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水虫・爪水虫は何科にかかればいい?治療方法や予防方法について解説

監修医師 高藤 円香
更新日:2025年01月9日

更新日:2025年01月9日

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水虫や爪水虫は、白癬菌というカビが皮膚や爪に感染して起こる病気です。放置すると、症状が悪化してしまい、周りの人に感染を広げるかもしれません。早く治療を始めることが大切で、適切な診療科を受診することが重要です。この記事では、水虫や爪水虫で受診すべき診療科、治療方法や再発を防ぐための予防方法について詳しく解説します。

水虫・爪水虫とは

水虫・爪水虫とは、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が感染して引き起こされる病気です。足に感染したものが水虫で、足白癬とも呼ばれます。爪に感染すると爪水虫、爪白癬になります。

原因

白癬菌は、皮膚、髪の毛、爪などに感染するカビです。皮膚の表面にあるケラチンという成分を栄養源として生きており、このケラチンが原因で感染が広がります。白癬菌が角質に寄生し増殖することで、皮膚に炎症を引き起こす代謝産物を生成します。口の中にはケラチンが少ないので、通常は白癬菌が生じることはありません。

症状

白癬菌が皮膚の角質に寄生すると、増殖の過程で様々な代謝産物を生成します。これが抗原として働き、皮膚に炎症を引き起こします

 

水虫

痒みが出ることが多いです。しかし、痒みがない場合や痛みを伴う場合もあり、症状は人それぞれ異なります。水虫にはいくつかのタイプがあります。

 

「小水疱型」

小さな水ぶくれができる水虫です。暖かい季節に特に多く、片方の足から始まることが多いことが特徴になります。症状が進むと強い痒みが現れますが、水ぶくれが乾いてくると痒みは収まり、角質がむけてきます。むけた角質には菌が含まれているため注意しましょう。

 

「趾間型」

足の指の間が白くふやけるタイプです。指の間が厚くなり赤みが出ることがあります。時には水ぶくれも見られ、擦りすぎると痛みを感じることもあります。このタイプも涼しい季節になると自然に治まることが多いです。

 

「角質増殖型」

足の裏全体が硬くなり亀裂が生じるタイプです。年中痒みがなく、特に冬にはひび割れで痛みが出ることがあります。このタイプの足白癬は通常、爪白癬と一緒に現れることが多いです。

 

爪水虫

爪が白や黄色に濁って厚くなるのが、症状です。初めは爪の先端から始まり、徐々に爪の根元へと広がっていきます。爪の中がボロボロになり、黄白色の筋が縦に入ることもあり、見た目の変化が一番の問題です。

 

爪が厚くなった場合には、自分で爪を切るのが難しくなり、爪が靴に当たって痛くなり、歩きにくくなることもあります。爪が浮くと、足の筋力がうまく伝わらなくなりバランスが悪くなるため、転びやすくなるのも爪水虫の症状の一つです。また、手の爪の場合は細かい作業がしにくくなります。

水虫・爪水虫の治療方法

水虫・爪水虫の治療をする場合は、皮膚科を受診しましょう。皮膚科では、皮膚を削り取って顕微鏡で観察する検査で水虫・爪水虫の診断ができます。水虫の治療は、感染した部位や症状、健康状態に応じて違います。基本的には、ぬり薬と飲み薬です。

 

皮膚の表面にのみ白癬菌がいる場合、抗真菌作用のある外用薬をしっかりと塗ることで治せます。ただし、足白癬でも皮膚が厚くなったり、髪の毛や爪に白癬菌が寄生している場合は、外用薬だけでは十分ではありません。飲み薬が必要になります。

 

通常2週間ほどきっちり塗り薬を続けることで完治します。しかし、水虫の場合は、症状が見えなくなっても、菌が皮膚の奥に残っていることが多いです。そのため、最低4週間は毎日治療を続けることが重要です。治療を途中でやめると、再発することがあります。

 

爪水虫は、爪を削ったり切ったりしてから、外用薬を塗ることで治療できます。ただし、白癬菌が爪の奥深くにまで入り込み、爪が厚くなったり黄〜白色に濁ったりする場合は、飲み薬を使った治療が必要です。代表的な飲み薬には、イトラコナゾール、テルビナフィン、ラブコナゾールがあり、それぞれ違った方法で服用します。服用期間中は副作用を避けるために定期的な血液検査が必要です。

