まつ毛美容液が目に入るとどうなるの?予防法や対処方法について解説
更新日:2024年06月12日
この記事では、まつ毛美容液が目に入ると目に悪いのか。予防方法や対処法についてわかりやすく紹介します。まつ毛美容液に興味があるけど不安な方や現在使っていて不安な方も、ぜひ参考にしてください。
まつ毛美容液が目に入るとどうなるの?
まつ毛美容液が目に入った、実際の事例を紹介します。
事例: ある女性がスーパーで、まつ毛美容液を試した後に購入しました。その後、帰宅時に視界がぼやけて痛みを感じたのです。眼科医の診断の結果、眼球の表面が傷んだ角膜潰瘍と診断され手術が必要となります。手術後も投薬治療を続ける結果になりました。
参考元:独立行政法人国民生活センター『まつ毛美容液を標榜する化粧品等の安全性確保について』
まつ毛美容液が目に入ってしまった場合の目への影響とは?正しい対処方法もあわせて紹介!
まぶたや目のかゆみ、痛み等のトラブルの原因に
目元の皮膚は非常に薄く吸収率が高いため、外部からの影響を受けやすいことが特徴です。年齢が上がるにつれて皮脂の分泌は減少し、乾燥する季節にはトラブルが起こりやすくなります。そのため、医薬部外品のまつ毛用の美容液は、痒み、痛みなどの原因になるかもしれません。
使用中にまぶたに赤みやかゆみなどのトラブルが生じた場合は、皮膚科医の診察を受けることが重要です。また、目に入った場合は直ちに水で洗い流し、痛みや違和感がある場合は眼科医を受診してください。
医薬部外品や化粧品は、個人の体質や状況によって合う合わないがあります。効果が保証されているわけではないため、自分にあった商品を慎重に選択しましょう。
トラブルを起こさないためのまつ毛美容液の使用方法
トラブルを起こさないためには、使用方法を守ることが大切です。不適切な使用方法は、副作用のリスクを高めます。トラブルを予防するための、まつ毛美容液の使用方法を紹介します。
用法用量を守る
商品それぞれに、使用量や回数が決められています。効果を急ぐあまり用量を増やしたり、指示された回数以上に使用したりすることは避けてください。副作用を引き起こす可能性があるためです。必要以上に、量や回数を増やすことで余分な液が目に入りやすくなると考えましょう。
清潔なまつ毛に清潔なチップや筆で塗る
つけまつ毛やマスカラが無い、清潔な状態で使用してください。化粧品が残っていると、目の感染症を引き起こす危険性が高まります。洗顔をしメイクを落としてから使用してください。
まつ毛美容液が目に入らないように、塗り方にも注意しましょう。専用のブラシを準備し水平に持って、先端に美容液を1滴から2滴落としてください。使用量が多すぎると、目に貼りやすくなる可能性があります。塗る際には、メイクアップブラシや赤ちゃん用の柔らかい綿棒などがおすすめです。
高温多湿・直射日光を避け、風通しの良い暗所で保管する
まつ毛用の美容液を保管する際は、環境に注意しましょう。直射日光や高温多湿を避け、涼しくて暗い場所が理想的です。
美容液が適切に保管されていない場合、成分が変質してしまうかもしれません。目の炎症やその他の問題を引き起こす原因にもなるため、保管には細心の注意を払ってください。
目に合う美容液が見つからないなら医療用のまつ毛育毛剤がおすすめ
まつ毛の悩みを解消するために、さまざまな種類のまつ毛美容液が販売されています。これらの製品の中には、医薬品成分を含むために販売停止となったものもあるため注意してください。知らずに個人購入し使用して、トラブルになった方もいます。化粧品として販売されているまつ毛美容液は、一般的に育毛効果は期待できません。
それに対して、厚生労働省から認可を受けた医薬品として、まつ毛を伸ばすための特別な治療薬も存在します。販売されている美容液で効果を感じられない場合は、医療用まつ毛育毛剤がおすすめです。
医薬品のまつ毛育毛剤とは?
医薬品のまつ毛育毛剤は、まつ毛が不足している状態や短い状態を改善するために開発された医薬品です。厚生労働省は、その効果と安全性を保証し認可しています。育毛剤であって増毛剤ではないため注意してください。
グラッシュビスタ
まつ毛育毛剤グラッシュビスタは、元々は目の病気の治療薬として使われていた成分から作られました。2014年に、厚生労働省に初めて認可されています。
この薬は、まつ毛が少ない、または薄い方のための薬です。まつ毛の成長期を延長させて、長く、太く、そして濃くする効果があります。
臨床試験では、使用者の約8割の方が4ヶ月後にまつ毛の見た目が改善されたことが確認されました。まつ毛のダメージが気になる方や、他の美容液で効果を感じられなかった方にもおすすめです。
参考元:グラッシュビスタ製品情報
ビマトプロスト
ビマトプロストは元々、眼圧を正常化し緑内障の治療に役立つ薬として開発されました。緑内障は視野喪失を引き起こす可能性がある病気です。ビマトプロストはその進行を抑制できます。そんな中、まつ毛が伸びるという副作用が発見されました。
この副作用が注目され、アメリカのFDAはビマトプロストをまつ毛を伸ばす目的の医薬品としても認可しました。その結果、ビマトプロストは緑内障の治療だけでなく、まつ毛の充実をサポートする薬としても利用されるようになったのです。
まつ毛エクステンションは、接着剤による皮膚への刺激やまつ毛の抜けやすさなどの問題がありました。ビマトプロストを使用することで、この問題を根本的に解決することが可能です。
医薬品のまつ毛育毛剤の入手方法
まつ毛美容液は医薬品になります。市販のまつ毛美容液とは異なり、医療用に開発されたものになるため、使用する際には医師の指導が必要です。医薬品は、医師の診察のもと処方されます。
皮膚科などの医療機関で処方してもらう
医療機関で処方してもらうには、皮膚科などの専門医を受診しましょう。医師が状態を診察し、適切な使用方法や注意点を説明した上で処方します。医師の処方を受けることで、育毛効果のあるまつ毛美容液が購入できます。
オンラインクリニックで処方してもらう
もし病院に行く時間が取れなかったり、直接医師に会うことが苦手だったりするかもしれません。そんな場合には、オンライン診療で処方してもらいましょう。オンラインクリニックは、自宅やオフィスからでも医師の診断を受け、必要なまつ毛の美容液を処方してもらえます。
副作用等のトラブルが心配な場合は医師に相談を
医療機関で購入できるまつ毛美容液は、育毛効果があります。ただし、医薬品であるため、副作用も起こりえます。医師から副作用や適切な使用方法について、しっかりと説明を受けましょう。
まつ毛用の医薬品育毛剤は、安全性と有効性が国によって保証され、医師に相談しながら使用できる点がメリットです。トラブルが起きた場合は、我慢せずに受診してください。
まとめ
まつ毛美容液は目に入った場合には、目に悪い影響が出るかもしれません。異常を感じた場合には、直ぐに医療機関を受診しましょう。トラブルを起こさないためには正しい使い方で、まつ毛美容液を使用してください。
市販のまつ毛美容液にはトラブルのリスクがあり、国民生活センターに報告が寄せられています。トラブルを避けるためには、医療用のまつ毛美容液を使用することがおすすめです。もし、医療機関に行けない理由がある場合にはオンラインクリニックを活用しましょう。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、まつ毛美容液の使用を希望する方へもオンラインでの診療を提供しています。効果や可能な副作用に関する説明、相談にも応じています。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
山下 真理子
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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