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ヤーズとヤーズフレックスの違いってなに?低用量ピルの種類について徹底解説

監修医師 馬場 敦志
更新日:2024年05月22日

更新日:2024年05月22日

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「ヤーズとヤーズフレックスの違いは?」
「低用量ピルにはどのぐらいの種類があるの?」
ピルの服用を考えている方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。

ヤーズもヤーズフレックスも、配合されている卵胞ホルモン量が少なく、第四世代と呼ばれているピルです。同じ成分が配合されていますが、異なる特徴を持っています。

この記事では、ヤーズとヤーズフレックスの違いや効果についてご紹介します。超低用量ピルの服用を検討している方は、今後の参考にしてみてください。

ヤーズフレックスとヤーズって何が違うの?

ヤーズフレックスもヤーズも超低用量ピルに分類される薬です。配合されている成分は同じで、ともに卵胞ホルモン(エストロゲン)の配合量は0.03mg以下です。

 

しかし、承認されている効能や効果、用法や用量、1シートの錠剤構成、保険適用の範囲などが異なります。以下でヤーズフレックスとヤーズの相違点を説明します。

承認されている効能や効果が違う

ヤーズの保険適応は月経困難症だけであるのに対し、ヤーズフレックスは月経困難症と子宮内膜症に伴う疼痛の治療に対して保険適応がある薬です。ヤーズフレックスは、長期間出血を抑制することにより、子宮内膜からの出血もしなくなるため、痛みを軽減する効果が期待できます。

用法や用量が違う

ヤーズフレックスは、1シート28錠すべてに同じ成分が配合されています。一方、ヤーズは、1シート28錠のうち24錠には有効成分が配合されていますが、4錠は有効成分が配合されていない偽薬(プラセボ)で構成されています。

 

ヤーズフレックスは、1日1錠決まった時間に24日間服用し続けます。25日目以降に3日間少量の点状出血があった場合もしくは120日間服用し続けたら、4日間休薬してください。ヤーズフレックスは、最長120日間連続服用が可能な超低用量ピルで、最長で服用できたら出血を年3回にコントロールすることができます。

 

ヤーズは、毎日決まった時間にシートに記載されている順番通りに、1錠24日連続で服用し、25日目から4日間は偽薬を飲んでください。29日目からは新たなシートの薬を服用を開始し、以後これを繰り返します。

1シートの錠剤構成

ヤーズフレックスとヤーズでは、1シートの錠剤の構成が異なります。ヤーズフレックスは、1シート28錠すべてに同じ有効成分が含まれており、すべて実薬で構成されています。一方、ヤーズは1シート28錠のうち24錠は有効成分が配合されている実薬ですが、4錠は有効成分が配合されていない偽薬(プラセボ)で構成されているのです。

ヤーズを飲み続けるとヤーズフレックスと同じ効果があるの?

ヤーズの偽薬を服用せずに、有効成分が配合されている実薬を服用し続ければ、ヤーズフレックスと同じ効果を得ることが期待できます。

その他にどんな種類があるの?

中用量ピル

中用量ピルは、含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が0.05mg以上の薬です。低用量ピルに比べて高い効果が期待できますが、頭痛や吐き気、不正出血などの副作用があらわれやすいことがデメリットです。副作用が辛いときは、医師に相談し鎮痛薬や吐き気止めなどを処方してもらいましょう。

 

現在、中用量ピルは、生理不順や月経困難症、過多月経などの治療に主に使用されており、避妊や生理痛改善などの目的では低用量ピルが使用されています。

低用量ピル

低用量ピルは、含まれている卵胞ホルモンの量が0.05mgより少ないピルのことです。経口避妊薬(Oral Contraceptives)の頭文字から「OC」とも呼ばれています。

 

避妊や月経不順、生理痛、PMS、ニキビ改善目的など幅広く使用されている薬です。

 