水虫・爪水虫の予防方法

水虫・爪水虫を防ぐためには、日常のケアが重要です。部屋や足を清潔に保つことで、白癬菌が広がるのを防げます。

からだを清潔に保つ

白癬菌は足に感染しやすい菌ですが、すぐに感染するわけではありません。感染を予防するためのポイントとしては、まず足を清潔に保つことです。白癬菌が皮膚に付着してから感染するまでには24時間ほどかかるため、この間に足を洗うことが重要になります。

 

お風呂に入る際には、石鹸を使ってしっかりと足を洗いましょう。石鹸を泡立て、その泡で足全体を優しく洗います。特に、つま先や指の間も忘れずに洗うことが大切です。洗った後は、水気をよく拭き取り、しっかりと乾燥させてください。

 

硬いブラシや軽石を使って強くこすりすぎると、肌を傷つけてしまい、細菌が入りやすくなるので注意しましょう。優しく洗うことが、細菌から身を守るためのポイントです。健康な皮膚では感染までに24時間ほどかかりますが、傷がある場合は12時間ほどで感染する恐れがあります。

家庭内を清潔に保つ

感染した方がいる家庭では、菌が様々な場所に広がることがあります。対策としては、タオルやマットなどの布製品は定期的に洗濯し、洗濯できないものは濡れた雑巾で拭いてからしっかり乾燥させることが大切です。通常の洗濯で十分に除菌できます。

 

また、床や畳の掃除も重要です。掃除機をかけたり、水拭きしたりすることで、白癬菌を取り除けます。特に、髪の毛やホコリが溜まりやすい部屋の隅などは念入りに掃除しましょう。白癬菌は垢と一緒に長期間生き続けることがあるため、定期的な掃除が必要です。

 

ペットの毛にも白癬菌が付着していることがあるため、ペットの毛の除去も忘れずに行うことで、体部白癬の予防にもなります。

靴や靴下の工夫で湿気を避ける

足が湿っていると菌が繁殖しやすくなるため、通気性のいい靴下や靴を選ぶと良いでしょう。また、靴を清潔に保つことも大切です。定期的に靴を洗って、完全に乾燥させるように心がけてください。

 

毎日同じ靴を履くのではなく、複数の靴を交代で履くようにすると、靴の中が乾燥しやすくなります。また、サンダルを履いたり、家でははだしで過ごす時間を増やすことも効果的です。足の通気性を良くすることで、白癬菌の繁殖を防げます。

素足で利用する施設に行った後は気をつける

人がたくさん集まる場所に行った後は、特に足をよく洗うことが大事です。温泉やスポーツジム、プール、サウナ、そして病院などで使うスリッパや体重計は、細菌が付着しやすいので注意しましょう。

水虫の症状でお悩みの場合は医師に相談しましょう。

水虫は自分で市販薬を使ってみて、それでも治らなければ医者に行くと考える人が多いです。忙しくて医者に行けない、近くに皮膚科がないなどの理由で、市販薬を試す人も少なくありません。

 

ただし、水虫に似た別の病気も多く存在し、それらに水虫薬を使い続けると、かえって症状が悪化することがあります。自己判断での治療は危険です。自己判断せず、医師に相談しましょう。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

水虫が気になるけど忙しくて通院する時間がない場合があります。放置せず、オンライン診療を活用しましょう。

オンライン診療とは

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まとめ

水虫や爪水虫は、皮膚科で治療を受けられます。主な治療方法は、塗り薬と飲み薬です。ただし、日常生活でのケアや清潔に保つことも大切になります。予防のためには、足を清潔に保ち、湿気を防ぎましょう。早期に治療を始め、日常的な予防策を実践することで、健康な足元を保てます。

コメント 水虫は温泉やジムなどでもらったりして、日常の中でも罹りやすいものといえると思います。ただし、水虫かどうかの診断は顕微鏡での検査が必須であり水虫と思ってもかぶれであったりすることも多いです。その場合には逆効果になることもありますので早めの受診が良いと思います。

監修医コメント

医師
高藤 円香

水虫は温泉やジムなどでもらったりして、日常の中でも罹りやすいものといえると思います。ただし、水虫かどうかの診断は顕微鏡での検査が必須であり水虫と思ってもかぶれであったりすることも多いです。その場合には逆効果になることもありますので早めの受診が良いと思います。

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監修医師 高藤 円香
経歴は防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科 保有免許・資格は皮膚科専門医
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