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病院で処方されるアレグラは必ず処方箋が必要?

監修薬剤師 佐生佳子
更新日:2024年06月20日

更新日:2024年06月20日

病院で処方されるアレグラは必ず処方箋が必要?のイメージ
スギやヒノキの花粉症は、毎年、年度末から年度始めの、仕事がとても忙しい時期に症状が出ることが多いものですが、平日に病院へ行く時間がなかなかとれない会社員の方は、病院に行かなくても「アレグラ」を調剤薬局で出してくれればいいのに、と思うこともあるのではないでしょうか。

今回は、医師の処方箋がなくても、「アレグラ」が購入できるのかについて調べてみました。

アレグラの特徴や効果について

「アレグラ」は、アレルギー性鼻炎の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)に使われる医薬品です。 季節的な症状(花粉症)だけでなく、通年性の症状(ダニ、ハウスダスト等)にも効果があるのが特徴のひとつです。

 

効き目が穏やかなので、耳鼻科に花粉症でかかると処方されることが多いです。また、 鼻炎薬によくある眠気が出る副作用も抑えられています。

医療用のアレグラの購入には原則処方箋が必要

病院・薬局で出される医療用の「アレグラ」は、「医療用医薬品」に指定されているため、調剤薬局で購入するときは、原則として医師の処方箋が必要です。

 

医療用医薬品は、高い効果が期待できる反面、副作用に注意が必要なので、そのため、医師が診断したうえで症状や体質に合ったものを処方し、さらに薬剤師が処方箋やお薬手帳の内容をチェックしたしたうえで調剤するのが原則です。

 

また、薬剤師の対面での確認や情報提供が必要と決められているため、インターネット販売を含め通販で購入することはできません。 このことは、「アレグラ」のジェネリック(後発薬)である「フェキソフェナジン塩酸塩」も同様です。

零売であれば処方箋なしで購入が可能

しかし、「アレグラ」は、医療用医薬品のなかでも「処方箋以外の医療用医薬品」(非処方箋医薬品)に指定されているため、「零売」(れいばい)という方法であれば、医師の処方箋がなくても購入できます。

 

「零売」とは、一般の方にはあまりなじみのない言葉ですが、「処方箋なしで医療用医薬品を販売する」という意味の専門用語です。

医療用医薬品は、次の2つに分類されます。

分類 意味 医薬品の種類 購入できる薬局
処方箋医薬品 医師の処方箋が絶対に必要な医療用医薬品 高血圧・糖尿病の薬、抗生物質、精神安定剤、睡眠薬、抗がん剤、医療用麻酔、医療用麻薬など 調剤薬局
処方箋医薬品以外の医薬品(非処方箋医薬品) 医師の処方箋を必ずしも必要としない医療用医薬品 かぜ薬、抗アレルギー剤、鎮咳剤・去痰剤、鎮痛剤・解熱剤、ビタミン剤、胃腸薬、整腸剤、点眼薬、点鼻薬、貼り薬、塗り薬、漢方薬など ・処方箋がある場合は調剤薬局
・処方箋がない場合は零売を行う薬局(条件あり)

零売で購入できるのは、下段の非処方箋医薬品で、「アレグラ」もこれにあてはまります。

ただ、前にも述べたように、医療用医薬品は、高い効果が期待できる反面、副作用に注意が必要な医薬品です。

可能なかぎりは病院での受診を

したがって、零売を行うには、薬局がやむを得ず医薬品を販売しなければならない状況にあって、薬剤師が医師への診察を勧めたうえで、必要最低限の数量に限定する、相互作用・重複投薬防止のために薬歴を管理する、薬局において薬剤師が対面により販売をするなどの条件を満たすことが、厚生労働省によって決められています。

 

前にも述べたように、「アレグラ」は副作用が少ないといっても、絶対に安全というわけではなりません。 頭痛、眠気、吐き気、喘息発作などの重大な副作用が起きる可能性もあります。

 

絶対に処方が必要でないからといって病院に必要がないというわけではありません。あくまでも病院に行くことができない場合の選択肢の一つとして認識しておきましょう。

アレグラを服用する時のポイント

花粉症のお薬は 花粉シーズンになる前の時期からの継続的な服用をおすすめすることがあります。その方が症状がでにくく、1シーズンいつもよりも快適に過ごせるからです。

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