験などの試験に合格し、厚生労働省から認可を得ることで発売されます。
先発医薬品(新薬)と同じ有効成分が使用されており、品質や効果、安全性が同等かつ先発医薬品と比較し安価であるという特徴を有しています。

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の成分について

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)には大きく次の3つ働きが知られています。

・ヒスタミン遊離抑制、抗ヒスタミン作用
・ロイコトリエン産生/遊離抑制、拮抗作用
・炎症細胞の遊走/浸潤抑制作用、活性酸素産生抑制作用

特にロイコトリエン遊離抑制作用とヒスタミン遊離抑制作用はアレルギー性疾患に使用される薬として重要な作用になるため詳しく解説します。

・ヒスタミン遊離抑制、抗ヒスタミン作用
体内に食物、花粉、ハウスダストなどが侵入すると、体内では様々な化学物質が合成・放出されます。その1つがヒスタミンと呼ばれる生体内物質です。
放出されたヒスタミンは体内にて血管透過性亢進や血管拡張などの作用を示します。この体内における一連の反応がかゆみや鼻炎などのアレルギー症状を引き起こします。アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)は原因となるヒスタミンの遊離を抑制しアレルギー性の症状を抑える働きが期待できます。

・ロイコトリエン産生/遊離抑制、拮抗作用
ロイコトリエンは喘息気道の炎症細胞から産生される生体内物質の1つです。ロイコトリエンには、気道平滑筋の収縮(気管支喘息につながる)、血管透過性向上(鼻閉につながる)をはじめとする様々な身体の反応を引き起こします。アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)はロイコトリエンの遊離を抑制することで気管の収縮を抑制したり、アレルギー性鼻炎の改善に効果を発揮します。

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)はどんな症状に効果がある?

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の効果・効能は次の通りです。

・気管支喘息
・アレルギー性鼻炎
・蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮膚瘙痒症、痒疹
気管支喘息
気管支喘息は特定の原因によって気道が狭くなる疾患を指します。症状としては特定の原因に暴露後引き起こされるせき、喘鳴(ぜいめい:ひゅーひゅーという呼吸音)、息切れなどが特徴的です。原因は不明ですが、遺伝子、環境条件、栄養状態などの複雑な相互作用に由来する可能性が高いと考えられています。
喘息を引き起こす原因として、アレルゲン、感染症、刺激物、運動、ストレス、アスピリンなどが知られており、喘息の方はこれらの原因に暴露しないことが大切です。

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の用法・用量は?

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の用法・用量は対象となる疾患によって異なり、添付文書には次のように記載されています。

・気管支喘息
通常、アゼラスチン塩酸塩として1回2mgを、朝食後及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

・アレルギー性鼻炎及び蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮膚瘙痒症、痒疹
通常、アゼラスチン塩酸塩として1回1mgを、朝食後及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)の副作用

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)を使用中に次の副作用が現れることがあるので、注意してください。

精神神経系:眠気、倦怠感、めまい、頭痛、手足のしびれ
消化器:口が乾く、悪心・嘔吐、口周囲の荒れ、食欲不振、便秘、下痢
循環器:顔面のほてり、動悸
呼吸器:鼻乾燥、息苦しさ
肝臓:肝臓に関する血液検査値の上昇
過敏症:発疹
血液:白血球増多
泌尿器:頻尿、排尿困難、血尿
その他:苦味感、味覚障害、浮腫、月経異常

どの副作用も発現頻度が高いというわけではありませんが、自身が飲むお薬のリスクについて知っておくことはとても大切です。

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)に関する注意点

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)には次のような注意点があります。

・眠気を催すことがあるので、アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)を服用中の方は、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作は行わないよう十分注意すること

・アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)を季節性の疾患(花粉症など)に対して使用する場合は、季節性の疾患が始まる前から服用を開始して、その季節が終わるまで飲み続けることが望ましい

・アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)を気管支喘息に使用する場合、アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)はすでに起こっている喘息発作を速やかに軽減する薬ではないので注意すること

アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)と同じ成分の市販薬はある?

医療用医薬品であるアゼプチン錠と同様の有効成分(アゼラスチン塩酸塩)を含む市販薬は第2類医薬品として販売されています。同じアゼラスチン塩酸塩を含む医薬品でも医療用医薬品と市販薬では効能・効果、用法・用量などが異なるため、ここからはアゼラスチン塩酸塩を含有する市販薬であるアレジンAZ錠について解説します。
効果・効能
・花粉、ハウスダストなどによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり
・じんましん、湿疹・かぶれによる次の症状の緩和:皮膚のはれ、かゆみ

かぜ等の鼻炎症状や虫刺され・化膿等による皮膚のはれ、かゆみには使用しないでください。
アゼプチン錠は気管支喘息に対しても使用できましたが、アレジンAZ錠は気管支喘息には使用できません。気管支喘息は呼吸器に関する疾患でもあることから、適切な治療管理が必要な疾患です。ご自身の判断でお薬を服用しないように注意してください。

用法・用量
次の量を朝食後および就寝前に服用してください

・成人(15歳以上):1回2錠 1日2回
・15歳未満:服用しないでください

早めに飲み込んでください。長く口の中に留めると苦味を感じることがあります。

注意事項:鼻炎の症状に用いる場合は1週間、皮膚の症状に使用する3日間服用しても症状の改善が見られない場合にはお薬の使用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

まとめ

今回は様々なアレルギー症状に使用できる医療用医薬品アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)に加え、同様の成分を含有しアレルギー性鼻炎に使用できる市販薬アレジンAZ錠について解説しました。

つらいアレルギー症状を我慢するのではなくお薬を使用することも選択肢の1つになるのではないでしょうか。お薬の使い方をよく理解し、正しくお使いください。
参考資料

アゼプチン錠0.5mg/アゼプチン錠1mg 添付文書
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4490004F1021_1_04/

アレジンAZ錠 添付文書
https://www.d1yk.co.jp/products_lineup/products1/cat4/000093.html


気管支喘息とロイコトリエン拮抗薬の臨床
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/93/12/93_12_2656/_pdf
アゼプチン錠(アゼラスチン塩酸塩)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
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監修薬剤師 小村 稜
医療編集プロダクションMEDW代表
Webディレクター / 薬剤師

今後の医療に変化をもたらすために、デジタルチーム医療を発足。
「メディアから医療を支える」をミッションに活動している

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