なぜか片側だけかゆい…その違和感、帯状疱疹のサインかもしれません
痛いだけじゃない?帯状疱疹の“かゆみ”にも要注意
帯状疱疹というと、「強い痛み」を思い浮かべる方が多いと思います。しかし実際には、初期症状として“かゆみ”だけが現れるケースも珍しくありません。そのため、そのまま見過ごしてしまい、症状が悪化することもあります。帯状疱疹は早めの気づきと治療がとても大切です。
片側だけかゆい…帯状疱疹は“かゆみ”から始まることも
「なんだか体の片側だけがかゆい」と感じたら、帯状疱疹の始まりかもしれません。帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが再び活発になって起こる病気で、神経に沿って片側にだけ症状が出るのが特徴です。
発疹が現れる前に、かゆみやピリピリした違和感を覚える人もいます。違和感が数日続き、赤い発疹や水ぶくれが出てきたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
治っても終わりじゃない?かゆみが残ることも
発疹が治まっても、帯状疱疹の影響が完全に消えるとは限りません。神経が傷つくことで、痛みだけでなく強いかゆみが長く残る「帯状疱疹後掻痒」という後遺症が起こることがあります。後遺症を防ぐためには、帯状疱疹を早期に発見し、適切な治療を受けることが大切です。
帯状疱疹でかゆくなるのはなぜ?
帯状疱疹のかゆみは、単なる皮膚の炎症によるものだけではありません。かゆみの原因には、帯状疱疹特有の“神経の異常”が大きく関わっています。
帯状疱疹のかゆみの正体は“神経”の異常?
帯状疱疹のかゆみは、ウイルスによって神経が傷つくことで引き起こされます。通常のかゆみは皮膚の炎症や乾燥が原因ですが、帯状疱疹の場合は神経そのものがダメージを受けているため、普通のかゆみ止めが効きにくいのが特徴です。そのため、皮膚が治っても神経の修復に時間がかかり、かゆみが続くことがあります。
治りかけにかゆくなるのはなぜ?
発疹がかさぶたになり、治りかけの時期にかゆみが強くなる方は少なくありません。これは、傷ついた神経が回復する過程で感覚が敏感になるためです。治りかけのかゆみは自然な経過の一部ですが、掻き壊すと色素沈着や傷跡が残る原因になるため、なるべく触らずに我慢しましょう。
帯状疱疹後掻痒症とは?
帯状疱疹後掻痒症とは、帯状疱疹が治った後も強いかゆみが残り続ける状態のことです。頭や顔、首に帯状疱疹ができた場合に多く、夜になると症状が強くなります。女性に多いことも特徴です。
一般的なかゆみとは違って治療が難しく、長引くとかゆみで生活の質が低下することもあります。こうした後遺症を防ぐには、早期治療とワクチン接種が重要です。
かゆくてたまらない帯状疱疹の対処法
帯状疱疹のかゆみは、普通のかゆみと原因が異なるため、自己流の対処では悪化してしまうことがあります。正しい方法を知って、つらいかゆみを少しでも和らげましょう。
強い冷却は推奨されません
痛みやかゆみがつらいとつい冷やしたくなりますが、帯状疱疹の場合、無理に冷やすのは避けましょう。冷やすと血管が収縮して血流が悪くなり、かえって痛みが強くなることがあります。痛みの強い時期は、適度に体を温めて血流を保つことが大切です。
ただし、発症直後の炎症が強い段階では、無理に温めるのが逆効果になる場合もあります。皮膚の赤みが落ち着いてから、心地よいと感じる範囲で温めるようにしましょう。症状やタイミングによって適切な方法は異なるため、心配なときは主治医に相談してください。
塗り薬は効果が期待できない
市販のかゆみ止めの塗り薬を使っても、帯状疱疹のかゆみにはほとんど効果がありません。帯状疱疹のかゆみは神経の異常が原因のため、皮膚だけに作用する塗り薬では十分に抑えられないのです。
我慢できないほどのかゆみが続く場合は、皮膚科で相談し、抗ヒスタミン薬などの内服薬を処方してもらいましょう。自己判断で薬を使わず、専門医の指示に従って対処することが大切です。
かゆみを残さないために、帯状疱疹を予防しよう
帯状疱疹のかゆみや痛みを避ける最善の方法は、そもそも発症しないことです。一度かかってしまうと、治療をしても後遺症として長期間かゆみが残る可能性があります。普段から免疫力を落とさないように心がけ、発症を予防することが大切です。
ストレスや疲労が引き金に?生活習慣の見直しを