中用量ピルに比べると配合されている卵胞ホルモン量が少なく、副作用も出にくいですが、極稀に血液の一部が固まり、血管を詰まらせてしまう血栓症を発症することがあるため注意が必要です。血栓症は、早期治療が大切な病気で、一刻も早く治療を始めることが救命率を高めます。また、治療が遅いと命が助かったとしても、重い後遺症が残り、日常生活に支障をきたす可能性が高くなります。

 

特に、嘔吐や非常に強い胸の痛み、呂律が回らない、視野が狭くなる、片側の手足のしびれや麻痺などの症状があらわれたら、すぐに救急車を呼ぶようにしてください。

超低用量ピル

超低用量ピルは、配合されている卵胞ホルモン量が0.03mgより少ないピルのことをいいます。低用量ピルよりも含まれている卵胞ホルモン量が少ないため、頭痛や吐き気、不正出血などの副作用が出る可能性も低いといわれています。

 

現在、超低用量ピルは、月経困難症や子宮内膜症の治療などを目的として使用されており、健康保険が適応されるため価格を抑えて手に入れることが可能です。

アフターピル

アフターピルは、避妊をしなかった、避妊に失敗した、性犯罪に巻き込まれたときなど、望まない妊娠を避けるために性行為のあと緊急的に使用されるピルです。排卵を遅延・抑制し着床を阻害することで、妊娠することを防ぎます。

 

アフターピルには、有効時間が72時間のものと120時間のものがあり、有効時間以内に適切な方法で服用すれば、80%以上の避妊率が期待できます。妊娠した可能性のある性行為から服用までの時間が短いほど、避妊率が高くなるといわれています。

まとめ

ヤーズとヤーズフレックスの違いや効果、ピルの種類について紹介しました。多くの女性が、月経困難症や子宮内膜症を発症し、治療を受けることなく悩まれているといわれています。

 

ひとりで悩むのではなく、まずは医療機関で検査を受けてください。医師と一緒に自分に合ったピルを探して治療し、痛みから解放されて楽しい生活が送れることを願っております。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、ピルのオンライン診療に対応しております。

受付時間:平日10:00~19:00

コメント ピルの種類に関して、
まず①月経症状を改善するための治療目的の保険適応となるLEPと、②避妊目的の自費のOCに大きく分けられます。
費用面から考えると、保険適応となるLEPの適応になるか医師を相談するといいでしょう。
①は月1000-2000円程度ですが②は2000-3000円程度かかる場合が多く、長期的な内服でいうとLEPの方がコスト面で優しいです。

そのうえで、ピルの飲み方でを理解している人であれば、ヤーズフレックスも選択肢に入れます。
服薬方法の理解がいまいちだったり服薬に不安がある方には、ヤーズやドロエチなど28日タイプのピルを処方します。
何も考えずに1日1錠飲めば大丈夫なので、適切な薬の投薬できることにつながります。
また、ピルを実際に使ってみて、副作用などで合わなければピルの種類を変更することもできるので、担当医師に気軽に相談することをすすめます。

監修医コメント

医師
馬場 敦志

ピルの種類に関して、
まず①月経症状を改善するための治療目的の保険適応となるLEPと、②避妊目的の自費のOCに大きく分けられます。
費用面から考えると、保険適応となるLEPの適応になるか医師を相談するといいでしょう。
①は月1000-2000円程度ですが②は2000-3000円程度かかる場合が多く、長期的な内服でいうとLEPの方がコスト面で優しいです。

そのうえで、ピルの飲み方でを理解している人であれば、ヤーズフレックスも選択肢に入れます。
服薬方法の理解がいまいちだったり服薬に不安がある方には、ヤーズやドロエチなど28日タイプのピルを処方します。
何も考えずに1日1錠飲めば大丈夫なので、適切な薬の投薬できることにつながります。
また、ピルを実際に使ってみて、副作用などで合わなければピルの種類を変更することもできるので、担当医師に気軽に相談することをすすめます。

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監修医師 馬場 敦志
宮の沢スマイルレディースクリニック 専門領域分類は、産婦人科 経歴として、筑波大学医学専門学類卒業後、現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務 保有免許・資格は、産婦人科専門医
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