帯状疱疹が何回もなるのはなぜ?再発しやすい人の特徴と予防法を紹介
帯状疱疹は何回もなる?繰り返す原因と仕組みを解説
帯状疱疹は一度かかれば免疫がついて再発しないと思われがちですが、実は再発することがあります。帯状疱疹の再発はまれではありますが、加齢やストレス、病気などによって免疫力が低下したときに、潜伏していたウイルスが再び活性化することで起こります。
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帯状疱疹の原因は子どもの頃の水ぼうそう
帯状疱疹は、「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が原因です。このウイルスは、子どもの頃にかかった水ぼうそうを引き起こすものと同じです。水ぼうそうが治ったあともウイルスは完全に消えることはなく、脊髄近くの神経節に潜伏し続けます。
普段は免疫機能がこのウイルスの活動を抑えていますが、体の防御力が弱まるとウイルスが再活性化し、神経に沿って皮膚に痛みを伴う発疹を引き起こします。これが帯状疱疹です。
再発のきっかけは免疫力の低下
帯状疱疹が再び発症する主な原因は、免疫力の低下です。過労やストレス、加齢、または糖尿病やがんといった持病などが引き金となることがあります。とくに高齢になるほど免疫機能は自然と低下し、再発のリスクが高まります。
一度帯状疱疹になるとウイルスに対する免疫が一時的に強化されますが、時間が経つとその効果も薄れ、再び発症する可能性があるのです。
再発の可能性はどれくらいあるのか
帯状疱疹の再発率は一般的に1〜6%程度とされ、免疫系に問題がある場合は5〜6%にまで上がることもあります。
帯状疱疹が何回もなる人の特徴とは
すべての人に再発の可能性はありますが、とくに再発しやすい傾向がある方もいます。
女性や50歳以上で再発が多い
再発が多いのは、女性と50歳以上の方です。性別による明確な原因ははっきりしていませんが、帯状疱疹は女性に多く見られ、再発率も男性より高い傾向にあります。
参考元『K Shiraki et al : Herpes Zoster and Recurrent Herpes Zoster . Open Forum Infect Dis 2017 ; 28 ; 1 – 9』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28480280/
再発するまでの平均期間とピーク年齢
1年以内に再発するケースは非常にまれです。再発までの平均期間はおよそ13. 7年で、3〜11年後に再発する人が多く見られました。また、年齢別に見ると再発は50歳代から増加し、60歳代でピークを迎えます。
参考元『K Shiraki et al : Herpes Zoster and Recurrent Herpes Zoster . Open Forum Infect Dis 2017 ; 28 ; 1 – 9』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28480280/
帯状疱疹は何回もなるとどうなる?
帯状疱疹は再発するたびに症状や影響は変わるのでしょうか。
初回と違う場所に出ることが多い
再発する場合、初めて発症した場所とは異なる部位に出ることが多いとされています。再発部位が異なる理由は、初回の発症によってその部位の神経が変化(脱落や線維化)し、同じ場所ではウイルスが再活性化しにくくなるからだと考えられています。ただし、まれに同じ部位に再発するケースもあるため、注意しましょう。
再発時の症状や後遺症の傾向は
再発時は、初回と比較して症状が軽いこともあります。50〜79歳の方では、皮膚の発疹や痛みが軽く、帯状疱疹後神経痛(PHN)のリスクも低い傾向にあると報告されています。
ただし、早期治療が大切なのは変わりません。重症化すれば再発であってもPHNになる可能性があり、顔面や頭部に症状が出た場合は、視覚や聴覚の障害など重い後遺症につながる恐れもあります。
帯状疱疹が何回もならないためにできる予防法
繰り返さないためには、日々の体調管理とワクチン接種の両方が重要です。
生活習慣の改善で免疫力を保つ
再発を防ぐには、免疫力の維持が最も大切です。軽いウォーキングなどの適度な運動や、十分な睡眠、バランスの良い食事が基本となります。また、ストレスも免疫力を下げる大きな原因になるため、趣味やリラックス方法を見つけて上手に発散することも大切です。激しい運動や不規則な生活はかえって逆効果となる可能性があるため注意しましょう。
再発のリスクが高い人はワクチン接種を検討しよう
帯状疱疹には予防ワクチンがあり、50歳以上の方を対象に接種が可能です。帯状疱疹を完全に防げるわけではありませんが、発症リスクの低減や症状の軽減に効果があるとされています。基礎疾患を抱えている方や、一度帯状疱疹を経験した方で3年以上経過している場合は、医師と相談のうえワクチン接種を検討することをおすすめします。