帯状疱疹を予防するには、免疫力を落とさない生活が重要です。ストレスや過労、睡眠不足が続くと、免疫機能が低下して発症リスクが高まります。
日常の中で「笑うこと」は免疫力を高めるとされています。ユーモアのある動画や会話で笑顔を増やしましょう。また、体を冷やさず適度に温めることも大切です。湯たんぽでお腹を温めるだけでもリンパ球が増えるという報告もあります。
適度な運動もおすすめです。激しいものではなく、汗ばむ程度の軽い運動を20分以上続けてみましょう。全粒穀物や緑茶、発酵食品などを取り入れたバランスの良い食事、十分な睡眠も免疫力の維持に役立ちます。
帯状疱疹を寄せつけない体をつくるために、できることから生活習慣を見直してみましょう。
ワクチンで防ぐ
年齢を重ねると、水ぼうそう・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力は徐々に低下していきます。特に50歳を過ぎると、帯状疱疹を発症するリスクが高くなるといわれています。こうしたリスクを減らす方法のひとつが、帯状疱疹を予防するワクチン接種です。
帯状疱疹ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があります。それぞれ接種の対象年齢や回数、費用が異なるため、詳しいことは医師と相談し、自分に合ったワクチンを選びましょう。
ワクチンを接種しても帯状疱疹を完全に防げるわけではありません。ただし、発症しても症状が軽くて済み、後遺症の予防にもつながります。体調や持病によっては接種ができない場合もあります。接種を希望する場合は、医師に確認しておきましょう。
かゆい帯状疱疹に気づいたら早めに皮膚科を受診しよう
帯状疱疹は、かゆみだけから始まることも多く、最初は「虫刺されかな?」と軽く考えてしまうかもしれません。しかし、適切な治療を始めるのが遅れると、痛みやかゆみが強くなり、治るまでに時間がかかるだけでなく、後遺症が残ることもあります。
片側だけのかゆみや痛みを感じ、赤い発疹、水ぶくれなどの症状が出始めたらできるだけ早めに皮膚科を受診し、正しい診断と治療を受けましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
帯状疱疹は早めの治療がとても大切ですが、忙しくて病院へ行く時間が取れない方も少なくありません。そんなときは、オンライン診療を活用するのも一つの方法です。症状に合わせてお薬の処方も可能な場合が多いので、かゆみや痛みを我慢せず、少しでも違和感を覚えたら早めにオンライン診療を検討してみましょう。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどのインターネットがつながる機器を使って、自宅や外出先から医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオ通話で医師と直接やり取りでき、予約、問診、診断、薬の処方や支払いまで、すべてをオンライン上で完結できます。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク)は、オンライン診療をスマホアプリで手軽に受けられるサービスです。診察の予約からお薬の受け取りまで、すべてのステップをアプリ内でスムーズに進められます。
専門スタッフによるサポートや、よく使うクリニックや薬局の登録機能もあり、お薬手帳をデジタル化して管理できるのも便利なポイントです。全国どこでも、当日または翌日にお薬を受け取れるので、忙しい方でも安心です。
オンラインで受診できる医療機関を探す⇒
まとめ
些細なかゆみや片側だけの違和感が、帯状疱疹のサインになることがあります。かゆみの原因は皮膚だけではなく、神経の炎症や損傷によるものです。冷やしたり塗り薬を使ったりしても改善しにくく、放置すると「帯状疱疹後掻痒症」といった慢性的なかゆみに悩まされるかもしれません。
皮膚に違和感を感じたら放置せず、早めに皮膚科で診てもらいましょう。つらい後遺症を防ぐ一番の近道です。
「片側だけが妙にかゆい…」「虫に刺された?それとも肌荒れ?」そんな些細なかゆみが、帯状疱疹のサインかもしれません。帯状疱疹といえば強い痛みが有名ですが、最初にかゆみとして現れるケースもあります。放置すると悪化し、長引く痛みに苦しむことになるかもしれません。この記事では、帯状疱疹でかゆくなる理由や見分け方、注意したいポイントをわかりやすく紹介します。
