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病院で処方されるアレグラは必ず処方箋が必要?

監修薬剤師 佐生佳子
更新日:2024年02月29日

更新日:2024年02月29日

病院で処方されるアレグラは必ず処方箋が必要?のイメージ
スギやヒノキの花粉症は、毎年、年度末から年度始めの、仕事がとても忙しい時期に症状が出ることが多いものですが、平日に病院へ行く時間がなかなかとれない会社員の方は、病院に行かなくても「アレグラ」を調剤薬局で出してくれればいいのに、と思うこともあるのではないでしょうか。

今回は、医師の処方箋がなくても、「アレグラ」が購入できるのかについて調べてみました。

アレグラの特徴や効果について

「アレグラ」は、アレルギー性鼻炎の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)に使われる医薬品です。 季節的な症状(花粉症)だけでなく、通年性の症状(ダニ、ハウスダスト等)にも効果があるのが特徴のひとつです。

 

効き目が穏やかなので、耳鼻科に花粉症でかかると処方されることが多いです。また、 鼻炎薬によくある眠気が出る副作用も抑えられています。

医療用のアレグラの購入には原則処方箋が必要

病院・薬局で出される医療用の「アレグラ」は、「医療用医薬品」に指定されているため、調剤薬局で購入するときは、原則として医師の処方箋が必要です。

 

医療用医薬品は、高い効果が期待できる反面、副作用に注意が必要なので、そのため、医師が診断したうえで症状や体質に合ったものを処方し、さらに薬剤師が処方箋やお薬手帳の内容をチェックしたしたうえで調剤するのが原則です。

 

また、薬剤師の対面での確認や情報提供が必要と決められているため、インターネット販売を含め通販で購入することはできません。 このことは、「アレグラ」のジェネリック(後発薬)である「フェキソフェナジン塩酸塩」も同様です。

零売であれば処方箋なしで購入が可能

しかし、「アレグラ」は、医療用医薬品のなかでも「処方箋以外の医療用医薬品」(非処方箋医薬品)に指定されているため、「零売」(れいばい)という方法であれば、医師の処方箋がなくても購入できます。

 

「零売」とは、一般の方にはあまりなじみのない言葉ですが、「処方箋なしで医療用医薬品を販売する」という意味の専門用語です。

医療用医薬品は、次の2つに分類されます。

分類 意味 医薬品の種類 購入できる薬局
処方箋医薬品 医師の処方箋が絶対に必要な医療用医薬品 高血圧・糖尿病の薬、抗生物質、精神安定剤、睡眠薬、抗がん剤、医療用麻酔、医療用麻薬など 調剤薬局
処方箋医薬品以外の医薬品(非処方箋医薬品) 医師の処方箋を必ずしも必要としない医療用医薬品 かぜ薬、抗アレルギー剤、鎮咳剤・去痰剤、鎮痛剤・解熱剤、ビタミン剤、胃腸薬、整腸剤、点眼薬、点鼻薬、貼り薬、塗り薬、漢方薬など ・処方箋がある場合は調剤薬局
・処方箋がない場合は零売を行う薬局(条件あり)

零売で購入できるのは、下段の非処方箋医薬品で、「アレグラ」もこれにあてはまります。

ただ、前にも述べたように、医療用医薬品は、高い効果が期待できる反面、副作用に注意が必要な医薬品です。

可能なかぎりは病院での受診を

したがって、零売を行うには、薬局がやむを得ず医薬品を販売しなければならない状況にあって、薬剤師が医師への診察を勧めたうえで、必要最低限の数量に限定する、相互作用・重複投薬防止のために薬歴を管理する、薬局において薬剤師が対面により販売をするなどの条件を満たすことが、厚生労働省によって決められています。

 

前にも述べたように、「アレグラ」は副作用が少ないといっても、絶対に安全というわけではなりません。 頭痛、眠気、吐き気、喘息発作などの重大な副作用が起きる可能性もあります。

 

絶対に処方が必要でないからといって病院に必要がないというわけではありません。あくまでも病院に行くことができない場合の選択肢の一つとして認識しておきましょう。

アレグラの零売を行っている健康日本堂調剤薬局赤坂店

さて、零売薬局は、全国でもまだ15局ほどですが、なかでも注目したいのが、2019年6月に赤坂に第1号店をオープンさせた「健康日本堂調剤薬局」です。

 

健康日本堂調剤薬局は、零売薬局であると同時に、調剤薬局でもあるので、全国の病院の処方箋を受付しています。

 

さらに、漢方薬の調剤、サプリメントの販売と、医薬品に関するさまざまなニーズにワンストップで対応しています。このような薬局は全国的にも珍しいといえます。

健康日本堂調剤薬局赤坂店での医薬品の受け渡しについて

薬剤師は病状の診断を行っていません。そのため、来局者の病状を特定して、医薬品をおすすめすることはありません。医薬品を購入するかどうかの最終決定は購入者にお願いしています。

 

また、来局者の健康状態によっては医薬品の販売をおこなわず、病院への受診をおすすめする場合もあります。

零売で医薬品を購入する流れ

薬局に行くときは、お薬手帳や処方されている医薬品の説明書を持参するとスムーズに受け取りができます。

一人ひとりの体質に合わせた漢方を処方する健康日本堂調剤薬局赤坂店

健康日本堂調剤薬局では、特に漢方薬に力を入れており、仕事やプライベートのどちらも充実させたいと考える現代女性の悩みに寄り添い、漢方薬でのアプローチを提案してくれます。

 

生理痛や冷え症といった女性ならではの悩みだけでなく、イライラといった精神的な不調にも丁寧なカウンセリングで適切なアドバイスを心がけています。

 

また、一人ひとりの体質や症状に合わせてその場で生薬を調合してくれるため、市販薬よりも自分に合った漢方薬が受け取れることが魅力です。

購入の際に伝えていること

医療機関への受診を推奨している

使用は本人のみとしている

お薬によってご購入できる量を制限させていただくことがある

ほかに飲んでるお薬があるかなどカウンセリングを行っている

定められた用法用量を守っていただくようお薬の説明を行っている

アレグラを服用する時のポイント

花粉症のお薬は 花粉シーズンになる前の時期からの継続的な服用をおすすめすることがあります。その方が症状がでにくく、1シーズンいつもよりも快適に過ごせるからです。

健康日本堂調剤薬局赤坂店の詳細

住所:東京都港区赤坂3-14-3 渡林赤坂ビル1階
TEL:03-5797-8712
FAX:03-5797-8713
営業日・時間:月~金10:00〜19:00 / 土:9:00~17:00
定休日:日・祝
アクセス:東京メトロ千代田線「赤坂駅」から徒歩1分 Google Map

服薬指導の待ち時間を短縮したい方、二次感染リスクを減らしたい方は、ぜひ「速薬」をご利用ください。

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