帯状疱疹の再発に気づいたら早めに皮膚科を受診しよう
再発の場合でも、「またすぐ治るだろう」と軽視せず、初期の段階で皮膚科を受診することが大切です。発疹やピリピリとした痛みを感じたら、迷わず医療機関に相談しましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
仕事や育児で忙しく、なかなか病院に行く時間がとれないという方も少なくありません。そんな方には、自宅にいながら診察を受けられる「オンライン診療」という方法もあります。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットに接続できるデバイスを使って、自宅や外出先から医師の診察を受けられる医療サービスです。診察の予約から問診、診断、薬の処方、支払いまでをすべてオンラインで完結できます。
SOKUYAKUとは
「SOKUYAKU(ソクヤク)」は、オンライン診療に対応したサービスで、予約から薬の受け取りまでをアプリでスムーズに行えます。お気に入りのクリニック・薬局の登録が可能で、薬のお届けも全国に対応しています。お薬手帳もアプリ内で管理でき、再診の際にも便利です。最短で当日または翌日に自宅に届くため、薬局に行く手間も省けます。
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まとめ
帯状疱疹は、一度治っても再発の可能性がある病気です。再発の主な要因は免疫力の低下のため、日ごろから体調を整えておきましょう。再発しやすいとされる方は、予防策のひとつとしてワクチンの接種も前向きに検討してください。「もしかして帯状疱疹かも」と感じたら、そのままにせず、できるだけ早く皮膚科を受診して、適切な対応をとることが重要です。
帯状疱疹は一度かかればもう安心、そんなふうに思っていませんか?帯状疱疹は一度だけで終わらないこともあり、何年かおきに繰り返す方も少なくありません。その背景には、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが潜んでいるのです。この記事では、なぜ帯状疱疹が何度も起こるのか、その再発のメカニズムや、繰り返しやすい人の特徴、そして再発を防ぐために日常でできる予防法まで、わかりやすく解説します。
帯状疱疹は何回もなる?繰り返す原因と仕組みを解説
帯状疱疹は一度かかれば免疫がついて再発しないと思われがちですが、実は再発することがあります。帯状疱疹の再発はまれではありますが、加齢やストレス、病気などによって免疫力が低下したときに、潜伏していたウイルスが再び活性化することで起こります。
帯状疱疹の原因は子どもの頃の水ぼうそう
帯状疱疹は、「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が原因です。このウイルスは、子どもの頃にかかった水ぼうそうを引き起こすものと同じです。水ぼうそうが治ったあともウイルスは完全に消えることはなく、脊髄近くの神経節に潜伏し続けます。
普段は免疫機能がこのウイルスの活動を抑えていますが、体の防御力が弱まるとウイルスが再活性化し、神経に沿って皮膚に痛みを伴う発疹を引き起こします。これが帯状疱疹です。
再発のきっかけは免疫力の低下
帯状疱疹が再び発症する主な原因は、免疫力の低下です。過労やストレス、加齢、または糖尿病やがんといった持病などが引き金となることがあります。とくに高齢になるほど免疫機能は自然と低下し、再発のリスクが高まります。
一度帯状疱疹になるとウイルスに対する免疫が一時的に強化されますが、時間が経つとその効果も薄れ、再び発症する可能性があるのです。
再発の可能性はどれくらいあるのか
帯状疱疹の再発率は一般的に1〜6%程度とされ、免疫系に問題がある場合は5〜6%にまで上がることもあります。
帯状疱疹が何回もなる人の特徴とは
すべての人に再発の可能性はありますが、とくに再発しやすい傾向がある方もいます。
女性や50歳以上で再発が多い
再発が多いのは、女性と50歳以上の方です。性別による明確な原因ははっきりしていませんが、帯状疱疹は女性に多く見られ、再発率も男性より高い傾向にあります。
参考元『K Shiraki et al : Herpes Zoster and Recurrent Herpes Zoster . Open Forum Infect Dis 2017 ; 28 ; 1 – 9』
再発するまでの平均期間とピーク年齢
1年以内に再発するケースは非常にまれです。再発までの平均期間はおよそ13. 7年で、3〜11年後に再発する人が多く見られました。また、年齢別に見ると再発は50歳代から増加し、60歳代でピークを迎えます。
参考元『K Shiraki et al : Herpes Zoster and Recurrent Herpes Zoster . Open Forum Infect Dis 2017 ; 28 ; 1 – 9』
帯状疱疹は何回もなるとどうなる?