痛いだけじゃない?帯状疱疹の“かゆみ”にも要注意
帯状疱疹というと、「強い痛み」を思い浮かべる方が多いと思います。しかし実際には、初期症状として“かゆみ”だけが現れるケースも珍しくありません。そのため、そのまま見過ごしてしまい、症状が悪化することもあります。帯状疱疹は早めの気づきと治療がとても大切です。
片側だけかゆい…帯状疱疹は“かゆみ”から始まることも
「なんだか体の片側だけがかゆい」と感じたら、帯状疱疹の始まりかもしれません。帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが再び活発になって起こる病気で、神経に沿って片側にだけ症状が出るのが特徴です。
発疹が現れる前に、かゆみやピリピリした違和感を覚える人もいます。違和感が数日続き、赤い発疹や水ぶくれが出てきたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
治っても終わりじゃない?かゆみが残ることも
発疹が治まっても、帯状疱疹の影響が完全に消えるとは限りません。神経が傷つくことで、痛みだけでなく強いかゆみが長く残る「帯状疱疹後掻痒」という後遺症が起こることがあります。後遺症を防ぐためには、帯状疱疹を早期に発見し、適切な治療を受けることが大切です。
帯状疱疹でかゆくなるのはなぜ?
帯状疱疹のかゆみは、単なる皮膚の炎症によるものだけではありません。かゆみの原因には、帯状疱疹特有の“神経の異常”が大きく関わっています。
帯状疱疹のかゆみの正体は“神経”の異常?
帯状疱疹のかゆみは、ウイルスによって神経が傷つくことで引き起こされます。通常のかゆみは皮膚の炎症や乾燥が原因ですが、帯状疱疹の場合は神経そのものがダメージを受けているため、普通のかゆみ止めが効きにくいのが特徴です。そのため、皮膚が治っても神経の修復に時間がかかり、かゆみが続くことがあります。
治りかけにかゆくなるのはなぜ?
発疹がかさぶたになり、治りかけの時期にかゆみが強くなる方は少なくありません。これは、傷ついた神経が回復する過程で感覚が敏感になるためです。治りかけのかゆみは自然な経過の一部ですが、掻き壊すと色素沈着や傷跡が残る原因になるため、なるべく触らずに我慢しましょう。
帯状疱疹後掻痒症とは?
帯状疱疹後掻痒症とは、帯状疱疹が治った後も強いかゆみが残り続ける状態のことです。頭や顔、首に帯状疱疹ができた場合に多く、夜になると症状が強くなります。女性に多いことも特徴です。
一般的なかゆみとは違って治療が難しく、長引くとかゆみで生活の質が低下することもあります。こうした後遺症を防ぐには、早期治療とワクチン接種が重要です。
かゆくてたまらない帯状疱疹の対処法
帯状疱疹のかゆみは、普通のかゆみと原因が異なるため、自己流の対処では悪化してしまうことがあります。正しい方法を知って、つらいかゆみを少しでも和らげましょう。
強い冷却は推奨されません
痛みやかゆみがつらいとつい冷やしたくなりますが、帯状疱疹の場合、無理に冷やすのは避けましょう。冷やすと血管が収縮して血流が悪くなり、かえって痛みが強くなることがあります。痛みの強い時期は、適度に体を温めて血流を保つことが大切です。
ただし、発症直後の炎症が強い段階では、無理に温めるのが逆効果になる場合もあります。皮膚の赤みが落ち着いてから、心地よいと感じる範囲で温めるようにしましょう。症状やタイミングによって適切な方法は異なるため、心配なときは主治医に相談してください。
塗り薬は効果が期待できない
市販のかゆみ止めの塗り薬を使っても、帯状疱疹のかゆみにはほとんど効果がありません。帯状疱疹のかゆみは神経の異常が原因のため、皮膚だけに作用する塗り薬では十分に抑えられないのです。
我慢できないほどのかゆみが続く場合は、皮膚科で相談し、抗ヒスタミン薬などの内服薬を処方してもらいましょう。自己判断で薬を使わず、専門医の指示に従って対処することが大切です。
かゆみを残さないために、帯状疱疹を予防しよう
帯状疱疹のかゆみや痛みを避ける最善の方法は、そもそも発症しないことです。一度かかってしまうと、治療をしても後遺症として長期間かゆみが残る可能性があります。普段から免疫力を落とさないように心がけ、発症を予防することが大切です。
ストレスや疲労が引き金に?生活習慣の見直しを
