SOKUYAKUメディカルコラム

ユーザー向け

オンライン診療でピル(低用量ピル・アフターピル)を処方するメリットや注意点

監修医師 木村眞樹子
2020年12月20日
オンラオイン診療が普及するようになり、婦人科で処方されるピルもオンライン診療での初歩が可能になりました。ピルを内服する方は体調、病状としては安定していている方が多く、オンライン診療と相性がよいといえるでしょう。

ピル(低用量ピル・アフターピル)とは

一般に処方されるピルは低容用量ピルとアフターピルの2種類があります。通称低用量ピル、低用量経口避妊薬は女性ホルモンを含んだ薬剤で、正しく飲むことができていれば排卵を抑制することで99%の避妊効果があります。その他、月経困難症に保険適応があり、月経痛の軽減や子宮内膜症に効果があるとされています。
アフターピル、緊急避妊薬は性交渉後、72時間以内に内服することで不測の妊娠を避けることができる薬剤です。

服用日や副作用など服薬に注意が必要な薬

低用量ピルは毎日服用することで効果効能が得られる薬剤です。ただし、飲み忘れにより避妊効果が軽減するため注意してください。また、特に注意すべき副作用に静脈血栓塞栓症があります。
アフターピルは72時間以内に内服をおこなうことで避妊効果は高い薬剤ですが、避妊成功率は100%ではありません。3週間後に婦人科の受診を行い、妊娠していないことを確認と必要であれば処置を受けるようにしてください。

避妊や生理痛などに対して婦人科等でオンライン診療が注目

定期的に低用量ピルを内服している女性は就労年齢で忙しい方も多く、身体の状態としても安定していることからオンライン診療に向いているといえます。
また、緊急避妊が必要な際には婦人科を受診する状況でないことも多いでしょう。
オンライン診療の導入により病院を受診よりも気軽に婦人科へのアクセスをしやすくなるのです。

オンライン診療を認める条件とは?

オンラインでは対面診療に比べ、患者の状態がわかりにくく、得られる情報が限られます。そのため原則として初診は対面診察とされていますが、緊急避妊薬の処方については初診もオンライン診療が認められています。
アフターピルが性行為後72時間以内の内服が必要な薬でありながら、対象となる女性の多くに産婦人科のかかりつけがないことが関係しています。その他にも、近隣に産婦人科がなく迅速な受診が難しいケースやレイプなどの犯罪が絡むことで受診しづらいという状況があります。望まない妊娠を避けるために女性がアフターピルを入手しやすくするために対面診察が難しい場合に初診のオンライン診療が認められているのです。
また、低用量ピルについて保険診療をおこなう場合にはほかの疾患同様に対面診察ののち、病状が安定していればオンライン診療が可能となります。

オンライン診療導入のメリット

低用量ピルを内服している人にとって、安定した病状で対面の診察なく受診することがでいます。アフターピルを希望する方にとっては、薬を内服するまでの時間制限があるため、医療機関が遠方、病院を受診する状態でない時でもオンラインで診療を受けられることは大きくメリットがあります。

スマホやパソコンで受診予約から決済まで行える

オンライン診療を希望する場合には、web上で診察の予約、診察を受けます。決済までオンラインでおこなうことができるためとても利便性の高い受診方法です。

病院やクリニックに診察に行く時間のない方

オンライン診療は、実際に医療機関に行く必要がなく、ほぼ待ち時間もありません。仕事や家事育児の合間の時間に診察を受けることもできるのです。対面診療のデメリットで診療の待ち時間があげられており、待ち時間もなく、通院時間もないのはオンライン診療を使用する大きなメリットでしょう

引っ越しや転勤をしてもかかりつけ医を継続できる

医療機関への通院が不要のため、転居して医療機関が遠方となった場合でもかかりつけ医を変更する必要はありません。かかりつけ医を変更したくない方にとってオンライン診療はおすすめです。

オンライン診療の注意点

オンライン診療は対面診療に比べて患者の状態が診療時にわかりにくいといわれています。患者側は正確に状態を伝えることが必要です。
また、緊急避妊が必要な患者においてはレイプ犯罪などが絡む場合もあります。オンライン診療だけでは、患者のケアが不充分になってしまう可能性も示唆されており、相談支援へ繋ぐなどしていく必要があります。

医師や薬剤師によるピルの適切な情報提供を

低用量ピル、緊急避妊薬(アフターピル)ともオンライン診療で処方してもらうことが可能ですが、利用者が薬についての情報を正確に理解していることは大切です。オンライン上の診療であっても医師からの正しい情報提供、そして薬局で薬を受け取る際の薬剤師からも情報提供を充実させていくことが重要です。

誤用・濫用の防止

ピルがオンラインで手に入るようになることで誤用や乱用につながることが問題視されています。まずは、利用者のピルの避妊効果は高いが100%ではないことや飲むタイミングが大切であること、アフターピルは何度も使う薬剤ではないことなど薬に対する理解が大切です。
アフターピルは処方後、薬局で受け取ったその場で飲むなど、悪用ができないような環境整備などがおこなわれています。

処方されるピルが適切に利用される環境を

女性がピルにアクセスしにくいという声から諸外国のようにピルのOTC化、ドラッグストアで手に入るような働きかけがあります。しかし、そこには性教育の遅れなどを問題として先送りにされています。まずは、ピルに対しての知識、性教育が広く普及し処方薬であるピルが適切に利用できる環境整備をしていくことが大切です。
参考文献
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/CQ30-31.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/000504415.pdf
日本産科婦人科学会雑誌第65巻第9号 (kyorin.co.jp)
産婦人科オンライン診療に関する意識調査
https://doctokyo.jp/news/%E7%94%A3%E5%A9%A6%E4%BA%BA%E7%A7%91%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%A8%BA%E7%99%82%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%84%8F%E8%AD%98%E8%AA%BF%E6%9F%BB-%EF%BD%9E%E3%82%B3/
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
監修医師 木村眞樹子
現役医師、産業医 10年以上大学病院で臨床に従事、産業医として企業の健康経営にも携わる 2019年より医療ライターとしても活動している
オンライン診療サービス
SOKUYAKUの使い方
  • STEP1
    診療予約
  • STEP2
    オンライン問診
  • STEP3
    オンライン診療
  • STEP4
    オンライン服薬指導
  • STEP5
    お薬配達

    ※配送時間は当日の配送状況やエリアによって異なります。

    ※配送エリアは23区内、横浜市内、大阪市内になります。順次拡大予定です。

詳しい使い方は動画でチェック

メディカルコラム