帯状疱疹は再発するたびに症状や影響は変わるのでしょうか。
初回と違う場所に出ることが多い
再発する場合、初めて発症した場所とは異なる部位に出ることが多いとされています。再発部位が異なる理由は、初回の発症によってその部位の神経が変化(脱落や線維化)し、同じ場所ではウイルスが再活性化しにくくなるからだと考えられています。ただし、まれに同じ部位に再発するケースもあるため、注意しましょう。
再発時の症状や後遺症の傾向は
再発時は、初回と比較して症状が軽いこともあります。50〜79歳の方では、皮膚の発疹や痛みが軽く、帯状疱疹後神経痛(PHN)のリスクも低い傾向にあると報告されています。
ただし、早期治療が大切なのは変わりません。重症化すれば再発であってもPHNになる可能性があり、顔面や頭部に症状が出た場合は、視覚や聴覚の障害など重い後遺症につながる恐れもあります。
帯状疱疹が何回もならないためにできる予防法
繰り返さないためには、日々の体調管理とワクチン接種の両方が重要です。
生活習慣の改善で免疫力を保つ
再発を防ぐには、免疫力の維持が最も大切です。軽いウォーキングなどの適度な運動や、十分な睡眠、バランスの良い食事が基本となります。また、ストレスも免疫力を下げる大きな原因になるため、趣味やリラックス方法を見つけて上手に発散することも大切です。激しい運動や不規則な生活はかえって逆効果となる可能性があるため注意しましょう。
再発のリスクが高い人はワクチン接種を検討しよう
帯状疱疹には予防ワクチンがあり、50歳以上の方を対象に接種が可能です。帯状疱疹を完全に防げるわけではありませんが、発症リスクの低減や症状の軽減に効果があるとされています。基礎疾患を抱えている方や、一度帯状疱疹を経験した方で3年以上経過している場合は、医師と相談のうえワクチン接種を検討することをおすすめします。
帯状疱疹の再発に気づいたら早めに皮膚科を受診しよう
再発の場合でも、「またすぐ治るだろう」と軽視せず、初期の段階で皮膚科を受診することが大切です。発疹やピリピリとした痛みを感じたら、迷わず医療機関に相談しましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
仕事や育児で忙しく、なかなか病院に行く時間がとれないという方も少なくありません。そんな方には、自宅にいながら診察を受けられる「オンライン診療」という方法もあります。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、インターネットに接続できるデバイスを使って、自宅や外出先から医師の診察を受けられる医療サービスです。診察の予約から問診、診断、薬の処方、支払いまでをすべてオンラインで完結できます。
SOKUYAKUとは
「SOKUYAKU(ソクヤク)」は、オンライン診療に対応したサービスで、予約から薬の受け取りまでをアプリでスムーズに行えます。お気に入りのクリニック・薬局の登録が可能で、薬のお届けも全国に対応しています。お薬手帳もアプリ内で管理でき、再診の際にも便利です。最短で当日または翌日に自宅に届くため、薬局に行く手間も省けます。
まとめ
帯状疱疹は、一度治っても再発の可能性がある病気です。再発の主な要因は免疫力の低下のため、日ごろから体調を整えておきましょう。再発しやすいとされる方は、予防策のひとつとしてワクチンの接種も前向きに検討してください。「もしかして帯状疱疹かも」と感じたら、そのままにせず、できるだけ早く皮膚科を受診して、適切な対応をとることが重要です。
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