帯状疱疹を予防するには、免疫力を落とさない生活が重要です。ストレスや過労、睡眠不足が続くと、免疫機能が低下して発症リスクが高まります。
日常の中で「笑うこと」は免疫力を高めるとされています。ユーモアのある動画や会話で笑顔を増やしましょう。また、体を冷やさず適度に温めることも大切です。湯たんぽでお腹を温めるだけでもリンパ球が増えるという報告もあります。
適度な運動もおすすめです。激しいものではなく、汗ばむ程度の軽い運動を20分以上続けてみましょう。全粒穀物や緑茶、発酵食品などを取り入れたバランスの良い食事、十分な睡眠も免疫力の維持に役立ちます。
帯状疱疹を寄せつけない体をつくるために、できることから生活習慣を見直してみましょう。
ワクチンで防ぐ
年齢を重ねると、水ぼうそう・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力は徐々に低下していきます。特に50歳を過ぎると、帯状疱疹を発症するリスクが高くなるといわれています。こうしたリスクを減らす方法のひとつが、帯状疱疹を予防するワクチン接種です。
帯状疱疹ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があります。それぞれ接種の対象年齢や回数、費用が異なるため、詳しいことは医師と相談し、自分に合ったワクチンを選びましょう。
ワクチンを接種しても帯状疱疹を完全に防げるわけではありません。ただし、発症しても症状が軽くて済み、後遺症の予防にもつながります。体調や持病によっては接種ができない場合もあります。接種を希望する場合は、医師に確認しておきましょう。
かゆい帯状疱疹に気づいたら早めに皮膚科を受診しよう
帯状疱疹は、かゆみだけから始まることも多く、最初は「虫刺されかな?」と軽く考えてしまうかもしれません。しかし、適切な治療を始めるのが遅れると、痛みやかゆみが強くなり、治るまでに時間がかかるだけでなく、後遺症が残ることもあります。
片側だけのかゆみや痛みを感じ、赤い発疹、水ぶくれなどの症状が出始めたらできるだけ早めに皮膚科を受診し、正しい診断と治療を受けましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
帯状疱疹は早めの治療がとても大切ですが、忙しくて病院へ行く時間が取れない方も少なくありません。そんなときは、オンライン診療を活用するのも一つの方法です。症状に合わせてお薬の処方も可能な場合が多いので、かゆみや痛みを我慢せず、少しでも違和感を覚えたら早めにオンライン診療を検討してみましょう。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどのインターネットがつながる機器を使って、自宅や外出先から医師の診察を受けられる医療サービスです。ビデオ通話で医師と直接やり取りでき、予約、問診、診断、薬の処方や支払いまで、すべてをオンライン上で完結できます。
SOKUYAKUとは
SOKUYAKU(ソクヤク)は、オンライン診療をスマホアプリで手軽に受けられるサービスです。診察の予約からお薬の受け取りまで、すべてのステップをアプリ内でスムーズに進められます。
専門スタッフによるサポートや、よく使うクリニックや薬局の登録機能もあり、お薬手帳をデジタル化して管理できるのも便利なポイントです。全国どこでも、当日または翌日にお薬を受け取れるので、忙しい方でも安心です。
まとめ
些細なかゆみや片側だけの違和感が、帯状疱疹のサインになることがあります。かゆみの原因は皮膚だけではなく、神経の炎症や損傷によるものです。冷やしたり塗り薬を使ったりしても改善しにくく、放置すると「帯状疱疹後掻痒症」といった慢性的なかゆみに悩まされるかもしれません。
皮膚に違和感を感じたら放置せず、早めに皮膚科で診てもらいましょう。つらい後遺症を防ぐ一番の近道です。
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.
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皮膚科, 形成外科, 総合内科, 美容外科, 美容皮膚科, 先端医療, 再生医療
2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業



















































